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第1章 無能領主のリサイクルガチャ
第22話 ガルフ領主消失
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「緊急事態が発生しました!」
ゼーニャメイド長が告げる。
リンデンバルク執事長もうなずく。
聖女シーラもうなずき。
賢者ナタリーもうなずく。
騎士団長オメガバッシュも頷く。
そ他のメンバーは皆忙しくしている。
「私の夫が消えました!」
「まだ結婚してないでしょーが」
リンデンバルクがすかさず突っ込む。
「さて、ガルフ様が消えた先にて噂が四苦八苦しておりますのです」
賢者ナタリーが告げる。
「ゴブリンキングを討伐したとの噂がライス領地にて広まっているそうだな」
「えーとこちらは邪神教の陰謀を防いだとか、ディスドン領地です」
「バラガス領地、テイマド領地、バフム領地にての小競り合いを1人で解決、いや全て皆殺しにしたそうですわ、領主とかは無事だそうですけど」
「フィグル領地、マール領地、デストニア領地、ウィンドルク領地にて冒険者に扮したガルフ様が蛮人王カザロを下僕にしたとか」
「で、全ての地区にて、数日後にオークションするから来てねと告げたそうですね、ガルフ様は」
騎士団長オメガバッシュがそう締めくくる。
「しかもそれを2日で全てやり遂げました」
「……」
全員がぽかーんとしている。
「お、どうした皆集まって」
全員がガルフに目を注ぐ。
「いつ戻ってきたんですか?」
「えと、ついさっきだよ、お土産があるんだよ、蛮人王カザロが兄貴ーってうるさくてさ下僕にしちまったんだけど、連れてきた」
「兄貴―まってくれえええええ」
どたどたとライクド領主の屋敷に巨漢が乱入。
頭はスキンヘッドでありながら、なぜか青っぽいタトゥーを入れている。
「兄貴、彼等が舎弟ですね」
「いや、奥さんが3名だ。まだ結婚してないがな」
「すげー兄貴もう女が3人いるんすね」
「そんな所だ。さて、蛮人王カザロが持ってきてくれたものがある」
「へい、兄貴、こちとら兄貴への献上品として1億金貨持ってきましたぜ」
その場が凍り付く。
ゼーニャメイド長がガルフを二度見する。
ガルフはなぜか蛮人王カザロ二度見して。
「く、くそおおおおおおおおおおお」
と独り言ちた。
「あ、兄貴、金貨が嫌いだったんですか、じゃああ」
「いや、良いんですよ蛮人王カザロさん、事の事情は後で説明します。とりあえずその金貨を騎士団長オメガバッシュさんに渡してください」
「え、良いんですか? 姉さん1号。じゃあ、どぞー」
「しかと受け取りました。このオメガバッシュ、国王様にお届けしてまいります、ギギャとビビィ、行くぞ」
【【御意】】
ガルフは地面にうずくまっている。
「お、俺の努力が水の泡に」
「いや、良いんじゃないんですか、ガルフ様が自力でなんとかしたんですから、ほぼリサイクルの自由市場はほぼほぼ意味ないですけどね」
「いや、意味はある! これから金貨が必用になるかもしれん」
「そ、そうなんですね」
「失敗は成功の元というだろうが」
「うーん成功に成功重ねてるラッキー領主にしか思えないんですが」
「よし、明日だ。明日オークションが始まる!」
「全員準備しとけ、オークションは自由市場の真ん中でやる。人が多くなるだろう!」
その時、タカオ宰相こと商売の天才がやってくる。
「情報の流用、しかと完了したでございます。全ての計略全て完璧にございます」
「よし、タカオ、100億金貨稼ぐぞ」
「御意でございますって、あれ? オメガバッシュ騎士団長は?」
「徴収して帰っていったぞ?」
「は、はい?」
「1億金貨揃えちまってね」
「ははいー」
「だから、100億金貨稼いで、潤いましょうぜ」
「この蛮人王カザロが付き従いますぜ」
ゼーニャメイド長が告げる。
リンデンバルク執事長もうなずく。
聖女シーラもうなずき。
賢者ナタリーもうなずく。
騎士団長オメガバッシュも頷く。
そ他のメンバーは皆忙しくしている。
「私の夫が消えました!」
「まだ結婚してないでしょーが」
リンデンバルクがすかさず突っ込む。
「さて、ガルフ様が消えた先にて噂が四苦八苦しておりますのです」
賢者ナタリーが告げる。
「ゴブリンキングを討伐したとの噂がライス領地にて広まっているそうだな」
「えーとこちらは邪神教の陰謀を防いだとか、ディスドン領地です」
「バラガス領地、テイマド領地、バフム領地にての小競り合いを1人で解決、いや全て皆殺しにしたそうですわ、領主とかは無事だそうですけど」
「フィグル領地、マール領地、デストニア領地、ウィンドルク領地にて冒険者に扮したガルフ様が蛮人王カザロを下僕にしたとか」
「で、全ての地区にて、数日後にオークションするから来てねと告げたそうですね、ガルフ様は」
騎士団長オメガバッシュがそう締めくくる。
「しかもそれを2日で全てやり遂げました」
「……」
全員がぽかーんとしている。
「お、どうした皆集まって」
全員がガルフに目を注ぐ。
「いつ戻ってきたんですか?」
「えと、ついさっきだよ、お土産があるんだよ、蛮人王カザロが兄貴ーってうるさくてさ下僕にしちまったんだけど、連れてきた」
「兄貴―まってくれえええええ」
どたどたとライクド領主の屋敷に巨漢が乱入。
頭はスキンヘッドでありながら、なぜか青っぽいタトゥーを入れている。
「兄貴、彼等が舎弟ですね」
「いや、奥さんが3名だ。まだ結婚してないがな」
「すげー兄貴もう女が3人いるんすね」
「そんな所だ。さて、蛮人王カザロが持ってきてくれたものがある」
「へい、兄貴、こちとら兄貴への献上品として1億金貨持ってきましたぜ」
その場が凍り付く。
ゼーニャメイド長がガルフを二度見する。
ガルフはなぜか蛮人王カザロ二度見して。
「く、くそおおおおおおおおおおお」
と独り言ちた。
「あ、兄貴、金貨が嫌いだったんですか、じゃああ」
「いや、良いんですよ蛮人王カザロさん、事の事情は後で説明します。とりあえずその金貨を騎士団長オメガバッシュさんに渡してください」
「え、良いんですか? 姉さん1号。じゃあ、どぞー」
「しかと受け取りました。このオメガバッシュ、国王様にお届けしてまいります、ギギャとビビィ、行くぞ」
【【御意】】
ガルフは地面にうずくまっている。
「お、俺の努力が水の泡に」
「いや、良いんじゃないんですか、ガルフ様が自力でなんとかしたんですから、ほぼリサイクルの自由市場はほぼほぼ意味ないですけどね」
「いや、意味はある! これから金貨が必用になるかもしれん」
「そ、そうなんですね」
「失敗は成功の元というだろうが」
「うーん成功に成功重ねてるラッキー領主にしか思えないんですが」
「よし、明日だ。明日オークションが始まる!」
「全員準備しとけ、オークションは自由市場の真ん中でやる。人が多くなるだろう!」
その時、タカオ宰相こと商売の天才がやってくる。
「情報の流用、しかと完了したでございます。全ての計略全て完璧にございます」
「よし、タカオ、100億金貨稼ぐぞ」
「御意でございますって、あれ? オメガバッシュ騎士団長は?」
「徴収して帰っていったぞ?」
「は、はい?」
「1億金貨揃えちまってね」
「ははいー」
「だから、100億金貨稼いで、潤いましょうぜ」
「この蛮人王カザロが付き従いますぜ」
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