黒翼の天使(18禁)

ヒロイン小説研究所

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2 巨大悪魔との対決

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2 巨大悪魔と対決

 今,黒翼の天使が森の丘で対峙している悪魔は,牛のように角があり,体長30メートル,高さ10メートルの悪魔である。人を999人食べて,1000人目を食べようとしている所を,黒翼の天使が守ったのである。雨雲で天気が悪く雷雲から時折イナズマも見える。そんな,大雨まじりの暗闇の中で,今にも攻撃されそうになっている黒翼の天使であった。

「1000人目が同類の悪魔になろうとは思わなかったが,翼をとれば美味だろうよ」

 赤い眼光が輝き,
「力は体の大きさではない! スピア オン!」

 黒翼の天使の手に,背の高さと同じ槍がでてきた。そして,黒翼を広げ飛び立ち,巨大な妖怪をしとめるために飛び立った。その時,巨大悪魔は,しっぽで黒翼の天使をはねつけ,黒翼の天使は地面にたたきつけられた

「あ゛ッ」

「おまえは,どんな味がするかな,俺に,おまえみたいな子悪魔がかなうはずがない!!」

「力は,体の大きさに関係ない! 私が,勝つ!!」」

 黒翼の天使は,もう一度,槍を持って飛び立ち,巨大な悪魔に跳び乗ろうとした。しかし,巨大悪魔が角を使って,黒翼の天使の右側の大きな翼を角で突き刺し,黒翼の天使は,角にぶら下がらずにはおえない,不利な状況となった。しかも,巨大悪魔は,首を振り,黒翼の天使を口元の所で食べようとする。

 黒翼の天使がちょうど口元にゆれてきた時に,上を向き,大きく口を開いて,黒翼天使は食べられる寸前である。

口の中へ落ちて行きながら,巨大悪魔に向かって静かに話しかけた。

「おまえの虫歯をこの槍でなおしてやろう!!」

 持っている槍で右の牙を切り,飛んで左の牙も切り落とした,翼が自由になったので,歯肉をおもいっきり槍で突き刺しては飛び,次の歯肉を,さらに突き刺した。

「ウギャ~~,ア~ア~,お前,なんてことをするんだ,いたい~,いた~!」
 巨大悪魔は,黒翼の天使を吐き出した。
「私を食べるなんて,お前にはぜいたくだ!」

 巨大悪魔は怒って,黒翼の天使を踏みつぶそうとするが,素早く動き,そして,見付けられなくなってしまった。

 黒翼の天使は,大きな羽根で巨大悪魔の上に乗り,槍の持つ方をおもいっきり突き刺した。そして,天を仰ぎ,槍の先端を雷の方向に向ける。すると,雷のイナズマが黒翼の天使の槍に向かって落ちてくる。雷の到達する直前に飛び下り,巨大悪魔は雷の直撃をくらった。

「ギャアッ,・・・・・・ゥゥ・・」

巨体な悪魔は稲妻で全身感電し,大きな音とともに倒れた。

バタ~~~ン

弱った所で,ステッキを出し,呪文を唱えてステッキの先端の宝石に封印した。
 
 大雨の降る中,天を仰いで,

 「私は,勝つ!!!」 

 決着がついたので,黒翼の天使は翼を広げ家に帰ろうとした時,林の中から一つ目小僧が出てきた。本来,妖怪は人間にいたずらをするが,放っておいてもそんなに問題はない生き物であった。

「お姉ちゃん,強いね,しかも,頭もいい,僕,尊敬しちゃうな」

「おまえ,妖怪?」

「この僕に何か,ようかい,なんちゃって~」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 無視された一つ目小僧は,黒翼の天使の真っ正面まで歩いてきて,
「おねえちゃん,なんで顔色変えずに無視するの?」

黒翼の天使は,大きなやりを手に持って立てて,

「私には,関係ない!」

 黒翼の天使は,目線を下に向け,素早く槍の棒の部分で一つ目小僧の股間に入れて,振り上げて遠くの林まで投げ飛ばした。

 飛ばされていきながら一つ目小僧は,
「わぁ~~~,おねえちゃん,どうせなら,ステッキでなくて手で股間をさわってよ~」
 
「私の手は,おまえに関係ない!!」

 黒翼の天使は槍を持って大空に飛び立っていった。
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