鉄扇と甘々
建国記念の舞踏会場で皇女は突然声高々に叫んだ。
「リオン・クリストファー・オルコット、今宵をもってこのわたくしベレスフォード帝国第一皇女キャロライン・メイジー・ベンジャミンとの婚約を破棄とするわ!!」
行き成りの婚約破棄宣言に会場にいる者達は皆驚愕した。
驚愕とはいえその意味は人それぞれである。
ある者は真の意味で驚けば、またある者は次の噂のネタに面白がる者、更には皇女を軽視すればその逆に次の婚約者と望む者。
一方振られた侯爵令息を憐れむ者もいれば、麗しの君故に次の婚約者になりたいと望む令嬢達。
誰もが何故婚約破棄へ至ったのかなんて理由はどうでもいい。
要するに面白ければ、その場が楽しければいいのである。
そうして晒し者の様な侯爵令息の目の前に?
ただ茫然としている彼の顎を掬い上げるのは黒に緋色の桜模様が施された見事な鉄扇。
「ならば妾がそなたを拾うとしよう」
艶やかな長い赤みを帯びた漆黒の髪に王色である緋色の美しい瞳を持つ令嬢が言い放つ。
アミーリア・ルフィナ・メイヴィス・ヴァザロヴァ・キースリー。
彼女こそこのベレスフォード帝国のウォルフォード公爵であり、魔界セラフィムの魔王の姫である。
何時もながらゆるふわ且つ私の妄想世界です。
完全なるフィクションであり、私の楽しい世界でもあります。
誤字脱字には温かい目でお願いします。
皆様のお暇潰しの一助となれば幸いです。(o^―^o)ニコ
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