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第6話 地下宮殿
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シーンとエイミーは屋敷へと帰っていつものように遊ぶ。サンドラと会う前は楽しかったのだ。そんな不要な思い出など捨ててしまえばいい。庭園で転がり合って遊ぶ二人に言葉などいらなかった。虫取りや木登り、追いかけっこ。
グラムーン家の屋敷の庭は広い。そこには屋敷も別邸もあるし、池も大小合わせて5つ。畑や馬や家畜を養う場所もある。下男たちの小屋もある。それがグラムーン家の広い庭園だ。
二人はその中を毎日東西南北走り回る。そこでシーンは足をとめた。林のほうを見つめているのでエイミーもそこを見た。
「あら、あれは何かしら」
小さな林の中に小さな小屋。二人は顔を見合わせてにこやかに笑い合い、そこを目指して駆けて行った。
蜘蛛の巣だらけの小屋は一間で中には何もない。小窓が一つあるだけ。
「なにもありませんね、シーンさま」
「うお」
シーンが指を指すとそこには鎖のついた地下室の入り口がある。埃や土がかぶさって見えないような形ではあったが、シーンが見つけたのだ。
「まぁ。シーンさま。これは冥界へと続く入り口かもしれませんよ?」
「うお!」
「行ってみましょう」
「うお」
シーンは扉を開けるとエイミーへと手を伸ばす。エイミーはその手をとって二人で地下への階段を下りて行った。
扉を開けたままにして来て良かった。中には灯りも何もない。長い長い階段だ。足下も満足に見えない。
しかし、シーンもエイミーも恐怖などどこにもないように涼しい顔をして階段を下りて行く。
たどり着いたのは扉へと続く廊下だ。普通、こんなに長い廊下など存在するだろうか。二人は冒険の真っ最中でそんなことも気に留めない。
扉を開けると、そこは煌めく宮殿だった。
「まぁ。不思議な場所」
「おう、おう」
「でも冥界ではありませんね」
「うお──」
「きっとたくさんの宝があるんですわ!」
「うお、うお」
二人は金色や銀色に輝く回廊を前に前にと歩き出す。地下であって地下でないようだ。
たくさんの部屋が各所にあるらしい。そこには、働いている小間使いの姿も見えた。
それの一人がシーンとエイミーに気付いて声を上げると、衛兵らしき者たちが武器を片手にこちらへと近づいてきた。
「おのれ何やつ。この宮殿に二人で押し入るとは大胆不敵!」
シーンとエイミーは囲まれたが、二人とも怯えもしない。
「こちらは、この屋敷のご子息であるシーンさま。あなたたちこそ、伯爵家に住まうのに、槍で迎えるなんておかしいわ。ねぇシーンさま」
「おう、おう、おう」
そう言われた途端、衛兵たちは集まって頭を交えて何やら話し込み始めた。
話がまとまったようで、指揮官のようなものが進み出て、頭を下げる。
「あのう。ここは伯爵家でありながら別天地であります。人がそうそう入り込める場所ではありませんが、ご領主とあれば是非とも我が主君にお会いになって下さい。さぁどうぞ、こちらへ」
指揮官の案内する方へと二人は歩みを進める。あちこちの部屋には食糧を貯蔵する場所や子どもがたくさんいる部屋もあった。
やがて大広間へと出ると、そこは玉座の間で、金色に輝くイスには女王が腰を下ろして驚いていた。
「まぁこれはこれは、ご領主。ようこそいらっしゃいませ」
あったこともないはずの女王に、たじろぎもしない二人。エイミーは深々と頭を下げた。
「陛下に申し上げます。私たちは偶然ここの入り口を見つけたのですが、兵士に槍で迎えられました。領主に対して余りと言えば余りの歓迎。陛下はこれに対して、どう責任をおとりになるの?」
と言うと、女王の方ではたじろぎ、慌ててしまった。
「それはそれは手厳しいお言葉。われわれ一族は伯爵家に間借りしてかなりの年月が経ち感謝もしております」
「それは殊勝な心掛けだわ」
「シーンさまにおいては、生来不自由なものがたくさんあります。我々はその封じられた腕力を解放する薬を持っております」
「なるほどね。だからシーンさまは導かれたのだわ。その薬を頂きましょう」
「はい。今すぐ用意させましょう」
女王は召使いを呼ぶと、召使いはトレイにガラス瓶に入った薬を持参した。女王はそれを手に取り、シーンを招いて薬を渡した。
「この蜜を飲みますと封じられた力が出て来ます。普通の人間の数倍の力。それがシーンさまの本来の力なのです」
シーンはそれをにこやかに受け取り、一気にあおり飲み干した。
「うお! うお! うお!」
「シーンさま、美味しかったですか?」
「うお!」
シーンがはしゃいで大声を上げると宮殿が揺れるよう。エイミーは小袋を取り出し、中に手を突っ込むと、エイミーの手には大きな握りこぶし大の黒砂糖の塊が出てきた。
「陛下にこれを献じます。突然の来訪に熱烈なる歓迎にシーンさまも私も感謝しております」
「黒砂糖! ありがたく頂きましょう」
女王が黒砂糖を受け取ると、エイミーはシーンの方へと振り返った。
「では帰りましょうシーンさま。とても楽しい冒険でしたわ」
女王は二人に案内をつけてくれた。案内役は、ランプを片手に長い回廊を渡り、長い長い階段を上る。
しかし二人は最初の小屋には出なかった。小さな林の中にポツンといただけ。案内役の姿もそこにはない。
二人が下を向くとそこには小さなアリが一匹。そして後ろには大きな蟻の穴があった。
「ふふ。シーンさま。やりましたね」
「うお」
「後は言葉だけだわ。これももうすぐ……」
「うお、うお、うお」
「さぁシーンさま。遊びましょ!」
「うぉう!」
この不思議な出来事を、グラムーン家の家中のものは誰も知らなかった
グラムーン家の屋敷の庭は広い。そこには屋敷も別邸もあるし、池も大小合わせて5つ。畑や馬や家畜を養う場所もある。下男たちの小屋もある。それがグラムーン家の広い庭園だ。
二人はその中を毎日東西南北走り回る。そこでシーンは足をとめた。林のほうを見つめているのでエイミーもそこを見た。
「あら、あれは何かしら」
小さな林の中に小さな小屋。二人は顔を見合わせてにこやかに笑い合い、そこを目指して駆けて行った。
蜘蛛の巣だらけの小屋は一間で中には何もない。小窓が一つあるだけ。
「なにもありませんね、シーンさま」
「うお」
シーンが指を指すとそこには鎖のついた地下室の入り口がある。埃や土がかぶさって見えないような形ではあったが、シーンが見つけたのだ。
「まぁ。シーンさま。これは冥界へと続く入り口かもしれませんよ?」
「うお!」
「行ってみましょう」
「うお」
シーンは扉を開けるとエイミーへと手を伸ばす。エイミーはその手をとって二人で地下への階段を下りて行った。
扉を開けたままにして来て良かった。中には灯りも何もない。長い長い階段だ。足下も満足に見えない。
しかし、シーンもエイミーも恐怖などどこにもないように涼しい顔をして階段を下りて行く。
たどり着いたのは扉へと続く廊下だ。普通、こんなに長い廊下など存在するだろうか。二人は冒険の真っ最中でそんなことも気に留めない。
扉を開けると、そこは煌めく宮殿だった。
「まぁ。不思議な場所」
「おう、おう」
「でも冥界ではありませんね」
「うお──」
「きっとたくさんの宝があるんですわ!」
「うお、うお」
二人は金色や銀色に輝く回廊を前に前にと歩き出す。地下であって地下でないようだ。
たくさんの部屋が各所にあるらしい。そこには、働いている小間使いの姿も見えた。
それの一人がシーンとエイミーに気付いて声を上げると、衛兵らしき者たちが武器を片手にこちらへと近づいてきた。
「おのれ何やつ。この宮殿に二人で押し入るとは大胆不敵!」
シーンとエイミーは囲まれたが、二人とも怯えもしない。
「こちらは、この屋敷のご子息であるシーンさま。あなたたちこそ、伯爵家に住まうのに、槍で迎えるなんておかしいわ。ねぇシーンさま」
「おう、おう、おう」
そう言われた途端、衛兵たちは集まって頭を交えて何やら話し込み始めた。
話がまとまったようで、指揮官のようなものが進み出て、頭を下げる。
「あのう。ここは伯爵家でありながら別天地であります。人がそうそう入り込める場所ではありませんが、ご領主とあれば是非とも我が主君にお会いになって下さい。さぁどうぞ、こちらへ」
指揮官の案内する方へと二人は歩みを進める。あちこちの部屋には食糧を貯蔵する場所や子どもがたくさんいる部屋もあった。
やがて大広間へと出ると、そこは玉座の間で、金色に輝くイスには女王が腰を下ろして驚いていた。
「まぁこれはこれは、ご領主。ようこそいらっしゃいませ」
あったこともないはずの女王に、たじろぎもしない二人。エイミーは深々と頭を下げた。
「陛下に申し上げます。私たちは偶然ここの入り口を見つけたのですが、兵士に槍で迎えられました。領主に対して余りと言えば余りの歓迎。陛下はこれに対して、どう責任をおとりになるの?」
と言うと、女王の方ではたじろぎ、慌ててしまった。
「それはそれは手厳しいお言葉。われわれ一族は伯爵家に間借りしてかなりの年月が経ち感謝もしております」
「それは殊勝な心掛けだわ」
「シーンさまにおいては、生来不自由なものがたくさんあります。我々はその封じられた腕力を解放する薬を持っております」
「なるほどね。だからシーンさまは導かれたのだわ。その薬を頂きましょう」
「はい。今すぐ用意させましょう」
女王は召使いを呼ぶと、召使いはトレイにガラス瓶に入った薬を持参した。女王はそれを手に取り、シーンを招いて薬を渡した。
「この蜜を飲みますと封じられた力が出て来ます。普通の人間の数倍の力。それがシーンさまの本来の力なのです」
シーンはそれをにこやかに受け取り、一気にあおり飲み干した。
「うお! うお! うお!」
「シーンさま、美味しかったですか?」
「うお!」
シーンがはしゃいで大声を上げると宮殿が揺れるよう。エイミーは小袋を取り出し、中に手を突っ込むと、エイミーの手には大きな握りこぶし大の黒砂糖の塊が出てきた。
「陛下にこれを献じます。突然の来訪に熱烈なる歓迎にシーンさまも私も感謝しております」
「黒砂糖! ありがたく頂きましょう」
女王が黒砂糖を受け取ると、エイミーはシーンの方へと振り返った。
「では帰りましょうシーンさま。とても楽しい冒険でしたわ」
女王は二人に案内をつけてくれた。案内役は、ランプを片手に長い回廊を渡り、長い長い階段を上る。
しかし二人は最初の小屋には出なかった。小さな林の中にポツンといただけ。案内役の姿もそこにはない。
二人が下を向くとそこには小さなアリが一匹。そして後ろには大きな蟻の穴があった。
「ふふ。シーンさま。やりましたね」
「うお」
「後は言葉だけだわ。これももうすぐ……」
「うお、うお、うお」
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