コミュ症はスーパーヒロイン(18禁)

ヒロイン小説研究所

文字の大きさ
1 / 34

1 魔法美少女仮面ドリーマー参上

しおりを挟む
1 魔法美少女仮面ドリーマー参上

 白いマントをつかみ胸の方を隠し,
 「夢ある限り戦いましょう,魔法美少女仮面ドリーマー,参上!」

 白いマントを広げて,ステッキを前に出して怪人へと飛びこんだ。その怪人は人間の捨てたおもちゃの中から,何者かによって怪人にされたのだ。

怪人は,軽くよけるとステッキを持っている手に狙いを定め,手をねじってきた。

「い,痛いですわ,おやめになって!」

「ばかかおまえ,やめろと言われてやめるやつがいるものか」

「人間にかわいがられていた頃のことを思い出すのです。あなたも,大切にされていたはずですわ」

「うるせぇ~,大切にしていた俺をこう簡単に捨てた人間が許せねえんだよ」
ドリーマーは,おもいっきり足を踏んで,ひるんだ隙に怪人と離れ,

バトンからフラッシュを出そうとしたら,怪人は突然目の前に来て,バトンを持っている手をかみついた。ドリーマーは,バトンを落としてしまった。

「あっ,バトンが・・・・・このままでは,いけませんわ」

「怪人さん,ごめんなさい」

ドリーマーは,かみついている怪人の頭をひじで強く打ち付けると同時に,白いパンツが見えてしまうが,足を高く上げてお腹を蹴り上げた。

「うぉ~,よくもやりやがったな,お前の白いパンツまる見えだったぞ!」

「はずかしいですわ,そんな言い方,言わないでください」

「お前,敵に,言葉がていねいすぎるんじゃねえか」

「ドリーマフラッシュ~」
 バトンから,キラキラ輝く光の粒子が出て,怪人をつつみこんだ。

「わぁっ~・・・な,なんだ,これっ・・・・・・・」

怪人は,もとの玩具の姿に戻った。正しい心,本来の形に戻す魔法の力である。

「親しんだ玩具を捨てた人にも責任はあります,これはわたくしが供養してさしあげましょう」

 二人の戦いを,そっと見ている影があったが,ドリーマーは気付かなかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「愛花ちゃん,今日の当番役割,何にする」

 愛花は,ノートを出し,書き込んで友達に見せた」
 (私は,廊下をはきます,いいですか)

 「いいよ,じゃあ,他のみんなで後の所を決めるね」
愛花は,うなづいた。先生や友達との会話は,すべてノートで返事をして,伝えている。

健太が,
「おい,愛花はあいかわらずしゃべらねえな~~いいかげん,自分の言葉で言えよ!」

愛花は,また,何か書き始めた。
(ごめんなさい,私も言いたいけど,なんて言ったらいいかわからなくて,あの~その~)

友人の美妃が,
「いいじゃない,休まずに学校に来て,こうやって行動もするんだから」

 健太も美妃も幼なじみである。健太は,好意をもっているが,いまだに話さない愛花にいらついている。一方,美妃は優しく見守っていた。しかも,同じ体操部である。愛花はコミュ症ではあったが,友人の美妃の後押しもあり,自分を変えたくて体操部に入った。でも,大会は苦手で休むことが多かった。それでも,顧問の先生や友達は見捨てずに,励ましてくれる。

 夢野愛花は,ある日,学校の帰りに木の木陰で寄り道をしてたら,蜘蛛の巣にかかっていたチョウをを見付け,急いで逃がしてあげた。

 その時,神様の声が聞こえた。
「おまえは優しい少女だ,そこで,今,悪の怪人や人間が増えている中で,わしは,これから地球の神同志の会合に行かねばならん,そこで,この手鏡を使って,魔法美少女仮面ドリーマーとして,悪いやつらを懲らしめてほしい」

紙に書いた,
(私には,無理です。)

「いや,おまえしかおらん! たのんだぞ,じゃあ,わしは行くから」

 愛花には,問題があった。愛花は,コミュ症だったのである。神様は,変身するから平気だと言っていたが,確かにドリーマーになったら違う自分の性格になれて,何でも言えるのだ。まず,変身すると,マーチングバンドの少女がかぶるような帽子,帽子の上の右側には白い羽根,正体がばれないように赤いアイマスク,白のミニスカワンピースにベルト,赤いロングブーツに赤いロング手袋,言葉はお嬢様言葉になる。神様からもらった魔法のコンパクトを広げて,

「変身,ドリーマー~~」

これで,見映えも性格も,言葉遣いも変わるのである。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

処理中です...