FIA FormulaE World Championship Electronic Runner

Season1(2014~15)新たな歴史の幕開け

Round3 プンタ・デル・エステ

前回のプトラジャヤから、南米ウルグアイに舞台を移して迎えた第3戦。このラウンドから何とプリキュアとのコラボが実現。マシンカラーがハピネスチャージプリキュアのカラーリングへと変貌した。俺はキュアフォーチュンのカラーをチョイスしており、スーツとメットもキュアフォーチュンをイメージしたデザインになっている。コースは、ロングストレートを持つ高速コースだ。ただ、このマシンデザインは、このラウンド限りというレア物。次戦のアルゼンチン・ブエノスアイレスE-prixからは「Go!プリンセスプリキュア」のデザインになるとのこと。そしてこのレースが2014年最後のレースにもなる。せめて良い結果を残して年越しをしたいところ！そう思ってこのラウンドに挑んでいる。フォーミュラEの中でも最年少の11歳という若さでの優勝も話題になった。そんな俺はフリー走行でも快調なペースでトップタイムを連発。仮ライセンス参戦なのに周囲を驚愕させていた。予選では、強豪ドライバーをものともせずにスーパーラップを連発。規定違反を疑われたが、タイヤ内圧や駆動系共に問題無い事が確認された為、お咎め無しのポールポジションを獲得した。迎えた決勝。南米の11月はとにかく暑い。そんな中31周のレースが始まろうとしていた。今回は16周を1台目で引っ張ってから、15周を2台目で引っ張ってく作戦にした。シグナルがブラックアウトしてスタート。スタートは俺が完璧に決めて1コーナーを制圧。自分のペースでレースをリードする事に。そんな中でクラッシュが起きてフルコースイエローが発動。そのタイミングでピットインをしてマシンチェンジ。待機時間ピッタシでコースイン。しかもFCY発動がほぼ半分消化というナイスタイミングだったのが功奏し、レースリーダーのままという理想的な形になった。そこからは俺の一人旅状態でゴールイン。結果は俺の2連勝。2位にはチャイナレーシングのピケjr、3位にアンドレッティのベルニュが入った。これで俺も気兼ねなく年越しをする事が出来ると盛り上がっていた。レース後にジャンから「ヒカル、お前さんはこれからどうするんだ？」と聞かれて「日本に帰って少し早めの冬休みを取りながら年越しをしようかなって思ってる。家族にも普段の様子とか電話越しじゃなくて直接顔見て伝えたいから。」と言うとジャンも「そうかい。いい選択だよ。きっと家族も喜ぶと思うよ。その間私達はお前さんのトゥインゴのメンテをしたり色々させてもらうよ。確かエンジンをツインカム4バルブ化して欲しいとか何とか言ってたよな？それもやっとくよ。」と返してくれた時には「本当かい？！ならイージー5シフトのセッティングも任せちゃおうかな？」と言うと「それも任せとけ！」と快諾してくれた。こうして俺は持つ物を全て持って日本へと一時的に凱旋帰国をするのだった。