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第46話 テツの慰問
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気がつくと白いベッドの上にいた。
薄緑色のカーテンが少しばかり引いてあり、周りの様子はカーテンが開いてある部分しか分からなかったがどうやら病院のようだった。
口には管の付いた呼吸器が付けられていた。
母ちゃんが入って来て、オレが目を覚ましていたので驚いたようだった。
「アンタ大丈夫?」
呼吸器をつけたままうなずく。
話を聞くと、肺炎で倒れ救急車で運ばれたようだった。
数日眠ってしまっていたようで、三日後に控えていた強化選手の顔合わせは流れて別の選手が選ばれてしまったという話だが、オレにももうどうでもよかった。
母ちゃんは何も言わず、数日介護してくれた。
数人、お見舞いに来てくれたが肝心のマコやテツの姿はなかった。
そして退院が決まった日。
あと三日で退院という日にテツがお見舞いに来てくれた。
その後ろにマコの姿を探したオレがいたが、あんなことを言って来てくれることに期待するなんてマヌケもいいところだ。
テツは少しばかりムスっとした顔をしたまま、置いてあるパイプ椅子を広げ、背もたれをオレの方に向けてそこに手をかけてオレの顔を覗き込んだ。
「聞いたぞ。オマエ……好きな人が出来たんだってな」
「ま、まーな……」
テツの前なので強がって見せた。
本来はマコただ一人なのだが。
だが、その返事を聞くとテツは椅子の背もたれに顔を埋めてしまった。
「そりゃねーよ。だったらあんな言い方しねぇで、マコにちゃんと言ってやれば良かったじゃねーか」
「お、おう」
「オマエだからこそオレだってマコをオマエに託したんじゃねーか」
「お、おう……」
「マコだってオマエとの結婚をずっと夢見てたってのによ……」
「ん?」
テツが何を言ってるのか分からなかった。
薄緑色のカーテンが少しばかり引いてあり、周りの様子はカーテンが開いてある部分しか分からなかったがどうやら病院のようだった。
口には管の付いた呼吸器が付けられていた。
母ちゃんが入って来て、オレが目を覚ましていたので驚いたようだった。
「アンタ大丈夫?」
呼吸器をつけたままうなずく。
話を聞くと、肺炎で倒れ救急車で運ばれたようだった。
数日眠ってしまっていたようで、三日後に控えていた強化選手の顔合わせは流れて別の選手が選ばれてしまったという話だが、オレにももうどうでもよかった。
母ちゃんは何も言わず、数日介護してくれた。
数人、お見舞いに来てくれたが肝心のマコやテツの姿はなかった。
そして退院が決まった日。
あと三日で退院という日にテツがお見舞いに来てくれた。
その後ろにマコの姿を探したオレがいたが、あんなことを言って来てくれることに期待するなんてマヌケもいいところだ。
テツは少しばかりムスっとした顔をしたまま、置いてあるパイプ椅子を広げ、背もたれをオレの方に向けてそこに手をかけてオレの顔を覗き込んだ。
「聞いたぞ。オマエ……好きな人が出来たんだってな」
「ま、まーな……」
テツの前なので強がって見せた。
本来はマコただ一人なのだが。
だが、その返事を聞くとテツは椅子の背もたれに顔を埋めてしまった。
「そりゃねーよ。だったらあんな言い方しねぇで、マコにちゃんと言ってやれば良かったじゃねーか」
「お、おう」
「オマエだからこそオレだってマコをオマエに託したんじゃねーか」
「お、おう……」
「マコだってオマエとの結婚をずっと夢見てたってのによ……」
「ん?」
テツが何を言ってるのか分からなかった。
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