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第二部 精霊を憎みし少年
ここまでのあらすじ ※ネタバレ注意です
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フェイシア王国東の国境地帯を領するマルティン・プリンツ子爵。その一人娘、十歳のアリツェ・プリンツォヴァは両親に疎まれて育った。
ある日、両親とともに領都グリューンの街で買い物をしていると、いつの間にやら両親とはぐれ、人さらいに追われていた。絶体絶命のピンチの時、一人の中年女性がアリツェを助けた。
エマと名乗るその中年女性は、アリツェを保護し子爵家へ連絡を入れた。だが、子爵家側はアリツェという名の娘はいないと主張する。親に捨てられたアリツェは、エマの勧めで『精霊教』という名の、精霊を信奉する新興宗教の孤児院へ身を寄せた。
それから二年がたち、十二歳となったアリツェは人生の選択を迫られていた。悩んだ末、『精霊教』の伝道師となり、各地を旅しながら学問や精霊術を教えることを生涯の職にしようと決意した。
十二歳を迎えた誕生日の夜、アリツェは不思議な夢を見た。アリツェより少し年上の男横見悠太が出てきて、自分はアリツェの父親であり、またアリツェ自身でもある、と意味不明なことを話し始める。混乱するアリツェだったが、悠太の記憶を垣間見ることで、悠太が転生者であり、アリツェの体はその悠太の人格を入れる器として、悠太のVRMMO時代のキャラクター、カレル・プリンツから生み出された事実を知る。アリツェは悠太の話をきちんと理解しようと、悠太の過去の記憶を探った。
横見悠太はVRMMO『精霊たちの憂鬱』で最強の精霊使いだった。ゲーム内でのキャラクター名はカレル・プリンツ。カレルは三人の仲間、戦士のゲイル、槍士のユリナ・カタクラ、弓使いのミリア・パーラヴァとともに、ラストダンジョンと呼ばれていた『精霊王の塔』に挑んだ。
最上階で待ち受けるのはラスボス『精霊王』。星の地核エネルギーを霊素として具現化された精霊王の力はすさまじく、カレルたちは徐々に追い詰められていった。だが、カレルは従える四匹の使い魔の力も借り、どうにか精霊王へ一矢を報いる。結果、精霊王から力を認められたカレル一行は、『精霊王の証』と呼ばれる龍の意匠が彫り込んだ金のメダルを受け取った。
現実の悠太は病に侵され、一日中病院のベッドで寝たきりだった。寿命も残り数年という状況の悠太は、VRMMOに一日を捧げるゲーム廃人になっていた。だが、ゲームに入り浸り、サーバー最強のプレイヤーに上り詰めていた事が功を奏し、ゲーム内強者を証明する『精霊王の証』を入手できた。この精霊王の証は、VRMMO運営から新VRMMOのテストプレイヤーの誘いを受けるための条件アイテムでもあった。新作VRMMO『新・精霊たちの憂鬱』は、一人の人生を誕生から死亡まで体験でき、ある意味で異世界転生、第二の人生を味わえるものだった。悠太はためらうことなく参加した。
ゲーム管理者ヴァーツラフの指示の下、悠太は新ゲームでのキャラクターを作成した。作るキャラクターの両親を自分で選べると聞いた悠太は、父親を自分のキャラクターカレルに、母親をパーティーメンバーだったユリナに設定する。その両親のデータから生まれる赤子に悠太の記憶を転生させて、テストプレイを始めた。
テストプレイを開始する際に、ヴァーツラフからは、転生したカレルの記憶は十二歳の時に蘇り、転生素体の人格と違和感なくまじりあうこと、もう一人テストプレイヤーがいるが、詳細は秘密なのでカレル自身で探してほしいこと、そして、世界はあと四十年で崩壊するので、崩壊を防ぐために世界中に精霊術を広めてほしいこと、も告げられる。
つかみどころのない性格のヴァーツラフにカレルは不信感を抱きつつも、あきらめていた健康体での人生を経験できる幸運に、素直に感謝をした。
悠太の過去の記憶を追体験したことで、アリツェは今置かれている状況を正確に把握した。
二重人格となったアリツェと悠太は、紆余曲折を経て、昼間はアリツェ、夜は悠太が主になる形で折り合いをつけた。改めて今後の目標を話し合い、世界崩壊を防ぐために伝道師として各地を回り精霊術を普及させることを決意した。
決意を新たに見習い伝道師として活動をしようとした矢先、領都グリューンでは子爵家からの命令で『精霊教』の禁教化がなされた。精霊教の領都支部代表の司祭の提案で、教会丸ごとグリューンの街を脱出することが決定され、闇夜に紛れて街を脱出した。
しかし、内通者がいたためか、脱出劇が子爵家側に伝わり、待ち伏せをされる。精霊教徒を囲む領兵たちを指揮していたのは、『精霊教』を敵視している『世界再生教』に所属する導師マリエだった。
マリエの不可思議な拘束術により敗れたアリツェは、子爵邸に連れ去られ軟禁される。だが、使い魔の子犬ペスの助力もあり子爵邸を脱出するのに成功する。
アリツェは脱出の際に偶然、父マルティンの私室で繰り広げられていたマルティンとマリエとの会話を聞いてしまう。その会話から、アリツェがマルティンの実子ではなく、遠縁のカレル・プリンツ前辺境伯の子供であること。アリツェは辺境伯家から子爵家へ強引に養子に出されたこと。辺境伯家と子爵家は宗教問題でもめていたことを知る。
父マルティンに疎まれていた理由を知ったアリツェはショックを受けた。また、この世界の実父カレル・プリンツ前辺境伯と、転生者としてアリツェの中にいるもう一人の人格でありシステム上の父であるカレル・プリンツ――横見悠太――が、同姓同名な点に疑問を覚えた。
子爵邸からの脱出後、エマの家に隠れグリューンの街からの脱出機会をうかがっていたアリツェだったが、そこで頼もしい協力者と出会った。アリツェの伝道師としての指導を担当する予定だった正規の伝道師、ドミニクだ。
ドミニクの主導で地下水路経由でグリューンの街を脱出するアリツェとドミニク。だが、脱出した先には世界再生教導師のマリエが待ち伏せをしていた。話の通じないマリエに対し、アリツェは全力の精霊術で対抗し、打ち破る。後顧の憂いを断つため、断腸の思いでマリエを殺害したアリツェは、ドミニクに慰められつつ、子爵領を脱出する。
辺境伯領へ向かう途中王都に立ち寄ったアリツェとドミニクは、フェイシア王国内の精霊教会を統括する大司教と面会する。大司教は、アリツェの持つ黄金の龍が彫り込まれたメダルが、カレル前辺境伯の形見であると指摘。アリツェは自身の出生の秘密を知るべきだとアドバイスを受ける。出生の謎を解き明かすべく、アリツェとドミニクは王都を発ち辺境伯領へと向かった。
ある日、両親とともに領都グリューンの街で買い物をしていると、いつの間にやら両親とはぐれ、人さらいに追われていた。絶体絶命のピンチの時、一人の中年女性がアリツェを助けた。
エマと名乗るその中年女性は、アリツェを保護し子爵家へ連絡を入れた。だが、子爵家側はアリツェという名の娘はいないと主張する。親に捨てられたアリツェは、エマの勧めで『精霊教』という名の、精霊を信奉する新興宗教の孤児院へ身を寄せた。
それから二年がたち、十二歳となったアリツェは人生の選択を迫られていた。悩んだ末、『精霊教』の伝道師となり、各地を旅しながら学問や精霊術を教えることを生涯の職にしようと決意した。
十二歳を迎えた誕生日の夜、アリツェは不思議な夢を見た。アリツェより少し年上の男横見悠太が出てきて、自分はアリツェの父親であり、またアリツェ自身でもある、と意味不明なことを話し始める。混乱するアリツェだったが、悠太の記憶を垣間見ることで、悠太が転生者であり、アリツェの体はその悠太の人格を入れる器として、悠太のVRMMO時代のキャラクター、カレル・プリンツから生み出された事実を知る。アリツェは悠太の話をきちんと理解しようと、悠太の過去の記憶を探った。
横見悠太はVRMMO『精霊たちの憂鬱』で最強の精霊使いだった。ゲーム内でのキャラクター名はカレル・プリンツ。カレルは三人の仲間、戦士のゲイル、槍士のユリナ・カタクラ、弓使いのミリア・パーラヴァとともに、ラストダンジョンと呼ばれていた『精霊王の塔』に挑んだ。
最上階で待ち受けるのはラスボス『精霊王』。星の地核エネルギーを霊素として具現化された精霊王の力はすさまじく、カレルたちは徐々に追い詰められていった。だが、カレルは従える四匹の使い魔の力も借り、どうにか精霊王へ一矢を報いる。結果、精霊王から力を認められたカレル一行は、『精霊王の証』と呼ばれる龍の意匠が彫り込んだ金のメダルを受け取った。
現実の悠太は病に侵され、一日中病院のベッドで寝たきりだった。寿命も残り数年という状況の悠太は、VRMMOに一日を捧げるゲーム廃人になっていた。だが、ゲームに入り浸り、サーバー最強のプレイヤーに上り詰めていた事が功を奏し、ゲーム内強者を証明する『精霊王の証』を入手できた。この精霊王の証は、VRMMO運営から新VRMMOのテストプレイヤーの誘いを受けるための条件アイテムでもあった。新作VRMMO『新・精霊たちの憂鬱』は、一人の人生を誕生から死亡まで体験でき、ある意味で異世界転生、第二の人生を味わえるものだった。悠太はためらうことなく参加した。
ゲーム管理者ヴァーツラフの指示の下、悠太は新ゲームでのキャラクターを作成した。作るキャラクターの両親を自分で選べると聞いた悠太は、父親を自分のキャラクターカレルに、母親をパーティーメンバーだったユリナに設定する。その両親のデータから生まれる赤子に悠太の記憶を転生させて、テストプレイを始めた。
テストプレイを開始する際に、ヴァーツラフからは、転生したカレルの記憶は十二歳の時に蘇り、転生素体の人格と違和感なくまじりあうこと、もう一人テストプレイヤーがいるが、詳細は秘密なのでカレル自身で探してほしいこと、そして、世界はあと四十年で崩壊するので、崩壊を防ぐために世界中に精霊術を広めてほしいこと、も告げられる。
つかみどころのない性格のヴァーツラフにカレルは不信感を抱きつつも、あきらめていた健康体での人生を経験できる幸運に、素直に感謝をした。
悠太の過去の記憶を追体験したことで、アリツェは今置かれている状況を正確に把握した。
二重人格となったアリツェと悠太は、紆余曲折を経て、昼間はアリツェ、夜は悠太が主になる形で折り合いをつけた。改めて今後の目標を話し合い、世界崩壊を防ぐために伝道師として各地を回り精霊術を普及させることを決意した。
決意を新たに見習い伝道師として活動をしようとした矢先、領都グリューンでは子爵家からの命令で『精霊教』の禁教化がなされた。精霊教の領都支部代表の司祭の提案で、教会丸ごとグリューンの街を脱出することが決定され、闇夜に紛れて街を脱出した。
しかし、内通者がいたためか、脱出劇が子爵家側に伝わり、待ち伏せをされる。精霊教徒を囲む領兵たちを指揮していたのは、『精霊教』を敵視している『世界再生教』に所属する導師マリエだった。
マリエの不可思議な拘束術により敗れたアリツェは、子爵邸に連れ去られ軟禁される。だが、使い魔の子犬ペスの助力もあり子爵邸を脱出するのに成功する。
アリツェは脱出の際に偶然、父マルティンの私室で繰り広げられていたマルティンとマリエとの会話を聞いてしまう。その会話から、アリツェがマルティンの実子ではなく、遠縁のカレル・プリンツ前辺境伯の子供であること。アリツェは辺境伯家から子爵家へ強引に養子に出されたこと。辺境伯家と子爵家は宗教問題でもめていたことを知る。
父マルティンに疎まれていた理由を知ったアリツェはショックを受けた。また、この世界の実父カレル・プリンツ前辺境伯と、転生者としてアリツェの中にいるもう一人の人格でありシステム上の父であるカレル・プリンツ――横見悠太――が、同姓同名な点に疑問を覚えた。
子爵邸からの脱出後、エマの家に隠れグリューンの街からの脱出機会をうかがっていたアリツェだったが、そこで頼もしい協力者と出会った。アリツェの伝道師としての指導を担当する予定だった正規の伝道師、ドミニクだ。
ドミニクの主導で地下水路経由でグリューンの街を脱出するアリツェとドミニク。だが、脱出した先には世界再生教導師のマリエが待ち伏せをしていた。話の通じないマリエに対し、アリツェは全力の精霊術で対抗し、打ち破る。後顧の憂いを断つため、断腸の思いでマリエを殺害したアリツェは、ドミニクに慰められつつ、子爵領を脱出する。
辺境伯領へ向かう途中王都に立ち寄ったアリツェとドミニクは、フェイシア王国内の精霊教会を統括する大司教と面会する。大司教は、アリツェの持つ黄金の龍が彫り込まれたメダルが、カレル前辺境伯の形見であると指摘。アリツェは自身の出生の秘密を知るべきだとアドバイスを受ける。出生の謎を解き明かすべく、アリツェとドミニクは王都を発ち辺境伯領へと向かった。
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