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第四章《秘められた涙と潜む影》
【二】
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弥生が屋敷に入ると、いつものように使用人が扉の前に整列していた。
「お帰りなさいませ。お早いお帰りですね」
絹峰は腰を折り、にこりと柔らかな笑みを浮かべた。
「ああ、連絡があったものですから」
絹峰も予想通りなのか驚きはせず、屋敷をちらと横目に見る。
「お目覚めになられていますよ。只今お食事中にございます」
「そうですか。……では先に汚れを落としてしまった方がいいでしょうね」
「かしこまりました」
絹峰は再び腰を折り、近くの小姓に目配せした。
小姓は一礼するなりその場を離れ、裏口から屋敷の中へ入っていった。
「それで、調子は大丈夫そうなのですか」
「……筋肉の衰えが見てとれます。歩く際も、少しおぼつかないご様子です。それと、あれほど眠っていらっしゃったのですが、目の下には隈がございました」
絹峰の説明に、弥生は「そうですか」とだけ応え、屋敷へ足を踏み入れた。
***
食事を終えた紅子は、一旦部屋へ戻ることにした。
彼女が屋敷にきてから、まだそう時間が経ったわけではない。そのため、自身の居場所は今のところ自室のみだった。
「あとで、秋桐様がいらっしゃるそうですよ」
「……ええ」
無口な紅子に、滋宇は心配そうな眼差しを向けた。
「…………ティーを」
「え?」
「ノアから教わった美味しいハーブティの淹れ方を忘れてしまいそうです」
滋宇のわざとらしい溜息に、紅子は目を細めてクスリと笑った。
「じゃあ、お願いしようかしら」
「かしこまりました。すぐにご用意いたします」
滋宇はにこりと微笑み、部屋を出た。
部屋に残された紅子は、椅子に腰を下ろし、目に影を落とす。
沙汰を出されることを想像した時、彼女の脳裏には絶望と悲しみとで形成された感情の塊がふと湧いた。
だがそれは、裏を返せば期待していたのだ。
弥生は、七兵衛とは違うと。彼なら自分を守ってくれると。
情を、期待したのだ。
──馬鹿だなぁ。
紅子は眉を下げて一人笑う。
期待なんて、しないようにしていた。意識していたはずなのに。どうして、懲りないのだろう。
コンコン、と部屋の扉がノックされた。
「はい」
滋宇が戻ったとのかと顔を上げる。
だがそこに立っていたのは、秋桐弥生だった。
紅子は目を見開き、慌てて立ち上がろうとした。
だがしばらく動かしていなかった体は、突然の衝撃に耐えかねてバランスを崩す。
よろけた彼女の体を、弥生は細腕を伸ばして支えた。
「も、申し訳ございません」
紅子は弥生の腕からそっと身を剥がそうとした。
だが弥生は、紅子の腕を離さない。
怪訝そうに弥生を見上げ、ハッとした。
彼の瞳には、苦渋の色が濃く滲んでいた。
悲しみと、怒りと、ほんの少しの安堵。視線は鋭いはずなのに、なぜかじんわりとした温かさを感じる。
形の良い眉は下がり、紅子の顔をじっと見つめている。
「あ、秋桐、さま」
ややあって、紅子は弥生に声をかけた。
離してください、どうかしたのですか、何故こちらにいらしたのですか、三日も寝ていたようで、ご挨拶が遅れまして……。
たくさん、言葉は浮かんだ。
だがどれも、しんと静まり返った部屋の空気に溶けてしまうだけのような気がした。
「本調子ではないでしょう。どうか、休んでいてください」
掴まれた腕が、じわりと熱を帯びる。
別段、強く握られていたわけではなかったため、振りほどこうと思えば振りほどけた。だが、逃れようとは思わなかった。
「お気遣い、感謝致します」
紅子は大人しく床に入った。
だが弥生が部屋から出ていく気配はない。
気まずい空気が流れているようで、紅子は意味無くもぞりと体を動かす。
「……申し訳ありませんでした」
「え?」
紅子は目を丸くした。
唐突な謝罪に、頭がついていかない。
「あなたを、守れなかった。怖い思いをさせました」
そう言った彼の視線は、未だくっきりと痕が残る首元に向けられていた。
「そんな……秋桐様のせいではございません」
「いいえ」
弥生は頭を振る。
「なぜ、あの時……私がついていったかわかりますか」
ああ、そうか。
紅子はそっと目を逸らした。
彼は、自分を護衛してくれていたのだと今になって気づく。
当主自ら護衛というのは、なかなかに奇異だ。
やはりこの男は少し変わり者らしい。
「そう。私はあなたを護衛するために一緒に行ったはずでした。ですが」
と、項垂れる。
「格好つけてしまいました」
「は?」
するりと言葉が漏れ出た。
慌てて口元を手で押さえたが、時は戻せないし零れたものは掬えない。
だが弥生は気にした様子もなく、
「あなたが着る衣服、どれもお似合いで……櫛を見るあなたは目を輝かせていましたし、見ていて飽きないなぁと。なんというか、満たされた気持ちになっていたんです。……気を、緩めてしまいました。あなたに、少しでも良く見えてほしかったのです」
ほんのり耳を赤く染めながら、彼は言う。
少年のような反応に、紅子は戸惑った。
「あの、私は、罰を与えられるのでは……?」
ちら、と上目遣いに弥生を見上げる。
弥生は一瞬眉をひそめたが、すぐに会得したように一人頷いた。
「あなたに非はないでしょう」
紅子は目を瞬いた。
瞳が光を吸収したように輝いている。
紅子の胸に、暖かなものがじわりと染みていく。
「ですが、秋桐様に、お家に、ご迷惑を……」
小さくか細い声で、紅子は呟く。
その声を遮るように、弥生の手が伸びる。
そして、そっと彼女の柔らかな髪を撫でた。
「それのどこに、非があるというのですか?あなたは何もしていないどころか、被害者なんですよ。害を被った人が悪いなんてことはありません」
優しい声色に、じわじわと視界が滲んでいく。
どうやら、自覚していた以上に心も体も弱っているらしい。
「……お連れしたい場があると言ったのを、覚えていますか?」
「はい……あの、おしおき部屋では」
「そんなところに連れていくわけがないでしょう」
弥生は苦虫を噛み潰したような表情になる。
「今回の件で、あなたに会わせてくれと言われたものですから……大丈夫です。怪しくはないので。不快な思いをしたりすることもないと思いますよ」
それと、と弥生は袖の中を探る。
取り出されたのは、割れた櫛だった。
「こちら、お贈りしてよかったです。おかげで居場所が特定できましたから」
と、弥生は微笑む。
桜から枝を伸ばして根を張らせ、完成した桜の巨木は風に吹かれて花弁を飛ばす。ただ、風の吹く向きに弥生がいるとも限らない。だったら、根を伸ばせばいい。何処までも、果てがなくとも。全方位に張り巡らされた不審な根の情報は、彼の耳にきっと届くことだろう。
「あの桜の木がなければ、発見はもっと遅れていたでしょうね。こちらがお礼を言うことはあれど、謝る要素はないでしょう?」
同意を求められ、紅子は「はい」と慌てて頷いたが、またすぐ眉を下げた。
そんな紅子に、弥生は優しく、語りかけるような口調で言葉を紡ぐ。
「環境が環境だったことでしょうが、これからは謝ることに慣れてはいけません。それに、謝罪なんかよりも礼を言われたほうが気分が良いでしょう」
紅子は弥生の言葉に微かに頷き、もぞもぞと弥生に背を向けた。
「リハビリも兼ねて、明日にでも行きましょうか。少し歩かないと、筋肉は戻ってきませんしね」
弥生の言葉に、やはり彼女は小さく頷いただけだった。
「お帰りなさいませ。お早いお帰りですね」
絹峰は腰を折り、にこりと柔らかな笑みを浮かべた。
「ああ、連絡があったものですから」
絹峰も予想通りなのか驚きはせず、屋敷をちらと横目に見る。
「お目覚めになられていますよ。只今お食事中にございます」
「そうですか。……では先に汚れを落としてしまった方がいいでしょうね」
「かしこまりました」
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小姓は一礼するなりその場を離れ、裏口から屋敷の中へ入っていった。
「それで、調子は大丈夫そうなのですか」
「……筋肉の衰えが見てとれます。歩く際も、少しおぼつかないご様子です。それと、あれほど眠っていらっしゃったのですが、目の下には隈がございました」
絹峰の説明に、弥生は「そうですか」とだけ応え、屋敷へ足を踏み入れた。
***
食事を終えた紅子は、一旦部屋へ戻ることにした。
彼女が屋敷にきてから、まだそう時間が経ったわけではない。そのため、自身の居場所は今のところ自室のみだった。
「あとで、秋桐様がいらっしゃるそうですよ」
「……ええ」
無口な紅子に、滋宇は心配そうな眼差しを向けた。
「…………ティーを」
「え?」
「ノアから教わった美味しいハーブティの淹れ方を忘れてしまいそうです」
滋宇のわざとらしい溜息に、紅子は目を細めてクスリと笑った。
「じゃあ、お願いしようかしら」
「かしこまりました。すぐにご用意いたします」
滋宇はにこりと微笑み、部屋を出た。
部屋に残された紅子は、椅子に腰を下ろし、目に影を落とす。
沙汰を出されることを想像した時、彼女の脳裏には絶望と悲しみとで形成された感情の塊がふと湧いた。
だがそれは、裏を返せば期待していたのだ。
弥生は、七兵衛とは違うと。彼なら自分を守ってくれると。
情を、期待したのだ。
──馬鹿だなぁ。
紅子は眉を下げて一人笑う。
期待なんて、しないようにしていた。意識していたはずなのに。どうして、懲りないのだろう。
コンコン、と部屋の扉がノックされた。
「はい」
滋宇が戻ったとのかと顔を上げる。
だがそこに立っていたのは、秋桐弥生だった。
紅子は目を見開き、慌てて立ち上がろうとした。
だがしばらく動かしていなかった体は、突然の衝撃に耐えかねてバランスを崩す。
よろけた彼女の体を、弥生は細腕を伸ばして支えた。
「も、申し訳ございません」
紅子は弥生の腕からそっと身を剥がそうとした。
だが弥生は、紅子の腕を離さない。
怪訝そうに弥生を見上げ、ハッとした。
彼の瞳には、苦渋の色が濃く滲んでいた。
悲しみと、怒りと、ほんの少しの安堵。視線は鋭いはずなのに、なぜかじんわりとした温かさを感じる。
形の良い眉は下がり、紅子の顔をじっと見つめている。
「あ、秋桐、さま」
ややあって、紅子は弥生に声をかけた。
離してください、どうかしたのですか、何故こちらにいらしたのですか、三日も寝ていたようで、ご挨拶が遅れまして……。
たくさん、言葉は浮かんだ。
だがどれも、しんと静まり返った部屋の空気に溶けてしまうだけのような気がした。
「本調子ではないでしょう。どうか、休んでいてください」
掴まれた腕が、じわりと熱を帯びる。
別段、強く握られていたわけではなかったため、振りほどこうと思えば振りほどけた。だが、逃れようとは思わなかった。
「お気遣い、感謝致します」
紅子は大人しく床に入った。
だが弥生が部屋から出ていく気配はない。
気まずい空気が流れているようで、紅子は意味無くもぞりと体を動かす。
「……申し訳ありませんでした」
「え?」
紅子は目を丸くした。
唐突な謝罪に、頭がついていかない。
「あなたを、守れなかった。怖い思いをさせました」
そう言った彼の視線は、未だくっきりと痕が残る首元に向けられていた。
「そんな……秋桐様のせいではございません」
「いいえ」
弥生は頭を振る。
「なぜ、あの時……私がついていったかわかりますか」
ああ、そうか。
紅子はそっと目を逸らした。
彼は、自分を護衛してくれていたのだと今になって気づく。
当主自ら護衛というのは、なかなかに奇異だ。
やはりこの男は少し変わり者らしい。
「そう。私はあなたを護衛するために一緒に行ったはずでした。ですが」
と、項垂れる。
「格好つけてしまいました」
「は?」
するりと言葉が漏れ出た。
慌てて口元を手で押さえたが、時は戻せないし零れたものは掬えない。
だが弥生は気にした様子もなく、
「あなたが着る衣服、どれもお似合いで……櫛を見るあなたは目を輝かせていましたし、見ていて飽きないなぁと。なんというか、満たされた気持ちになっていたんです。……気を、緩めてしまいました。あなたに、少しでも良く見えてほしかったのです」
ほんのり耳を赤く染めながら、彼は言う。
少年のような反応に、紅子は戸惑った。
「あの、私は、罰を与えられるのでは……?」
ちら、と上目遣いに弥生を見上げる。
弥生は一瞬眉をひそめたが、すぐに会得したように一人頷いた。
「あなたに非はないでしょう」
紅子は目を瞬いた。
瞳が光を吸収したように輝いている。
紅子の胸に、暖かなものがじわりと染みていく。
「ですが、秋桐様に、お家に、ご迷惑を……」
小さくか細い声で、紅子は呟く。
その声を遮るように、弥生の手が伸びる。
そして、そっと彼女の柔らかな髪を撫でた。
「それのどこに、非があるというのですか?あなたは何もしていないどころか、被害者なんですよ。害を被った人が悪いなんてことはありません」
優しい声色に、じわじわと視界が滲んでいく。
どうやら、自覚していた以上に心も体も弱っているらしい。
「……お連れしたい場があると言ったのを、覚えていますか?」
「はい……あの、おしおき部屋では」
「そんなところに連れていくわけがないでしょう」
弥生は苦虫を噛み潰したような表情になる。
「今回の件で、あなたに会わせてくれと言われたものですから……大丈夫です。怪しくはないので。不快な思いをしたりすることもないと思いますよ」
それと、と弥生は袖の中を探る。
取り出されたのは、割れた櫛だった。
「こちら、お贈りしてよかったです。おかげで居場所が特定できましたから」
と、弥生は微笑む。
桜から枝を伸ばして根を張らせ、完成した桜の巨木は風に吹かれて花弁を飛ばす。ただ、風の吹く向きに弥生がいるとも限らない。だったら、根を伸ばせばいい。何処までも、果てがなくとも。全方位に張り巡らされた不審な根の情報は、彼の耳にきっと届くことだろう。
「あの桜の木がなければ、発見はもっと遅れていたでしょうね。こちらがお礼を言うことはあれど、謝る要素はないでしょう?」
同意を求められ、紅子は「はい」と慌てて頷いたが、またすぐ眉を下げた。
そんな紅子に、弥生は優しく、語りかけるような口調で言葉を紡ぐ。
「環境が環境だったことでしょうが、これからは謝ることに慣れてはいけません。それに、謝罪なんかよりも礼を言われたほうが気分が良いでしょう」
紅子は弥生の言葉に微かに頷き、もぞもぞと弥生に背を向けた。
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