上 下
16 / 27
season6(2020~21) シルバーアロー

Round7~15 モナコから愛を込めて(モナコ~ベルリン)

しおりを挟む
前回のバレンシアからモナコに移して迎えた第7戦。レイアウトは何とF1と同じコースという最高のレースになった。ただ、ここ2年テチーターが強いのでどうなるか分からないのが現状。俺は、とにかく走りきる事を目標にこのレースに挑んだ。結果は、テチーターのダ・コスタが優勝。俺は、不運にもリタイアというレースになった。

第8戦と第9戦は、メキシコのプエブラ。このコースはエルマノス・ロドリゲス・サーキットに似てるものの、少し違うコースレイアウト。テクニカルコースというのが正しいのかもしれない。第8戦の方は、決勝8位とファステストラップポイントを獲得して終えれたが、第9戦の方が問題だった。恐らくヴェンチュリーのナトに当てられたと思われ、8周でリタイアを強いられることになった。

第10戦と第11戦は、ニューヨーク・シティ。ここに来ると、必ずと言っていい程美味しいドーナツ屋でドーナツをテイクアウトしてチームのガレージで食べるというのが「恒例行事化」している。とにかく結果に繋げたい俺は第10戦を13位で完走。ファステストラップを取れたものの、ポイント獲得対象外だったので、惜しい事したなとすごく後悔した。第11戦は、とにかく走るだけで精一杯なレースで18位完走の連続ファステストラップを獲得した。

第12戦と13戦はシーズン1以来のロンドン。舞台はバタシーパークではなくて、エクセル展覧会センターを用いた特設コースでのレースだ。特にターン3は、バタシーパーク同様「直角カーブ」が存在しており、細心の注意をしないと間違い無くフロントをやる可能性がある。そんなロンドンは、2戦連続の2位と2戦連続のファステストラップポイントを獲得して大満足なレースになってくれた。ここまでランキングトップを明け渡すこと無く来れたのはシーズン1以来の事だ。昨シーズンは、もうズタボロもいい所で諦めかけていた時もあった。

第14戦と最終戦の第15戦は、ベルリンでのダブルヘッダー。ある意味ベルリンと聞くとFE界隈「皆のトラウマ」になってるイメージが強い。それもそのはず。6連戦という「前代未聞」の事をしたのだから。あれは体力的にもメンタル的にもキツかったし追い込まれまくった。今回、俺が王者になるには、この時点で2位から4位が勝たなければ勝ちなのである。すなわちノーポイントでもまだまだ保険が作れるということだ。それに気付いた俺は、愛車のスマートを乗りながら作戦を練っていた。予選こそ良い所取れたんだけど、決勝でクソガバストラテジーをお披露目してしまい、22位でゴール。だけどファステストラップを獲得した俺は、怖いもんなんて無かった。そして迎えた最終戦。ここで俺がトップ10に入った瞬間に、2連覇が決定する大事なレースになった。決勝がスタート。俺はスタートから果敢に走ったんだけど、トップとの差が開き過ぎており、これ以上の迫撃を諦めてポイント獲得に切り替えた。ここからが本番。何かあった時用にファステストラップポイントがどうしても欲しかった俺は、ハイペースで走り切りファステストラップポイントを獲得してゴール。この瞬間俺の2連覇が決定した。マシンから降りた俺は、喜びのあまり涙が止まらなかった。オマケに、日本人及びアジア人ドライバーとしても初の2連覇及び最年少2連覇として歴史に名を刻む事になったのと、来季もここでの続投が決定するというサプライズも起きた。。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

後悔と快感の中で

なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私 快感に溺れてしまってる私 なつきの体験談かも知れないです もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう もっと後悔して もっと溺れてしまうかも ※感想を聞かせてもらえたらうれしいです

6年生になっても

ryo
大衆娯楽
おもらしが治らない女の子が集団生活に苦戦するお話です。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

【ショートショート】雨のおはなし

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
青春
◆こちらは声劇、朗読用台本になりますが普通に読んで頂ける作品になっています。 声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

処理中です...