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ポテト男爵 チップス大パーティー
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河童ライダー、木郷孟は改造人間である。
彼を「きゅうり男」に改造し、出荷しようとした『シュッカー』は世界征服を目論む悪の秘密結社である。河童ライダーは世界の平和のためにシュッカーと戦うのだ!
ゆけ! 河童ライダー!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ジャジャーン!
『ポテト男爵 チップス大パーティー』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
シュッカー基地内では今、悪魔なような作業がされていた。それを見ながらシュッカー大幹部のポテト男爵は高笑いする。
「ポテポテポテ! 見ろこの茹でられた芋の量を。これを全てマッシュしてそこに千匹の桜エビを加えて混ぜる。それを型に入れて揚げて出来上がりだ。商品名は『かっぱえびチップス』。それに『河童ライダーカード』を付けて100円で売り出す。子どもたちはカードが欲しくてバカ買いするだろう。そしてチップスは食べれないと捨てるのだ。そしたら大社会問題になるぞ! 愚かな人間の世界は終演するのだ! ポーテポテポテ。ちなみに河童ライダーのカードはノーマル扱いだ。激レアはこの、ポテト男爵さまだ! この作者史上、一番の長ゼリフでごーめんね」
なんという狂気な作戦であろう。このまま世界はシュッカー軍団に奪われてしまうのか!?
そのときであった。シュッカー日本支部基地内に警報が鳴り響いたのである。ポテト男爵や戦闘員たちは慌てて構えると、音声が流れ出した。
『日本支部のシュッカーどもよ』
その声は重く厳しい。ポテト男爵は直立不動の姿勢をとる。
「シュッカー首領さま!」
その声の主は、世界征服を企むシュッカー軍団の長、首領の声であったのだ。ポテト男爵の声に関係なく首領は続けた。
『我らの基地に木郷孟が侵入した! みつけしだい出荷するのだ! ゆけ! シュッカーどもよ!』
「ベジー!」
戦闘員たちは独特な掛け声を発し手を上げて敬礼すると基地のあちこちに駆けていった。ポテト男爵は怪しく微笑む。
「ポテポテポテ。木郷孟。自ら死ににくるとは。ここが、貴様の墓場となるのだ」
その時である!
「待てィ!!」
ポテト男爵が声のほうに振り返るとすでに変身を終えた木郷孟が立っていた。
「貴様は河童ライダー!!」
「違う! 今は河童マンだ!」
実は河童ライダーは免許取り消しや罰金刑などの諸事情があって乗車ができなくなっていたために、ライダーの名前をやめ河童マンを名乗ったのだ! 律儀。
「ならば私も自己紹介させていただこう。シュッカー日本支部に派遣されたポテト男爵! そしてその実態は!」
そう言うとポテト男爵を白い煙が囲み、軍服姿から怪人の姿へと変貌したのだ。
「いもバロンだーーッ! いくぞ河童マン!」
なんと! 英語版になったらどうなるのかといわんばかりのネーミングセンス。そして弱そうな名前になってしまった! ポテトと芋だったらポテトのほうが断然強そう。
その姿は、ポテトチップメーカーのロゴみたい。
そしてやっぱり、河童マンが優勢の勝負だった。
「覚悟しろ! いもバロン! 河童マンキック!!」
炸裂! 河童マンキック! いもバロンはその場に倒れた。河童マンの勝利だった。河童マンは見事、シュッカー日本支部基地を制圧したのだった。
地下施設であった基地を河童マンは駆け抜ける。出口のほうが、赤々と光っている。きっと夕焼けに違いない。
だが河童マンが外に出ると、その赤い光りはパトランプだった。およそ10台ほどのパトカーが河童マンを、待ち受けていたのだ。
そしてやっぱり手錠を、かけられた。
「ちょちょちょちょ! なんで?」
「実は通報があってね。通報ネーム『首領でポン』さんからのお電話。『今私の基地に不法侵入者がいます。パトカー十人前お願いします』とのことだー! 不法侵入の現行犯で逮捕する!」
「いやいやいやいや、シュッカーを倒したのは僕なんですけど?」
「こりゃ、精神鑑定もしないといけないな。早くパトカーに乗れ!」
「くそぉ! シュッカーめ!!」
残念! またもや木郷孟は捕まってしまった! 二度あることは三度ある。仏の顔もサンド。バナナサンド。次も頑張ろう!
彼を「きゅうり男」に改造し、出荷しようとした『シュッカー』は世界征服を目論む悪の秘密結社である。河童ライダーは世界の平和のためにシュッカーと戦うのだ!
ゆけ! 河童ライダー!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ジャジャーン!
『ポテト男爵 チップス大パーティー』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
シュッカー基地内では今、悪魔なような作業がされていた。それを見ながらシュッカー大幹部のポテト男爵は高笑いする。
「ポテポテポテ! 見ろこの茹でられた芋の量を。これを全てマッシュしてそこに千匹の桜エビを加えて混ぜる。それを型に入れて揚げて出来上がりだ。商品名は『かっぱえびチップス』。それに『河童ライダーカード』を付けて100円で売り出す。子どもたちはカードが欲しくてバカ買いするだろう。そしてチップスは食べれないと捨てるのだ。そしたら大社会問題になるぞ! 愚かな人間の世界は終演するのだ! ポーテポテポテ。ちなみに河童ライダーのカードはノーマル扱いだ。激レアはこの、ポテト男爵さまだ! この作者史上、一番の長ゼリフでごーめんね」
なんという狂気な作戦であろう。このまま世界はシュッカー軍団に奪われてしまうのか!?
そのときであった。シュッカー日本支部基地内に警報が鳴り響いたのである。ポテト男爵や戦闘員たちは慌てて構えると、音声が流れ出した。
『日本支部のシュッカーどもよ』
その声は重く厳しい。ポテト男爵は直立不動の姿勢をとる。
「シュッカー首領さま!」
その声の主は、世界征服を企むシュッカー軍団の長、首領の声であったのだ。ポテト男爵の声に関係なく首領は続けた。
『我らの基地に木郷孟が侵入した! みつけしだい出荷するのだ! ゆけ! シュッカーどもよ!』
「ベジー!」
戦闘員たちは独特な掛け声を発し手を上げて敬礼すると基地のあちこちに駆けていった。ポテト男爵は怪しく微笑む。
「ポテポテポテ。木郷孟。自ら死ににくるとは。ここが、貴様の墓場となるのだ」
その時である!
「待てィ!!」
ポテト男爵が声のほうに振り返るとすでに変身を終えた木郷孟が立っていた。
「貴様は河童ライダー!!」
「違う! 今は河童マンだ!」
実は河童ライダーは免許取り消しや罰金刑などの諸事情があって乗車ができなくなっていたために、ライダーの名前をやめ河童マンを名乗ったのだ! 律儀。
「ならば私も自己紹介させていただこう。シュッカー日本支部に派遣されたポテト男爵! そしてその実態は!」
そう言うとポテト男爵を白い煙が囲み、軍服姿から怪人の姿へと変貌したのだ。
「いもバロンだーーッ! いくぞ河童マン!」
なんと! 英語版になったらどうなるのかといわんばかりのネーミングセンス。そして弱そうな名前になってしまった! ポテトと芋だったらポテトのほうが断然強そう。
その姿は、ポテトチップメーカーのロゴみたい。
そしてやっぱり、河童マンが優勢の勝負だった。
「覚悟しろ! いもバロン! 河童マンキック!!」
炸裂! 河童マンキック! いもバロンはその場に倒れた。河童マンの勝利だった。河童マンは見事、シュッカー日本支部基地を制圧したのだった。
地下施設であった基地を河童マンは駆け抜ける。出口のほうが、赤々と光っている。きっと夕焼けに違いない。
だが河童マンが外に出ると、その赤い光りはパトランプだった。およそ10台ほどのパトカーが河童マンを、待ち受けていたのだ。
そしてやっぱり手錠を、かけられた。
「ちょちょちょちょ! なんで?」
「実は通報があってね。通報ネーム『首領でポン』さんからのお電話。『今私の基地に不法侵入者がいます。パトカー十人前お願いします』とのことだー! 不法侵入の現行犯で逮捕する!」
「いやいやいやいや、シュッカーを倒したのは僕なんですけど?」
「こりゃ、精神鑑定もしないといけないな。早くパトカーに乗れ!」
「くそぉ! シュッカーめ!!」
残念! またもや木郷孟は捕まってしまった! 二度あることは三度ある。仏の顔もサンド。バナナサンド。次も頑張ろう!
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