FIA FormulaE World Championship Electronic Runner

season6(2020~21) シルバーアロー

Round1~6 ダブルヘッダー3連戦(ディルイーヤ~バレンシア)

昨シーズン、狂気に満ちたベルリン6連戦で「大逆転王者」を獲得した俺は、今シーズンのナンバーを当初の「17」から「1」に変更してのシーズンとなり、プロジェクトも継続してくれることになった。チーム名も俺のみ「トロピカル～ジュ！プリキュア・ヤナセ・メルセデスEQ・フォーミュラEチーム」としてのエントリーだけど扱いがデフリースと一緒の為、同一ガレージでの行動が許可されている。チームに来た時も「昨シーズンのベルリン6連戦は凄かったよ！そういえば噂だと、ここに来る時にトゥインゴと2個持ちするらしいけど、今度は何乗るんだ？CLKか？A450か？」とウッキウキで聞かれて「まぁまぁ落ち着けって。乗る車はね、とっくに決まっててスマート・ロードスター(普通のヤツ)にでも乗ろうかと思ってる。」と言うと「噂通りだね。レトロコンパクトカーマニアだって。」と来たりなんて言うのもした。今シーズン、俺の愛機になるマシンの愛称は「サマー」に決定してデザインもそれに合わせている。そんな中迎えた開幕戦ディルイーヤは、まさに「俺の時代」が来たかのようなレースだった。ポールも俺が獲得して、決勝もそのまま逃げ切り勝ち。最高のスタートが出来た。

続く第2戦は、ポールこそヴァージンのフラインスに明け渡してしまったが、ファステストラップを叩き出して9位入賞とファステストラップポイントを獲得してランキングトップで終える事が出来た。

第3戦、第4戦ローマは、もう流れに乗れる所ではなくて、2レースともにリタイアという最悪のレースになった。流石に怒りを隠しきれない俺は、裏側でヘルメットを「ガンッ！」という鈍い音を出しながら置いたくらいである。

第5戦、6戦のバレンシアは、もう大荒れの一言に尽きたね。第5戦は、俺の独走勝ちだったけど次のラウンドでは、最後にまさかの電欠スレスレになってしまい、変な汗をかきながらゴールしたくらいである。何故かこのラウンドのみバッテリーオーバーとかで失格になったりする連中が多発して、結構ゴタゴタなレースにもなってしまった。あとは、雨の影響も出ていたのも否めないレースだった。とにかくチーム側も「完走さえしてもらえれば良い。」という感じだったんで、一安心してる事であろう。俺はメットを脱いだ時に力が抜けた程、マネジメントに苦労したレースでもあった。しかもフルサーキットなんて言うのは初ではないだろうか？それも込みで初のレースだった。