【完結】希望 ~差し伸べられたのは貴方の魂の光でした

准看護師が正看護師を苛め支配する病院は確かに存在する。

そして人はそんな心算はないと言いつつ自覚があるのかそれとも無自覚なのだろうか。

悪意や苛めと言う行為を実に面白可笑しく愉しむ人種が存在する。


これは実際に京都の西にある病院の中で起こった現実。
人は一体どの様にして追い詰められれば自我が崩壊されていくのか。
壊れた心、眠れなくなってしまった日々の中で食事も出来ずにただただ泣いて『死にたい、ごめんなさい』と言葉として発する裏では『助かりたい!!』『助けて欲しい!!』と出口のない白い闇の中を、長い時間を掛けて彷徨う。

何もわからない状況下で初めて自分が鬱だと診断された時の安堵感。

そうしてこれからどう生きていけばいいのかわからない不安な日々。
家族と、自分自身とどう向き合えばわからない。

鬱はある日突然私の前へとその姿を現しました。

そしてこれは今より約八年前実際姫ゐな 雪乃である私の身の上に起こったリアルなお話です。
今でこそですが当時は現実と向き合えるようになるまで、とても長い年月がかかりました。

またこれは誰しも起こる得る可能性がある病なのです。

職場鬱は私の心だけでなく社会からも私個人と言う存在がある意味抹消されてしまったのです。
加害者となる者達や監督不行き届きであった病院の冷酷なまでの対応。
これが人の命を救う――――なんて信じられない現実なのです。

全ての病院がこうだとは言いませんし思いたくはありません。
でも実際に私の場合はそうだったのですから……。


当時鬱となった私には家族……実の母が誰よりもこんな私へ寄り添ってくれました。
とても大切な存在でしたが今年……1月20日の明け方に、三人の子供の見守る中安らかに旅立っていきました。

このお話を亡くなりし母へと捧げます。
そしてかなり内容は白衣の天使がいる職場にしてはかなりえぐいです。

胸糞警報発令です。

最後はじんわりです。

少し加筆修正しますね。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,404 位 / 192,404件 現代文学 8,182 位 / 8,182件

あなたにおすすめの小説

イケメンにフラれた憂さ晴らしにおっさん上司とヤっちゃったOLの話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

今だけ男?

Yuki
現代文学
ある日のコンビニでの出来事。 傍若無人なおばさんが受ける報いとは? ナニがついてないの? ※実験的なアップです。 内容変更などを行うかもしれません。 ※タバコ、トイレに触れています。 ご注意ください。 ※企業や業界、地域などの方針や習慣に意見するものではありません。

だから僕は音楽をやめた

那須与二
現代文学
ヨルシカの「だから僕は音楽をやめた」と「エルマ」に登場する2人の物語を小説風にまとめてみました。 あくまでも個人的考察を交えた自己満なので暖かい目でご覧下さい。 そして、これを機にヨルシカさんの曲をたくさん聴いて欲しいと思います。

猫の縁結びって、あるんですね。虹の橋を渡っても、見守ってくれていると思うと自然と笑顔になります

珠宮さくら
恋愛
“私”が、動物たちと出会い、共に成長しつつ、色んな別れを繰り返す中で、ふと気がつけば、一匹の猫と過ごして20年あまりの月日が流れていた。 いつの間にか、当たり前となっていた日常の中に家族として、その猫は極々、自然に“私”の妹から姉となり、手慣れた頼もしい乳母となった。 そして、彼との出会いと再会のきっかけも、その猫がもたらしてくれた。 猫が、虹の橋を渡っても、時折、心配になって近くで見守ってくれている気がしてならない。 ※全10話。2、3日おきの更新。 ※恋愛要素は、後半過ぎてからとなっています。

【実話】希少癌 〜その遺体は左手足が無く、腕が欠け、頭蓋骨も1/3無く、歯は胃にあった〜

湯川仁美
ライト文芸
【実話・母親の話】 火葬後、そのご遺体には、左足太腿から骨はなく。 左腕の肘から下の骨はなく。 頭蓋骨が1/3なく。 歯が3本、口ではなく胃から見つかった。 明細胞肉腫 100万年人口あたり1人の確率の希少癌。 バクテリアのような癌細胞は次から次へ。 次から次へと骨を脆くし、肉を腐食させ。 動脈破裂で死ぬか、体を切断をして食い止めるかの選択をさせた。 子育てを終え、第二の人生を謳歌を始めた平凡な主婦。 田代菫、53歳が生きることを諦めず、死と向き合い、最後の一瞬まで生に食らいつく実話の物語。

白血病の陸上選手 オリンピックを夢見て

卍ェリーナジョリー
現代文学
高橋勇斗は、陸上競技に情熱を注ぐ高校生。将来の夢はオリンピックでメダルを獲ること。しかし、ある日突然、白血病の診断を受け、彼の人生は一変する。抗がん剤治療の苦しみや髪の毛の喪失、そして陸上競技からの離脱は、彼の心に深い絶望を植え付ける。 それでも、勇斗は家族や友人、特に恋人の莉奈の支えを受けながら闘病生活を乗り越え、希望の光を見出す。同じ病気と闘う仲間、翔太との出会いが、彼にとっての大きな支えとなり、再び陸上への渇望を取り戻す。勇斗は、自らの身体を取り戻すためのリハビリに取り組み、少しずつ体力を回復させていく。 復帰した勇斗は、かつてのライバル鈴木との再会を果たし、彼との再戦を目指すことに。厳しい練習の中で仲間たちとの絆を深め、勇斗は初めての大会で自己ベストを更新。ついには夢の舞台であるオリンピック出場を果たす。 この物語は、勇斗が白血病という試練を乗り越え、友情や愛情を胸に、再び陸上競技に立ち向かう姿を描いています。希望を失わず、前に進むことの大切さを教えてくれる感動のストーリーです。勇斗の闘病から復活までの道のりは、多くの人々に勇気を与えることでしょう。