FIM WSBK World Diary

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CBR使い、最後の戦い。

Round4 超臨戦態勢(カタルーニャ)

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MotoGPから舞台をスペインのカタルーニャに移して迎えたWSBK第4戦。今回から全チームになんとEvoマシンを投入するという大きな決断を下した。嵐珠やケリーも「遂に来たか」と口を揃えて言ったり、星奈も「待ってました!!これこれ!!私が望んでたの!!」と大はしゃぎしていた。こんなに喜んでたのいつぶりだろう?それくらい彼女の顔には笑顔が溢れていた。そしてエキゾーストも各チームオリジナルで、俺らはモリワキ。TSRは自分ちの物を、MIEはアクラポという感じだ。そしてフリー走行から、Evoマシンの本領発揮。俺も例に漏れずだ。予選では、嵐珠がフル参戦して初のポールを獲得。俺がその後ろという形だ。あまりのタイムに最初は規則違反や抗議や異議の眼差しが嵐珠に向けられ、あまりにも嵐珠が怯えていたので、俺と藤井の総長が皆に「文句あんなら俺らに直接言いこいや!まとめて相手してやらァ!!」と口を揃えて一喝した事で事態を丸く収める事が出来た。「心配する事ないよ。嵐珠。嵐珠は嵐珠らしく走って皆を驚かせてやればいい。私は間違えてない!ってね。」と言うと「ありがとう。ヒカルがそう言ってくれるだけでも救われたわ。」と安堵していた。こうして迎えた決勝レース1。俺が放った一言が「特効薬」になったのか、嵐珠が超ハイペースなレースを展開して周囲を翻弄していた。俺はメット越しに「アイツ!俺の走法完コピしてやがる!だけど、俺の方が一枚上手だ!」と闘争本能を剥き出しにして、嵐珠をターゲットに「ホーミングミサイル」と化していた。だけど、彼女のペースには追いつける訳もなく「完敗」を喫したけど、むしろやりきった感が大きかった。美海はレディングの策略にハマり、ゴールライン寸前で抜かれてしまい4位フィニッシュ。星奈とケリーは、最後まで戦い共に8,10位を獲得した。一飛とレイは途中で転倒リタイヤという結果になった。続くスーパーポールは完全に星奈の「ワンサイドゲーム」となり、圧勝。レース2は、俺がお得意のロケットスタートをぶちかまして、ビリ(実は始まる前にトラブルが起きてそれの修復で色々あって、規定でビリスタートに。)から一気に追い抜いて15位まで上げた後、ズバズバ抜いて行きトップに躍り出てそのままフィニッシュ。ケリーも2位に入り、ホンダ勢は全レースで表彰台という最高の結果をもたらす事が出来た。全て終わった後嵐珠は泣きながら「私を守ってくれてありがとう!!!」と言うと俺は「俺だって大事な仲間が、こういう目に遭うのは見たくないからやっただけ。だから藤井監督の事を総長って呼んでんのは、そこにあるの。あの時は凄かったな~。」と言うと「あの時って?」と不思議そうに聞いて来て「あぁ言ってなかったっけ?俺過去にMoto3をTSRで戦ってた話。あの時凄く強くてね。巷では指定二輪競走族藤井組なんて言われててね。藤井監督は、そこでいう総長で息子の謙汰君がそこの副総長、俺が副副総長という感じだったね。」と話したりもしていた。
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