39 / 78
オール・オア・ナッシング
しおりを挟む
興味を持ったロワイド・クローは、笑顔に。
「それで?」
「ジンを貴族の勢力争いに巻き込み、私たちが戦う場を用意すると同時に排除する……という案です」
役員机の前に歩いたロワイドは、ニコニコしたまま、机に腰かけた。
「面白いね……。君が考えたのだから、どちらに転んでもウチが得するのだろう?」
「はい、団長! ペルティエ子爵家の後ろ盾であるカスティーユ公爵家を動かし、このブレニッケでクラン対抗戦! これならば、ウチは『トーナメントを勝ち上がって優勝する』という目標で一丸に……。問題となるジンも、観戦した貴族のいずれかが取り込みに動くでしょう」
ご満悦なロワイドは、手を叩いた。
「いいね! 冴えているよ、リータ! 彼は僕と対等に戦えるほど強いが、クラン戦となれば勝ち目はない。それを覆せば、観戦していたカスティーユ公爵家も黙っていまい……。傘下のご令嬢を宛てがい、臣下の一族に取り込む。断れば、公爵さまの不興を買うため、さすがのペルティエ子爵も手の平をかえすね!」
「ウチが勝てば、『叡智の泉』を従属することで上下関係を明確にできます。不参加ができないよう冒険者ギルドに圧力をかけておけば、より完璧です!」
盛り上がるリータだが、次のロワイドの発言で背筋が凍る。
「流石だね! でも、冒険者に過ぎない僕らには、判断に困る話だ……。リータ・グリッロ、君を団長代理に任命する! この件に関して貴族だった君に全権を預けるから、頑張ってくれ」
思わぬ展開で、リータは息を呑んだ。
「え? い、いえ、そこまでは――」
「これは命令だ……。断ってもいいが、『ウチを立て直せる機会を逃した』という扱いになるよ?」
顔を伏せたリータに、ロワイドが優しく言う。
「君にとっても、大きなチャンスだ! グリッロ家の再興についても、具体的に考えよう……。この案を実行すれば、君も貴族とのコネができるだろう? 良いこと尽くめじゃないか!」
見つめる幹部たち。
もはや後に退けないリータは、顔を上げた。
「やります! やらせてください!」
「そう言ってくれると、思っていたよ……」
ロワイドは言いながらも、失敗した時のリータの処分について考える。
◇
俺たちは、『黄金の騎士団』の報復を警戒していた。
けれど、行きつけの店で態度が変わることもなければ、暴漢に襲われることもなし。
ペルティエ子爵家のエルザ・ド・ペルティエに渡した、鉱石と魔石。
その利益のおかげで、ダンジョンに入らずとも裕福な暮らしだ。
望乃と一緒に歩き、屋台で買い食いをする。
「あいつら、大人しいな?」
「どうせ、悪だくみをしているんです!」
焼き鳥をモグモグと食べている望乃を見下ろしながら、そうだな、と返した。
広場に辿り着き、空いているベンチに座ろうと――
人だかり。
その視線の先には、大きな看板がある。
古代の魔法が付与されているらしく、立体的な映像と音声がリピートされる。
『近日中に、クラン対抗戦を行います! ダンジョンで鍛え上げた強さを発揮して、このブレニッケの名前をフェルム王国に轟かせましょう!! 領主のペルティエ子爵は周りの貴族を招くため、貴族に召し抱えられるチャンスでもありますよ? トーナメント方式で、勝ち上がるクランを当てれば――』
「騒がしいから、戻るか?」
「はい!」
――『叡智の泉』の拠点
図書館を思わせる、静かな場所。
玄関ドアを開けた俺たちは、お土産の料理を下げながら、奥へ……。
リビング代わりの長テーブル、ソファーがある場所で、団長の杠葉と小人族だがお姉さんっぽい雰囲気の衣緒里が難しい顔。
「どうした?」
「お土産、ありますけど……」
こちらを見た杠葉は、真面目な顔。
「ジン……。あいつら、かなり面倒な方法で喧嘩を吹っかけてきたぞ?」
クラン対抗戦への強制参加と聞いて、俺と望乃も悩む。
「そうきたか……」
「私たちを引きずり出して、どうするつもりでしょう?」
杠葉が、すぐに答える。
「それは簡単だ……。私たちから、ジンを引き剝がすのだろう」
「ジン1人が活躍すれば、観戦している貴族が黙っていませんから……」
衣緒里の補足で、事情がよく分かった。
「このクラン対抗戦に参加するのか、するのなら、どういう結果を望むのか……だろう?」
沈黙が流れた。
全員の視線を感じながら、俺は結論を言う。
「全力を出そう! 貴族に目をつけられるのを恐れて、縮こまれば、あいつらの思うツボだ……。あいつらより下の結果になれば、『弱いクランを保護する』という名目で外堀を埋めてくるぞ? 強いほうが、俺たちの主導権を渡さずに済む」
フッと笑った、杠葉。
「お前は、私たちと共にある……。そう考えて、いいのだな?」
「もちろんだ……。おそらく、このクラン対抗戦が迷宮都市ブレニッケで過ごす最後の期間になるだろう。……構わないか?」
「このメンバーで過ごせるのなら、どこでもいいさ」
「望乃は、ジンと一緒にいます!」
「私も、みんなで暮らせる場所がいいですね……」
見ていろよ、ロワイドと、その手下の『黄金の騎士団』ども……。
ここからは、お前らをぶっ飛ばす時間だ。
「それで?」
「ジンを貴族の勢力争いに巻き込み、私たちが戦う場を用意すると同時に排除する……という案です」
役員机の前に歩いたロワイドは、ニコニコしたまま、机に腰かけた。
「面白いね……。君が考えたのだから、どちらに転んでもウチが得するのだろう?」
「はい、団長! ペルティエ子爵家の後ろ盾であるカスティーユ公爵家を動かし、このブレニッケでクラン対抗戦! これならば、ウチは『トーナメントを勝ち上がって優勝する』という目標で一丸に……。問題となるジンも、観戦した貴族のいずれかが取り込みに動くでしょう」
ご満悦なロワイドは、手を叩いた。
「いいね! 冴えているよ、リータ! 彼は僕と対等に戦えるほど強いが、クラン戦となれば勝ち目はない。それを覆せば、観戦していたカスティーユ公爵家も黙っていまい……。傘下のご令嬢を宛てがい、臣下の一族に取り込む。断れば、公爵さまの不興を買うため、さすがのペルティエ子爵も手の平をかえすね!」
「ウチが勝てば、『叡智の泉』を従属することで上下関係を明確にできます。不参加ができないよう冒険者ギルドに圧力をかけておけば、より完璧です!」
盛り上がるリータだが、次のロワイドの発言で背筋が凍る。
「流石だね! でも、冒険者に過ぎない僕らには、判断に困る話だ……。リータ・グリッロ、君を団長代理に任命する! この件に関して貴族だった君に全権を預けるから、頑張ってくれ」
思わぬ展開で、リータは息を呑んだ。
「え? い、いえ、そこまでは――」
「これは命令だ……。断ってもいいが、『ウチを立て直せる機会を逃した』という扱いになるよ?」
顔を伏せたリータに、ロワイドが優しく言う。
「君にとっても、大きなチャンスだ! グリッロ家の再興についても、具体的に考えよう……。この案を実行すれば、君も貴族とのコネができるだろう? 良いこと尽くめじゃないか!」
見つめる幹部たち。
もはや後に退けないリータは、顔を上げた。
「やります! やらせてください!」
「そう言ってくれると、思っていたよ……」
ロワイドは言いながらも、失敗した時のリータの処分について考える。
◇
俺たちは、『黄金の騎士団』の報復を警戒していた。
けれど、行きつけの店で態度が変わることもなければ、暴漢に襲われることもなし。
ペルティエ子爵家のエルザ・ド・ペルティエに渡した、鉱石と魔石。
その利益のおかげで、ダンジョンに入らずとも裕福な暮らしだ。
望乃と一緒に歩き、屋台で買い食いをする。
「あいつら、大人しいな?」
「どうせ、悪だくみをしているんです!」
焼き鳥をモグモグと食べている望乃を見下ろしながら、そうだな、と返した。
広場に辿り着き、空いているベンチに座ろうと――
人だかり。
その視線の先には、大きな看板がある。
古代の魔法が付与されているらしく、立体的な映像と音声がリピートされる。
『近日中に、クラン対抗戦を行います! ダンジョンで鍛え上げた強さを発揮して、このブレニッケの名前をフェルム王国に轟かせましょう!! 領主のペルティエ子爵は周りの貴族を招くため、貴族に召し抱えられるチャンスでもありますよ? トーナメント方式で、勝ち上がるクランを当てれば――』
「騒がしいから、戻るか?」
「はい!」
――『叡智の泉』の拠点
図書館を思わせる、静かな場所。
玄関ドアを開けた俺たちは、お土産の料理を下げながら、奥へ……。
リビング代わりの長テーブル、ソファーがある場所で、団長の杠葉と小人族だがお姉さんっぽい雰囲気の衣緒里が難しい顔。
「どうした?」
「お土産、ありますけど……」
こちらを見た杠葉は、真面目な顔。
「ジン……。あいつら、かなり面倒な方法で喧嘩を吹っかけてきたぞ?」
クラン対抗戦への強制参加と聞いて、俺と望乃も悩む。
「そうきたか……」
「私たちを引きずり出して、どうするつもりでしょう?」
杠葉が、すぐに答える。
「それは簡単だ……。私たちから、ジンを引き剝がすのだろう」
「ジン1人が活躍すれば、観戦している貴族が黙っていませんから……」
衣緒里の補足で、事情がよく分かった。
「このクラン対抗戦に参加するのか、するのなら、どういう結果を望むのか……だろう?」
沈黙が流れた。
全員の視線を感じながら、俺は結論を言う。
「全力を出そう! 貴族に目をつけられるのを恐れて、縮こまれば、あいつらの思うツボだ……。あいつらより下の結果になれば、『弱いクランを保護する』という名目で外堀を埋めてくるぞ? 強いほうが、俺たちの主導権を渡さずに済む」
フッと笑った、杠葉。
「お前は、私たちと共にある……。そう考えて、いいのだな?」
「もちろんだ……。おそらく、このクラン対抗戦が迷宮都市ブレニッケで過ごす最後の期間になるだろう。……構わないか?」
「このメンバーで過ごせるのなら、どこでもいいさ」
「望乃は、ジンと一緒にいます!」
「私も、みんなで暮らせる場所がいいですね……」
見ていろよ、ロワイドと、その手下の『黄金の騎士団』ども……。
ここからは、お前らをぶっ飛ばす時間だ。
139
お気に入りに追加
542
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

ギルドを追放された俺、傭兵ギルドのエリートに拾われる〜元ギルドは崩壊したらしい〜
ネリムZ
ファンタジー
唐突にギルドマスターから宣言される言葉。
「今すぐにこのギルドから去れ。俺の前に二度と顔を出さないように国も出て行け」
理解出来ない言葉だったが有無を言わせぬマスターに従った。
様々な気力を失って森の中を彷徨うと、賞金首にカツアゲされてしまった。
そこに助けようとする傭兵ギルドのA級、自称エリートのフィリア。
モヤモヤとした気持ちに駆られ、賞金首を気絶させる。
行く場所が無い事を素直に伝えるとフィリアは自分のギルドに招待してくれた。
俺は仕事が必要だったのでありがたく、その提案を受けた。
そして後に知る、元所属ギルドが⋯⋯。
新たな目標、新たな仲間と環境。
信念を持って行動する、一人の男の物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる