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CBR使いの復活
最終回 Round12 「FIMスーパーバイク世界選手権 最終戦 ラブライブ!スーパースター!!日本GP」搬入日
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前回のマンダリカで、王者を獲得した俺は、一度、ブシロード15周年感謝祭に出演してる為、そのまま、ベルーナドームまで直行して、大盛況のフェスを楽しむことが出来た。本当に、終始楽しめたし、MCパートと自分ちのパートでは、ここだけの話や、ファン等から寄せられた、数多の質問を答えたりもしていた。そして迎えた、最終戦鈴鹿。今日は、その為のマシン搬入日でもある。実は、このラウンドに、全日本勢が多く参加。香里奈ちゃんも今回は、全日本勢の一角としてのエントリー。このラウンドだけでも、ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ、BMW、ドゥカティという世界的に有名なメーカーが総集結。そして、このラウンドでは、ある2人のライダーが注目を浴びていた。勿論俺もだけど。その2人のライダーというのは、1人は、アメリカと日本のハーフ、ケリー・アヤネ・テイラー選手(日本名は、大久保彩音)。彼女とは7年前の2015年に、CEVジュニア選手権Moto3クラスで、熾烈な王者争いをした事がある強敵だ。もう1人は、法元嵐珠(ランジュ)選手。彼女は、お母さんが日本人、お父さんが香港のハーフのライダー。JSBでは、見かけによらないライディングスタイルと、その可愛さで「ほーみん」と愛されているライダーでもあり、俺の幼馴染でもある。この2人が、全日本ロードレース選手権枠でWSBKにワイルドカードエントリーするという事になり、大いに注目を浴びていた。ピット裏では、マシンが鈴鹿に搬入され、組み立てられて行く。実は俺自身、搬入日と同時に現地入りしており、愛機が組み立てられていく様子をいつも見るという楽しみがある。これはMotoGPに居た時から変わらない楽しみの一つだ。そして、11月という事もあって、かなり寒く感じる。ガレージでは、黒い箱から愛機が出てきて、組み立てられていた。実は今回、前のラウンドで負傷した、ビエルヘの代わりに、長島さんが急遽駆け付けてくれる事になったけど、ナンバーは、パーソナルナンバーの「45」がBMWのレディングが使ってる為「49」を着けてのエントリーとなった。俺はガレージで、マシンが組み立てられて行く様子を見守っていた。外装から、何から何までだ。マシンが完成した時は、思わず拍手してしまいそうになった。これが、今シーズン最後となる「ファイヤーブレード」なのだから。美海のマシンも、メカさん達の手により、組み立てられて完成した。そしてガレージには、「HRC Team Liella!MORIWAKI FireBlade Racing 」「71 Hikaru Kushima」「81 MIU Nakano」というプレートもガレージに掲げられた。そして、最終戦鈴鹿の準備は、着々と進行して行き、あとは、レースをするだけとなった。
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