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第十六章 王国軍対帝国軍
6 上空からお邪魔いたしますわ
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アリツェはドミニクを伴い司令部の天幕を出ると、最前線の近くまで移動した。飛行術の準備のために、アリツェは練った霊素をルゥに纏わせ、風属性の精霊具現化を施す。ルゥの精霊術により周囲にうっすらと白い空気の膜ができたかと思うと、すぐさま翼の形に成形され、アリツェの背に固定された。
アリツェは自身の霊素を背中にゆっくり送り込み、固定された翼をはためかせ浮き上がる。ドミニクが慌ててアリツェの腰にしがみつくや、ドミニクの周囲にも白い膜ができ、アリツェと一緒に体が浮かび始めた。これで飛行の精霊術の完成だ。
物理的にはあり得ないのだろうが、ゲームシステムの補助を受け、アリツェたちは順調に高度を増していく。
敵の攻撃が当たらないと思われる高さまで上昇すると、アリツェは体勢を変え、帝国軍のすぐ上空まで滑空した。
「しかし、空を飛べるのはなんだかインチキ臭いね」
ドミニクは必死にアリツェの腰に腕を回しながらつぶやいた。
「ここなら弓も届きませんし、安全ですわ。……寒いのが難点ですが」
今、ルゥは飛行のために風の精霊術を使っている。ペスもこれから光の精霊術で目つぶし攻撃をしなければならない。火の精霊術が使えれば暖を取れるのだが、使い魔が二体の現状では我慢するしかなかった。
地上ではそれほど感じなかった風も、上空ではかなりきつく吹きつけてくる。あおられてひるがえる服の裾や千々に乱れる金髪が少々鬱陶しいが、危険を避けるためには仕方がない。
「でもアリツェ、いいのかい? ボクが一緒だと動きにくいだろう?」
「わたくしとしては、ドミニクとこうして密着していると、緊張や不安が和らぐので好都合なんですの」
ドミニクが申し訳なさげに口にするが、アリツェはすかさず頭を振り否定した。
術者の体に軽く触れているだけで飛行の精霊術の影響下に入るので、本来はここまでしがみつく必要はない。だが、そうはいっても、手掛かりも何もない上空で、抱き着くなというほうが無理がある。それに、密着しているとドミニクの体温を感じられ、アリツェもまんざらでもなかった。二人で一緒に戦っている気持ちになれる。
「お役に立っているようで何よりだよ」
「うふふ」
アリツェは自然と頬が緩んだ。
しがみつかれる動きにくさ以上に、ドミニクと一緒にいられる安心感がアリツェにとっては重要だった。確かに、上空ではドミニクの剣は役に立たない。だが、戦場での恐怖心が、生死にかかわる重要な判断を誤らせる危険性がある以上、その恐れる気持ちを軽減させるドミニクの存在は、ある意味必須とも言えた。
「凍える前にさっさと済ませてしまおう。状況を見る限りは膠着状態のようだ」
ドミニクの言うとおり、このまま強風にあおられ続ければ、体温がどんどん奪われ、やがて身動きが取れなくなる。素早く目的を成し、地上に戻らねばならない。
「後方部隊に向けて目つぶしを食らわせれば、今せめぎあっている最前線の帝国兵たちも浮足立つに違いないよ」
「そうですわね。直接最前線の敵兵に目つぶしをしては、お味方にも被害が出かねませんし、ドミニクの言うように後方部隊を狙いましょう」
ドミニクの案にアリツェは首肯した。
光の精霊術に対する対策は、味方陣営もしていない。直接王国軍と対峙している敵部隊に目つぶしを食らわせれば、王国軍側も巻き込みかねなかった。であるならば、後方の部隊に仕掛けて背後から襲撃があったと思わせることで、最前線の帝国兵たちの動揺を誘い味方部隊を利する方法が、一番効果的だとアリツェも考えた。
『ペス、頼みますわ』
アリツェは背負ったリュックサックの中で待機しているペスに、念話で指示を飛ばした。地上であらかじめ光属性の精霊具現化を施していたため、ペスは何時でも精霊術を使える状態で待機している。
『合点承知だワンッ!』
ペスの元気のよい返事が聞こえるや、リュックサックから顔を出したペスの身体から、強烈な霊素が渦巻き始めた。濃縮された霊素はすぐさままばゆい光を放ち始め、前方下の帝国軍後方部隊へ向けて射出された。
アリツェたちはすぐさま目をつむり、精霊術が収まるのを待った。聞こえてくる悲鳴によって、精霊術が功を奏したとわかる。指揮官と思しきものの怒声が飛んでいるが、アリツェの位置からははっきりと内容までは聞き取れなかった。
しばらく経ち、アリツェはゆっくりと目を開いた。狙った後方部隊は混乱のなか、兵が右往左往している。一時的に視覚を奪われ、統率は完全に乱れていた。
「よし、後方の動揺が前線に伝わり、一気に決壊したぞ」
ドミニクの言葉に、アリツェは視線を最前線へ移した。
拮抗していたはずの両軍が、今では一方的に王国軍が押し込む形に形勢が変化していた。すでに帝国軍の中には背走を始めている部隊もある。その動きにつられ、他の部隊も次々に後退を始めている。指揮官が必死に押しとどめようとするも、もはやこの流れは止められそうになかった。
「この調子なら、初戦は王国側の大勝利で終わりそうですわね」
素人のアリツェの目にも、王国側の圧勝がはっきりと見て取れた。ここから帝国軍の逆転は、まずないだろう。
目的は果たせたので、アリツェは前線から下がり、地上へ舞い降りた。凍えた身体を温めるため、素早くペスに火属性の精霊具現化を施し、焚火を起こして暖を取る。がちがちに固まった指先に、次第に熱が戻ってきた。
「生き返りますわね」
アリツェはホッと息をついた。
「ちょっと寒さがきつかったね。今後もこういった機会があるだろうし、もう少し厚手の服も用意した方がいいかな」
ドミニクは風で乱れた髪を整えなおしながら、アリツェの着ている外套に目を遣った。
「そうですわね……。いっそ、外套に霊素を込めてマジックアイテム化しましょうか。火属性あたりで」
永続効果を持つマジックアイテムは、大量の霊素と高度な精霊使いの熟練度を要する。小石のような小さなものであれば今のアリツェでも作れるが、外套くらいの大きさになると、さすがに永続効果の付与までは厳しい。だが、飛行中の防寒目的であれば、一時的な効果の付与で済む。その程度であれば、今のアリツェでもやれそうだった。
「そいつはいい考えだね。アリツェの精霊使いの熟練度も貯まるだろうし、いい提案だと思うよ」
ドミニクと二人、体を温めつつあれこれとおしゃべりをしていると、一人の兵士が近づいてきた。フェルディナントからの伝令兵で、落ち着いたら司令部に顔を出すようにとの言伝だった。ちょうど冷え切った体も温まったので、アリツェは焚火を消すと、司令部へと歩を進めた。
「アリツェ! よくやってくれた、大勝だよ」
司令部の天幕に入るや、フェルディナントが満面の笑みを浮かべて出迎えた。司令部の雰囲気は朝とは一変しており、緩んだ空気が周囲を漂っていた。数日続いていた膠着状態が一気に打破され、一方的に相手を攻め立てられたために、参謀たちの肩の荷も下りたのだろう。
「精霊術なら当然の結果ですわ」
アリツェは胸を張り、少し得意げに答えた。精霊術を褒められ、鼻が高い。
「それにしたって、すごいね。あの規模の精霊術は初めて見たけれど、戦況をアリツェ一人で一変させたぞ」
まるで幼い子供のように、フェルディナントは興奮した面持ちで、矢継ぎ早に精霊術をたたえる言葉を並べ立てる。
「叔父様、一つご忠告申し上げておきますわ。あの規模の精霊術が行使できるのは、おそらくわたくしとお兄様、そして聖女クリスティーナだけだと思いますわ」
フェルディナントのあまりの持ち上げぶりに、アリツェはくぎを刺した。だれもができると思われては、他の霊素持ちに迷惑がかかる。
「そうなのか? 霊素持ちが皆、アリツェ並みの力を持っているわけではないのか」
アリツェの言葉に、フェルディナントは少しがっかりしたような表情を浮かべた。
「であれば、今頃ザハリアーシュの導師部隊に、王国軍はボロボロにされていますわ」
フェルディナントのコロコロ変わるわかりやすい顔を見て、アリツェは苦笑した。
霊素持ちの人数で言えば、帝国の導師部隊の方がよほど多い。もしアリツェと同じような真似が帝国側にも可能であったなら、早々に帝国勝利で終わっていただろう。
「あー、まぁ、確かにそうだ」
フェルディナントも納得したのか、うなずいた。
「わたくしたち三人には、共通したある事情があるのですわ。言っても信じてくださるとは思えないのですが、ご興味がおありでしたら、時間があるときにでもお兄様におうかがいくださいませ」
アリツェは先ほどの戦闘で、燃費の悪い飛行術に加え、大規模な光の精霊術まで使っていた。霊素をほとんど使い果たしており、もう体力は限界に近い。これ以上の小難しい話は無理だったので、フェルディナントへの説明はラディムに丸投げすることにした。
「わかった、そうさせてもらうよ」
アリツェの疲労具合にフェルディナントも気づいたようで、これ以上無理に追及はしてこなかった。フェルディナントからゆっくりと休むように言われたので、アリツェはそのまま司令部を辞し、自分の天幕に戻った。
アリツェは自身の霊素を背中にゆっくり送り込み、固定された翼をはためかせ浮き上がる。ドミニクが慌ててアリツェの腰にしがみつくや、ドミニクの周囲にも白い膜ができ、アリツェと一緒に体が浮かび始めた。これで飛行の精霊術の完成だ。
物理的にはあり得ないのだろうが、ゲームシステムの補助を受け、アリツェたちは順調に高度を増していく。
敵の攻撃が当たらないと思われる高さまで上昇すると、アリツェは体勢を変え、帝国軍のすぐ上空まで滑空した。
「しかし、空を飛べるのはなんだかインチキ臭いね」
ドミニクは必死にアリツェの腰に腕を回しながらつぶやいた。
「ここなら弓も届きませんし、安全ですわ。……寒いのが難点ですが」
今、ルゥは飛行のために風の精霊術を使っている。ペスもこれから光の精霊術で目つぶし攻撃をしなければならない。火の精霊術が使えれば暖を取れるのだが、使い魔が二体の現状では我慢するしかなかった。
地上ではそれほど感じなかった風も、上空ではかなりきつく吹きつけてくる。あおられてひるがえる服の裾や千々に乱れる金髪が少々鬱陶しいが、危険を避けるためには仕方がない。
「でもアリツェ、いいのかい? ボクが一緒だと動きにくいだろう?」
「わたくしとしては、ドミニクとこうして密着していると、緊張や不安が和らぐので好都合なんですの」
ドミニクが申し訳なさげに口にするが、アリツェはすかさず頭を振り否定した。
術者の体に軽く触れているだけで飛行の精霊術の影響下に入るので、本来はここまでしがみつく必要はない。だが、そうはいっても、手掛かりも何もない上空で、抱き着くなというほうが無理がある。それに、密着しているとドミニクの体温を感じられ、アリツェもまんざらでもなかった。二人で一緒に戦っている気持ちになれる。
「お役に立っているようで何よりだよ」
「うふふ」
アリツェは自然と頬が緩んだ。
しがみつかれる動きにくさ以上に、ドミニクと一緒にいられる安心感がアリツェにとっては重要だった。確かに、上空ではドミニクの剣は役に立たない。だが、戦場での恐怖心が、生死にかかわる重要な判断を誤らせる危険性がある以上、その恐れる気持ちを軽減させるドミニクの存在は、ある意味必須とも言えた。
「凍える前にさっさと済ませてしまおう。状況を見る限りは膠着状態のようだ」
ドミニクの言うとおり、このまま強風にあおられ続ければ、体温がどんどん奪われ、やがて身動きが取れなくなる。素早く目的を成し、地上に戻らねばならない。
「後方部隊に向けて目つぶしを食らわせれば、今せめぎあっている最前線の帝国兵たちも浮足立つに違いないよ」
「そうですわね。直接最前線の敵兵に目つぶしをしては、お味方にも被害が出かねませんし、ドミニクの言うように後方部隊を狙いましょう」
ドミニクの案にアリツェは首肯した。
光の精霊術に対する対策は、味方陣営もしていない。直接王国軍と対峙している敵部隊に目つぶしを食らわせれば、王国軍側も巻き込みかねなかった。であるならば、後方の部隊に仕掛けて背後から襲撃があったと思わせることで、最前線の帝国兵たちの動揺を誘い味方部隊を利する方法が、一番効果的だとアリツェも考えた。
『ペス、頼みますわ』
アリツェは背負ったリュックサックの中で待機しているペスに、念話で指示を飛ばした。地上であらかじめ光属性の精霊具現化を施していたため、ペスは何時でも精霊術を使える状態で待機している。
『合点承知だワンッ!』
ペスの元気のよい返事が聞こえるや、リュックサックから顔を出したペスの身体から、強烈な霊素が渦巻き始めた。濃縮された霊素はすぐさままばゆい光を放ち始め、前方下の帝国軍後方部隊へ向けて射出された。
アリツェたちはすぐさま目をつむり、精霊術が収まるのを待った。聞こえてくる悲鳴によって、精霊術が功を奏したとわかる。指揮官と思しきものの怒声が飛んでいるが、アリツェの位置からははっきりと内容までは聞き取れなかった。
しばらく経ち、アリツェはゆっくりと目を開いた。狙った後方部隊は混乱のなか、兵が右往左往している。一時的に視覚を奪われ、統率は完全に乱れていた。
「よし、後方の動揺が前線に伝わり、一気に決壊したぞ」
ドミニクの言葉に、アリツェは視線を最前線へ移した。
拮抗していたはずの両軍が、今では一方的に王国軍が押し込む形に形勢が変化していた。すでに帝国軍の中には背走を始めている部隊もある。その動きにつられ、他の部隊も次々に後退を始めている。指揮官が必死に押しとどめようとするも、もはやこの流れは止められそうになかった。
「この調子なら、初戦は王国側の大勝利で終わりそうですわね」
素人のアリツェの目にも、王国側の圧勝がはっきりと見て取れた。ここから帝国軍の逆転は、まずないだろう。
目的は果たせたので、アリツェは前線から下がり、地上へ舞い降りた。凍えた身体を温めるため、素早くペスに火属性の精霊具現化を施し、焚火を起こして暖を取る。がちがちに固まった指先に、次第に熱が戻ってきた。
「生き返りますわね」
アリツェはホッと息をついた。
「ちょっと寒さがきつかったね。今後もこういった機会があるだろうし、もう少し厚手の服も用意した方がいいかな」
ドミニクは風で乱れた髪を整えなおしながら、アリツェの着ている外套に目を遣った。
「そうですわね……。いっそ、外套に霊素を込めてマジックアイテム化しましょうか。火属性あたりで」
永続効果を持つマジックアイテムは、大量の霊素と高度な精霊使いの熟練度を要する。小石のような小さなものであれば今のアリツェでも作れるが、外套くらいの大きさになると、さすがに永続効果の付与までは厳しい。だが、飛行中の防寒目的であれば、一時的な効果の付与で済む。その程度であれば、今のアリツェでもやれそうだった。
「そいつはいい考えだね。アリツェの精霊使いの熟練度も貯まるだろうし、いい提案だと思うよ」
ドミニクと二人、体を温めつつあれこれとおしゃべりをしていると、一人の兵士が近づいてきた。フェルディナントからの伝令兵で、落ち着いたら司令部に顔を出すようにとの言伝だった。ちょうど冷え切った体も温まったので、アリツェは焚火を消すと、司令部へと歩を進めた。
「アリツェ! よくやってくれた、大勝だよ」
司令部の天幕に入るや、フェルディナントが満面の笑みを浮かべて出迎えた。司令部の雰囲気は朝とは一変しており、緩んだ空気が周囲を漂っていた。数日続いていた膠着状態が一気に打破され、一方的に相手を攻め立てられたために、参謀たちの肩の荷も下りたのだろう。
「精霊術なら当然の結果ですわ」
アリツェは胸を張り、少し得意げに答えた。精霊術を褒められ、鼻が高い。
「それにしたって、すごいね。あの規模の精霊術は初めて見たけれど、戦況をアリツェ一人で一変させたぞ」
まるで幼い子供のように、フェルディナントは興奮した面持ちで、矢継ぎ早に精霊術をたたえる言葉を並べ立てる。
「叔父様、一つご忠告申し上げておきますわ。あの規模の精霊術が行使できるのは、おそらくわたくしとお兄様、そして聖女クリスティーナだけだと思いますわ」
フェルディナントのあまりの持ち上げぶりに、アリツェはくぎを刺した。だれもができると思われては、他の霊素持ちに迷惑がかかる。
「そうなのか? 霊素持ちが皆、アリツェ並みの力を持っているわけではないのか」
アリツェの言葉に、フェルディナントは少しがっかりしたような表情を浮かべた。
「であれば、今頃ザハリアーシュの導師部隊に、王国軍はボロボロにされていますわ」
フェルディナントのコロコロ変わるわかりやすい顔を見て、アリツェは苦笑した。
霊素持ちの人数で言えば、帝国の導師部隊の方がよほど多い。もしアリツェと同じような真似が帝国側にも可能であったなら、早々に帝国勝利で終わっていただろう。
「あー、まぁ、確かにそうだ」
フェルディナントも納得したのか、うなずいた。
「わたくしたち三人には、共通したある事情があるのですわ。言っても信じてくださるとは思えないのですが、ご興味がおありでしたら、時間があるときにでもお兄様におうかがいくださいませ」
アリツェは先ほどの戦闘で、燃費の悪い飛行術に加え、大規模な光の精霊術まで使っていた。霊素をほとんど使い果たしており、もう体力は限界に近い。これ以上の小難しい話は無理だったので、フェルディナントへの説明はラディムに丸投げすることにした。
「わかった、そうさせてもらうよ」
アリツェの疲労具合にフェルディナントも気づいたようで、これ以上無理に追及はしてこなかった。フェルディナントからゆっくりと休むように言われたので、アリツェはそのまま司令部を辞し、自分の天幕に戻った。
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