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六章
夢の中
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家に帰ると、暖かな光が外に漏れ出ていた。
その光を見るだけで、どこかほっとするのだ。
「ただいま」
広翔がドアを開けて中に入ると、雅也が玄関に立っていた。
「雅也さん、おかえりなさい」
仕事が忙しい彼は、広翔とあまり会う機会がない。家に帰ることも稀なのだ。
「いやぁ、久々に我が家に帰るっていう……できたら毎日帰りたいんだけどなぁ」
雅也は苦笑を浮かべながら広翔を中へ招き入れた。
リビングには案の定、彼の出張先の土産が溢れんばかりに置かれていた。
「温泉気持ちよかったよ。ありがとな、広翔君」
仕事場から温泉地に向かう方が早かった雅也は現地集合したらしい。そしてたった二日の温泉旅行を楽しむと、仕事場に戻っていったという。
それだけ大変な仕事なのに、家では一切その素振りを見せない。そこがまたかっこいい。
くしゃりと大きな手で頭を撫でながら雅也は微笑む。
広翔は昔から、この人の温和な微笑みがとても好きだった。温かな眼差しに、ほっと息をつく。
「それにしても、我が家へ帰る前に結芽に会えるとは……なかなか貴重な体験だったな。それにしてもあいつは相変わらず可愛いなぁ」
真顔でサラリとこういうことが言えるこの人は、さぞモテる人生を送ってきたことだろう。
欠点といえば、このセリフを結芽に直接言えないことだ。なんでも、歴代彼女たちには今のような甘いセリフを何でもないように言えていたらしいのだが、結芽にだけは素直になれないらしい。なんとも損な性格というか、ツンデレ体質というか、乙女というか。
結芽はそんな彼のどこを好きになったのか尋ねたことがある。
彼女は迷いなく言いきった。
「顔」
笑顔でそう言った彼女の発言に、雅也は「まぁいいか」という顔をした。だが、結芽はクスクスと笑いながら、
「ああいうところ」
と指をさしながら言っていた。
当時はよくわからなかったが、なるほど。彼女は割とSっ気のある人だったようだ。
二人は結婚した今も、半遠距離ながら愛し合っているのがわかる。結芽は寂しくはないのだろうかとたまに思ったりもした。
もちろん、寂しくないわけではないと思う。実際、たまに寝れずにリビングで一人佇んでいた時もあった。
それでも、彼が帰ってくる時には必ず温かいご飯と笑顔で出迎えている。なんでもないことのように。すごいと思う。こういう人が、真に強い人なのだろうかと思ったりもした。
「雅也さん」
「ん?」
広翔の呼びかけに、雅也は穏やかな笑みを浮かべて先を促す。
「事件のこと、知っていることを教えてください」
雅也は目を見開いた。
「記憶、戻ったの?」
雅也の問いに静かに首を振る。
「全部じゃないから……知ってること、教えて」
言葉に、少し苦しみが混ざった気がした。本当は知りたくないのかもしれない。心の底では、拒否しているのかもしれない。それでも……──それでも。
「知らなきゃいけないと思うんだ」
真っ直ぐに雅也を見つめると、雅也も真剣な眼差しで広翔を見つめ返す。
「そうだね、君は……あの人たちの、家族だからね」
知っておいた方がいいだろうね、と雅也は呟いた。
「だが、決して気持ちのいいものでは無い」
「知ってる。あと、ちょっと違うんだ」
ん?と雅也が眉を寄せる。
「事故のことは、姉さんの友人から少し聞いたんだ。俺が知りたいのは、別の記憶。信じてくれなくていいけど、俺、事故のことを少し聞いたら眠って……自分で、思い出すんだ」
伝わっただろうか、と雅也を見上げると、彼は何の疑いもせずに「そうか。じゃあ寝た方がいいな」と広翔の部屋に行こうとした。
逆に広翔のほうが面食らった。
「えっ……信じてくれるの?」
「ん?甥の言葉を疑わないさ」
平然と言ってのける。
若干意気込んでいたために少し力が抜けた。
「それに、君のことだ。きっと誰かのことに繋がるんだろう」
叔父の洞察力に舌を巻く。
何の疑いもなく、信じてもらえる。
そんなことがすごく嬉しかった。そんな人たちが周りにいてくれるのは、すごく幸福なことだと感じた。
部屋に入り、ベッドに横になる。
「さて……じゃあ、事件のことじゃなくて、その当事者たちの話をするか」
「当事者……」
「ああ。事件の日、家に訪れた檜木さんについて」
檜木。
澄香にそっくりな、あの人の顔。
なぜ、憎めないのだろうか。
彼女が家に訪れて父を刺した後、俺は彼女の表情を確かに見た。
今にも泣きだしそうな、脆い女の顔。
「檜木さんは、父親のDVに精神を病んでいたんだよ」
ドグン、と血管が大きな音を立てた。
ああ、来る。
そう思ったらすぐに睡魔が襲ってきた。
一瞬、白いワンピースが視界の端に映った気がした。
***
目を覚ますと、やはり姉がいた。
だが、以前の姉の姿ではなくて白いワンピースを着ていた。
「姉さん。記憶、返して」
広翔が言うと、春海はゆっくりと広翔に近づいた。
「本当にいいの?」
「いいよ。先輩の手がかりになるのがあるかもしれないから」
広翔の宣言に、春海はため息を零した。
「そんなの、ないよ」
「え?」
姉の爆弾発言に、広翔は体を硬直させる。
「ないって……」
「そのままの意味。広翔の記憶に瑠璃ちゃんはいない」
そう断言し、春海はまたぼんやりと白く光る玉をふわりと浮かせた。それに合わせるようにサラリと髪がなびく。
「これはあなたの楽しかった頃の記憶とか、感情の篭もった記憶。運動会とかその辺のやつ。だけど、小さい頃の瑠璃ちゃんにヒロは会ってないのよ」
「事情を、知ってるんだ?」
広翔の確認するような口調に、春海は少し目を見開き「しまった」という顔をした。
「知ってるんだよね?何か」
「………………知らない」
「姉さん」
「……っダメなのよ、教えちゃ。見せちゃ駄目なのよ」
広翔はそれ以上何も言えなかった。
春海が誰よりも苦しそうだったからだ。
「俺は、先輩を救いたい。何かない?ヒントというか、手がかり」
「そんなもの、火事でなくなっちゃってると思う」
「え、な、何が!?」
姉の言葉に一筋の光を見いだした広翔は春海の両肩を掴む。
「──私の日記」
頬を赤らめながら、聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟いた。あまり見られたくないような内容が書いてあるらしい。広翔としては残っていて欲しい。
「それに、何か書いてあるの?」
「見ればわかる。無ければ……知恵を振り絞って考える事ね」
春海はそう言うと、ポンッと白い光を広翔の額に吸い込ませるように押した。
視界がぐにゃんと曲がる。
「もう、ここへは来れない。これでホントにお別れ」
姉の、明るいとも言える声が脳裏に響く。
「姉さん!」
必死に声を張り上げた。
「お墓からの声って、きこえてる!?」
弟のいきなりの質問に、春海は面食らった。
「きこえて、るよ」
「じゃあ!」
広翔は叫ぶ。
「俺の話、聞いてね!昔みたいに!っそれと最後に」
彼女に届いたかわからない。辺りはもうあの白い世界の鱗片も感じられないほど暗くて、もうすぐ自分は目を覚ますと何となくわかってしまったから。
だけど、届いていて欲しい。
直接伝えたかった言葉だから。
──姉さん、会えて嬉しかった。俺を守ってくれて、ありがとう。
その光を見るだけで、どこかほっとするのだ。
「ただいま」
広翔がドアを開けて中に入ると、雅也が玄関に立っていた。
「雅也さん、おかえりなさい」
仕事が忙しい彼は、広翔とあまり会う機会がない。家に帰ることも稀なのだ。
「いやぁ、久々に我が家に帰るっていう……できたら毎日帰りたいんだけどなぁ」
雅也は苦笑を浮かべながら広翔を中へ招き入れた。
リビングには案の定、彼の出張先の土産が溢れんばかりに置かれていた。
「温泉気持ちよかったよ。ありがとな、広翔君」
仕事場から温泉地に向かう方が早かった雅也は現地集合したらしい。そしてたった二日の温泉旅行を楽しむと、仕事場に戻っていったという。
それだけ大変な仕事なのに、家では一切その素振りを見せない。そこがまたかっこいい。
くしゃりと大きな手で頭を撫でながら雅也は微笑む。
広翔は昔から、この人の温和な微笑みがとても好きだった。温かな眼差しに、ほっと息をつく。
「それにしても、我が家へ帰る前に結芽に会えるとは……なかなか貴重な体験だったな。それにしてもあいつは相変わらず可愛いなぁ」
真顔でサラリとこういうことが言えるこの人は、さぞモテる人生を送ってきたことだろう。
欠点といえば、このセリフを結芽に直接言えないことだ。なんでも、歴代彼女たちには今のような甘いセリフを何でもないように言えていたらしいのだが、結芽にだけは素直になれないらしい。なんとも損な性格というか、ツンデレ体質というか、乙女というか。
結芽はそんな彼のどこを好きになったのか尋ねたことがある。
彼女は迷いなく言いきった。
「顔」
笑顔でそう言った彼女の発言に、雅也は「まぁいいか」という顔をした。だが、結芽はクスクスと笑いながら、
「ああいうところ」
と指をさしながら言っていた。
当時はよくわからなかったが、なるほど。彼女は割とSっ気のある人だったようだ。
二人は結婚した今も、半遠距離ながら愛し合っているのがわかる。結芽は寂しくはないのだろうかとたまに思ったりもした。
もちろん、寂しくないわけではないと思う。実際、たまに寝れずにリビングで一人佇んでいた時もあった。
それでも、彼が帰ってくる時には必ず温かいご飯と笑顔で出迎えている。なんでもないことのように。すごいと思う。こういう人が、真に強い人なのだろうかと思ったりもした。
「雅也さん」
「ん?」
広翔の呼びかけに、雅也は穏やかな笑みを浮かべて先を促す。
「事件のこと、知っていることを教えてください」
雅也は目を見開いた。
「記憶、戻ったの?」
雅也の問いに静かに首を振る。
「全部じゃないから……知ってること、教えて」
言葉に、少し苦しみが混ざった気がした。本当は知りたくないのかもしれない。心の底では、拒否しているのかもしれない。それでも……──それでも。
「知らなきゃいけないと思うんだ」
真っ直ぐに雅也を見つめると、雅也も真剣な眼差しで広翔を見つめ返す。
「そうだね、君は……あの人たちの、家族だからね」
知っておいた方がいいだろうね、と雅也は呟いた。
「だが、決して気持ちのいいものでは無い」
「知ってる。あと、ちょっと違うんだ」
ん?と雅也が眉を寄せる。
「事故のことは、姉さんの友人から少し聞いたんだ。俺が知りたいのは、別の記憶。信じてくれなくていいけど、俺、事故のことを少し聞いたら眠って……自分で、思い出すんだ」
伝わっただろうか、と雅也を見上げると、彼は何の疑いもせずに「そうか。じゃあ寝た方がいいな」と広翔の部屋に行こうとした。
逆に広翔のほうが面食らった。
「えっ……信じてくれるの?」
「ん?甥の言葉を疑わないさ」
平然と言ってのける。
若干意気込んでいたために少し力が抜けた。
「それに、君のことだ。きっと誰かのことに繋がるんだろう」
叔父の洞察力に舌を巻く。
何の疑いもなく、信じてもらえる。
そんなことがすごく嬉しかった。そんな人たちが周りにいてくれるのは、すごく幸福なことだと感じた。
部屋に入り、ベッドに横になる。
「さて……じゃあ、事件のことじゃなくて、その当事者たちの話をするか」
「当事者……」
「ああ。事件の日、家に訪れた檜木さんについて」
檜木。
澄香にそっくりな、あの人の顔。
なぜ、憎めないのだろうか。
彼女が家に訪れて父を刺した後、俺は彼女の表情を確かに見た。
今にも泣きだしそうな、脆い女の顔。
「檜木さんは、父親のDVに精神を病んでいたんだよ」
ドグン、と血管が大きな音を立てた。
ああ、来る。
そう思ったらすぐに睡魔が襲ってきた。
一瞬、白いワンピースが視界の端に映った気がした。
***
目を覚ますと、やはり姉がいた。
だが、以前の姉の姿ではなくて白いワンピースを着ていた。
「姉さん。記憶、返して」
広翔が言うと、春海はゆっくりと広翔に近づいた。
「本当にいいの?」
「いいよ。先輩の手がかりになるのがあるかもしれないから」
広翔の宣言に、春海はため息を零した。
「そんなの、ないよ」
「え?」
姉の爆弾発言に、広翔は体を硬直させる。
「ないって……」
「そのままの意味。広翔の記憶に瑠璃ちゃんはいない」
そう断言し、春海はまたぼんやりと白く光る玉をふわりと浮かせた。それに合わせるようにサラリと髪がなびく。
「これはあなたの楽しかった頃の記憶とか、感情の篭もった記憶。運動会とかその辺のやつ。だけど、小さい頃の瑠璃ちゃんにヒロは会ってないのよ」
「事情を、知ってるんだ?」
広翔の確認するような口調に、春海は少し目を見開き「しまった」という顔をした。
「知ってるんだよね?何か」
「………………知らない」
「姉さん」
「……っダメなのよ、教えちゃ。見せちゃ駄目なのよ」
広翔はそれ以上何も言えなかった。
春海が誰よりも苦しそうだったからだ。
「俺は、先輩を救いたい。何かない?ヒントというか、手がかり」
「そんなもの、火事でなくなっちゃってると思う」
「え、な、何が!?」
姉の言葉に一筋の光を見いだした広翔は春海の両肩を掴む。
「──私の日記」
頬を赤らめながら、聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟いた。あまり見られたくないような内容が書いてあるらしい。広翔としては残っていて欲しい。
「それに、何か書いてあるの?」
「見ればわかる。無ければ……知恵を振り絞って考える事ね」
春海はそう言うと、ポンッと白い光を広翔の額に吸い込ませるように押した。
視界がぐにゃんと曲がる。
「もう、ここへは来れない。これでホントにお別れ」
姉の、明るいとも言える声が脳裏に響く。
「姉さん!」
必死に声を張り上げた。
「お墓からの声って、きこえてる!?」
弟のいきなりの質問に、春海は面食らった。
「きこえて、るよ」
「じゃあ!」
広翔は叫ぶ。
「俺の話、聞いてね!昔みたいに!っそれと最後に」
彼女に届いたかわからない。辺りはもうあの白い世界の鱗片も感じられないほど暗くて、もうすぐ自分は目を覚ますと何となくわかってしまったから。
だけど、届いていて欲しい。
直接伝えたかった言葉だから。
──姉さん、会えて嬉しかった。俺を守ってくれて、ありがとう。
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