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いざ決戦! 真夏の鈴鹿8耐
8耐テスト
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遂に来月の8耐に向けて、鈴鹿でのテストが始まった。これが8耐前最後のテストでもある。そして、この日の為というより、8耐を2連覇する為に、ジョニーとアレックス・ロウズ(サムローの弟)が来日。まさかWSBK以外の場所で会うなんて実に三年振りだけど、こっちはこっちの事に専念する事にしている。マシンも公開され、ヘルメットとツナギとブーツも新調した。本当はキャラに合わせて髪の毛もオレンジ色にしようと企んだものの、あまりにもダサすぎてお蔵入りした。そしてマシンカラーは2人のキャラのトレードカラーを交互に彩ったカラーリングになった。そしてサイドには「ラブライブ!スーパースター!!」「Liella!」と堂々と掲げられた。そしてアンダーカウルには「HONDA」と掲げられていた。そして、星奈のメットとツナギも新調した。星奈は、平安名すみれちゃんの衣装をベースにしている。ヘルメットもすみれちゃんのアイコン「宇宙(ギャラクシー)」を纏わせたりしている。そして、今回はあくまでも美海ベースのマシンの為、俺の奴とは挙動がかなり違ってくる。その気になれば、普段CBR1000RR-RWHでやってる様な走法も出来なくは無いけど、マシンに負担をかけたくないので、今回は、封印する事にした。流石に3人で走るとなると、少しは抑える事も必要である。だけど、流石は星奈。俺に「ある感情」が「芽生えてる」のを見抜いていた。だけど当の本人にはあえて言ってないし、俺もまだ自覚して無かった。星奈は、からかい半分に「もしかして?美海ちゃんに惚れてるでしょ?」と俺に言うと「…なっ!そんな訳ないだろ!」と俺が言うと、星奈は「またまたそんなこと言って良いのかなぁ~?」と更に言う始末。やっぱり女子は怖ぇは。俺は、確かに美海ちゃんに惚れてるという事実は否めないけど、まだまだ言わないでおこうと決めている。言うならば8耐終わった後、ゴールラインを通過した後にしようと。そして、コースインの時間となり、8耐仕様のCBR1000RR-RWを試す時間が来た。俺は、マシンの性能を最大限に発揮する為に、何周か慣らし走行を行ってから、フルスロットルで走る事にした。慣らし走行を済ませてから、フルスロットルで走行開始。流石にまだ、コースレコード更新なんざ考えちゃいない為、自分のペースを掴む事にした。何せ3年ぶりの8耐。何もかもが変わってる。そう考えた方が早い。でも、美海のマシンをベースに開発してる為か、すごい扱いやすくて乗りやすい。もしこれが俺のマシン「RR-RWH」ベースだったら、まともに扱えないマシンになってしまうのは明らかだった。流石に俺も、自分で開発しておいてアレだけど、あの「じゃじゃ馬」を8時間乗り回せる自信はない。実は、8耐前最後のテストで走る前に、とっくに帰国しており、どこにいたかと言うと、1度病院で色々検査したりしていた。俺も3年ぶりの8耐とはいえ、万全の体制で挑みたいからだ。問題の腰痛とかも調べてもらったら、一応骨折とかは無いとの事だったが、注意が必要との事だった。だけど、扱いやすくて乗りやすいマシンのおかげで、腰への負担も皆無とまではいかないけど、少なくなってる事は変わりなかった。そして、トップタイムを出してピットに戻って、美海にチェンジして俺の番は終わった。そして、美海も3年ぶりの8耐に向けて、感覚を取り戻していった。星奈も美海同様に3年ぶりの8耐に向けて、感覚を取り戻していったりと、個人個人の乗り方で3年ぶりの8耐に向けて、最終調整をしたりしていた。実は、このメンバー、3年前の8耐と同じメンバーなんだよね。あの時は「レッドブルホンダWith日本郵便」というチーム名だった様な。ちなみに4年前もこのチームからというより、どうしてもホンダが8耐をガチで制覇したいが為に、「TeamHRC」を復活させちまったのが全てだけどね。俺は、4年前にこのチームから8耐に出て、すごく悔しい思いをしたから、今年こそはと思っている。そして、今回の面子は荒れに荒れた3年前の8耐の時のメンバーでもあり、本人達の強い希望で実現したメンバーでもある。今年は、ヤマハワークスが出てない為、吉川さんの「悪魔みたいな微笑み」を見ずに済んだのは嬉しいが、実際アレを経験した身から言うと、二度と経験したくないの一言に尽きる。アレはどう考えても、ヤバかった。あの時は、俺らがハイペースで飛ばして燃費面で苦しくなって、ヤマハワークス追っかけ回してる時にやむを得ずピットインをした時に、考えがあまりにも甘かったのが、いけなかった。あの時の吉川さんの微笑みがマジでトラウマになりかけた程だ。俺は、ピットに戻るや否や「完全にハメられた。やられたよ。」と呟くくらいヤバかった。でも今回は違う。潰すべき最大の「敵」は、「カワサキワークス」だ。3年前の8耐ですごく悔しい思いをした時に、中央に居たのはカワサキワークスだった。そして、今回のテストから見ても、ペース的にはこっちが勝ってる為、あとは、「決戦」に向けて備えるだけとなった。ちなみにナイトセッションも、3人とも慣れてる為、順調にこなす事が出来た。さぁ夏の決戦まで楽しみになって来たよ!
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