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②美月が家に帰ると翔君が夕食を作ってくれてあって用意されていた。

 お風呂も沸かしてくれてあった。

「また,勝手にやってごめん・・・・,はい,今日,叩くのはこっちの頬にして」

 翔は,昨日,美月に叩かれた頬と反対の頬をだした。

 すると,太陽君と星奈ちゃんが,翔の前に出て来た。
「ダメ! お兄ちゃんを叩いたら!」

 美月は,3人に笑顔を見せて話した。
「ば~か,叩いたらこっちの方だって手が痛いの,でも,翔君は昨日も遅くさせちゃったから,本当に今日は帰って,ご両親が心配するから,それと・・・・・」

 お母さんと話してきた二人の院内保育などのことを翔に話した。

 翔が帰ってから,二人にお母さんと話した明日からの院内保育などのことを話した。

 太陽君も星奈ちゃんも不安そうだ。

「大丈夫、嫌だったら、また、考えるから、お友達も増えると思うよ」

 二人は、仕方なく承諾した。美月は、二人のストレスが心配だったが、お母さんの考えが一番いいと思っていた。

 食事を済ませて,洗い物などの後,二人をお風呂に入れた。そこで,二人がお風呂から早く出るように,夜,本を読んであげる約束をした。

 美月は、二人が寝てから,体操の個人練習を始めた。お母さんとの約束、体操はしっかりやらないといけない。鏡を見ながらフォームのチェックをしていく中で,最後には連続技の練習を通して行う。今日は,固定カメラでチェックをした。やはり,カメラの位置と向きで完ぺきに直しはできないが,それでも美月は努力をした。

 もう,日付は次の日になっているが,宿題にとりかかった。バイトをしないで生活できるのは奨学金をもらっているからで,そのためには勉強が優秀でなければならない。眠くても水で顔を洗い,努力する美月であった。そして,寝る時に気付いた翔からのメール。

「あんまり無理したら美月が,また倒れちゃうよ,無理しないで早く寝ようね」

「もう,子どもに言ってるような語尾で終わってる、ふふ~」

 美月は,翔が和ませてくれていることにうれしかった。私も,翔君のこと,好きなのかな・・・・・,また,自問自答するのだった。

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