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物事はスタートまでに決まる
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応接セットがある広間。
そこのソファーに腰かけたら、じきにエルザ・ド・ペルティエが入ってきた。
前と同じく、俺の向かいに、テーブルをはさんで座る。
「お願いしたいことがあります……。ダンジョンで入手した魔石と鉱石の買い取りです」
両腕を組んだ彼女は、背もたれに身を預けつつ、俺を見た。
「前にお約束した件ですわね? そちらは構いませんが……。魔石のほうは、どういった話で?」
壁際で立っている執事に、ハンドサイン。
どうやら、鑑定士を呼ぶらしい。
俺は、質問に答える。
「ダンジョンに潜ったものの、冒険者ギルドとは以前の鉱石で揉めており、こちらで買い取ってもらえれば幸いです」
ため息を吐いたエルザは、少し考えた後で、結論を述べる。
「鉱石は相場通り……。魔石は相場の半額で、いかがでしょう?」
「構いません。それでお願いします」
キョトンとしたエルザを見れば、てっきり俺が交渉してくると思っていたようだ。
説明のために、続けて話す。
「持ち込んだ時点で、足元を見られることは覚悟の上……。もう1つ、ご相談したいこともありまして」
ひじ掛けに片手を置いたエルザは、その手で自分の顎を支えつつ、尋ねてくる。
「それで?」
「クラン『叡智の泉』は、クラン『黄金の騎士団』のトップであるロワイド・クロー団長と揉めています。男女の問題ゆえ、こちらが折れるしか話がつきません。ですが、俺たちはあいつに膝を屈することを望まず、迷宮都市ブレニッケから出ていく予定」
チェアに座り直したエルザは、ため息を吐いた。
「ジンは……貴族に戻る気は?」
「正直なところ、どちらとも……。絶対に嫌だ、とは思っていませんが」
ちょうど鑑定士が到着したから、アイテムボックス代わりの空間から、どさどさと魔石や鉱石を置いた。
目を丸くする、周りの面々。
「す、少し、お時間をいただきたく……」
慌てた鑑定士は、応援を呼びつつ、すぐ作業に。
気を取り直したエルザが、領主の娘らしい発言。
「今回の魔石については、相場の50%で買い取る代わり、その出所を不問といたします! ブレニッケから出ていく件は、協力するに吝かではないものの、こちらの役に立ってもらうことが必要ですわ! また、話し合いましょう。……支払いは、全て現金で?」
鑑定中の山を見たエルザは、付け足した。
どうやら、現金だけでは、すぐに用意できないようだ。
「半分か、できれば、三分の一を現金でください。残りは、遠からずで」
「ええ、分かりましたわ! ここへ2人分の軽食を」
「畏まりました……」
傍仕えのメイドは、会釈した後で、立ち去った。
壁際にいた1人が、しずしずと歩み寄り、その穴を埋める。
「この機会に、色々と話し合いましょう?」
しばらく、このお嬢さまの話に、付き合う必要がありそうだ……。
◇
「これより、『黄金の騎士団』の遠征を行う! 各自、気を引き締めて、臨んでくれ!!」
団長のロワイド・クローの演説で、先頭の集団が動き始めた。
こいつらは先にダンジョンへ潜り、途中でビバークする場所の確保と、後続の安全を確保する役割だ。
最終的にアタック隊となるが、どっちみちダンジョン内で泊まるから、その時には周りが世話を焼き、体力を温存する。
連中の頑張りで、この遠征の可否が決まるだろう……。
ぞろぞろと中央エリアへ向かい、第一陣が突入。
俺たちは、協力しているクランの1つ、『叡智の泉』として、身を寄せ合う。
どいつも女で、大人でも子供ぐらいの小人族ばかり。
遠足で引率する、教師のようなポジションだ……。
「また、失礼なことを考えているだろう?」
団長の杠葉のジト目に、やる気ゼロで答える。
「心の中でツッコミを入れないと、やってられんのさ!」
「それは分かる……」
ため息を吐いた杠葉は、俺の視線の先を見る。
「お前の装備は、いいのか?」
動きやすそうな服装だが、なぜか、スカートのドレスだ。
杠葉は、フッと笑う。
「これでも、今の望乃たちより強いぞ? 伊達に、『叡智の泉』の団長として、あのロワイドと渡り合っていない」
よく分からないが、まだ奥の手があるようだ。
そう思っていたら、杠葉が付け加える。
「実力行使となれば、奴らとて、タダでは済まん! だからこそ、あれだけロワイドに言い寄られても、受け流したまま……。お前の収納のおかげで、私たちはだいぶ楽だ」
俺たちは、他のクランと違い、軽装。
それだけに、チラチラと視線を感じる。
「私は、早く帰りたいです!」
「何が起きるか分からないので、常に2人以上で動きましょう」
黒の着物で、大槌を肩にのせた望乃。
両肩にそれぞれ鎖を巻き付けていて、青の着物の衣緒里だ。
「荷物係、ちゃんと運べよ! 落としたり、へばったりしたら、そのまま置いていくぞ!?」
『黄金の騎士団』の幹部らしき奴が発破をかけて、いかにも弱そうな奴らが大荷物を背負ったまま列を成す。
俺たちの順番になり、いつもの大理石で作られたエントランスから。
岩肌だけの、ザ・ダンジョン! といった様子に変わり、ぼんやりした内部の灯りに……。
「この1階層から5階層までは、ただの通過点……。問題は、そこからだ! 事前の説明では、3階層と5階層で、それぞれ野営をするはずだが」
洞窟の中で、杠葉の反響した声。
彼女は先頭で、俺の横を歩いている。
そちらを見ながら、質問する。
「俺たちは、空いているスペースで適当に準備か?」
「そうだ……。あの団長さまも、この遠征中に私たちを侍らせるほど、馬鹿ではあるまい」
ククッと笑った後で、前を見る杠葉。
だが、俺のほうに、向き直った。
「そういえば、お前の鉱石の採取だが……。これだけ深く潜る以上、間違いなく『協力しろ』と言ってくるぞ? あいつらは、カリカリしている。断れば、私たちを攻撃する大義名分だ」
前へ歩きながら、返事をする。
「構わないさ……。今回ばかりは、素直に従う」
「また、何か企んでいるのか?」
「人聞きが悪い! 俺は、これでも素直で、評判なんだぜ?」
「お前が素直なら、ロワイドはさしずめ聖人だな」
そこのソファーに腰かけたら、じきにエルザ・ド・ペルティエが入ってきた。
前と同じく、俺の向かいに、テーブルをはさんで座る。
「お願いしたいことがあります……。ダンジョンで入手した魔石と鉱石の買い取りです」
両腕を組んだ彼女は、背もたれに身を預けつつ、俺を見た。
「前にお約束した件ですわね? そちらは構いませんが……。魔石のほうは、どういった話で?」
壁際で立っている執事に、ハンドサイン。
どうやら、鑑定士を呼ぶらしい。
俺は、質問に答える。
「ダンジョンに潜ったものの、冒険者ギルドとは以前の鉱石で揉めており、こちらで買い取ってもらえれば幸いです」
ため息を吐いたエルザは、少し考えた後で、結論を述べる。
「鉱石は相場通り……。魔石は相場の半額で、いかがでしょう?」
「構いません。それでお願いします」
キョトンとしたエルザを見れば、てっきり俺が交渉してくると思っていたようだ。
説明のために、続けて話す。
「持ち込んだ時点で、足元を見られることは覚悟の上……。もう1つ、ご相談したいこともありまして」
ひじ掛けに片手を置いたエルザは、その手で自分の顎を支えつつ、尋ねてくる。
「それで?」
「クラン『叡智の泉』は、クラン『黄金の騎士団』のトップであるロワイド・クロー団長と揉めています。男女の問題ゆえ、こちらが折れるしか話がつきません。ですが、俺たちはあいつに膝を屈することを望まず、迷宮都市ブレニッケから出ていく予定」
チェアに座り直したエルザは、ため息を吐いた。
「ジンは……貴族に戻る気は?」
「正直なところ、どちらとも……。絶対に嫌だ、とは思っていませんが」
ちょうど鑑定士が到着したから、アイテムボックス代わりの空間から、どさどさと魔石や鉱石を置いた。
目を丸くする、周りの面々。
「す、少し、お時間をいただきたく……」
慌てた鑑定士は、応援を呼びつつ、すぐ作業に。
気を取り直したエルザが、領主の娘らしい発言。
「今回の魔石については、相場の50%で買い取る代わり、その出所を不問といたします! ブレニッケから出ていく件は、協力するに吝かではないものの、こちらの役に立ってもらうことが必要ですわ! また、話し合いましょう。……支払いは、全て現金で?」
鑑定中の山を見たエルザは、付け足した。
どうやら、現金だけでは、すぐに用意できないようだ。
「半分か、できれば、三分の一を現金でください。残りは、遠からずで」
「ええ、分かりましたわ! ここへ2人分の軽食を」
「畏まりました……」
傍仕えのメイドは、会釈した後で、立ち去った。
壁際にいた1人が、しずしずと歩み寄り、その穴を埋める。
「この機会に、色々と話し合いましょう?」
しばらく、このお嬢さまの話に、付き合う必要がありそうだ……。
◇
「これより、『黄金の騎士団』の遠征を行う! 各自、気を引き締めて、臨んでくれ!!」
団長のロワイド・クローの演説で、先頭の集団が動き始めた。
こいつらは先にダンジョンへ潜り、途中でビバークする場所の確保と、後続の安全を確保する役割だ。
最終的にアタック隊となるが、どっちみちダンジョン内で泊まるから、その時には周りが世話を焼き、体力を温存する。
連中の頑張りで、この遠征の可否が決まるだろう……。
ぞろぞろと中央エリアへ向かい、第一陣が突入。
俺たちは、協力しているクランの1つ、『叡智の泉』として、身を寄せ合う。
どいつも女で、大人でも子供ぐらいの小人族ばかり。
遠足で引率する、教師のようなポジションだ……。
「また、失礼なことを考えているだろう?」
団長の杠葉のジト目に、やる気ゼロで答える。
「心の中でツッコミを入れないと、やってられんのさ!」
「それは分かる……」
ため息を吐いた杠葉は、俺の視線の先を見る。
「お前の装備は、いいのか?」
動きやすそうな服装だが、なぜか、スカートのドレスだ。
杠葉は、フッと笑う。
「これでも、今の望乃たちより強いぞ? 伊達に、『叡智の泉』の団長として、あのロワイドと渡り合っていない」
よく分からないが、まだ奥の手があるようだ。
そう思っていたら、杠葉が付け加える。
「実力行使となれば、奴らとて、タダでは済まん! だからこそ、あれだけロワイドに言い寄られても、受け流したまま……。お前の収納のおかげで、私たちはだいぶ楽だ」
俺たちは、他のクランと違い、軽装。
それだけに、チラチラと視線を感じる。
「私は、早く帰りたいです!」
「何が起きるか分からないので、常に2人以上で動きましょう」
黒の着物で、大槌を肩にのせた望乃。
両肩にそれぞれ鎖を巻き付けていて、青の着物の衣緒里だ。
「荷物係、ちゃんと運べよ! 落としたり、へばったりしたら、そのまま置いていくぞ!?」
『黄金の騎士団』の幹部らしき奴が発破をかけて、いかにも弱そうな奴らが大荷物を背負ったまま列を成す。
俺たちの順番になり、いつもの大理石で作られたエントランスから。
岩肌だけの、ザ・ダンジョン! といった様子に変わり、ぼんやりした内部の灯りに……。
「この1階層から5階層までは、ただの通過点……。問題は、そこからだ! 事前の説明では、3階層と5階層で、それぞれ野営をするはずだが」
洞窟の中で、杠葉の反響した声。
彼女は先頭で、俺の横を歩いている。
そちらを見ながら、質問する。
「俺たちは、空いているスペースで適当に準備か?」
「そうだ……。あの団長さまも、この遠征中に私たちを侍らせるほど、馬鹿ではあるまい」
ククッと笑った後で、前を見る杠葉。
だが、俺のほうに、向き直った。
「そういえば、お前の鉱石の採取だが……。これだけ深く潜る以上、間違いなく『協力しろ』と言ってくるぞ? あいつらは、カリカリしている。断れば、私たちを攻撃する大義名分だ」
前へ歩きながら、返事をする。
「構わないさ……。今回ばかりは、素直に従う」
「また、何か企んでいるのか?」
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