7 / 7
向井浩二の手紙
しおりを挟む
向井浩二の手紙
富川博之様へ
義兄さんお元気にしていますか。私が逮捕されてから、もう一か月が経過しました。
義兄さんには、この一か月色々とご迷惑をかけたと思います。本当に申し訳ございません。
全て白状すると、すっきりとした気持ちになりました。これも岸辺刑事のおかげです。本当にあの刑事さんには感謝しています。
姉さんも最初は口を割らなかったらしいですが、最近になり事件のことを少しずつ話し始めたようです。
私には殺人の罪を一生黙っているような度胸は、正直言ってありません。だから今のうちに警察に全てを話して楽になることにしました。
ただし、義兄さんは事件の全貌がまだつかめていないと思いますので、私から警察にお断りを入れてこうして一筆手紙を記すことにしました。
ここに私たち姉弟の罪が記されていますので、しっかりと目を通されてください。
私の姉の香織は表向きはハローワークの課長ですが裏の顔も持っていました。
それは戸籍売買を行っていることです。
対象者は主に就職先で問題を起こして懲戒解雇となった社員や倒産して夜逃げした企業の経営者などに対して、金銭と引き換えに新たなる戸籍を提供して人生の再出発を行わせることでした。
なぜそんな事をするのか、と訊ねても姉さんは何も答えないでしょうから、私が代わりに答えておきます。姉さんが勤務していたハローワークでは昔から、それが慣習化していたのです。
当初は人助けと思ってやり始めていたらしいですが、人間とは不思議なもので金銭が多く入るにつれて欲が出てきます。
いつしか売買の対象者が拡大されて、反社会勢力の連中の逃亡のための戸籍作りまでするようになっていました。金銭の魔力とは怖いものです。
私はハローワークの人間ではありませんが、姉さんから特別に引き抜かれて顧客探しとして働いていました。
病院に勤務していると会社のことで困っていたり、反社会勢力の人間と出会う確率は高く、今まで百人以上の人間を姉さんに紹介しました。
そんな暮らしを五年以上続けていました。
今までミスやトラブルはなかったのですが、私にとって最悪の顧客が目の前に現れました。
一人目は家で殺された長野司であり、もう一人はホテルで死んだ沖田遼《おきたりょう》です。
長野は私が顧客探しをしているのを最初から知って近付いてきました。ですが、私は長野に警戒をしませんでした。長野のように私の情報を裏で入手して、やって来る人間が、たまにいたからでした。
長野は借金取りに追われているから助けて欲しい、と私に言ってきました。私はすぐに姉さんに連絡をしました。
ところが、これは罠でした。長野はマスコミの人間であり、最初から私と姉さんの戸籍売買の実態を社会にリークするのが狙いだったのです。
戸籍売買が行われている場所については、私と姉が捕まったので義兄さんも知っているでしょう。
あの家です。かつては、義兄さんと一緒に住んで楽しく過ごしたあの家を犯罪の場に使って申し訳ございません。謝ってすむものではないと分かっているのですが、どうしてもこの場で謝らせてください。
話を戻します。あの日は家に私と長野、それから沖田がいました。沖田も借金で逃げていた男です。
ちなみに私は、仕事を休んでいました。売買のある日は、なるべく休むように姉さんから命令されていました。
私は長野と沖田に新たに作った戸籍を渡して、今後の生活について説明していました。その時、長野が持っていたカバンからボイスレコーダーが見えたのです。
私はすぐに長野がマスコミの人間だと分かり、その場で長野と口論になりました。
本性を現した長野は、黙っている代わりに指定する口座に毎月十万円を振り込むように、要求してきました。
長野の意図は読めていました。最初は少額ですが、いつか高額を吹っかけてくるに決まっているはず。
私は長野に現金を渡すと言って、その場から離れました。もちろん、現金ではなく持ってきたのは包丁でした。
あとは長野を追い回して刺し殺した次第です。
邪魔なやつを片付けて、ほっとしました。だがそんな私に、「やってしまいましたね」と沖田は野卑な声で語りかけてきたのです。
私はこの時になり沖田のことを蚊帳の外にしていたのを不覚と感じました。しかし意外にも沖田は私を見逃そうとすることを提案してきました。
なぜ沖田がそんな行動に出たのか分かりません。今になって思うと、あれは下手な芝居であり、金に困窮したら私を脅す気だったかもしれません。
私はとりあえず、長野の遺体を誰かに発見してもらうことを考え、姉さんに連絡することにしました。
すでに同居していない自分が発見すると義兄さんが怪しむ可能性は高かったし、近所の人に見つけてもらうには時間がかかると思ったからです。
発見のために私は姉さんを呼び出すことに決めました。呼び出す方法を考えたのは沖田です。なるべく怪奇的に仕上げた方が、人間は気になって仕方がなくなるはず、と言っていました。
使用する携帯は殺した長野の携帯を使い、かける役目は沖田が実行しました。ちなみに終わった後で長野の携帯は私が破壊して、職場近くの川に捨てました。
ところが計画と上手くいかないものです。昼食中であった姉さんは自分で行くことをせずに、外勤をしていた義兄さんに頼みました。これは私も予想していないことです。
結局、長野の遺体は義兄さんと小室さんによって発見されることになります。義兄さんが門柱で見た男は沖田です。私は沖田に従い、隠れて様子を見守っていました。
本当に小室さんには気の毒な事をしました。いまだに職場には復帰をされていないと岸辺さんから聴きました。罪を償い終えたら必ず謝罪に行くことをお伝えください。
さて、姉さんが家に到着したのは義兄さんが遺体を発見してから、少し経過してからでした。
姉さんはまだこの時、家での殺人は私が犯人とは気づいている様子もなく、岸辺刑事の質問に淡々と答えているだけでした。
私と沖田は、また何かあったら連絡をとる事を約束して別れました。思い返せば、この時に私が沖田を殺しておけば良かったと思います。
そうすれば姉さんもホテルであのような真似はしなかったはずでしょう。
沖田は私と別れた後に、義兄さんが泊まっているホテルに宿泊して、姉さんを呼び出しました。目的は金銭です。下手をすると姉さんの身体も要求していたかもしれません。
だが、沖田は脅す相手を間違えました。義兄さんも知っての通り、沖田は姉さんの手にかかり殺されました。
私は沖田がホテルで死んだ事を知り、姉さんに殺されたのだと悟りました。長野もそうだが、沖田も馬鹿で愚劣なやつである。先ほども述べましたが沖田を始末しなかったのを後悔しています。
私は沖田を殺したのが姉さんであると分かると、逃げることは不可能であると考えて自首する決意を固めました。
以上が今回の事件の顛末でございます。
だけど不思議なことにハローワーク内で戸籍売買という不正を行われていたにも関わらず、逮捕者は私と姉さんの二名だけでしたね。
私が知っている姉さんの上司や同僚は何のお咎めもないなんて世の中はどうなっているのでしょうかね。要するに姉さんは、とかげのしっぽ切りにあったのだと推測してもよろしいでしょうか。
さて、これだけ書くのは実に疲れました。義兄さんも読み疲れたと思います。
最後に記しておきたい内容がございます。
それは姉さんが沖田を殺した理由です。沖田殺しの動機について姉さんは、沖田から戸籍売買の件で脅されて、金銭を要求されたと言っています。もちろん、それは事実でしょう。
ただし、私は別の理由も考えています。
それは家族を守るためです。
その家族とは私ではなく、あなたです。
富岡博之さん。
姉さんにとってあなたは、金銭なんかでは買えないほど大切な存在でした。
姉さんはいつも私に話していました。子どもはいないが二人で過ごす時間はいつも楽しい、と。
確かに半分は保身もあったかもしれませんが、残り半分は家族への愛情で間違いないと私は思います。だからお願いです。姉さんの事は絶対に忘れずに待ち続けてください。
身勝手なお願いかもしれませんが、これが最後のお願いです。
長い手紙となってしまいました。読むのはさぞ、億劫《おっくう》でしたでしょう。私はこの辺りで手紙を終わろうと思います。
義兄さんどうか、お身体をご慈愛願います。
了
富川博之様へ
義兄さんお元気にしていますか。私が逮捕されてから、もう一か月が経過しました。
義兄さんには、この一か月色々とご迷惑をかけたと思います。本当に申し訳ございません。
全て白状すると、すっきりとした気持ちになりました。これも岸辺刑事のおかげです。本当にあの刑事さんには感謝しています。
姉さんも最初は口を割らなかったらしいですが、最近になり事件のことを少しずつ話し始めたようです。
私には殺人の罪を一生黙っているような度胸は、正直言ってありません。だから今のうちに警察に全てを話して楽になることにしました。
ただし、義兄さんは事件の全貌がまだつかめていないと思いますので、私から警察にお断りを入れてこうして一筆手紙を記すことにしました。
ここに私たち姉弟の罪が記されていますので、しっかりと目を通されてください。
私の姉の香織は表向きはハローワークの課長ですが裏の顔も持っていました。
それは戸籍売買を行っていることです。
対象者は主に就職先で問題を起こして懲戒解雇となった社員や倒産して夜逃げした企業の経営者などに対して、金銭と引き換えに新たなる戸籍を提供して人生の再出発を行わせることでした。
なぜそんな事をするのか、と訊ねても姉さんは何も答えないでしょうから、私が代わりに答えておきます。姉さんが勤務していたハローワークでは昔から、それが慣習化していたのです。
当初は人助けと思ってやり始めていたらしいですが、人間とは不思議なもので金銭が多く入るにつれて欲が出てきます。
いつしか売買の対象者が拡大されて、反社会勢力の連中の逃亡のための戸籍作りまでするようになっていました。金銭の魔力とは怖いものです。
私はハローワークの人間ではありませんが、姉さんから特別に引き抜かれて顧客探しとして働いていました。
病院に勤務していると会社のことで困っていたり、反社会勢力の人間と出会う確率は高く、今まで百人以上の人間を姉さんに紹介しました。
そんな暮らしを五年以上続けていました。
今までミスやトラブルはなかったのですが、私にとって最悪の顧客が目の前に現れました。
一人目は家で殺された長野司であり、もう一人はホテルで死んだ沖田遼《おきたりょう》です。
長野は私が顧客探しをしているのを最初から知って近付いてきました。ですが、私は長野に警戒をしませんでした。長野のように私の情報を裏で入手して、やって来る人間が、たまにいたからでした。
長野は借金取りに追われているから助けて欲しい、と私に言ってきました。私はすぐに姉さんに連絡をしました。
ところが、これは罠でした。長野はマスコミの人間であり、最初から私と姉さんの戸籍売買の実態を社会にリークするのが狙いだったのです。
戸籍売買が行われている場所については、私と姉が捕まったので義兄さんも知っているでしょう。
あの家です。かつては、義兄さんと一緒に住んで楽しく過ごしたあの家を犯罪の場に使って申し訳ございません。謝ってすむものではないと分かっているのですが、どうしてもこの場で謝らせてください。
話を戻します。あの日は家に私と長野、それから沖田がいました。沖田も借金で逃げていた男です。
ちなみに私は、仕事を休んでいました。売買のある日は、なるべく休むように姉さんから命令されていました。
私は長野と沖田に新たに作った戸籍を渡して、今後の生活について説明していました。その時、長野が持っていたカバンからボイスレコーダーが見えたのです。
私はすぐに長野がマスコミの人間だと分かり、その場で長野と口論になりました。
本性を現した長野は、黙っている代わりに指定する口座に毎月十万円を振り込むように、要求してきました。
長野の意図は読めていました。最初は少額ですが、いつか高額を吹っかけてくるに決まっているはず。
私は長野に現金を渡すと言って、その場から離れました。もちろん、現金ではなく持ってきたのは包丁でした。
あとは長野を追い回して刺し殺した次第です。
邪魔なやつを片付けて、ほっとしました。だがそんな私に、「やってしまいましたね」と沖田は野卑な声で語りかけてきたのです。
私はこの時になり沖田のことを蚊帳の外にしていたのを不覚と感じました。しかし意外にも沖田は私を見逃そうとすることを提案してきました。
なぜ沖田がそんな行動に出たのか分かりません。今になって思うと、あれは下手な芝居であり、金に困窮したら私を脅す気だったかもしれません。
私はとりあえず、長野の遺体を誰かに発見してもらうことを考え、姉さんに連絡することにしました。
すでに同居していない自分が発見すると義兄さんが怪しむ可能性は高かったし、近所の人に見つけてもらうには時間がかかると思ったからです。
発見のために私は姉さんを呼び出すことに決めました。呼び出す方法を考えたのは沖田です。なるべく怪奇的に仕上げた方が、人間は気になって仕方がなくなるはず、と言っていました。
使用する携帯は殺した長野の携帯を使い、かける役目は沖田が実行しました。ちなみに終わった後で長野の携帯は私が破壊して、職場近くの川に捨てました。
ところが計画と上手くいかないものです。昼食中であった姉さんは自分で行くことをせずに、外勤をしていた義兄さんに頼みました。これは私も予想していないことです。
結局、長野の遺体は義兄さんと小室さんによって発見されることになります。義兄さんが門柱で見た男は沖田です。私は沖田に従い、隠れて様子を見守っていました。
本当に小室さんには気の毒な事をしました。いまだに職場には復帰をされていないと岸辺さんから聴きました。罪を償い終えたら必ず謝罪に行くことをお伝えください。
さて、姉さんが家に到着したのは義兄さんが遺体を発見してから、少し経過してからでした。
姉さんはまだこの時、家での殺人は私が犯人とは気づいている様子もなく、岸辺刑事の質問に淡々と答えているだけでした。
私と沖田は、また何かあったら連絡をとる事を約束して別れました。思い返せば、この時に私が沖田を殺しておけば良かったと思います。
そうすれば姉さんもホテルであのような真似はしなかったはずでしょう。
沖田は私と別れた後に、義兄さんが泊まっているホテルに宿泊して、姉さんを呼び出しました。目的は金銭です。下手をすると姉さんの身体も要求していたかもしれません。
だが、沖田は脅す相手を間違えました。義兄さんも知っての通り、沖田は姉さんの手にかかり殺されました。
私は沖田がホテルで死んだ事を知り、姉さんに殺されたのだと悟りました。長野もそうだが、沖田も馬鹿で愚劣なやつである。先ほども述べましたが沖田を始末しなかったのを後悔しています。
私は沖田を殺したのが姉さんであると分かると、逃げることは不可能であると考えて自首する決意を固めました。
以上が今回の事件の顛末でございます。
だけど不思議なことにハローワーク内で戸籍売買という不正を行われていたにも関わらず、逮捕者は私と姉さんの二名だけでしたね。
私が知っている姉さんの上司や同僚は何のお咎めもないなんて世の中はどうなっているのでしょうかね。要するに姉さんは、とかげのしっぽ切りにあったのだと推測してもよろしいでしょうか。
さて、これだけ書くのは実に疲れました。義兄さんも読み疲れたと思います。
最後に記しておきたい内容がございます。
それは姉さんが沖田を殺した理由です。沖田殺しの動機について姉さんは、沖田から戸籍売買の件で脅されて、金銭を要求されたと言っています。もちろん、それは事実でしょう。
ただし、私は別の理由も考えています。
それは家族を守るためです。
その家族とは私ではなく、あなたです。
富岡博之さん。
姉さんにとってあなたは、金銭なんかでは買えないほど大切な存在でした。
姉さんはいつも私に話していました。子どもはいないが二人で過ごす時間はいつも楽しい、と。
確かに半分は保身もあったかもしれませんが、残り半分は家族への愛情で間違いないと私は思います。だからお願いです。姉さんの事は絶対に忘れずに待ち続けてください。
身勝手なお願いかもしれませんが、これが最後のお願いです。
長い手紙となってしまいました。読むのはさぞ、億劫《おっくう》でしたでしょう。私はこの辺りで手紙を終わろうと思います。
義兄さんどうか、お身体をご慈愛願います。
了
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
豁サ逕コ縲(死町)season3・4・5
霜月麗華
ミステリー
高校1年生の主人公松原鉄次は竹尾遥、弘田早苗、そして凛と共に金沢へ、そして金沢ではとある事件が起きていた。更に、鉄次達が居ないクラスでも呪いの事件は起きていた。そして、、、過去のトラウマ、、、
3つのストーリーで構成される『死町』、彼らは立ち向かう。
全てに

【完結】共生
ひなこ
ミステリー
高校生の少女・三崎有紗(みさき・ありさ)はアナウンサーである母・優子(ゆうこ)が若い頃に歌手だったことを封印し、また歌うことも嫌うのを不審に思っていた。
ある日有紗の歌声のせいで、優子に異変が起こる。
隠された母の過去が、二十年の時を経て明らかになる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
支配するなにか
結城時朗
ミステリー
ある日突然、乖離性同一性障害を併発した女性・麻衣
麻衣の性格の他に、凶悪な男がいた(カイ)と名乗る別人格。
アイドルグループに所属している麻衣は、仕事を休み始める。
不思議に思ったマネージャーの村尾宏太は気になり
麻衣の家に尋ねるが・・・
麻衣:とあるアイドルグループの代表とも言える人物。
突然、別の人格が支配しようとしてくる。
病名「解離性同一性障害」 わかっている性格は、
凶悪な男のみ。
西野:元国民的アイドルグループのメンバー。
麻衣とは、プライベートでも親しい仲。
麻衣の別人格をたまたま目撃する
村尾宏太:麻衣のマネージャー
麻衣の別人格である、凶悪な男:カイに
殺されてしまう。
治療に行こうと麻衣を病院へ送る最中だった
西田〇〇:村尾宏太殺害事件の捜査に当たる捜一の刑事。
犯人は、麻衣という所まで突き止めるが
確定的なものに出会わなく、頭を抱えて
いる。
カイ :麻衣の中にいる別人格の人
性別は男。一連の事件も全てカイによる犯行。
堀:麻衣の所属するアイドルグループの人気メンバー。
麻衣の様子に怪しさを感じ、事件へと首を突っ込んでいく・・・
※刑事の西田〇〇は、読者のあなたが演じている気分で読んで頂ければ幸いです。
どうしても浮かばなければ、下記を参照してください。
物語の登場人物のイメージ的なのは
麻衣=白石麻衣さん
西野=西野七瀬さん
村尾宏太=石黒英雄さん
西田〇〇=安田顕さん
管理官=緋田康人さん(半沢直樹で机バンバン叩く人)
名前の後ろに来るアルファベットの意味は以下の通りです。
M=モノローグ (心の声など)
N=ナレーション

秘められた遺志
しまおか
ミステリー
亡くなった顧客が残した謎のメモ。彼は一体何を託したかったのか!?富裕層専門の資産運用管理アドバイザーの三郷が、顧客の高岳から依頼されていた遺品整理を進める中、不審物を発見。また書斎を探ると暗号めいたメモ魔で見つかり推理していた所、不審物があると通報を受けた顔見知りであるS県警の松ケ根と吉良が訪れ、連行されてしまう。三郷は逮捕されてしまうのか?それとも松ケ根達が問題の真相を無事暴くことができるのか!?
カフェ・シュガーパインの事件簿
山いい奈
ミステリー
大阪長居の住宅街に佇むカフェ・シュガーパイン。
個性豊かな兄姉弟が営むこのカフェには穏やかな時間が流れる。
だが兄姉弟それぞれの持ち前の好奇心やちょっとした特殊能力が、巻き込まれる事件を解決に導くのだった。
一輪の廃墟好き 第一部
流川おるたな
ミステリー
僕の名前は荒木咲一輪(あらきざきいちりん)。
単に好きなのか因縁か、僕には廃墟探索という変わった趣味がある。
年齢25歳と社会的には完全な若造であるけれど、希少な探偵家業を生業としている歴とした個人事業者だ。
こんな風変わりな僕が廃墟を探索したり事件を追ったりするわけだが、何を隠そう犯人の特定率は今のところ百発百中100%なのである。
年齢からして担当した事件の数こそ少ないものの、特定率100%という素晴らしい実績を残せた秘密は僕の持つ特別な能力にあった...

真実の先に見えた笑顔
しまおか
ミステリー
損害保険会社の事務職の英美が働く八階フロアの冷蔵庫から、飲食物が続けて紛失。男性総合職の浦里と元刑事でSC課の賠償主事、三箇の力を借りて問題解決に動き犯人を特定。その過程で着任したばかりの総合職、久我埼の噂が広がる。過去に相性の悪い上司が事故や病気で三人死亡しており、彼は死に神と呼ばれていた。会社内で起こる小さな事件を解決していくうちに、久我埼の上司の死の真相を探り始めた主人公達。果たしてその結末は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる