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第9話 遠足
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月日が流れて、シーンの学校生活もいよいよ修了に近付いてきた。
その間、サンドラやエリックの嫌がらせは続いたもののシーンの身体能力はかなり向上しており、仕掛けられる前に姿をくらませることも多くなっていた。
サンドラはその状況に歯噛みした。そして卒業間近にこんな提案をしてきた。
それはサンドラの学級の生徒達が集まって、貴族御用達のカントリークラブで乗馬をして遊び、バーベキューを食べようという遠足企画であった。当然シーンも含まれる。
教師達も、学校生活も最後だし、みんな一緒で楽しそうだ。よい思い出になるだろうとそれを認め、日取りと参加者、引率の教師などを決めた。
シーンも広い野原が広がるカントリークラブが大好きなので、行きたいとアルベルトとジュノンにせがんだ。
「いいとも。シーンが楽しく遊べるならばとても良いことだ。行ってきなさい」
「あう、あう、あう」
シーンは両手を上げて喜んだ。そしてエイミーの腰を抱いてダンスのようなことをして喜びを表現した。
それを見てアルベルトはエイミーに向けて提案した。
「ああそうだ。エイミーも行ってきなさい」
「え? グラムーン司令。私は生徒じゃありませんよ」
「カントリークラブならグラムーン家は会員登録してある。会員証を持たせよう。シーンの面倒を見てくれないか?」
「ええ!? それはもちろんですわ。シーンさまがよろしいのなら」
そう言うと、シーンはとても喜んでエイミーの腰をつかんで高らかに上げて微笑んだ。エイミーもそれに微笑む。
「決まりだな。シーン。池で泳がないようにな」
と言うと、シーンは少し哀しそうな顔をした。泳ぐつもりだったようである。
◇
やがてその日がやって来た。エイミーも一緒なのでシーンの方では一安心。サンドラやその腰巾着とは別行動すればよいのだ。エイミーも馬車の中でシーンに話し掛けながらその手を強く握って安心させていた。
現地に着くと、学校の生徒達はそれぞれスポーツを楽しんでいた。
人が多いとテンションが上がる。それがシーンの子どものような精神だ。エイミーをつれて整備された芝生を敷き詰めた小高い丘に登って広がる緑の大地を眺めていた。
それをサンドラたちは、馬上で見ていた。彼女たちは取り巻きを連れて乗馬に興じていたのだ。
しかしサンドラは乗馬よりも目ざとくシーンの姿を見つけた。そばにいるエイミーも。
サンドラの中にいつもにも増して憎悪に似た感情が膨らむ。
サンドラの取り巻きの男たちも彼女の視線の方向を、見た。
シーンは生意気にも女を連れて丘に登っている。
まだ婚姻を結んでいない男たちは歯噛みをして悔しがった。
「くそぅ。シーンのヤツ、親の七光りで婚約者を決めたんだな」
「なぁに。あのシーンなんかでは物足りないだろう。オレたちの遊びに彼女を誘おう」
と、相談をする男達をサンドラは冷ややかな目で見ていた。それを男たちは敏感に察し姿勢を正した。
「い、いや、サンドラさま。これはそのう……」
「──いいじゃない。あの女はどこの誰だか知らないけど、きっとあなた達が言うようにグラムーン家の財産が欲しくて婚約者になったのかも知れないわね。だったら二人を引き裂くのよ。女にはお金とか、男振りを見せればホイホイついてくるかも知れないわね。そしたらシーンはポツンと一人よ。またぎゃあぎゃあ泣き出すわ。さっそくやりなさい」
「「「は、はい」」」
腰巾着の男達は馬上でおのれの唾を手のひらに垂らすとそれでヘアスタイルを整え、キメ顔を作る。そしてそのままシーン達の遊ぶ丘に駒を進めた。
エイミーはシーンのために花冠を作っていた。シーンはそれを楽しそうに待つ。
そこへ、サンドラの腰巾着の男達が三人。侯爵家のエリックを筆頭に、伯爵家のスライダー、同じく伯爵家のラストだ。
「やぁお嬢さん。私たちと乗馬をして楽しみませんか?」
エリックが話し掛けると、エイミーはあどけない顔で三人を一瞥して微笑み、すぐに目をそらした。
「結構ですわ」
三人はそれほど顔はまずくはなかった。シーンの百倍はオシャレだし、目をそらしたのはきっと照れ屋で恥ずかしがっているのだと思った。
「馬はそんなに怖いものではありませんよ」
「そうそう。ダイナミックな興奮がありますよ」
「こんな花なんかで遊んでないで、さぁ私の馬へ」
そういうものの、エイミーは首を横に振るばかり。
「ねえお嬢さん。シーンなんかと遊んでいてもつまらないでしょう?」
エリックがそういうとエイミーはキッと睨む。睨まれた方は突然のことで驚いてしまった。
「あなたたちは、あなたたちで遊べばいいでしょう。シーンさまと遊ぶ方が百倍楽しいわ」
三人は面食らったようにしばらく黙っていたが、顔を見合わせて大笑い。
「はっはっはっ。なんて悪趣味なお嬢さんだ」
「故郷では楽しい遊びなど知らないと見える」
「逆に少しでも、こちらの楽しさを知ればすぐに虜になるさ」
そう言って、馬で囲んで威圧すると、離れて花を楽しそうに摘んでいたシーンもそれに気付いて、エイミーに駈け寄って彼女を守った。
貴族の子弟たちは失笑する。
「へっ! 満足に動けないお前になにが出来るってんだっ!」
エリックは前のボクシングでやられたことなどまぐれだと思っているので、いつものようにシーンに凄むと、シーンは獅子のように咆えた。
すると、馬たちは彼らを乗せたまま暴れ出したので、伯爵家の二人は落馬して、馬の足に踏まれないように無様に転げ回った。
侯爵家のエリックはなんとか馬の首に張り付いて落馬を免れたが一度ならず二度までもシーンにやりこめられそうになったので、憤慨して馬を走らせた。馬は興奮してシーンへと踏み潰さん勢いで迫ったがシーンが手を上げると、足を止めてうやうやしく首を下ろした。
シーンはその美しい毛並みの馬の首を撫でてやった。
「お、おいこら! 主人の命令が聞けないか!?」
エリックは馬の手綱を引いて馬に命じるが馬は鼻を鳴らすと前足を大きく振り上げてエリックを落として林の方へと行ってしまった。
「ああクソ! やいシーン! お前のせいだ! 馬を取り戻してこい! あれは父上のお気に入りなんだ! 連れ戻せなかったら、父上から咎めが行くからな! グラムーン家なんて取り潰してやる!」
と大声で罵ると、エイミーはシーンの手を取ってエリックを一瞥した。
「もちろんシーン様ならすぐに馬を連れて帰れますわ。暫時お待ち下さる?」
そう言って林の方へと向かって行ってしまった。
残されたのはかっこ悪い三人だけ。悔しがって地団駄を踏んだ。
その間、サンドラやエリックの嫌がらせは続いたもののシーンの身体能力はかなり向上しており、仕掛けられる前に姿をくらませることも多くなっていた。
サンドラはその状況に歯噛みした。そして卒業間近にこんな提案をしてきた。
それはサンドラの学級の生徒達が集まって、貴族御用達のカントリークラブで乗馬をして遊び、バーベキューを食べようという遠足企画であった。当然シーンも含まれる。
教師達も、学校生活も最後だし、みんな一緒で楽しそうだ。よい思い出になるだろうとそれを認め、日取りと参加者、引率の教師などを決めた。
シーンも広い野原が広がるカントリークラブが大好きなので、行きたいとアルベルトとジュノンにせがんだ。
「いいとも。シーンが楽しく遊べるならばとても良いことだ。行ってきなさい」
「あう、あう、あう」
シーンは両手を上げて喜んだ。そしてエイミーの腰を抱いてダンスのようなことをして喜びを表現した。
それを見てアルベルトはエイミーに向けて提案した。
「ああそうだ。エイミーも行ってきなさい」
「え? グラムーン司令。私は生徒じゃありませんよ」
「カントリークラブならグラムーン家は会員登録してある。会員証を持たせよう。シーンの面倒を見てくれないか?」
「ええ!? それはもちろんですわ。シーンさまがよろしいのなら」
そう言うと、シーンはとても喜んでエイミーの腰をつかんで高らかに上げて微笑んだ。エイミーもそれに微笑む。
「決まりだな。シーン。池で泳がないようにな」
と言うと、シーンは少し哀しそうな顔をした。泳ぐつもりだったようである。
◇
やがてその日がやって来た。エイミーも一緒なのでシーンの方では一安心。サンドラやその腰巾着とは別行動すればよいのだ。エイミーも馬車の中でシーンに話し掛けながらその手を強く握って安心させていた。
現地に着くと、学校の生徒達はそれぞれスポーツを楽しんでいた。
人が多いとテンションが上がる。それがシーンの子どものような精神だ。エイミーをつれて整備された芝生を敷き詰めた小高い丘に登って広がる緑の大地を眺めていた。
それをサンドラたちは、馬上で見ていた。彼女たちは取り巻きを連れて乗馬に興じていたのだ。
しかしサンドラは乗馬よりも目ざとくシーンの姿を見つけた。そばにいるエイミーも。
サンドラの中にいつもにも増して憎悪に似た感情が膨らむ。
サンドラの取り巻きの男たちも彼女の視線の方向を、見た。
シーンは生意気にも女を連れて丘に登っている。
まだ婚姻を結んでいない男たちは歯噛みをして悔しがった。
「くそぅ。シーンのヤツ、親の七光りで婚約者を決めたんだな」
「なぁに。あのシーンなんかでは物足りないだろう。オレたちの遊びに彼女を誘おう」
と、相談をする男達をサンドラは冷ややかな目で見ていた。それを男たちは敏感に察し姿勢を正した。
「い、いや、サンドラさま。これはそのう……」
「──いいじゃない。あの女はどこの誰だか知らないけど、きっとあなた達が言うようにグラムーン家の財産が欲しくて婚約者になったのかも知れないわね。だったら二人を引き裂くのよ。女にはお金とか、男振りを見せればホイホイついてくるかも知れないわね。そしたらシーンはポツンと一人よ。またぎゃあぎゃあ泣き出すわ。さっそくやりなさい」
「「「は、はい」」」
腰巾着の男達は馬上でおのれの唾を手のひらに垂らすとそれでヘアスタイルを整え、キメ顔を作る。そしてそのままシーン達の遊ぶ丘に駒を進めた。
エイミーはシーンのために花冠を作っていた。シーンはそれを楽しそうに待つ。
そこへ、サンドラの腰巾着の男達が三人。侯爵家のエリックを筆頭に、伯爵家のスライダー、同じく伯爵家のラストだ。
「やぁお嬢さん。私たちと乗馬をして楽しみませんか?」
エリックが話し掛けると、エイミーはあどけない顔で三人を一瞥して微笑み、すぐに目をそらした。
「結構ですわ」
三人はそれほど顔はまずくはなかった。シーンの百倍はオシャレだし、目をそらしたのはきっと照れ屋で恥ずかしがっているのだと思った。
「馬はそんなに怖いものではありませんよ」
「そうそう。ダイナミックな興奮がありますよ」
「こんな花なんかで遊んでないで、さぁ私の馬へ」
そういうものの、エイミーは首を横に振るばかり。
「ねえお嬢さん。シーンなんかと遊んでいてもつまらないでしょう?」
エリックがそういうとエイミーはキッと睨む。睨まれた方は突然のことで驚いてしまった。
「あなたたちは、あなたたちで遊べばいいでしょう。シーンさまと遊ぶ方が百倍楽しいわ」
三人は面食らったようにしばらく黙っていたが、顔を見合わせて大笑い。
「はっはっはっ。なんて悪趣味なお嬢さんだ」
「故郷では楽しい遊びなど知らないと見える」
「逆に少しでも、こちらの楽しさを知ればすぐに虜になるさ」
そう言って、馬で囲んで威圧すると、離れて花を楽しそうに摘んでいたシーンもそれに気付いて、エイミーに駈け寄って彼女を守った。
貴族の子弟たちは失笑する。
「へっ! 満足に動けないお前になにが出来るってんだっ!」
エリックは前のボクシングでやられたことなどまぐれだと思っているので、いつものようにシーンに凄むと、シーンは獅子のように咆えた。
すると、馬たちは彼らを乗せたまま暴れ出したので、伯爵家の二人は落馬して、馬の足に踏まれないように無様に転げ回った。
侯爵家のエリックはなんとか馬の首に張り付いて落馬を免れたが一度ならず二度までもシーンにやりこめられそうになったので、憤慨して馬を走らせた。馬は興奮してシーンへと踏み潰さん勢いで迫ったがシーンが手を上げると、足を止めてうやうやしく首を下ろした。
シーンはその美しい毛並みの馬の首を撫でてやった。
「お、おいこら! 主人の命令が聞けないか!?」
エリックは馬の手綱を引いて馬に命じるが馬は鼻を鳴らすと前足を大きく振り上げてエリックを落として林の方へと行ってしまった。
「ああクソ! やいシーン! お前のせいだ! 馬を取り戻してこい! あれは父上のお気に入りなんだ! 連れ戻せなかったら、父上から咎めが行くからな! グラムーン家なんて取り潰してやる!」
と大声で罵ると、エイミーはシーンの手を取ってエリックを一瞥した。
「もちろんシーン様ならすぐに馬を連れて帰れますわ。暫時お待ち下さる?」
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