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③
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③弘子はカラオケで撮った美月の写真を妹に渡して、翔のお母さんに見せた。
「ねえ、お母さん、翔お兄ちゃんの友達の弘子さんがね、翔とつきあっている美月さんの様子を心配だからお母さんに秘密で教えたいって、はい、もう、びっくりだよ」
お母さんは、その写真を見て、裏切られた思いで怒りがこみあげてきた。あんなにいい子だと思っていたのに、完全に裏切られた思いだった。弘子の渡した写真は、そのままでもインパクトが強いが、さらに、弘子が美月を悪く見せるために加工してあったのだ。男を誘惑する美月の様子が写真から醸し出されていた。悪女、美月を弘子はつくりあげたのだった。
お母さんはお父さんにも見せた。すると、あんなに温厚なお父さんでも、美月の行為を許せなかった。
お母さんは、翔が帰ると、
「翔、理由は言えないけど、美月さんとの付き合いは、今後、認めません」
「お父さん、お母さんに何か言ってよ」
「お母さんの言う通りだ、もう、美月さんと関わらないように!」
「お父さんまで、どうしたの、理由をちゃんと話してくれなくちゃ、納得できないよ」
「理由は言えない、でも、絶対に、今後、関わるな!」
「何、勝手なこと言ってるの、僕は変わらないよ」
お母さんが美月に翔のいる前で電話をした。
「美月さん、今後、一切、翔との交際は認めません、父親も同じ考えです。理由は、自分で考えてちょうだい!」
一方的に言って電話を切ってしまった。翔は、そのまま、家を飛び出した。
「翔! あなたのためなのよ、あなたは、だまされているの!」
走り出す翔の背中越しにお母さんの声が聞こえた。騙されているって、何を、確かめなければわからないのに、でも、美月さんに何を聞けばいいんだろう。美月さんの家に行こうとしたが、思いとどまった。もう少し、自分なりに調べてみることにして、そして、誤解を解こうと考えた。美月さん、待っててね。
美月は、お母さんの電話で昨日の弘子達との不自然な出来事に原因があるだろうと察しがついていた。それでも、本当のことは言えない、翔が大会に出られなくなったら大変だからだ。
美月は支援を受けながらも、自分のするべきことをやっていた。お母さんの世話や弟と妹の面倒、家事全般である。体を動かしていると、妙にいやなことが忘れられて良かった。やることが多いので、翔のことだけを考えてはいられないのだ。もともと、お医者さんの翔君の家とうちでは違いすぎる。とにかく、好きな翔君に守りたいのだ。
弘子から、今度、いつ外で会えるのかメールがきた。家の仕事が忙しいので、こっちから連絡することを伝えた。弘子は、また、偽装写真でも撮りたいのだろうか。
学校には弘子に渡された黒の下着、黒のTバックをはき、ミニスカートにするように言われている。体操でレオタードのインナーで小さいのをはくのに慣れているが、さすがに、下着1枚は違和感があった。
教室へ行くと何人かの男の子が変な目つきをしていた。翔君とは話しかけられても無視をして何も話さなかった。男の子の視線の理由が、放課後にある男の子の言葉で分かった。美月が階段を降りる時に、下から下着を見ていたのだ。弘子が声をかけた男子だけの行為だった。
「ねえ、これって、犯罪よ!」
「こっちだって、誘われたから見てやったんだぞ!お金とか払ってないし、偶然、見えたんだよ、黒のTバック!」
翔が帰ったことを確認して、美月は我慢が出来ずに弘子の所に行った。
「翔君の家の人に変な写真を見せたり、何人かの男子に私の下着を見せて、もういや!やめて!!!」
「じゃあ、いいよ、美月、写真の加工、男子に下着を見せたことは、私、責任とるから、翔が大会に出られなくてもいいんだね、いいんだね」
美月は、放心状態で座り込んだ。
「どうして、こんな酷いことするの」
「私が翔を好きだからに決まっているでしょ、それを、泥棒猫みたいに、私から翔をとって、美月! 許さない! 私は、美月が翔と付き合って、翔に裏切られて恥ずかしい想いをしたの、ああ~、そうだ、美月も恥ずかしいことして、スカートをめくって、下着を膝下したまで降ろして見せて、今、ここで!」
「ぃや! 恥ずかしい・・・・」
「じゃあ、私だけでなくて、他の人もいる所で必ずやってもらうことにするから、もう、帰っていいよ」
「ううん、みんなの前では・・イヤ! 今、ここで、するから・・・」
美月は、スカートに手をかけて、めくった。弘子の目の前には、黒のTバックが見えた。腰をくねらせながら恥ずかしがっている。
「速く、黒のTバック、降ろしてよ」
美月がしぶしぶ降ろそうとした時に、
「美月さん、やりたくないこと、しなくてもいいんだよ」
後ろを見たら帰ったはずの翔君がいた。急いでスカートをもとにもどした。
「ねえ、お母さん、翔お兄ちゃんの友達の弘子さんがね、翔とつきあっている美月さんの様子を心配だからお母さんに秘密で教えたいって、はい、もう、びっくりだよ」
お母さんは、その写真を見て、裏切られた思いで怒りがこみあげてきた。あんなにいい子だと思っていたのに、完全に裏切られた思いだった。弘子の渡した写真は、そのままでもインパクトが強いが、さらに、弘子が美月を悪く見せるために加工してあったのだ。男を誘惑する美月の様子が写真から醸し出されていた。悪女、美月を弘子はつくりあげたのだった。
お母さんはお父さんにも見せた。すると、あんなに温厚なお父さんでも、美月の行為を許せなかった。
お母さんは、翔が帰ると、
「翔、理由は言えないけど、美月さんとの付き合いは、今後、認めません」
「お父さん、お母さんに何か言ってよ」
「お母さんの言う通りだ、もう、美月さんと関わらないように!」
「お父さんまで、どうしたの、理由をちゃんと話してくれなくちゃ、納得できないよ」
「理由は言えない、でも、絶対に、今後、関わるな!」
「何、勝手なこと言ってるの、僕は変わらないよ」
お母さんが美月に翔のいる前で電話をした。
「美月さん、今後、一切、翔との交際は認めません、父親も同じ考えです。理由は、自分で考えてちょうだい!」
一方的に言って電話を切ってしまった。翔は、そのまま、家を飛び出した。
「翔! あなたのためなのよ、あなたは、だまされているの!」
走り出す翔の背中越しにお母さんの声が聞こえた。騙されているって、何を、確かめなければわからないのに、でも、美月さんに何を聞けばいいんだろう。美月さんの家に行こうとしたが、思いとどまった。もう少し、自分なりに調べてみることにして、そして、誤解を解こうと考えた。美月さん、待っててね。
美月は、お母さんの電話で昨日の弘子達との不自然な出来事に原因があるだろうと察しがついていた。それでも、本当のことは言えない、翔が大会に出られなくなったら大変だからだ。
美月は支援を受けながらも、自分のするべきことをやっていた。お母さんの世話や弟と妹の面倒、家事全般である。体を動かしていると、妙にいやなことが忘れられて良かった。やることが多いので、翔のことだけを考えてはいられないのだ。もともと、お医者さんの翔君の家とうちでは違いすぎる。とにかく、好きな翔君に守りたいのだ。
弘子から、今度、いつ外で会えるのかメールがきた。家の仕事が忙しいので、こっちから連絡することを伝えた。弘子は、また、偽装写真でも撮りたいのだろうか。
学校には弘子に渡された黒の下着、黒のTバックをはき、ミニスカートにするように言われている。体操でレオタードのインナーで小さいのをはくのに慣れているが、さすがに、下着1枚は違和感があった。
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「ねえ、これって、犯罪よ!」
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「じゃあ、いいよ、美月、写真の加工、男子に下着を見せたことは、私、責任とるから、翔が大会に出られなくてもいいんだね、いいんだね」
美月は、放心状態で座り込んだ。
「どうして、こんな酷いことするの」
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「ぃや! 恥ずかしい・・・・」
「じゃあ、私だけでなくて、他の人もいる所で必ずやってもらうことにするから、もう、帰っていいよ」
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