FIM WSBK World Diary

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CBR使いの復活

Round1シーズン開幕戦 アラゴン

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テストからしばらくして迎えた開幕戦。俺らホンダ勢は、今年こと優勝するという目標で挑んでいる。そして、今年もメディアは、「今年の王者はレイなのか?ラズカットリオグルなのか?はたまた、クシマなのか?」と騒ぎ回っている。特に俺は、久しぶりのWSBKの為、とにかく慣れる事から始める事にした。そして、今シーズンは、2003年以来19年振りに、日本での開催も決定した。開催する舞台は、三重県にある鈴鹿サーキットだ。しかも最終決戦。そして、フリープラクティスが始まったが、ここでレイナルドのマシンから白煙が上がり、赤旗中断。俺は、とにかく慣れる為に、走り込んでいてセッティングを探っていた。タイムもかなり良いタイムが出て、大満足だった。晴南も好調な様子だった。そして予選。予選では、復帰戦ながら、いきなり俺がポールを獲得して、話題を呼んだ。「SAMURAI is BACK!」と。そして、美海も美海でジョニーの前と好調なものの、注意しないといけない位置に着けた。その他の面子もほぼトップ10と昨年の不振ぶりを払拭する予選となった。そして、レース1でも現王者のラズカットリオグルとほぼ互角の戦いを演じた。そして、美海もそこに加わり、結果として俺が復帰してから初優勝。目標をかなりあっさりと達成した。迎えたスーパーポール。俺は、グリッド上で集中力を高めていた。そして、レーススタート。ホールショットは俺が決めて、トップを死守。そのまま周回を重ねてる時に、イエローという表示が出て来て、「誰かコケたな」と思いつつ、ホームストレートを爆走してたら、ボードが出て「MIU OUT」と見えたので「ウソだろ。マジかよ。」と思いつつ、ラズカットリオグルとの差を広げていった。美海は高速コーナーでフロントから切り込んでしまい転倒、そのままリタイアという本人にとって辛いデビュー戦になってしまったが、終始カワサキのジョニーを抑え込んでいたのはすごかったという意味も込めた拍手が沸き起こった。そして、この転倒で、星奈が3位に。そしてそのままフィニッシュ。俺の2連勝、そして、星奈自身初のWSBK表彰台獲得となった。一方一飛も5位に入りポイントを獲得した。迎えたレース2。ここで、美海が覚醒した。それは、最終ラップの時だった。俺がコースコンディションとタイヤ選択をミスって、手こずりながらもなんとかトップを走ってた時に、コースコンディションをものにした美海がインからパスして、トップに。そしてそのままフィニッシュ。美海の自身初優勝。そして、俺は2位、星奈が2戦連続3位とWSBKでは多分初となる日本人ライダーによる表彰台独占という快挙も達成した。ぶっちゃけた話、何故ここまで速いかと言うと、それは足周りにある。実は今シーズンから足周りをオーリンズからショーワに変えており、それが速くなるキーを握っていたのだった。
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