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第7章・王位継承と、狙われた魔導書
第323話・精霊の宿と、その効能
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私たちは現在、ラボリュート辺境伯領西方、国境沿いに位置するサマリアル砦に避難してきました。
ここまでとにかくエセリアル馬車には走りつづけて貰いましたよ、いくら疲れないとはいえ、かなり無茶なことをさせてしまって申し訳ありません。
でも、一刻も早くクレアさんたちを安全な場所まで連れていくこと、そして意識を失ったままのアリサちゃんをどうにか回復させないとならないという事で意識がいっぱいでした。
そしてようやく修復の進んでいない砦内部にたどり着きますと、ここでエセリアルモードは解除です。
「はい、アイゼンボーグ伯爵、ここはハーバリオス王国ラボリュート辺境伯領西方のサマリアル砦です。ここまで来たら、もう魔族に狙われることは無いと思いますので、安心してください」
そう告げつつ馬車の扉を開くと、焦燥しきっていた伯爵とその夫人、そしてクレアさんのご兄弟もようやく馬車から降りてほっと安堵しているようです。
「ふぅ……クリス店長、本当にありがとうございました。実は、私とお父様たちはカマンベール王国を捨ててハーバリオス王国へと向かう算段をしていたのですよ」
「え、そうなのですか?」
「はい。今のカマンベール王国の行政府は魔族と手を組み、王国を手中に収めようと画策していました。私たちはその魔王派貴族と対立していたのですけれど、多勢に無勢、計画が外に漏れる前に敵対派閥を処刑すべく、私たちも囚われてしまいまして……」
そう呟くものの、クレアさんは今も両肩を強く握って震えています。
でも、もう安心ですよ。
「うん、もう大丈夫。ここにはノワールさんもブランシュさんも、クリムゾンさんだっていますから。それに、私にとって強い味方である柚月ルカさんもいるので大丈夫ですよ」
「柚月ルカ……さん?」
「はい、先代勇者であり、私の大切な親友です」
そう説明すると、クレアさんもようやく落ち着いたらしく安堵の表情を浮かべています。
うん、以前のような、私と一緒に行商をしていたときの笑顔ではあれませんけれど。きっとすぐに元気になってくれますよ。
「そっか。うん、クリス店長の親友という事は、私の親友にもなれるよね?」
「それは聞いてみないと……ねぇ」
ちょうど後ろから歩いてくるルカさんがいましたので、彼女にも問いかけてみることにしました。
「んんん? あーしに何か用事だし?」
「ルカさんにも紹介しようと思いまして。こちらはフェイール商店の従業員、クレア・アイゼンボーグさんです。こちらは私の親友の柚月ルカさん」
「おおお、従業員という事は、あーしと一緒だし」
「そうなのですか!! これからもよろしくお願いします……といいたいのですけれど」
そう呟いてから、クレアさんはちょっと寂しそうに、離れた場所で砦の駐在騎士と話をしている両親の方を見ています。
彼女は両親ともども、このハーバリオス王国に亡命するそうで、そのための手続きなどを行わなくてはなりません。
ちなみに普通の国民の引っ越しなどは特に咎められることは無いのですが、こと貴族となると話は別。
爵位が授与された本国から他国への引っ越しは、実に面倒なのです。
外交官として引っ越すのならば爵位はそのままですけれど、こと亡命となりますと自国での爵位剥奪、のち受け入れ先の国の貴族院へ申請し、運がよければ降爵となり貴族の地位を残すことはできるのですが、大抵は一般市民からのスタートとなってしまいます。
そうなると、手に職を持つ必要もあり、色々と手続きが大変になるのですよ。
なにより、住む場所がありません。
処刑場から直接助けてきたので家財など持ってきているはずもなく、ほぼ無一文でハーバリオスにやって来たのですから。
「……ふぅん、ねぇクリスっち、いい手があるんだけれど?」
「へ、ルカさん、何かいい方法があるのですか?」
「当然だし。あーしは稀代の大魔導師、王宮には伝手があるし」
「なるほど……といいたいのですけれど、今、王宮になんて戻ったら、戦争に引っ張り出されますよ?」
「あう……それは不味いっし。まあ、暫くはクリスっちの家でかくまって貰えば……って、クリスっち、今はどこに住んでいるし?」
あ、柚月さんにもそのあたりから説明しなくてはなりませんよね。
ということで、ここではなんですので、場所を変えましょう。
ただ、アリサちゃんの意識がまだ戻っていないのが心配です。
「……その話ものちほど……と、アリサちゃんは、まだ意識が戻りませんか」
「ウーム。これは急ぎ対処しなくてはならないのだが。ブランシュ、何か良い手はないか?」
クリムゾンさんがブランシュさんに問いかけています。
すると、空を仰ぎ見て、何らをブツブツと呟いています。
「ブランシュさん、何か手があるのですか?」
「う~ん、まあ、あるといえばある……と、ほら来た」
――ガラガラガラガラ
遠くから聞こえてくる馬車の音。
そして見えてきたのは、クラウンさんの乗っている黒い配達馬車です。
まだ夕方の配達時間でも……あ、そろそろ時間ですか。でも、今日はなにも注文していませんよ?
そんなことを考えていると、馬車が目の前で止まりました。
「クリスティナさま、ごきげんよう。それで幻獣王ブランシュさん、急な呼び出し、どのようなご用件でしょうか?」
「実は、この子を【精霊の宿】にかくまって欲しいんだが」
そうクラウンさんに説明するブランシュさん。
そして馬車の中で眠っているアリサちゃんのことを説明すると、クラウンさんも困った顔になってしまいました。
「ブランシュさんもご存じでしょうけれど、【精霊の宿】は精霊界にあり、選ばれた客しか逗留することはゆるされていません。それに意識のないこの子を逗留させるとして、誰が面倒を見るというのですか?」
「それなら、わしがアリサちゃんの面倒を見ようではないか。ブランシュは今回の件が終わったら、またヘスティア王国王城での仕事に戻らなければならぬし、ノワールはお嬢の護衛で手いっぱい。わしが抜けたところで、柚月殿がいるのだから問題はあるまい」
クリムゾンさんが淡々と告げますが、それでもクラウンさんは困った顔。
「はぁ、では、ちょっと私の方からもお願いしてみます」
「よろしくお願いします。アリサちゃんは私たちのために、危険を覚悟で使ってはいけない力を使ったのでしょう。そしてその反動で意識が戻らなくなってしまいました……だから、私たちはアリサちゃんの意識が戻るよう、魔王紋を引き剥がすことができる妖精王を探してこないとならないのです」
クラウンさんにそう懇願します。
するとクラウンさんも空を見栄げて……。
「……は、はい、畏まりました……」
誰かと何かを話しているようでして。
うん、これはどなたとお話をなさっているのか、わたしには感じ取ることが出来ました。
『クリスティナさん。一時的にではありますが、アリサちゃんが【精霊の宿】に逗留することを許可します。その警備と面倒を見るためにはクリムゾンがつきなさい。そうね、今すぐ向かった方がいいわ。あまり人間界に長くいると、それだけ魔王紋が活性化してしまう恐れがあるので』
「精霊女王シャーリィさま、本当にありがとうございます。必ず、妖精王を探してきますので」
『う~ん、彼ってかなり気難しいからねぇ。まあ、【精霊の宿】に泊まるので、アリサちゃんの魔王紋
は今より悪くなることはないと保証します。でも、あまりのんびりしすぎないようにね』
そう告げたのち、シャーリィさまの神威がスッ、と消えていきました。
「それじゃあ、急いでこちらの馬車に乗ってください。ブランシュもこちらに、ついでにヘスティア王国へ向かいます……もう、あっちの執務がパンク寸前なのですよ。あとはルカさんにお任せして構いませんね?」
「あ~しは大丈夫だし。それじゃあ、あとは任せて仕事してくるし」
「お、おおう……それじゃあ、いってくるわ」
こうしてアリサちゃんとクリムゾンさん、そしてブランシュさんはクラウンさんの馬車で走り去りました。うん、容態は悪くならないと言っていましたけれど、それでも急いだほうがいいですよね。
「では、この後はどうしましょうか」
「まず、クレアさんの件ですね。ラボリュート辺境伯領で手続きを……」
「いえ、まっすぐに王都に向かうし。あ~しが国王に直接、話をつけてあげるし」
「そ、それでいいのですか?」
もしもまた戦争に向かえと命じられたら、柚月さんはカマンベール王国に逆戻りになってしまうじゃないですか。そう思っていたら、ルカさんは私の不安を見過ごしたようにニイッと笑っています。
「覚悟を決めたし。っていうか今のあーし、勇者召喚でこっちの世界に来たわけじゃないから強制力は働かないし。ということでクリスっち、10万円分のカタログギフトを渡してほしいし」
「10万円分のカタログギフト……ああ、そうですよ、契約の精霊とのやつですよね!! でも、これ渡したら柚月さんは帰ってしまうのですよね?」
契約が成立するという事は、そうなりますよね。
私の危機に飛んできても、助けてくれる。
その報酬のカタログギフトですから。
そう思っていると、ルカさんは頭を左右に振っています。
「帰ることについての契約はしていないし。それに、今はいつでも自由に帰れるから大丈夫だし」
「そ、そうなのですか……」
うん、ほっとしている自分に気が付きました。
きっと今の私は、満面の笑みを浮かべていることでしょう。
ああ、恥ずかしいですよ、穴があったら入りたいですよ。
ここまでとにかくエセリアル馬車には走りつづけて貰いましたよ、いくら疲れないとはいえ、かなり無茶なことをさせてしまって申し訳ありません。
でも、一刻も早くクレアさんたちを安全な場所まで連れていくこと、そして意識を失ったままのアリサちゃんをどうにか回復させないとならないという事で意識がいっぱいでした。
そしてようやく修復の進んでいない砦内部にたどり着きますと、ここでエセリアルモードは解除です。
「はい、アイゼンボーグ伯爵、ここはハーバリオス王国ラボリュート辺境伯領西方のサマリアル砦です。ここまで来たら、もう魔族に狙われることは無いと思いますので、安心してください」
そう告げつつ馬車の扉を開くと、焦燥しきっていた伯爵とその夫人、そしてクレアさんのご兄弟もようやく馬車から降りてほっと安堵しているようです。
「ふぅ……クリス店長、本当にありがとうございました。実は、私とお父様たちはカマンベール王国を捨ててハーバリオス王国へと向かう算段をしていたのですよ」
「え、そうなのですか?」
「はい。今のカマンベール王国の行政府は魔族と手を組み、王国を手中に収めようと画策していました。私たちはその魔王派貴族と対立していたのですけれど、多勢に無勢、計画が外に漏れる前に敵対派閥を処刑すべく、私たちも囚われてしまいまして……」
そう呟くものの、クレアさんは今も両肩を強く握って震えています。
でも、もう安心ですよ。
「うん、もう大丈夫。ここにはノワールさんもブランシュさんも、クリムゾンさんだっていますから。それに、私にとって強い味方である柚月ルカさんもいるので大丈夫ですよ」
「柚月ルカ……さん?」
「はい、先代勇者であり、私の大切な親友です」
そう説明すると、クレアさんもようやく落ち着いたらしく安堵の表情を浮かべています。
うん、以前のような、私と一緒に行商をしていたときの笑顔ではあれませんけれど。きっとすぐに元気になってくれますよ。
「そっか。うん、クリス店長の親友という事は、私の親友にもなれるよね?」
「それは聞いてみないと……ねぇ」
ちょうど後ろから歩いてくるルカさんがいましたので、彼女にも問いかけてみることにしました。
「んんん? あーしに何か用事だし?」
「ルカさんにも紹介しようと思いまして。こちらはフェイール商店の従業員、クレア・アイゼンボーグさんです。こちらは私の親友の柚月ルカさん」
「おおお、従業員という事は、あーしと一緒だし」
「そうなのですか!! これからもよろしくお願いします……といいたいのですけれど」
そう呟いてから、クレアさんはちょっと寂しそうに、離れた場所で砦の駐在騎士と話をしている両親の方を見ています。
彼女は両親ともども、このハーバリオス王国に亡命するそうで、そのための手続きなどを行わなくてはなりません。
ちなみに普通の国民の引っ越しなどは特に咎められることは無いのですが、こと貴族となると話は別。
爵位が授与された本国から他国への引っ越しは、実に面倒なのです。
外交官として引っ越すのならば爵位はそのままですけれど、こと亡命となりますと自国での爵位剥奪、のち受け入れ先の国の貴族院へ申請し、運がよければ降爵となり貴族の地位を残すことはできるのですが、大抵は一般市民からのスタートとなってしまいます。
そうなると、手に職を持つ必要もあり、色々と手続きが大変になるのですよ。
なにより、住む場所がありません。
処刑場から直接助けてきたので家財など持ってきているはずもなく、ほぼ無一文でハーバリオスにやって来たのですから。
「……ふぅん、ねぇクリスっち、いい手があるんだけれど?」
「へ、ルカさん、何かいい方法があるのですか?」
「当然だし。あーしは稀代の大魔導師、王宮には伝手があるし」
「なるほど……といいたいのですけれど、今、王宮になんて戻ったら、戦争に引っ張り出されますよ?」
「あう……それは不味いっし。まあ、暫くはクリスっちの家でかくまって貰えば……って、クリスっち、今はどこに住んでいるし?」
あ、柚月さんにもそのあたりから説明しなくてはなりませんよね。
ということで、ここではなんですので、場所を変えましょう。
ただ、アリサちゃんの意識がまだ戻っていないのが心配です。
「……その話ものちほど……と、アリサちゃんは、まだ意識が戻りませんか」
「ウーム。これは急ぎ対処しなくてはならないのだが。ブランシュ、何か良い手はないか?」
クリムゾンさんがブランシュさんに問いかけています。
すると、空を仰ぎ見て、何らをブツブツと呟いています。
「ブランシュさん、何か手があるのですか?」
「う~ん、まあ、あるといえばある……と、ほら来た」
――ガラガラガラガラ
遠くから聞こえてくる馬車の音。
そして見えてきたのは、クラウンさんの乗っている黒い配達馬車です。
まだ夕方の配達時間でも……あ、そろそろ時間ですか。でも、今日はなにも注文していませんよ?
そんなことを考えていると、馬車が目の前で止まりました。
「クリスティナさま、ごきげんよう。それで幻獣王ブランシュさん、急な呼び出し、どのようなご用件でしょうか?」
「実は、この子を【精霊の宿】にかくまって欲しいんだが」
そうクラウンさんに説明するブランシュさん。
そして馬車の中で眠っているアリサちゃんのことを説明すると、クラウンさんも困った顔になってしまいました。
「ブランシュさんもご存じでしょうけれど、【精霊の宿】は精霊界にあり、選ばれた客しか逗留することはゆるされていません。それに意識のないこの子を逗留させるとして、誰が面倒を見るというのですか?」
「それなら、わしがアリサちゃんの面倒を見ようではないか。ブランシュは今回の件が終わったら、またヘスティア王国王城での仕事に戻らなければならぬし、ノワールはお嬢の護衛で手いっぱい。わしが抜けたところで、柚月殿がいるのだから問題はあるまい」
クリムゾンさんが淡々と告げますが、それでもクラウンさんは困った顔。
「はぁ、では、ちょっと私の方からもお願いしてみます」
「よろしくお願いします。アリサちゃんは私たちのために、危険を覚悟で使ってはいけない力を使ったのでしょう。そしてその反動で意識が戻らなくなってしまいました……だから、私たちはアリサちゃんの意識が戻るよう、魔王紋を引き剥がすことができる妖精王を探してこないとならないのです」
クラウンさんにそう懇願します。
するとクラウンさんも空を見栄げて……。
「……は、はい、畏まりました……」
誰かと何かを話しているようでして。
うん、これはどなたとお話をなさっているのか、わたしには感じ取ることが出来ました。
『クリスティナさん。一時的にではありますが、アリサちゃんが【精霊の宿】に逗留することを許可します。その警備と面倒を見るためにはクリムゾンがつきなさい。そうね、今すぐ向かった方がいいわ。あまり人間界に長くいると、それだけ魔王紋が活性化してしまう恐れがあるので』
「精霊女王シャーリィさま、本当にありがとうございます。必ず、妖精王を探してきますので」
『う~ん、彼ってかなり気難しいからねぇ。まあ、【精霊の宿】に泊まるので、アリサちゃんの魔王紋
は今より悪くなることはないと保証します。でも、あまりのんびりしすぎないようにね』
そう告げたのち、シャーリィさまの神威がスッ、と消えていきました。
「それじゃあ、急いでこちらの馬車に乗ってください。ブランシュもこちらに、ついでにヘスティア王国へ向かいます……もう、あっちの執務がパンク寸前なのですよ。あとはルカさんにお任せして構いませんね?」
「あ~しは大丈夫だし。それじゃあ、あとは任せて仕事してくるし」
「お、おおう……それじゃあ、いってくるわ」
こうしてアリサちゃんとクリムゾンさん、そしてブランシュさんはクラウンさんの馬車で走り去りました。うん、容態は悪くならないと言っていましたけれど、それでも急いだほうがいいですよね。
「では、この後はどうしましょうか」
「まず、クレアさんの件ですね。ラボリュート辺境伯領で手続きを……」
「いえ、まっすぐに王都に向かうし。あ~しが国王に直接、話をつけてあげるし」
「そ、それでいいのですか?」
もしもまた戦争に向かえと命じられたら、柚月さんはカマンベール王国に逆戻りになってしまうじゃないですか。そう思っていたら、ルカさんは私の不安を見過ごしたようにニイッと笑っています。
「覚悟を決めたし。っていうか今のあーし、勇者召喚でこっちの世界に来たわけじゃないから強制力は働かないし。ということでクリスっち、10万円分のカタログギフトを渡してほしいし」
「10万円分のカタログギフト……ああ、そうですよ、契約の精霊とのやつですよね!! でも、これ渡したら柚月さんは帰ってしまうのですよね?」
契約が成立するという事は、そうなりますよね。
私の危機に飛んできても、助けてくれる。
その報酬のカタログギフトですから。
そう思っていると、ルカさんは頭を左右に振っています。
「帰ることについての契約はしていないし。それに、今はいつでも自由に帰れるから大丈夫だし」
「そ、そうなのですか……」
うん、ほっとしている自分に気が付きました。
きっと今の私は、満面の笑みを浮かべていることでしょう。
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