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「ーーねぇ、あんただろう? あの夜に、ヴェリテ伯爵様を助けたのは……」
「え……?」
あれからどれほど経ったのか。
伯爵邸で、抜け殻のように窓際でぼんやりと過ごしていたリアンは、その声に顔を上げた。
人形のようなリアンの世話係として朝現れたその中年女性は、言いにくそうに眉根を下げる。
「……ごめんね、本当は、あの夜にもそうなんじゃないかって、気づいていたんだ。でも、あんな空気の中でそんなこと言い出せなくて、あんたみたいな若い娘を見捨てるなんて酷いことを……」
「………………」
泣き腫らした顔で、返す言葉を見つけられないリアンは、その中年女性を力無く見上げる。
「必死にヴェリテ伯爵様に水を飲ませて吐かせていただろう? あの時、あんたにそうしろって対処を教えて貰えたから、あたしの旦那は今生きてるんだよ。旦那だけじゃない。それで助かった命は少なくなかったはずさ。……もちろん、失った命もあるけれど……」
「………………ごめんなさい……っ」
「………………」
碧い瞳に見る見るうちに溜まる涙を、両手で隠して俯いたリアンに困ったように、中年女性はその銀髪を撫でた。
「ヴェリテ伯爵様に言ったんだよ。真偽はどうあれ、あの夜に私は確かにあんたに助けられたと思うから、そのお礼だけは伝えたいって。何人かいたんだけど、まぁ私が代表だね」
「……………………っ」
顔を上げられないリアンに、中年女性は息を吐いて口を開く。
「私はさ、だからと言って、あんたを完璧に信じれる訳じゃぁないんだよ。まだやっぱり少し怖く感じる時があるのも事実さ。だけど、私たちはヴェリテ伯爵様を信じることにしたんだよ。色々あったけど、伯爵様の癖に、あんなに汗かきながら、あたしらに混じって力仕事をしてる伯爵様なんて、そういないからね。……ほら、見てごらんよ」
「………………」
中年女性の声に、リアンはそろりと顔を上げると、屋敷の窓からそっと外を覗く。
長かった前髪は短くなり、領民に混ざって質素な服を着て、領民と打ち解けながら日の光の中で力仕事をしているヴェリテの姿が見えた。
「よくやってるよ。こう言っちゃなんだが皆んな見直してるさ」
あっはっはっと豪快に笑う中年女性に、リアンは呆気に取られる。
領主に対してそんな軽口を叩けるような関係の裏で、確かに築かれているのであろうその変化を引き起こしているのが、紛れもなくヴェリテ自身なのだとわかった。
「だからさ、あたしたちは決めたんだよ。あたしたちが信じるヴェリテ伯爵様が、信じるあんたを信じるってーー」
「……………………」
中年女性の言葉に、リアンの呆然とした碧い瞳からボロボロと涙が溢れ落ちていく。
「……もちろん、あんな目に合ったんだ。他所へ行ったって誰も何も言いやしないよ。ここは田舎だから頭の硬い頑固どももいるし、一筋縄じゃぁいかないかも知れないけど……なぁに、大丈夫さ。あたしたちも協力するし、何てったって、あたしたちのヴェリテ伯爵様がついてるんだ。心配するようなことは何もないよ」
穏やかに話す中年女性の声に、リアンは今はなき安心感を覚えて、思わずとその唇を震わせた。
「…………何も言わないけどさ、多分ヴェリテ伯爵様は、あんたに側にいて欲しいんじゃないかって、あたしは思ってるんだ。だからさ、落ち着いたらでいいよ、少しだけ、考えてやってくれないかい……?」
「…………っ……本当に……っ……ごめ……っ……なさ……っ……!!」
「………………」
嗚咽で言葉が紡げないリアンを見下ろして、中年女性は一つ息を吐くとそっとその細く震える肩を抱きしめた。
「ーー辛かったね……」
抱きしめられたその温もりが、遠く昔に育ててくれた産婆を思い出して、リアンは声をあげて子どものようにしゃくり上げて泣き続けたーー。
「伯爵様ーー……」
その声に、ヴェリテはハッとして顔を上げた。
日の光の下で、その長い銀髪を風に揺らし、リアンに会わせて欲しいと言ってきた中年女性と一緒に佇むその姿に、ヴェリテの胸が鳴った。
ザワつく周囲の声はヴェリテの耳には入らない。
これ以上ないほどに緊張して青ざめた面持ちで、唇を噛み締めて震えるリアンの姿に、駆け寄って抱きしめたい衝動を必死に堪えた。
ヒソヒソと囁く領民をひと睨みした中年女性は、散れ散れ! と目を吊り上げて人払いをする。
後に残された2人の間を、穏やかな光と風が通り過ぎていった。
元より細かったその身体は痛ましいほどに痩せこけて、憔悴しきったその様子にヴェリテの胸が痛む。
足に巻いた包帯には、否応なく自らが犯した過去を突きつけられているようだった。
「リアーー……」
「…………長らく、お世話になりました……」
信じられないくらい久しぶりにその声を聞いた気がして、ヴェリテは開きかけた口を思わず閉じる。
「……ご迷惑ばかり……おかけして……っ……」
「ーー構わない。……出歩く元気が出たようで……少し安心した……」
「………………っ」
言葉に詰まるリアンに、ヴェリテは申し訳なさそうにその視線を落とす。
「………………ひどいことばかり……した……俺の顔など、見たくもないと思うが……屋敷に滞在してくれたこと…………礼を言う」
「お、お礼など言わないで下さい!!」
「……しかし……」
血相を変えるリアンに、ヴェリテは申し訳なさそうに顔を歪めた。
どこから間違えていたのかわからないほどに取り返す術がなさ過ぎて、どうしようもなかった。
人も時間も失ったものが多過ぎて、いくら後悔しても失くしたものは戻らず、しでかした行いも消えはしない。
狂おしいほど愛した女を、知らなかったとは言え拷問の末に焼き殺しかけたなんて、どうした所で合わせる顔もなかった。
「ーー伯爵様……もし……お許し頂けるのならで構いません。ご迷惑でしたら、直ぐに姿を消します。ただ、もし……もし、私に何かできることがあるようでしたら……伯爵様に……この地に、ご尽力を……させて頂けませんでしょうか……っ……?」
「………………本当に…………ここに……いてくれるのか?」
「…………伯爵様に、お許しを頂けるのでしたら…………」
「……本当に……?」
「……大して……お役にはたてないかも……知れませんが…………」
「そ、そんなことはない! 俺は、リアンが居てくれるだけで……っ……っ!!」
泣きそうなくらい必死な顔が、とんでもなく遠回りした昔のヴェリテの面影そのままで、リアンは涙を浮かべた碧い瞳でふっと微笑んだ。
「……な……名前…………を……っ」
「…………え?」
「あ、いや、な、何でも……な……ぃ……っ」
「……………………」
顔を背けて尻すぼみになっていくヴェリテの言葉に、リアンがその姿を見つめる。
土埃に塗れて汗だくで照れるその姿は、何も変わらぬ昔のまま、リアンの気持ちをついついと絆していった。
「…………ヴェリテ……伯爵様……」
小さく呟いたリアンの声に、ゆっくりとリアンの顔を見て、ヴェリテがその黒曜石の瞳を揺らした。
「…………伯爵と様は……いらない……のだが……っ」
「…………そ、そう言う訳には……いきません……ので……っ」
「……………………」
謎の押し問答の末に、ふっと2人は笑い合う。
ヴェリテだけでなく、この地に住まう人々に、ここに居てもいいと、いて欲しいと言ってもらえるように、やるべきことは山のようにあった。
できる限り、精一杯がんばろうと、リアンはその胸に想う。
優しい言葉をかけてくれた人たちの、その気持ちに少しでも報えるように。
ここに居て欲しいと望んでくれた気がするソレイユが、安心して見ていてくれるようにーー。
魔女狩りが2人の生きている間に終焉を迎えることはなく、言われなき無実の罪で流された命は数え切れない。
そんな最中でも魔女の疑惑を持たれて追われる者が、最後の希望を持って目指す平穏の地はいくつか点在していたと言う。
後に賢主と名高いヴェリテ辺境伯の領地もその一つで、側に控えた銀の髪に碧い瞳の女性と共に、魔女狩りへの抵抗を掲げていた。
太陽のような温かな光に守られるように、2人はその地に住まう人々に末永く愛されて、その生涯を閉じたというーー。
【完】
※ 登場する人物や団体はすべて架空のものです。
↑念のため。。。滝汗
名前の意
ソレイユ 太陽
リアン 絆
ヴェリテ 真実
「え……?」
あれからどれほど経ったのか。
伯爵邸で、抜け殻のように窓際でぼんやりと過ごしていたリアンは、その声に顔を上げた。
人形のようなリアンの世話係として朝現れたその中年女性は、言いにくそうに眉根を下げる。
「……ごめんね、本当は、あの夜にもそうなんじゃないかって、気づいていたんだ。でも、あんな空気の中でそんなこと言い出せなくて、あんたみたいな若い娘を見捨てるなんて酷いことを……」
「………………」
泣き腫らした顔で、返す言葉を見つけられないリアンは、その中年女性を力無く見上げる。
「必死にヴェリテ伯爵様に水を飲ませて吐かせていただろう? あの時、あんたにそうしろって対処を教えて貰えたから、あたしの旦那は今生きてるんだよ。旦那だけじゃない。それで助かった命は少なくなかったはずさ。……もちろん、失った命もあるけれど……」
「………………ごめんなさい……っ」
「………………」
碧い瞳に見る見るうちに溜まる涙を、両手で隠して俯いたリアンに困ったように、中年女性はその銀髪を撫でた。
「ヴェリテ伯爵様に言ったんだよ。真偽はどうあれ、あの夜に私は確かにあんたに助けられたと思うから、そのお礼だけは伝えたいって。何人かいたんだけど、まぁ私が代表だね」
「……………………っ」
顔を上げられないリアンに、中年女性は息を吐いて口を開く。
「私はさ、だからと言って、あんたを完璧に信じれる訳じゃぁないんだよ。まだやっぱり少し怖く感じる時があるのも事実さ。だけど、私たちはヴェリテ伯爵様を信じることにしたんだよ。色々あったけど、伯爵様の癖に、あんなに汗かきながら、あたしらに混じって力仕事をしてる伯爵様なんて、そういないからね。……ほら、見てごらんよ」
「………………」
中年女性の声に、リアンはそろりと顔を上げると、屋敷の窓からそっと外を覗く。
長かった前髪は短くなり、領民に混ざって質素な服を着て、領民と打ち解けながら日の光の中で力仕事をしているヴェリテの姿が見えた。
「よくやってるよ。こう言っちゃなんだが皆んな見直してるさ」
あっはっはっと豪快に笑う中年女性に、リアンは呆気に取られる。
領主に対してそんな軽口を叩けるような関係の裏で、確かに築かれているのであろうその変化を引き起こしているのが、紛れもなくヴェリテ自身なのだとわかった。
「だからさ、あたしたちは決めたんだよ。あたしたちが信じるヴェリテ伯爵様が、信じるあんたを信じるってーー」
「……………………」
中年女性の言葉に、リアンの呆然とした碧い瞳からボロボロと涙が溢れ落ちていく。
「……もちろん、あんな目に合ったんだ。他所へ行ったって誰も何も言いやしないよ。ここは田舎だから頭の硬い頑固どももいるし、一筋縄じゃぁいかないかも知れないけど……なぁに、大丈夫さ。あたしたちも協力するし、何てったって、あたしたちのヴェリテ伯爵様がついてるんだ。心配するようなことは何もないよ」
穏やかに話す中年女性の声に、リアンは今はなき安心感を覚えて、思わずとその唇を震わせた。
「…………何も言わないけどさ、多分ヴェリテ伯爵様は、あんたに側にいて欲しいんじゃないかって、あたしは思ってるんだ。だからさ、落ち着いたらでいいよ、少しだけ、考えてやってくれないかい……?」
「…………っ……本当に……っ……ごめ……っ……なさ……っ……!!」
「………………」
嗚咽で言葉が紡げないリアンを見下ろして、中年女性は一つ息を吐くとそっとその細く震える肩を抱きしめた。
「ーー辛かったね……」
抱きしめられたその温もりが、遠く昔に育ててくれた産婆を思い出して、リアンは声をあげて子どものようにしゃくり上げて泣き続けたーー。
「伯爵様ーー……」
その声に、ヴェリテはハッとして顔を上げた。
日の光の下で、その長い銀髪を風に揺らし、リアンに会わせて欲しいと言ってきた中年女性と一緒に佇むその姿に、ヴェリテの胸が鳴った。
ザワつく周囲の声はヴェリテの耳には入らない。
これ以上ないほどに緊張して青ざめた面持ちで、唇を噛み締めて震えるリアンの姿に、駆け寄って抱きしめたい衝動を必死に堪えた。
ヒソヒソと囁く領民をひと睨みした中年女性は、散れ散れ! と目を吊り上げて人払いをする。
後に残された2人の間を、穏やかな光と風が通り過ぎていった。
元より細かったその身体は痛ましいほどに痩せこけて、憔悴しきったその様子にヴェリテの胸が痛む。
足に巻いた包帯には、否応なく自らが犯した過去を突きつけられているようだった。
「リアーー……」
「…………長らく、お世話になりました……」
信じられないくらい久しぶりにその声を聞いた気がして、ヴェリテは開きかけた口を思わず閉じる。
「……ご迷惑ばかり……おかけして……っ……」
「ーー構わない。……出歩く元気が出たようで……少し安心した……」
「………………っ」
言葉に詰まるリアンに、ヴェリテは申し訳なさそうにその視線を落とす。
「………………ひどいことばかり……した……俺の顔など、見たくもないと思うが……屋敷に滞在してくれたこと…………礼を言う」
「お、お礼など言わないで下さい!!」
「……しかし……」
血相を変えるリアンに、ヴェリテは申し訳なさそうに顔を歪めた。
どこから間違えていたのかわからないほどに取り返す術がなさ過ぎて、どうしようもなかった。
人も時間も失ったものが多過ぎて、いくら後悔しても失くしたものは戻らず、しでかした行いも消えはしない。
狂おしいほど愛した女を、知らなかったとは言え拷問の末に焼き殺しかけたなんて、どうした所で合わせる顔もなかった。
「ーー伯爵様……もし……お許し頂けるのならで構いません。ご迷惑でしたら、直ぐに姿を消します。ただ、もし……もし、私に何かできることがあるようでしたら……伯爵様に……この地に、ご尽力を……させて頂けませんでしょうか……っ……?」
「………………本当に…………ここに……いてくれるのか?」
「…………伯爵様に、お許しを頂けるのでしたら…………」
「……本当に……?」
「……大して……お役にはたてないかも……知れませんが…………」
「そ、そんなことはない! 俺は、リアンが居てくれるだけで……っ……っ!!」
泣きそうなくらい必死な顔が、とんでもなく遠回りした昔のヴェリテの面影そのままで、リアンは涙を浮かべた碧い瞳でふっと微笑んだ。
「……な……名前…………を……っ」
「…………え?」
「あ、いや、な、何でも……な……ぃ……っ」
「……………………」
顔を背けて尻すぼみになっていくヴェリテの言葉に、リアンがその姿を見つめる。
土埃に塗れて汗だくで照れるその姿は、何も変わらぬ昔のまま、リアンの気持ちをついついと絆していった。
「…………ヴェリテ……伯爵様……」
小さく呟いたリアンの声に、ゆっくりとリアンの顔を見て、ヴェリテがその黒曜石の瞳を揺らした。
「…………伯爵と様は……いらない……のだが……っ」
「…………そ、そう言う訳には……いきません……ので……っ」
「……………………」
謎の押し問答の末に、ふっと2人は笑い合う。
ヴェリテだけでなく、この地に住まう人々に、ここに居てもいいと、いて欲しいと言ってもらえるように、やるべきことは山のようにあった。
できる限り、精一杯がんばろうと、リアンはその胸に想う。
優しい言葉をかけてくれた人たちの、その気持ちに少しでも報えるように。
ここに居て欲しいと望んでくれた気がするソレイユが、安心して見ていてくれるようにーー。
魔女狩りが2人の生きている間に終焉を迎えることはなく、言われなき無実の罪で流された命は数え切れない。
そんな最中でも魔女の疑惑を持たれて追われる者が、最後の希望を持って目指す平穏の地はいくつか点在していたと言う。
後に賢主と名高いヴェリテ辺境伯の領地もその一つで、側に控えた銀の髪に碧い瞳の女性と共に、魔女狩りへの抵抗を掲げていた。
太陽のような温かな光に守られるように、2人はその地に住まう人々に末永く愛されて、その生涯を閉じたというーー。
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※ 登場する人物や団体はすべて架空のものです。
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リアン 絆
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