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美月は、移動教室で音楽室へ行き、声楽をしながら翔のことが気になっていた。
(私は、翔君のこと好きなのかな・・)
授業の中で、パートの上下のグループ分けがあり、美月は偶然にも翔といっしょになり、二人とも気まずかった。
「僕が下で、美月さんが上だね」
「そう、・・・」
美月はクールに返事をした。
会話は必用な言葉しか話さなかったが、グループ別発表では、息の合う歌声で、クラスのみんなは拍手をしてくれた。だからと言って会話をすることはなかった。
美月は、授業が終わって体育館へいく途中で、陸上部の練習が見える。上下赤いユニフォームで走っている翔君の姿があった。かっこいいとおもっている女子は多く、うわさを美月は聞いている。
美月は、ため息をついて、体育館へ向かった。
「私は体操に集中しなきゃ」
美月は、更衣室から出る時、スポーツバックにカギをかけた。まさか、バックごとは、持って行かないだろう。
練習が終わった美月は、院内保育へ急ぎたいのでレオタードの上に制服をきて玄関を出るとき、偶然、翔に出会った。
「あっ・・・」
「美月さん、あの音楽では、フォローありがとう、それから、このまえはゴメン」
「んんんっ・・・」
その時、風のいたずらで、美月の制服のスカートがかなり上まで舞ってしまった。
「あっ、それ、・・・レオタード・・・」
翔の洗ったハイレグのレオタードの股が、ハイカットで見えたのだ。あわてて、美月は恥ずかしそうに顔を紅くしてスカートをなおした。
「見えちゃった?」
「うん、僕が洗ったレオタード・・・」
「練習が終わって、急いでいて・・・その・・・」
「この前は、ごめん」
「ああっ、壁ドンね、ふふふ~」
風でスカートがめくり上がって、翔の洗ったレオタードや壁ドンのことで、美月の心が和らいだ。
「ありがとう。でも、家のことで忙しいから」
「そうだね。美月さんの役に立ちたい」
「ゴメン、急いでいるから」
美月は、優しい翔の言葉が嬉しかった。でも、迷惑をかけたくなかった。寂しそうな翔君の気持ちを背中に感じながら、美月は幼児二人を迎えに院内保育へ急ぎ、その前にお母さんと面会した。
お母さんから、美月に話があった。
「院内相談係から、太陽と星名を児童養護施設に引き取ってもらったら言われたけど、どうかな? 美月も希望すれば入れそうだけど、自由に生活できないみたいだから、体操に影響しそうなの」
「お母さん、大丈夫だよ、完璧にはできなくても、やっていけるよ」
「美月、無理しないでね」
院内保育でお礼をいって、右手に太陽君、左手に星奈ちゃんと手をつないで歌を歌いながら家に向かった。
途中の路地に車が停まっていて、窓が開いた。運転していた人から呼びかけられた。
「やあ、こんにちは、この前は高木さんのことで、ありがとう。学校遅刻して大丈夫だったかな?やっぱり、私が連絡すれば良かったかな」
「いいえ!大丈夫です。高木さん、大丈夫ですか。」
「大丈夫だよ、君のおかげだ、ありがとう」
美月は、笑顔で頷いた。そして、家へ3人でスキップしながら帰って行った。
美月は、移動教室で音楽室へ行き、声楽をしながら翔のことが気になっていた。
(私は、翔君のこと好きなのかな・・)
授業の中で、パートの上下のグループ分けがあり、美月は偶然にも翔といっしょになり、二人とも気まずかった。
「僕が下で、美月さんが上だね」
「そう、・・・」
美月はクールに返事をした。
会話は必用な言葉しか話さなかったが、グループ別発表では、息の合う歌声で、クラスのみんなは拍手をしてくれた。だからと言って会話をすることはなかった。
美月は、授業が終わって体育館へいく途中で、陸上部の練習が見える。上下赤いユニフォームで走っている翔君の姿があった。かっこいいとおもっている女子は多く、うわさを美月は聞いている。
美月は、ため息をついて、体育館へ向かった。
「私は体操に集中しなきゃ」
美月は、更衣室から出る時、スポーツバックにカギをかけた。まさか、バックごとは、持って行かないだろう。
練習が終わった美月は、院内保育へ急ぎたいのでレオタードの上に制服をきて玄関を出るとき、偶然、翔に出会った。
「あっ・・・」
「美月さん、あの音楽では、フォローありがとう、それから、このまえはゴメン」
「んんんっ・・・」
その時、風のいたずらで、美月の制服のスカートがかなり上まで舞ってしまった。
「あっ、それ、・・・レオタード・・・」
翔の洗ったハイレグのレオタードの股が、ハイカットで見えたのだ。あわてて、美月は恥ずかしそうに顔を紅くしてスカートをなおした。
「見えちゃった?」
「うん、僕が洗ったレオタード・・・」
「練習が終わって、急いでいて・・・その・・・」
「この前は、ごめん」
「ああっ、壁ドンね、ふふふ~」
風でスカートがめくり上がって、翔の洗ったレオタードや壁ドンのことで、美月の心が和らいだ。
「ありがとう。でも、家のことで忙しいから」
「そうだね。美月さんの役に立ちたい」
「ゴメン、急いでいるから」
美月は、優しい翔の言葉が嬉しかった。でも、迷惑をかけたくなかった。寂しそうな翔君の気持ちを背中に感じながら、美月は幼児二人を迎えに院内保育へ急ぎ、その前にお母さんと面会した。
お母さんから、美月に話があった。
「院内相談係から、太陽と星名を児童養護施設に引き取ってもらったら言われたけど、どうかな? 美月も希望すれば入れそうだけど、自由に生活できないみたいだから、体操に影響しそうなの」
「お母さん、大丈夫だよ、完璧にはできなくても、やっていけるよ」
「美月、無理しないでね」
院内保育でお礼をいって、右手に太陽君、左手に星奈ちゃんと手をつないで歌を歌いながら家に向かった。
途中の路地に車が停まっていて、窓が開いた。運転していた人から呼びかけられた。
「やあ、こんにちは、この前は高木さんのことで、ありがとう。学校遅刻して大丈夫だったかな?やっぱり、私が連絡すれば良かったかな」
「いいえ!大丈夫です。高木さん、大丈夫ですか。」
「大丈夫だよ、君のおかげだ、ありがとう」
美月は、笑顔で頷いた。そして、家へ3人でスキップしながら帰って行った。
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