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⑦最大の敵である悪魔払いの神原と対峙している。
「私は、人間、サーカス団には戻らない!」
「その、人間達がお前を殺そうと、もうすぐやってくるぞ、今、俺と来てサーカス団で飼育されることを選べば生き延びられる、さあ、決断しろ!」
「私は、お前を倒し、人間たちから逃れて見せる!!!」
「リングシュ・・・・・」
黒翼の天使の言葉よりも速く、神原がお札を矢につけて飛ばし、黒翼の天使の右足に刺さった。
「ぐわぁっ!」
「もう、その足は動けない!」
黒翼の天使は、右足をかばうようにして横に回転した。
「ダブルリングシューター」
黒翼の天使の必殺技は、神原の致命傷にはならなかったが、体を傷つけることができた。これで、お互いの力は同じだが、神原には色々な力を持っているお札がある。神原が、追いかけて来られないうちに、山奥へと向かうことにして負傷している黒い翼を力の限り広げて飛ぼうとした。
神原は、腰に持っていた鎖で黒翼の天使の足を巻きつけて逃げられないようにし、黒翼の天使の魔力を奪う札を投げつけた。
「ああぁぁぁ・・・・・・」
黒翼の天使は、数メートル飛んだ所で地面にたたきつけられた。
「逃がさん、黒翼の天使!!」
黒翼の天使は、落下した。神原が近くに来る前に鎖をはずせばいいと考え、鎖をほどき始めた。神原は、体の自由がきかず、足を引きずりながら黒翼の天使に近づく。
「おまえは、サーカス団の見世物、サキュバス、コウモリ女だ!」
「いや、私は黒翼の天使、不滅だ!!!」
「もう、人間を助けなくてもいい、俺に付いてくるしかない、サキュバス、コウモリ女!!」
「一緒には行かない、人間が好きだから・・・」
黒翼の天使は、神原が近寄る前に鎖がとれた!
「私は、まだまだ、魔人から人間を守る!!!」
弱い力で、黒い翼を大きく広げ、気力で飛び立った。本来は、もう、そんな力は残っていないはずだ。
ドス、ブス、グリグリ~~~
「うぎゃあああああ~~~~~~・・・」
「黒翼の天使、これで終わりだ!」
また、さっき槍を刺した魔人が、今、まさに山奥への入口まで到達した所で数本の槍で下から突き刺してきた。黒翼の天使は、体をダラリとさせて、手足に力が入らない。しかも、意識が遠のいていた。魔人は、また、地面に槍を突き刺して、黒翼の天使を空中でぶら下がっている状態で放置した。
「いたぞ、黒翼の天使が槍の上で動けない状態だ。今度は、火炎砲を黒翼の天使の10メートル四方全体を打て!」
「お母さん、お父さん、これで、私、最後みたい、育ててくれて本当にありがとう・・・・」
「隊長、それでは、黒翼の天使が消滅して残骸が残りません」
「ここで、やつを完全にしとめるためだ、今度は、下に隠れられないように、地面にも火炎弾を数発、打ち込め!」
「クラスのみんな、すべての人に感謝します・・・あ・り・が・と・う」
「打て!!!!!!!」
バ~~ン、ババ~~ン、ドキュ~~~ン
槍に刺さった黒翼の天使の場所を中心にクレーターが出来ていた。もちろん、黒翼の天使の姿はなかった。半悪魔として生まれ、人間に育てられたので優しさと勇気を持ち、人間に感謝して人間を助けた黒翼の天使だった。しかし、悪魔の本性を出させられて人間の敵とみなされ、今、ここで、人間によって消されてしまったのだった。
一方、芽衣の育った家庭でも変化があった。
「芽衣!」
「母さん、どうしたんだ、芽衣は警察に捜索願いを出しているから、きっと、見つかるよ」
「今、芽衣が、語りかけてきたような気がしたのよ、育ててくれてありがとうって」
「それは、どこかに生きているってことだよ、気持ちが通じたんだよ、母さん」
「芽衣、私たちこそ、芽衣が我が家に来てくれてありがとう、芽衣にお礼を言いたかったわ」
「母さん、芽衣の帰りを二人で待とう、きっと、帰ってくるよ」
二人は、芽衣の部屋へ行った。黒翼の天使が来て荒らした後に片づけてあった。お母さんが荒らされなかった立ててある家族写真を手に持ったら紙が後ろについていた。慌てて書いたのだろうか、芽衣のメッセージが残っていた。
「お父さん、お母さん、ありがとう、いつまでも大好きだよ」
「私は、人間、サーカス団には戻らない!」
「その、人間達がお前を殺そうと、もうすぐやってくるぞ、今、俺と来てサーカス団で飼育されることを選べば生き延びられる、さあ、決断しろ!」
「私は、お前を倒し、人間たちから逃れて見せる!!!」
「リングシュ・・・・・」
黒翼の天使の言葉よりも速く、神原がお札を矢につけて飛ばし、黒翼の天使の右足に刺さった。
「ぐわぁっ!」
「もう、その足は動けない!」
黒翼の天使は、右足をかばうようにして横に回転した。
「ダブルリングシューター」
黒翼の天使の必殺技は、神原の致命傷にはならなかったが、体を傷つけることができた。これで、お互いの力は同じだが、神原には色々な力を持っているお札がある。神原が、追いかけて来られないうちに、山奥へと向かうことにして負傷している黒い翼を力の限り広げて飛ぼうとした。
神原は、腰に持っていた鎖で黒翼の天使の足を巻きつけて逃げられないようにし、黒翼の天使の魔力を奪う札を投げつけた。
「ああぁぁぁ・・・・・・」
黒翼の天使は、数メートル飛んだ所で地面にたたきつけられた。
「逃がさん、黒翼の天使!!」
黒翼の天使は、落下した。神原が近くに来る前に鎖をはずせばいいと考え、鎖をほどき始めた。神原は、体の自由がきかず、足を引きずりながら黒翼の天使に近づく。
「おまえは、サーカス団の見世物、サキュバス、コウモリ女だ!」
「いや、私は黒翼の天使、不滅だ!!!」
「もう、人間を助けなくてもいい、俺に付いてくるしかない、サキュバス、コウモリ女!!」
「一緒には行かない、人間が好きだから・・・」
黒翼の天使は、神原が近寄る前に鎖がとれた!
「私は、まだまだ、魔人から人間を守る!!!」
弱い力で、黒い翼を大きく広げ、気力で飛び立った。本来は、もう、そんな力は残っていないはずだ。
ドス、ブス、グリグリ~~~
「うぎゃあああああ~~~~~~・・・」
「黒翼の天使、これで終わりだ!」
また、さっき槍を刺した魔人が、今、まさに山奥への入口まで到達した所で数本の槍で下から突き刺してきた。黒翼の天使は、体をダラリとさせて、手足に力が入らない。しかも、意識が遠のいていた。魔人は、また、地面に槍を突き刺して、黒翼の天使を空中でぶら下がっている状態で放置した。
「いたぞ、黒翼の天使が槍の上で動けない状態だ。今度は、火炎砲を黒翼の天使の10メートル四方全体を打て!」
「お母さん、お父さん、これで、私、最後みたい、育ててくれて本当にありがとう・・・・」
「隊長、それでは、黒翼の天使が消滅して残骸が残りません」
「ここで、やつを完全にしとめるためだ、今度は、下に隠れられないように、地面にも火炎弾を数発、打ち込め!」
「クラスのみんな、すべての人に感謝します・・・あ・り・が・と・う」
「打て!!!!!!!」
バ~~ン、ババ~~ン、ドキュ~~~ン
槍に刺さった黒翼の天使の場所を中心にクレーターが出来ていた。もちろん、黒翼の天使の姿はなかった。半悪魔として生まれ、人間に育てられたので優しさと勇気を持ち、人間に感謝して人間を助けた黒翼の天使だった。しかし、悪魔の本性を出させられて人間の敵とみなされ、今、ここで、人間によって消されてしまったのだった。
一方、芽衣の育った家庭でも変化があった。
「芽衣!」
「母さん、どうしたんだ、芽衣は警察に捜索願いを出しているから、きっと、見つかるよ」
「今、芽衣が、語りかけてきたような気がしたのよ、育ててくれてありがとうって」
「それは、どこかに生きているってことだよ、気持ちが通じたんだよ、母さん」
「芽衣、私たちこそ、芽衣が我が家に来てくれてありがとう、芽衣にお礼を言いたかったわ」
「母さん、芽衣の帰りを二人で待とう、きっと、帰ってくるよ」
二人は、芽衣の部屋へ行った。黒翼の天使が来て荒らした後に片づけてあった。お母さんが荒らされなかった立ててある家族写真を手に持ったら紙が後ろについていた。慌てて書いたのだろうか、芽衣のメッセージが残っていた。
「お父さん、お母さん、ありがとう、いつまでも大好きだよ」
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