君を、夏ごと消してしまいたい。
──君との思い出は、全部夏がくれたものだ。
夏休みの間だけ涼の住む地に遊びに来る少女、香夜は体があまり強くなかった。
その後ただの貧血と思われていた症状が病気だと発覚し、彼女は父親のいる海外の病院に行くことになる。
これは、短くも濃いひと夏の物語。
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