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第1章 インディカー初参戦。そして友の死を乗り越えて。
Round7,8シボレー・デトロイトGP
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前回は、ルーキーながらインディ500で2位を獲得したがランキング上は2位に転落。だけどまだチャンスはある。そして今回の舞台はデトロイトにあるベルアイル市街地コース。このコースは2007年からずっと使用されているコースでもある。そして2日間やるとの事。今回は一つ一つ分けるのも面倒なので一気に書く。まずはフリー走行。フリー走行自体久しぶりにロードパッケージを走らせる為最初のうちは違和感が凄かったが走ってく内に慣れた。そしてタイムはというと実はここに来てマシンとエンジンにトラブルが発生してまともに走れるどころの騒ぎでは無かったので当然最後尾から数えた方が早い所に。ビリじゃないだけマシ。そして予選でもかなりの苦戦を強いられる格好になり第1セッションで風の如く消えた。とにかく予選通過が出来れば良いと考えていた為、明らかにマシンとかの修復も「その場しのぎ」という色が強かった。予選終了後、すぐさま修復に取り掛かり、万全な体制で決勝に挑めるようにした。そして決勝。まさかこれがキャリア初のリタイヤになるとはこの時は誰も知らなかった。スタートは上手く行き、そのままの順位をキープして迎えた中盤。悲劇はこの時に起きた。走行中、やけに焦げ臭いというか焼けてる臭いがメット内に入ってきて「待てよ、昨日確か修復したはずだよな。まさか壊れてるなんて訳ないよな?」なんて思っていた矢先、「ブシュゥゥゥゥゥゥ!!」という音と共に白煙を上げながら走ってる事に気付いた。俺は「おい、待て待て待て」と慌ててミラーで確認したら思いっきり白煙を上げてるでは無いか。俺はすぐさまエスケープに向かいマシンを止めて飛び降りた。これで俺のレースは終わった。そしてまさかとは思ったけど次の日も2戦連続でリタイアするとはね。しかも今度はもっとタチが悪い。まず序盤と中盤こそ落ち着いたペースで走っていたが終盤辺りから少しだけ違和感を感じ始めていたが問題ないと思いつつ走ってると今度はエンジンではなくて電装関連の異常が見つかった。そして次の瞬間いきなりステアリングディスプレイが消えてその後システム全体がシャットダウンするという事態が発生して俺は最初のうちは首を傾げて「何があったんだ?」としか思わなかったがエスケープに止めてマシンから降り、カウルとかを開けてエンジンとかを確かめても異常が見当たらずじまい。もしかしてと思い、考えていたら案の定ECUがやられていた。でもECUに関しては自分の力ではどうしようもないためメカさんに任せる事にした。でも走ってる時にステアリング上に「warning!!ECU Error Save Mode Activate」と表示されていたのは事実だったが最初のうちは単なるバグで表示されてるだけだと思って走っていたら次第にパワーが失われていくのを感じていた。そしてその次に上記の通りECUが飛びうんともすんとも言わなくなった。南無三。まさか2戦連続でリタイアするという不運に見舞われた俺は悔しさの余り涙が止まらなかった。この影響でランキングでも2位から15位まで一気に転落した。そして次戦に誰もが恐れていた最悪の事態が起きるなんてこの時はまだ誰も知る由もない。
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