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第25話 ご領主さま
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さて、二日ばかりの旅程を経て、二人は領地の大きな屋敷に入る。管理するものは数名の領民で、年に一度くらいおとずれる領主のために来訪する数日前に掃除するくらいだったが、今回は急なお召しということで、さっぱり掃除も草刈りもしていなかった。
しかも、領民たちは、シーンはうすのろで幼児くらいの知能しかないという部分しか知らないので、大して出迎えもしなかったが、管理人だけが迎えると、見事な貴族の服をまとい、胸にはトロル討伐の折に貰った太陽金章を下げ、凛々しい顔立ち、後ろには可愛らしい奥さんのエイミーを連れているものだから面食らって言葉を失っていた。
「うむ。キミが管理人か。出迎えご苦労である」
「あ、あの若様。突然のお越し故に掃除も庭木の手入れもしておりませんでした。さっそく領民を呼んで掃除させますので応接室でお休み下さい」
「まぁ別に私はかまわんよ? なぁエイミー」
「ええ」
「あのう、若様。胸に輝きます大きな勲章は?」
「ああ、これ? これはトロル討伐の際に陛下から頂いたんだ」
トロル討伐。それはこちらにも話は届いていた。だが、領民たちは、グラムーン家のご子息がトロルをとの話を聞いた時に、あの言葉も満足に話せない若様には到底無理。どなたかと間違えたんだろうと取り合ってはいなかった。しかし、現実にシーンの胸の勲章を見て、あれは真実だと分かったのであった。
「やはり、あの話は本当でしたか」
「いやぁ、妻に手伝ってもらったのだよ。それよりもこの屋敷を掃除するのは大変であろう。手伝うよ」
手伝うと言われても困ってしまう。大事なお召し物が汚れたとあれば、自分は領主アルベルトに叱られるであろうと思い、それを止めた。
「あのう。それは大丈夫で。どこかの部屋を指定して下されればそこを先に掃除しますので暇つぶしなすっててください」
「ホントにすごく大きなお屋敷。造りも古くて趣があるわぁ」
「ええ、若奥様。こちらは下男たちの部屋も含めて50室ございます。見た目は二階の造りではございますが、屋根裏に物置もありますし、中二階もございます。地下室もありますよ。都ほどではございませんが、大きなホールもありますし、音楽室もあります」
音楽室。都のお屋敷では音楽室はジュノンの聖域であるために入れてもらえなかった。週に数度ジュノンが自慢の楽器を弾いてくれるが、エイミーも弾きたくてたまらなかったのである。
「楽器はなにがございますの?」
「ええ、たくさんございますよ。ピアノ、オルガン、ハープもティンパニもバイオリンもハープシコードも」
「ティンパニだって?」
「ハープシコードですって?」
「ええ。音楽室が気になりますか。それではそちらを先に掃除しましょう」
というと、二人は両手を上げて喜び、屋敷の中に駆け込んで行った。
「わぁいわぁい!」
「あぁん、シーン様お待ちになってぇ~!」
その後ろ姿は本当に英雄なのかなんなのか。
まるであのうすのろの時代に感じた子どもっぽさがあるが、なぜか温かみを感じ、親近感を覚える管理人であった。
管理人はすぐに領民たちを呼んだ。仕事があると断るものがいたが、ご領主がトロル討伐の英雄である話は本当だと伝えると、みんな興味を持ってぞろぞろと集まり、あっという間に大人が30人。子どもが20人ほど集まった。
その英雄はどこだ、一目見てみようと屋敷に近づくと、高いハープシコードの音と、やたらめたら打ち鳴らすティンパニの音。騒々しいと思いながらも領民たちは挨拶の名目で音楽室の扉をそっと開けると、それに気付いたシーンは扉の方へと振り向くと、なんともいい男振りではないか。領民の女たちの目はハートマークに変わり、男達は面食らった。
「やあ諸君、今日は掃除に来てくれてありがとう。仕事が終わったら顔合わせに大ホールでパーティをしよう。料理や酒は買うからめぼしいものを持参してきてくれたまえ」
「皆さんこんにちわ。私は領主シーンの妻のエイミーです。ここのことはよく知らないの。教えて下さるかしら」
なんとも驚く言葉と、管理人は聞き返した。
「あのう。パーティとは……」
「この辺の産品で郷土の味を楽しみたい。この辺の領民、全員に声をかけてくれたまえ。みんなで仲良く食事会をしよう。大ホールに入りきらなければ庭でやってもいいし」
前代未聞の提案だった。しかもこの国の英雄と食事とは。グラムーン家の領民で良かったとみな喜び、さっそく掃除に取りかかった。
かといって真剣に掃除をすれば一日で終わるものではなかった。厨房や庭では、領民の奥方たちが集まって、肉や魚、野菜を煮炊きする大仕事。シーンとエイミーは子どもたちを集めて庭で追いかけっこだ。
その内に、奥方たちが羊の肉が焼けたと子供たちを呼ぶので、シーンとエイミーはそれに混じってあばら骨のついた肉をしゃぶっていた。
「ご領主さまはとても楽しいお方ですね」
と子どもたちが言うので、シーンはそれに微笑んだ。
「どこかいい釣り場はないかな。虫を捕れる場所とか」
「ああそれなら、このお屋敷から少し離れたところに、前のお屋敷があるのです。そこのお庭に大きな池があって大きな魚がいると聞きます」
「すごい! 主かなぁ?」
「でもお化けがでます」
「え? お化け屋敷なのかい?」
シーンの目はキラキラと光り少年のよう。もうそこで遊びたくて仕方がないようだ。
「だから誰も入りません。元々伯爵家のお屋敷ですから、ご領主さまならば入って釣りをしてもよいと思いますよ。さらにお化けを倒してくれれば、みんな喜びます」
「うん行く。絶対行く。お化けも退治するよ。そこをみんなの遊び場にしよう!」
「まさか。なかなか遊んでなどいられません」
「どうしてだい?」
「家の手伝いがあります」
「手伝いかい? エラいなぁ。例えば?」
「子守や荷物運び、作物の収穫、家畜の餌やり。主に親に引っ付いて命じられることをやります」
「すごい。みんなエラいんだなぁ」
「いえいえ、ご領主さまのように、トロルは倒せません。聞かせて下さいよ。トロルを倒したときのこと」
「そうか。あれは大きかったなぁ──」
シーンが子供たちを集めてトロル討伐の話をしていると、時間は夕方になり、大人たちは主な部屋の掃除は終わった、これなら寝れるとシーンに報告に来た。
シーンは約束通り、みんなを一堂に集めて会食を開きそれぞれの話を聞いて回った。
「農地に行く道が狭くて、クマやイノシシも出るので、仕事がしにくいです」
「なるほど。道の拡張をすればいいんだね」
「小川に渡す木の橋が古くなって一部欠けております。いつ崩落するか……」
「なるほど。橋だね」
「不満はありませんが、農具の性能が良ければもっといいのにと感じております」
「なるほど。鉄器じゃないなら、私から鉄器の農具を贈ろう」
その他にも川を広げるとか、牛や家畜を贈るとか、学校や病院を作るなどの約束をしてしまった。領民たちはさすが英雄だと手を叩いて喜んだのだ。
しかし、そんなに簡単にはできないだろう。僅か千戸しか領地を持たないグラムーン伯爵家には難しいこと。酒の席での話と思っていたものの、楽しい日で頼もしいご領主さまだと感じた。
しかも、領民たちは、シーンはうすのろで幼児くらいの知能しかないという部分しか知らないので、大して出迎えもしなかったが、管理人だけが迎えると、見事な貴族の服をまとい、胸にはトロル討伐の折に貰った太陽金章を下げ、凛々しい顔立ち、後ろには可愛らしい奥さんのエイミーを連れているものだから面食らって言葉を失っていた。
「うむ。キミが管理人か。出迎えご苦労である」
「あ、あの若様。突然のお越し故に掃除も庭木の手入れもしておりませんでした。さっそく領民を呼んで掃除させますので応接室でお休み下さい」
「まぁ別に私はかまわんよ? なぁエイミー」
「ええ」
「あのう、若様。胸に輝きます大きな勲章は?」
「ああ、これ? これはトロル討伐の際に陛下から頂いたんだ」
トロル討伐。それはこちらにも話は届いていた。だが、領民たちは、グラムーン家のご子息がトロルをとの話を聞いた時に、あの言葉も満足に話せない若様には到底無理。どなたかと間違えたんだろうと取り合ってはいなかった。しかし、現実にシーンの胸の勲章を見て、あれは真実だと分かったのであった。
「やはり、あの話は本当でしたか」
「いやぁ、妻に手伝ってもらったのだよ。それよりもこの屋敷を掃除するのは大変であろう。手伝うよ」
手伝うと言われても困ってしまう。大事なお召し物が汚れたとあれば、自分は領主アルベルトに叱られるであろうと思い、それを止めた。
「あのう。それは大丈夫で。どこかの部屋を指定して下されればそこを先に掃除しますので暇つぶしなすっててください」
「ホントにすごく大きなお屋敷。造りも古くて趣があるわぁ」
「ええ、若奥様。こちらは下男たちの部屋も含めて50室ございます。見た目は二階の造りではございますが、屋根裏に物置もありますし、中二階もございます。地下室もありますよ。都ほどではございませんが、大きなホールもありますし、音楽室もあります」
音楽室。都のお屋敷では音楽室はジュノンの聖域であるために入れてもらえなかった。週に数度ジュノンが自慢の楽器を弾いてくれるが、エイミーも弾きたくてたまらなかったのである。
「楽器はなにがございますの?」
「ええ、たくさんございますよ。ピアノ、オルガン、ハープもティンパニもバイオリンもハープシコードも」
「ティンパニだって?」
「ハープシコードですって?」
「ええ。音楽室が気になりますか。それではそちらを先に掃除しましょう」
というと、二人は両手を上げて喜び、屋敷の中に駆け込んで行った。
「わぁいわぁい!」
「あぁん、シーン様お待ちになってぇ~!」
その後ろ姿は本当に英雄なのかなんなのか。
まるであのうすのろの時代に感じた子どもっぽさがあるが、なぜか温かみを感じ、親近感を覚える管理人であった。
管理人はすぐに領民たちを呼んだ。仕事があると断るものがいたが、ご領主がトロル討伐の英雄である話は本当だと伝えると、みんな興味を持ってぞろぞろと集まり、あっという間に大人が30人。子どもが20人ほど集まった。
その英雄はどこだ、一目見てみようと屋敷に近づくと、高いハープシコードの音と、やたらめたら打ち鳴らすティンパニの音。騒々しいと思いながらも領民たちは挨拶の名目で音楽室の扉をそっと開けると、それに気付いたシーンは扉の方へと振り向くと、なんともいい男振りではないか。領民の女たちの目はハートマークに変わり、男達は面食らった。
「やあ諸君、今日は掃除に来てくれてありがとう。仕事が終わったら顔合わせに大ホールでパーティをしよう。料理や酒は買うからめぼしいものを持参してきてくれたまえ」
「皆さんこんにちわ。私は領主シーンの妻のエイミーです。ここのことはよく知らないの。教えて下さるかしら」
なんとも驚く言葉と、管理人は聞き返した。
「あのう。パーティとは……」
「この辺の産品で郷土の味を楽しみたい。この辺の領民、全員に声をかけてくれたまえ。みんなで仲良く食事会をしよう。大ホールに入りきらなければ庭でやってもいいし」
前代未聞の提案だった。しかもこの国の英雄と食事とは。グラムーン家の領民で良かったとみな喜び、さっそく掃除に取りかかった。
かといって真剣に掃除をすれば一日で終わるものではなかった。厨房や庭では、領民の奥方たちが集まって、肉や魚、野菜を煮炊きする大仕事。シーンとエイミーは子どもたちを集めて庭で追いかけっこだ。
その内に、奥方たちが羊の肉が焼けたと子供たちを呼ぶので、シーンとエイミーはそれに混じってあばら骨のついた肉をしゃぶっていた。
「ご領主さまはとても楽しいお方ですね」
と子どもたちが言うので、シーンはそれに微笑んだ。
「どこかいい釣り場はないかな。虫を捕れる場所とか」
「ああそれなら、このお屋敷から少し離れたところに、前のお屋敷があるのです。そこのお庭に大きな池があって大きな魚がいると聞きます」
「すごい! 主かなぁ?」
「でもお化けがでます」
「え? お化け屋敷なのかい?」
シーンの目はキラキラと光り少年のよう。もうそこで遊びたくて仕方がないようだ。
「だから誰も入りません。元々伯爵家のお屋敷ですから、ご領主さまならば入って釣りをしてもよいと思いますよ。さらにお化けを倒してくれれば、みんな喜びます」
「うん行く。絶対行く。お化けも退治するよ。そこをみんなの遊び場にしよう!」
「まさか。なかなか遊んでなどいられません」
「どうしてだい?」
「家の手伝いがあります」
「手伝いかい? エラいなぁ。例えば?」
「子守や荷物運び、作物の収穫、家畜の餌やり。主に親に引っ付いて命じられることをやります」
「すごい。みんなエラいんだなぁ」
「いえいえ、ご領主さまのように、トロルは倒せません。聞かせて下さいよ。トロルを倒したときのこと」
「そうか。あれは大きかったなぁ──」
シーンが子供たちを集めてトロル討伐の話をしていると、時間は夕方になり、大人たちは主な部屋の掃除は終わった、これなら寝れるとシーンに報告に来た。
シーンは約束通り、みんなを一堂に集めて会食を開きそれぞれの話を聞いて回った。
「農地に行く道が狭くて、クマやイノシシも出るので、仕事がしにくいです」
「なるほど。道の拡張をすればいいんだね」
「小川に渡す木の橋が古くなって一部欠けております。いつ崩落するか……」
「なるほど。橋だね」
「不満はありませんが、農具の性能が良ければもっといいのにと感じております」
「なるほど。鉄器じゃないなら、私から鉄器の農具を贈ろう」
その他にも川を広げるとか、牛や家畜を贈るとか、学校や病院を作るなどの約束をしてしまった。領民たちはさすが英雄だと手を叩いて喜んだのだ。
しかし、そんなに簡単にはできないだろう。僅か千戸しか領地を持たないグラムーン伯爵家には難しいこと。酒の席での話と思っていたものの、楽しい日で頼もしいご領主さまだと感じた。
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