FIA FormulaE World Championship Electronic Runner

season5(2019~20) 狂気の沙汰

Round6~最終戦 狂気に満ちた6連戦！？(ベルリン)

世界を絶望に包み込んだ新型感染症のパンデミック。その影響でシーズンも結構な期間「凍結」していた。そして「解凍」して再開した今シーズン。舞台はまさかのベルリン6連戦とかいう「狂気フルスロットルGo!Go!」なレーススケジュールになった。同じコースを実に20回近く走るとか気が狂ってるとしか言いようが無い。まぁ個人的には、嬉しいけどね。その間何があったかと言うと入国制限の影響で来れなくなったキンファの代役でアブトが加入してくれた。何としても今シーズンこそ勝ちたいと願った俺は、遂に願いを成就させることが出来た。第6戦は、まさに俺の「ワンサイドゲーム」だった。アタックモードも有効活用して最後までトップを譲ること無く、移籍後初優勝を成し遂げた。最後に優勝してから多分2年くらいしてるから久しぶりの勝利に俺は涙した。

第7戦もベルリン。ここでも俺は昨日の勢いそのままに、予選から無双していた。決勝でも他を寄せつけない速さで圧勝。2連勝を達成した。

第8戦もベルリン。ここまで来るとフォーミュラE側も意地でシリーズを成立させようと必死なのが伝わって来た。その熱意に応えるべく俺らも頑張ろうと胸に誓っていた。予選は、ポールを獲得したんだけど、決勝は、結構神経すり減らしたもんだから優勝出来た時には、一安心。三連勝出来たおかげで、ランキングでもトップ3を狙える位置に着けれた。

第9戦もベルリン。そろそろ俺のワンサイドゲームにもみんな飽き始めた頃合いだと思う。あと2戦で今シーズンも終わるとなると、ちょっと寂しいけど、ここで来季の体制が明らかになって、何とHWAレースラボへの移籍が実現した。カーナンバーは「17」を着けて走る事になった。とにかく俺は、このニュースもそうだけど「大逆転王者」に全てを賭けている。予選は、あまり振るわなかったけど、決勝でも最後までトップ争いを演じて2位でゴール。ランキングでも遂に3位に。

第10戦もまたまたベルリン。ここで勝てばランキング2位に上がる事が出来る。シーズン1以来6年ぶりの王者獲得も時間の問題になってきた。遂にファンブーストもこのチームに入ってから多分初めて獲得した。予選では、爆速タイムでポールを獲得した。車検でもお咎め無しでポールを確定させた。決勝でも今季4勝目を挙げて合計で118ポイントとなり、ランキング首位に躍り出た。

遂にランキングトップで迎えた最終戦ベルリンE-prix。ここで俺が優勝すれば大逆転王者獲得となる。ニオの皆もこれまでに無いくらい士気が高まりまくっている。下手したら昂り過ぎるあまり、血管ブチ切れんじゃないかと思うくらいだ。実は裏話でセッティング自体は第6戦の時から一切合切変えておらず、そのまま使い回している。でも、ここに来て俺がやらかして来た無茶が祟り、右手親指を傷めてしまうアクシデントが起きた。俺は最後くらいは勝って終わりたいという思いがあったので「強硬手段」に手を出す事にした。それは、「亜脱臼防止スタビライザ」というのを手袋の上からつけるというものだ。FIAやフォーミュラE側にも許可を得ており、認められている。フル装備で挑んだ予選は、手早くポールを獲得して決勝に向けて体力温存をする事にした。迎えた決勝、俺はアドレナリン全開のまま決勝に進んだので、右手親指の痛みなんて「皆無」に等しかった。けど、切れた瞬間にえげつないくらいの「激痛」が来るのも承知の上で走る事にした。そして決勝がスタート。スタートは俺がロケスタをかましてリードを死守したまま、ぶっちぎりで優勝。この瞬間に、俺の2度目の王座獲得及び王者奪還に成功した。俺は涙が止まらなくなったのと、激痛を堪えるのに必死だった。だけどこんな狂気マシマシなシーズンも悪くないと思う納得のいくシーズンだった。