FIA FormulaE World Championship Electronic Runner

season10(2024~25)「Revs your Heart」

Round0 マシンアンベイル&テスト

最終戦からしばらくした後に行われた、ヤマハのフォーミュラE参戦体制発表会。俺は今シーズンからTGRのドライバーとしてフォーミュラE10年目のシーズンを送る事になった。そして、司会の人が「これよりTGRローラヤマハABT プリキュアレーシングプロジェクトby IQOSの体制発表及びマシンのアンベールを行わせてもらいます！！」と言うと会場である静岡県磐田市のヤマハ発動機本社からは拍手が巻き起こった。スクリーンには「No11 Lucas Di grassi」「No71 Hikaru Kushima」とカッコよく表示された後にその後ろからレーシングスーツ姿で登場した。ルーカスは、英語で挨拶や自己紹介を終えた後に俺が挨拶や自己紹介をした。「皆さんこんにちは。今シーズンTGRローラヤマハABTプリキュアレーシングプロジェクトby IQOSからABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦する九嶋 輝です。自分自身、何もかもが初となるこのチームで走る事が楽しみで仕方ありません。隣にいるルーカスとは昨シーズン最終戦まではライバルとして戦ってましたが、今シーズンはチームメイトとの事で非常に楽しみでもあります。本っ当にベテランドライバーでもありますが、話してると非常に面白くて楽しいドライバーでもあります。そして今シーズンは、このメンバーで戦えることを非常に誇らしく思います。応援よろしくお願いします！！」と言うと会場からは拍手が巻き起こった。この後、今シーズン戦うマシンである「ローラヤマハT-001」がアンベールされた。カラーリングデザインは俺が関与しており、カッコよくて、プリキュアの可愛さも混ぜたデザインになるように仕立てあげた。実は今シーズンからと言うよりか、昨シーズンからフィリップ・モリス社の掲げる「煙のない社会」が俺の掲げる理念と合致した事によるスポンサード契約で、同社のフラッグシップ機である「IQOSイルマi」をPRして欲しいという事で俺のブランドアンバサダー就任とチーム名にもIQOSの名称が入る事になった。これはマクラーレンがBATと契約してるのと一緒の事である。こうして完成したマシンは、一応まだ、わんだふるぷりきゅあ！がやってる関係でERT時代のカラーをそのままそっくり持ってくる事になった。ヘルメットデザインもまだ決まっておらず、スーツデザインもまだ仮のデザインの為、とりあえずはこのままで行くということになった。変えた所といえば、せいぜいバイザーのハチマキくらいである。俺はスペインのテストへ向かいディ・グラッシと合流。こうしてスペインのテストが始まった。俺は、真っ先にコースインして走り込み全体でもトップ10に入る速さを見せた。ディ・グラッシも上位に食い込む速さを見せて、初参戦メーカーとは思えない活躍をした。そこからの模擬レースはと言うと…何と俺のマシンがトラブルでスタート出来ず呆気なく終了という感じに。ディ・グラッシの方は何とか完走という模擬レースだった。俺のマシンはこのトラブルの特定に向けて皆して解析を始めた。トラブルの原因はシステムの誤作動による「フェイルセーフ」が原因だった。俺のマシンは、最終日に行われる女性ドライバーオンリーのテストでも使用されるので、早急に解決する必要があった。こうして解決されたマシン「フレンディ」は最終日の女性ドライバーオンリーのテストで、若手ドライバーの小山選手に託されたんだけど、スポンサーの都合上iQOSのロゴやらは撤去。フィリップ・モリスさんは、そこら辺割と寛大なので、そこの所も配慮してくれていたのだ。俺は小山選手の走りをモニターから見守っていた。タイムはなんと4番手というかつてWシリーズで戦っていた強豪ドライバー相手にこの速さは凄いなと驚きを隠せないテストでもあった。