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第7章・王位継承と、狙われた魔導書
第318話・あっ、という間にラボリュート辺境伯領ですか?
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勇者一行が出港してから。
私はサライの商業ギルドに向かい、一日限りの露店の許可証を発行して貰いました。
ちなみに売り子はいつもの通り。
私とブランシュさん、そして新しく店員になったアリサちゃんが担当で、翌日朝から露店を開始しました。
私はいつものように日用雑貨を担当、ブランシュさんは衣料品関係。
そしてアリサちゃんには、お菓子類をお願いしています。
初めてですのでちょっとまごまごしていましたけれど、そのあたりは私がしっかりとサポート。
午前中は分からないことづくめで困っていたアリサちゃんでしたが、午後になってコツを覚えたらしく、笑顔で接客していましたので私としてもひと安心です。
そして夕方6つの鐘と同時に、無事に露店は終了。
翌日の朝一番で、私たちはサライからラボリュート辺境伯領へと向かいました。
「まあ、あのサライの町で露店っていうのが、アリサちゃんにとっては楽だったんだろうなぁ」
「そうですよね。露店のお客さんも顔馴染みの方が多かったようですし。ああ、私とクレアさんが魔族の強制テレポートで飛ばされた先の帆船も来港していたようですね」
「お陰様で、ジャージとサンダルがバカ売れしていたわ。もう在庫はないんだったよな? 仕入れておいた方が、いいんじゃないか?」
ふむふむ。
さすがはフェイール商店の売れ筋商品。
売れるという事は、仕入れても構わないという事で。
そう思って【シャーリィの魔導書】を開き、追加発注の準備を始めようとしたのですが。
「クリスティナさま、その魔導書は何でしょうか? いつも気になっていたのですけれど」
「んんん? これは【シャーリィの魔導書】っていってね……あれ?」
「ああ、姐さん、アリサちゃんには認識阻害の効果が無いのを忘れていたのか?」
「おおっと」
そうでした。
エセリアル馬車の認識阻害を突破できたのですよね。
それなら、【シャーリィの魔導書】の効果も効くはずがありませんよね。
「う~ん、まあ、アリサちゃんなら大丈夫かぁ。これは私の魔導書でね、いつもこれを使って商品の仕入れをしているのですよ?」
「仕入れの出来る魔導書? 商品目録のようなもの?」
「そ、アリサちゃんもお城に居た時は、王城に出入りしていた大商会の担当の人が持ってきたことあるよね?」
ハーバリオス10大商家なら、商品目録は作るのが当たり前。
もっとも、それは羊皮紙に商品名と簡単な説明、販売価格が記されたものでして、だいたい20品目ごとに本のように閉じられているものです。
そもそも、毎年変化する原料や素材の価格、工賃や手数料などなどを逐一計算化して記さなくてはならないため、早いものなら半年ごとに目録は変わるのです。
それを営業の方が届けに向かい、そのついでに注文を受け取ってくるのが通例ですからね。
当然、バルバロッサ帝国の王女であるアリサちゃんも目録は見たことがあるらしく。
私の横で、きれいな写真が添付されている型録の頁を見て、目をキラキラと輝かせています。
「綺麗……ねぇ、これって視認転写の魔法を使っているのかな? 凄いよね」
「視認……んんん?」
「姐さん、視認転写っていう魔術があってだな。そもそも、初代勇者パーティーの聖女が使っていた神聖魔術だったはずだ。精霊とは相性が悪いうえに、術式が複雑で初代聖女以外は使えないっていう話だぞ」
「へぇ……アリサちゃんは、なんでも知っているね」
そう告げると、アリサちゃんが頭をフルフルと振っています。
「宮廷魔導師の人が使っていたのを見たことがあるの。ナイトハルト・クロウリーっていう魔族で、視認転写で写し出した光景を、幻影投射っていう魔法で実体化できたんだよ」
「へぇ……それって、見たものをいくらでも増やせるっていう事だよね? 凄いね」
「でも、あまり長時間は実体化できないって、笑っていたよ」
「そりゃそうよ。見たものを実体化して、それが永続的に存在できるなんて、神の奇跡みたいなものじゃない」
うんうん。
そんな凄い能力があったら、私も身につけたいものですよ。
何に使うかは分からないですけれど、なんか楽しそうじゃないですか。
そんな話をしつつ、私はアリサちゃんと型録を開いて話をしていましたけれど。
ふと、ブランシュさんが難しい表情をしているのに気が付きました。
「はぁ……参った」
そう呟いてから、ブランシュさんは御者台にいるクリムゾンさんの後ろに近寄っていきます。
そして馬車の正面窓を開くと、クリムゾンさんの腰のあたりをトントン、と叩いて。
「紅、四天王の一人、大賢者クロウリーが生きているらしい」
「なんと!! あのくたばりぞない、まだ生きておったのか……いや、封印が解かれたのか? いずれにしても厄介じゃな」
「全くだ。あいつが復活しているとなると、このカマンベール王国侵攻も奴の計画の一つだっていうことじゃないか、ちょいと気合を入れた方がいいな」
「あの、ブランシュさんたちは、そのクロウリーという方を知っているのですか?」
ちょっと不安になり、そう問いかけましたが。
帰ってきたのは、予想外の返事でした。
「大魔導師カナン・アーレストと並ぶ戦略家で、奴の計画で勇者たちはどれだけ苦しめられたことか……なぁ」
「全くじゃ。他の四天王に策を授け、自身は王城から動かない。だが、その策が気持ちが悪いほどに成功していてな、我々も何度死地を彷徨いそうになったことか……」
「うわぁ……勇者さんたち、大丈夫でしょうかね」
ちょっと心配になってきましたけど、ブランシュさん達の話が聞こえたのか、アリサちゃんも悲しそうな表情になっています。
だから、彼女の横に座りなおして、アイテムボックスからクッキーの入った缶を取り出して手渡しました。
「うん、大丈夫。アリサちゃんは、そのクロウリーっていう人とは仲がよかったの?」
「うん。いつも私のところに顔を出してくれていたし、病気になったときも魔法で直してくれたんだよ。色々な動物を実体化して、中庭を動物だらけにしてお父様に怒られていたこともあったし……」
「そっか。うん」
アリサちゃんの頭をポンポンと撫でつつ、ブランシュさんに目配せします。
それで察してくれたのか、ブランシュさんもアリサちゃんの近くに寄ってきました。
「まあ、今の俺たちは、クロウリーとは戦うことは無い。ただ、人間と魔族は長い間、戦争を続けていた。クロウリーの事だから、今も王城で色々と策を講じているだろうけれど、俺たちは魔王領に向かう事はないし、カマンベール王国が無事にエルフの手に戻ればいい。あるべきものは、あるべき所へ。そのために人間サイドに手を貸してはいるが、姐さんの【フェイール商店】は国軍所属ではない。だから、心配するな」
「その通りじゃ。古いタイタン族の言葉に、【何か問題があっても、酒を飲めばすべて解決。なんとでもなる】っていうことわざがある。じゃから、アリサちゃんは心配せずともよい」
クリムゾンさんも、チラッとこちらをみてそう話しかけてくれました。
そして二人の言葉に満足したのか、缶を開けてクッキーを取り出すと、私とブランシュさん、クリム
ゾンさんに手渡してくれました。
「うん、大丈夫。クロウリーが悪いことをしていたのなら、私が叱ってあげるんだから」
「そりゃあいい。その時は頼むぞ」
「うん!!」
クリムゾンさんの笑い声に、アリサちゃんも満面の笑みで頷いています。
そして気が付くと、街道を走っていた馬車はラボリュート辺境伯領に入ったようで、すでに領都城塞にかなり近寄っていました。
「それじゃあ、エセリアルモードは解除して、ここからは普通の馬車の振りをしていくぞ」
「はい、お願いします。そのまま真っすぐに、商業ギルドに向かってください。まずは納品を終らせることにしましょう」
やがて馬車が城塞の中に入ると、そこには以前も見た懐かしい風景が広がっています。
大勢の人が行き交う街道。
温泉の香りも漂ってきていますね。
さすがに今は市民よりも騎士や傭兵、冒険者のほうが多く感じられますけれど、あちこちに露店も開かれています。
うん、私たちは、ようやくラボリュート辺境伯領に到着しました。
まあ、王都を出てから一週間もかかっていないのですけれどね。
私はサライの商業ギルドに向かい、一日限りの露店の許可証を発行して貰いました。
ちなみに売り子はいつもの通り。
私とブランシュさん、そして新しく店員になったアリサちゃんが担当で、翌日朝から露店を開始しました。
私はいつものように日用雑貨を担当、ブランシュさんは衣料品関係。
そしてアリサちゃんには、お菓子類をお願いしています。
初めてですのでちょっとまごまごしていましたけれど、そのあたりは私がしっかりとサポート。
午前中は分からないことづくめで困っていたアリサちゃんでしたが、午後になってコツを覚えたらしく、笑顔で接客していましたので私としてもひと安心です。
そして夕方6つの鐘と同時に、無事に露店は終了。
翌日の朝一番で、私たちはサライからラボリュート辺境伯領へと向かいました。
「まあ、あのサライの町で露店っていうのが、アリサちゃんにとっては楽だったんだろうなぁ」
「そうですよね。露店のお客さんも顔馴染みの方が多かったようですし。ああ、私とクレアさんが魔族の強制テレポートで飛ばされた先の帆船も来港していたようですね」
「お陰様で、ジャージとサンダルがバカ売れしていたわ。もう在庫はないんだったよな? 仕入れておいた方が、いいんじゃないか?」
ふむふむ。
さすがはフェイール商店の売れ筋商品。
売れるという事は、仕入れても構わないという事で。
そう思って【シャーリィの魔導書】を開き、追加発注の準備を始めようとしたのですが。
「クリスティナさま、その魔導書は何でしょうか? いつも気になっていたのですけれど」
「んんん? これは【シャーリィの魔導書】っていってね……あれ?」
「ああ、姐さん、アリサちゃんには認識阻害の効果が無いのを忘れていたのか?」
「おおっと」
そうでした。
エセリアル馬車の認識阻害を突破できたのですよね。
それなら、【シャーリィの魔導書】の効果も効くはずがありませんよね。
「う~ん、まあ、アリサちゃんなら大丈夫かぁ。これは私の魔導書でね、いつもこれを使って商品の仕入れをしているのですよ?」
「仕入れの出来る魔導書? 商品目録のようなもの?」
「そ、アリサちゃんもお城に居た時は、王城に出入りしていた大商会の担当の人が持ってきたことあるよね?」
ハーバリオス10大商家なら、商品目録は作るのが当たり前。
もっとも、それは羊皮紙に商品名と簡単な説明、販売価格が記されたものでして、だいたい20品目ごとに本のように閉じられているものです。
そもそも、毎年変化する原料や素材の価格、工賃や手数料などなどを逐一計算化して記さなくてはならないため、早いものなら半年ごとに目録は変わるのです。
それを営業の方が届けに向かい、そのついでに注文を受け取ってくるのが通例ですからね。
当然、バルバロッサ帝国の王女であるアリサちゃんも目録は見たことがあるらしく。
私の横で、きれいな写真が添付されている型録の頁を見て、目をキラキラと輝かせています。
「綺麗……ねぇ、これって視認転写の魔法を使っているのかな? 凄いよね」
「視認……んんん?」
「姐さん、視認転写っていう魔術があってだな。そもそも、初代勇者パーティーの聖女が使っていた神聖魔術だったはずだ。精霊とは相性が悪いうえに、術式が複雑で初代聖女以外は使えないっていう話だぞ」
「へぇ……アリサちゃんは、なんでも知っているね」
そう告げると、アリサちゃんが頭をフルフルと振っています。
「宮廷魔導師の人が使っていたのを見たことがあるの。ナイトハルト・クロウリーっていう魔族で、視認転写で写し出した光景を、幻影投射っていう魔法で実体化できたんだよ」
「へぇ……それって、見たものをいくらでも増やせるっていう事だよね? 凄いね」
「でも、あまり長時間は実体化できないって、笑っていたよ」
「そりゃそうよ。見たものを実体化して、それが永続的に存在できるなんて、神の奇跡みたいなものじゃない」
うんうん。
そんな凄い能力があったら、私も身につけたいものですよ。
何に使うかは分からないですけれど、なんか楽しそうじゃないですか。
そんな話をしつつ、私はアリサちゃんと型録を開いて話をしていましたけれど。
ふと、ブランシュさんが難しい表情をしているのに気が付きました。
「はぁ……参った」
そう呟いてから、ブランシュさんは御者台にいるクリムゾンさんの後ろに近寄っていきます。
そして馬車の正面窓を開くと、クリムゾンさんの腰のあたりをトントン、と叩いて。
「紅、四天王の一人、大賢者クロウリーが生きているらしい」
「なんと!! あのくたばりぞない、まだ生きておったのか……いや、封印が解かれたのか? いずれにしても厄介じゃな」
「全くだ。あいつが復活しているとなると、このカマンベール王国侵攻も奴の計画の一つだっていうことじゃないか、ちょいと気合を入れた方がいいな」
「あの、ブランシュさんたちは、そのクロウリーという方を知っているのですか?」
ちょっと不安になり、そう問いかけましたが。
帰ってきたのは、予想外の返事でした。
「大魔導師カナン・アーレストと並ぶ戦略家で、奴の計画で勇者たちはどれだけ苦しめられたことか……なぁ」
「全くじゃ。他の四天王に策を授け、自身は王城から動かない。だが、その策が気持ちが悪いほどに成功していてな、我々も何度死地を彷徨いそうになったことか……」
「うわぁ……勇者さんたち、大丈夫でしょうかね」
ちょっと心配になってきましたけど、ブランシュさん達の話が聞こえたのか、アリサちゃんも悲しそうな表情になっています。
だから、彼女の横に座りなおして、アイテムボックスからクッキーの入った缶を取り出して手渡しました。
「うん、大丈夫。アリサちゃんは、そのクロウリーっていう人とは仲がよかったの?」
「うん。いつも私のところに顔を出してくれていたし、病気になったときも魔法で直してくれたんだよ。色々な動物を実体化して、中庭を動物だらけにしてお父様に怒られていたこともあったし……」
「そっか。うん」
アリサちゃんの頭をポンポンと撫でつつ、ブランシュさんに目配せします。
それで察してくれたのか、ブランシュさんもアリサちゃんの近くに寄ってきました。
「まあ、今の俺たちは、クロウリーとは戦うことは無い。ただ、人間と魔族は長い間、戦争を続けていた。クロウリーの事だから、今も王城で色々と策を講じているだろうけれど、俺たちは魔王領に向かう事はないし、カマンベール王国が無事にエルフの手に戻ればいい。あるべきものは、あるべき所へ。そのために人間サイドに手を貸してはいるが、姐さんの【フェイール商店】は国軍所属ではない。だから、心配するな」
「その通りじゃ。古いタイタン族の言葉に、【何か問題があっても、酒を飲めばすべて解決。なんとでもなる】っていうことわざがある。じゃから、アリサちゃんは心配せずともよい」
クリムゾンさんも、チラッとこちらをみてそう話しかけてくれました。
そして二人の言葉に満足したのか、缶を開けてクッキーを取り出すと、私とブランシュさん、クリム
ゾンさんに手渡してくれました。
「うん、大丈夫。クロウリーが悪いことをしていたのなら、私が叱ってあげるんだから」
「そりゃあいい。その時は頼むぞ」
「うん!!」
クリムゾンさんの笑い声に、アリサちゃんも満面の笑みで頷いています。
そして気が付くと、街道を走っていた馬車はラボリュート辺境伯領に入ったようで、すでに領都城塞にかなり近寄っていました。
「それじゃあ、エセリアルモードは解除して、ここからは普通の馬車の振りをしていくぞ」
「はい、お願いします。そのまま真っすぐに、商業ギルドに向かってください。まずは納品を終らせることにしましょう」
やがて馬車が城塞の中に入ると、そこには以前も見た懐かしい風景が広がっています。
大勢の人が行き交う街道。
温泉の香りも漂ってきていますね。
さすがに今は市民よりも騎士や傭兵、冒険者のほうが多く感じられますけれど、あちこちに露店も開かれています。
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