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死体を見つける同級生
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その日、オレはリビングのソファーで寝転がりながらスマホをいじくっていた。
すると、両親が見ていたテレビに同じ学校の制服を着た男が映っている。どうやら近くの公園で殺人事件があり、彼は遺体の第一発見者らしかった。
顔から下しか映されていないが、声や体の形からクラスメイトの目立たない中嶋とかいうやつだと分かった。
次の日、中嶋は脚光を浴びていた。もちろん俺だって中嶋にテレビに映ったな、ご遺体ってどんな感じだった? とか聞きに行った。
普段は陰キャな中嶋も、最初は照れていたが、次第に堂々と話すようになり、まるでスター気取りになったので若干引いた。
しかし家に帰ってテレビを見ると驚いた。例の公園でまたもや殺人事件があったようだ。犯人はまだ見つかっていない。
しかも、また中嶋らしき人物がインタビューを受けている。第一発見者として──。
なんとなくだが、中嶋の自作自演なのではと思った。あいつは目立ちたいがために殺人を犯したのでは?
クラスの仲間にトークアプリからメッセージを送ると、みんなも同じように思っているようだった。
次の日には、またもや中嶋は脚光を浴びていた。いやおかしいだろう。なぜ二日連続? 警察だって現場検証のために何人かはいたはずた。広い公園とは言え、殺人事件があった場所に普通近寄るか?
俺は中嶋をますます怪しく感じた。
仲間とともに後をつけようということになり、俺たちは目立たないように放課後、中嶋の後をつけた。
しかし、ヤツは公園の中央を通って自宅に帰るだけで、それほど目立った行動がない。途中出会う警官には敬礼されて感謝されている。いや、警察も怪しいと思わないのかよ。
そんな調子で数日、中嶋をつけたが遊び半分だった仲間は一人減り、二人減り……。
とうとう俺も飽きて止めてしまった頃、またもや中嶋がテレビに映っていた。公園で遺体を発見したとの、前回のパターン通りに──。
これで三人目だ。明らかに怪しいだろうと思ったが、そう思っているのは俺だけで、みんなはもてはやしている。中嶋は有頂天のようだ。
みんな、中嶋が殺人に携わっているとは考えないのだろうか? 余りにも第一発見者になりすぎだろう。
俺は久々に中嶋をつけることにした。
尻尾を掴んでやる。あいつが殺人犯だという一部始終をとらえてやるのだ。
スマホで録画しようと、片手に構えて木の後ろや茂みに隠れ、とにかく証拠を押さえようと中嶋を見つめていた。
中嶋は、公園の中央の道が帰り道だったくせに、少し人のいないところを選んでいる。
さては獲物を狙っているな、と思った。キョロキョロと辺りを見回している。
その時だった。俺の口はふさがれ後ろからナイフで喉を裂かれた。
吹き出す鮮血。倒れ様に後ろを向くとフードを被った男の笑った口元だけが見えた。
あ、
こ
れ
が
真
犯人…… … … ?
ゆっくりと歩き去るフードの男。
そして近づいてくるもう一つの足音。
「参ったな。また見つけちゃったよ」
中嶋の声……。
中嶋の──。
すると、両親が見ていたテレビに同じ学校の制服を着た男が映っている。どうやら近くの公園で殺人事件があり、彼は遺体の第一発見者らしかった。
顔から下しか映されていないが、声や体の形からクラスメイトの目立たない中嶋とかいうやつだと分かった。
次の日、中嶋は脚光を浴びていた。もちろん俺だって中嶋にテレビに映ったな、ご遺体ってどんな感じだった? とか聞きに行った。
普段は陰キャな中嶋も、最初は照れていたが、次第に堂々と話すようになり、まるでスター気取りになったので若干引いた。
しかし家に帰ってテレビを見ると驚いた。例の公園でまたもや殺人事件があったようだ。犯人はまだ見つかっていない。
しかも、また中嶋らしき人物がインタビューを受けている。第一発見者として──。
なんとなくだが、中嶋の自作自演なのではと思った。あいつは目立ちたいがために殺人を犯したのでは?
クラスの仲間にトークアプリからメッセージを送ると、みんなも同じように思っているようだった。
次の日には、またもや中嶋は脚光を浴びていた。いやおかしいだろう。なぜ二日連続? 警察だって現場検証のために何人かはいたはずた。広い公園とは言え、殺人事件があった場所に普通近寄るか?
俺は中嶋をますます怪しく感じた。
仲間とともに後をつけようということになり、俺たちは目立たないように放課後、中嶋の後をつけた。
しかし、ヤツは公園の中央を通って自宅に帰るだけで、それほど目立った行動がない。途中出会う警官には敬礼されて感謝されている。いや、警察も怪しいと思わないのかよ。
そんな調子で数日、中嶋をつけたが遊び半分だった仲間は一人減り、二人減り……。
とうとう俺も飽きて止めてしまった頃、またもや中嶋がテレビに映っていた。公園で遺体を発見したとの、前回のパターン通りに──。
これで三人目だ。明らかに怪しいだろうと思ったが、そう思っているのは俺だけで、みんなはもてはやしている。中嶋は有頂天のようだ。
みんな、中嶋が殺人に携わっているとは考えないのだろうか? 余りにも第一発見者になりすぎだろう。
俺は久々に中嶋をつけることにした。
尻尾を掴んでやる。あいつが殺人犯だという一部始終をとらえてやるのだ。
スマホで録画しようと、片手に構えて木の後ろや茂みに隠れ、とにかく証拠を押さえようと中嶋を見つめていた。
中嶋は、公園の中央の道が帰り道だったくせに、少し人のいないところを選んでいる。
さては獲物を狙っているな、と思った。キョロキョロと辺りを見回している。
その時だった。俺の口はふさがれ後ろからナイフで喉を裂かれた。
吹き出す鮮血。倒れ様に後ろを向くとフードを被った男の笑った口元だけが見えた。
あ、
こ
れ
が
真
犯人…… … … ?
ゆっくりと歩き去るフードの男。
そして近づいてくるもう一つの足音。
「参ったな。また見つけちゃったよ」
中嶋の声……。
中嶋の──。
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