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第93話『やめさせてもらうわ 1』
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Marionette Melodyが大変だった頃、他にも1つ問題が起きていた。
今日はラフターツインズ!!のダンスレッスン。昨日、出演した音楽番組の放送があった。雨鐘は、何やら浮かない表情をしている。
銀杏「どした。具合でも悪いの?」
雨鐘「ううん。別に。」
銀杏「……そう。」
ダンス講師「おはよう!」
銀杏「あっ、おはようございます!」
雨鐘「おはようございます。」
ダンス講師「昨日の放送、観たよ~」
銀杏「ありがとうございます!」
ダンス講師「銀杏、また上手くなってたねぇ?」
銀杏「そ、そうですか?」
ダンス講師「うん!いやぁ、この道を選んで正解だったね!」
銀杏「あはは……」
ダンス講師「もちろん、雨鐘もこれからもっと伸びるよ、絶対!さ、始めようか!」
ラフツイ「「はい!」」
ダンスレッスンが始まった。
ダンス講師「雨鐘、もっと腕伸ばす!」
雨鐘「はいっ!」
ダンス講師「雨鐘、そこ、フリ違う!」
雨鐘「はいっ、すみません」
ダンス講師「雨鐘!!」
雨鐘「はいっ……」
ダンス講師「覚えてないの?」
雨鐘「……」
銀杏「き、昨日の夜もたくさん練習したんですよ」
ダンス講師「けど、覚えてないんじゃ、意味ないよ。」
雨鐘「……すみません。」
銀杏「こ、この振り付け、難しいしな」
雨鐘「やめてや……!あたしが……めっちゃ惨めに見えるやん……」
銀杏「……ごめん。」
雨鐘「……フリを覚えてへんのは、あたしが悪い。……すみません。せやけどもう……やってられへんわ。」
銀杏「あ、雨鐘だって、始めた頃と比べたらずいぶん上手くなったじゃん!」
雨鐘「過去のあたしと比べてどうすんの。銀杏と釣り合うてなきゃ意味ないやん!歌のレッスンも、ダンスのレッスンも、歌番組も、いつもいつも、あたしは、銀杏に置いてかれてばっか。」
銀杏「……そんな」
雨鐘「銀杏はもう、芸人になりたかったあたしらなんか覚えてへんやん。歌もダンスもできて、アイドルやってる自分が、好きやもんな?これまでずっと、同じ道歩いてきたけど、正直、あたし、もうこの道は歩きたないわ。」
銀杏「……アイドル辞めたいってこと……?」
雨鐘「うん。いつ言うか、ずっと迷うとった。みんなに迷惑かけたないから、エイチフェス2021は出る。それまではやる。せやけどその後は、あたしはもうアイドルはやりたないねん。やっぱ……芸人やりたいし。」
銀杏「……なんで?」
雨鐘「せやから……銀杏との落差を感じてるから。」
今日はラフターツインズ!!のダンスレッスン。昨日、出演した音楽番組の放送があった。雨鐘は、何やら浮かない表情をしている。
銀杏「どした。具合でも悪いの?」
雨鐘「ううん。別に。」
銀杏「……そう。」
ダンス講師「おはよう!」
銀杏「あっ、おはようございます!」
雨鐘「おはようございます。」
ダンス講師「昨日の放送、観たよ~」
銀杏「ありがとうございます!」
ダンス講師「銀杏、また上手くなってたねぇ?」
銀杏「そ、そうですか?」
ダンス講師「うん!いやぁ、この道を選んで正解だったね!」
銀杏「あはは……」
ダンス講師「もちろん、雨鐘もこれからもっと伸びるよ、絶対!さ、始めようか!」
ラフツイ「「はい!」」
ダンスレッスンが始まった。
ダンス講師「雨鐘、もっと腕伸ばす!」
雨鐘「はいっ!」
ダンス講師「雨鐘、そこ、フリ違う!」
雨鐘「はいっ、すみません」
ダンス講師「雨鐘!!」
雨鐘「はいっ……」
ダンス講師「覚えてないの?」
雨鐘「……」
銀杏「き、昨日の夜もたくさん練習したんですよ」
ダンス講師「けど、覚えてないんじゃ、意味ないよ。」
雨鐘「……すみません。」
銀杏「こ、この振り付け、難しいしな」
雨鐘「やめてや……!あたしが……めっちゃ惨めに見えるやん……」
銀杏「……ごめん。」
雨鐘「……フリを覚えてへんのは、あたしが悪い。……すみません。せやけどもう……やってられへんわ。」
銀杏「あ、雨鐘だって、始めた頃と比べたらずいぶん上手くなったじゃん!」
雨鐘「過去のあたしと比べてどうすんの。銀杏と釣り合うてなきゃ意味ないやん!歌のレッスンも、ダンスのレッスンも、歌番組も、いつもいつも、あたしは、銀杏に置いてかれてばっか。」
銀杏「……そんな」
雨鐘「銀杏はもう、芸人になりたかったあたしらなんか覚えてへんやん。歌もダンスもできて、アイドルやってる自分が、好きやもんな?これまでずっと、同じ道歩いてきたけど、正直、あたし、もうこの道は歩きたないわ。」
銀杏「……アイドル辞めたいってこと……?」
雨鐘「うん。いつ言うか、ずっと迷うとった。みんなに迷惑かけたないから、エイチフェス2021は出る。それまではやる。せやけどその後は、あたしはもうアイドルはやりたないねん。やっぱ……芸人やりたいし。」
銀杏「……なんで?」
雨鐘「せやから……銀杏との落差を感じてるから。」
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