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第6章・ミュラーゼン連合王国と、王位継承者と
第251話・売れ筋商品よりも、真新しいものをお求めのようですか?
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イブさんのご厚意で、彼女のカバン屋さんの一角を借りることになりました。
商業ギルドで必要な手続きを一通り終えて建物の外にでますと、一足先に納品を終えたイブさんとソーゴさんがそこで待っていてくれました。
「さて、それじゃあ行きますか」
「どこかの露店を借りるっていう話だったのに、イブの店舗の一角を借りるとはなぁ」
「まあ、旅は道連れ世は情けというではないですか?」
あっています? 多分大丈夫なはず。
「まあ、イブの店っていうことは、俺たちの泊っている宿の裏っていうことか。このあたりの治安とかは、どんなかんじだ?」
「まあ、酒場からは離れているし、店の前の通りを挟んであっち側は住宅街だから、そんなに悪くはないさ。ちょっと歩けば都市巡回の騎士たちの詰所もあるし、そもそもバンクーバーはフォンミューラー王国でも治安のよさについては一、二を争うっていうぐらいだからさ」
「港町ですので、てっきりサライのように腕っぷしに自身のある輩が多いと思っていましたのに……ほら、そういう人たちがいるっていうことは、酒場ではすぐに暴動や喧嘩が怒ったりしますわよね?」
クレアさんの話に、私も静かに頷きます。
まあ、私がサライで宿泊していた場所は波止場からは離れていましたし、そういったあらくれよりも冒険者や商人が多く宿泊していましたから。
「あー、それは港の方の酒場とか安宿だよ。あのあたりは賭場や娼館も結構あるし、夜な夜な喧嘩をおっぱじめる奴らも結構いるからなぁ」
「そうなのですか」
「ああ。特に、波止場に拠点を構えているカージナル商会とブルワーズ商会、そして最近になって王都からやってきたフィリス商会の若い奴らは縄張り意識が高いらしくてな。どうしてももめ事を起こしちまうらしいんだよ」
「なるほど……では、私たちは波止場の方には近寄らないようにしましょう」
クレアさんにそう促すと、彼女も頷いて返事を返しています。
「まあ、俺は外に椅子でもおいて、のんびりとしているから安心してくれ」
「それって、どう見ても護衛の態度ではありませんわよねぇ」
「喉が渇いたらお声掛けして頂ければ、すぐにカッフェをお持ちしますのでお言いつけください」
「うーーん。クレアさん、ソーゴさんを甘やかせすぎでは?」
「え、そ、そんなことはありませんよ!! さあ、さっそく商品の陳列と値付けを開始しましょ~」
うん、真っ赤な顔でそんなことを言っても説得力は皆無ですからね。
だって、今のクレアさんがソーゴさんを見る目って、一時期の柚月さんがブランシュさんを見るような目になっていますよ、恋する乙女っていう感じなのでしょうねぇ。
はあ、私の恋は……この南の国にも風に乗って走ってくるのでしょうか。
………
……
…
――カバンのサンマルチノ
店内はとっても広々としています。
ええ、入り口に入って見についたのは、向かって右側の棚にあるカバンと正面のカウンターだけですから。
左側には荷ほどきも終わっていない荷物があちこちに散乱していますし、剥き出しになって皮や布地が申し訳程度に棚に置いてあるだけ。
ええ、陳列ではなくおいてある、そんなかんじです。
「それじゃあ、この左側を好きに使ってくれて構わないよ。テーブルや椅子はこの奥、カウンターの裏が作業場と倉庫を兼用しているので、そこから好きに出してくれればいいよ……」
「その前に、まずこのあたりの荷物を整理しましょう!!」
「商人として、こんな雑多に素材や商品が並んでいるなんて耐えられませんわ。商人たるもの整理整頓が出来て居なくて、どうするというのですか。そもそも、ここにある皮とかは、本来なら裏にあるはずのものでは?」
私よりもクレアさんが激おこ状態。
まあ、私が言おうとしていたことは、全て彼女が言いましたので私は特に。
けれど、イブさんはクレアさんの言葉を聞いて、ばつが悪そうに頭を掻いています。
「いやぁ、私ってさ職人であって商人じゃないんだよねぇ……」
「言い訳無用です。ではまず、この荷物の整理整頓から始めますわ。イブさん、どれをどこに置いたら良いか教えてください。クリス店長は空いた空間を掃除して、テーブルとかの準備をお願いしますわ」
「はいっ!!」
「了解です……と、さて、どうしましょうかねぇ」
クレアさんがてきぱきとイブさんに指示をして荷物の大移動を開始。
私はアイテムボックスから箒とちり取りを取り出し、パパッと掃除を開始。
キリコちゃんは私が掃除した後を持つプで拭き掃除の真っ最中。
そしてソーゴさんには、奥の倉庫からテーブルを持ってくるのを手伝って貰いましょう。
そんなこんなで夕方6つの鐘が鳴るころには、店内の掃除も完了。入って左側にフェイール商店用のテーブルをカウンターのように並べ、きれいな装飾の施された布を敷いて簡易カウンターの出来上がり。
入り口ら右手の棚も綺麗に整理されたのとバッグを作る際の素材見本も棚に並べられています。
「うわぁ……ねぇクレアさん、フェイールさん。このままうちで共同経営しない?」
「しませんしません。ずっと掃除担当になりそうで怖いですわ」
「そう? フェイールさんは?」
「そうですね……王都に向かった後で本国に帰るときは、このバンクーバーに立ち寄ることもあるますので。その際にまた、この場所を使わせてくれるのでしたら、整理整頓とお掃除の手伝いはいたしますけど」
ものは試しにそう告げますと、イブさんに両手を掴まれてブンブンと振り回されました。
「それでもいいよ、ここの賃料はお掃除手伝いでトントンにしてあげる。いゃあ、助かったわぁ……最近見かけていなかった素材も全部出てきたし、これで在庫がはっきりとわかったよ」
「はぁぁぁぁぁぁ。そのレベルで整理整頓ができていなかったのですか……」
「だから、同じ素材があちこちからでてきたのですか」
もう素材の管理が最悪ですよ。
でも、きれいになった店内を見ているイブさんの目が、先ほどまでとは違って輝いています。
職人の目っていうところでしょうか。
「それじゃあ、今日はこれぐらいにして、明日から本格的に店を開くことにしますわ」
「よっし、それじゃあ景気つけに、うまいものでも食べにいってみようかぁぁぁぁ」
イブさんのおごりで、夕食はちょっとだけ豪華になりました。
まあ、商人としては奢られっぱなしというのは気が引けるので、このお礼は後日、なんらかの方法でお返しすることにしましょう。
〇 〇 〇 〇 〇
――翌日
朝。
8つの鐘と同時に店の扉を開きます。
フェイール商店のカウンターには、定番雑貨をいつもより多めに並べています。
その横では、衣装用ハンガーに大量の衣服を吊り、ついでに靴も綺麗に並べておきます。
全て港町サライで人気のあった商品ばかり、ついでに懐中時計のサンプルも並べてあります。
今日一日のお客さんの様子を見て、明日の朝には届くように追加発注を行わなくてはなりません。
さて、どれが売れるのか今から楽しみです!
「……って、今日も私ばっかりぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「こつちも大忙しですって」
開店してから間もなく、近所に住む方々がいらっしゃいまして。
並べてあるカトラリーやお茶のサンプルを眺めています。
「ふぅん。これが、錆びにくいナイフとスプーンねぇ……これを貰おうかしら?」
「この異国のお茶はおいくらですか? え、試飲していいの?」
「あい、試飲はこっちですよーーー」
キリコさんはお茶の試飲担当で手伝ってくれています。
護衛ということですけれど、だまっていても暇なのと、流石はアゲ・イナリさまの眷属、商売をしているところを見ているだけで、体がうずうずしてしまうそうです。
「クリス店長!! グレッグの追加をくださぁぁぁぁぁぁぁい」
「はい、在庫はこの10足で終わりです!」
「お茶の壺を四つ出してくださいなー」
「はい、お茶もこれがラストです、次は明日以降の入荷です!!」
私たちが乗っていたブルーウォーター号のお客さんから話を聞いたらしく、近隣の宿に勤めている方とか他の帆船乗りの人とかが殺到してきました。
ええ、やはりお目当ては壊れにくく水捌けがよく滑りずらいグレッグのサンダルと、異国のお茶、そしてさびにくいカトラリーです。
ハーバリオスでは、サライ以外では売れない商品場からなので、このタイミングで一掃するチャンスですよ。
そんなことを考えていますと。
――カツカツ
ちょっとごつつい顔つきのおじさんたちが店内にやってきました。
「ここの責任者は誰だ?」
「うちの親分が呼んでいるんだ、どいつか責任者だ?」
「痛い目を見ないうちに面を貸してもらフベシッ!!」
あ、ソーゴさんに肩を掴まれて、そのまま外に放り出されていますよ。
しかも無言のまま、問答無用で一人、二人三人と。
そして外がなにやら騒々しくなってきましたけれど、これはソーゴさんの御仕事です。私たちは商売に専念することにしましょう。
はぁ、またしても揉め事ですか。
商業ギルドで必要な手続きを一通り終えて建物の外にでますと、一足先に納品を終えたイブさんとソーゴさんがそこで待っていてくれました。
「さて、それじゃあ行きますか」
「どこかの露店を借りるっていう話だったのに、イブの店舗の一角を借りるとはなぁ」
「まあ、旅は道連れ世は情けというではないですか?」
あっています? 多分大丈夫なはず。
「まあ、イブの店っていうことは、俺たちの泊っている宿の裏っていうことか。このあたりの治安とかは、どんなかんじだ?」
「まあ、酒場からは離れているし、店の前の通りを挟んであっち側は住宅街だから、そんなに悪くはないさ。ちょっと歩けば都市巡回の騎士たちの詰所もあるし、そもそもバンクーバーはフォンミューラー王国でも治安のよさについては一、二を争うっていうぐらいだからさ」
「港町ですので、てっきりサライのように腕っぷしに自身のある輩が多いと思っていましたのに……ほら、そういう人たちがいるっていうことは、酒場ではすぐに暴動や喧嘩が怒ったりしますわよね?」
クレアさんの話に、私も静かに頷きます。
まあ、私がサライで宿泊していた場所は波止場からは離れていましたし、そういったあらくれよりも冒険者や商人が多く宿泊していましたから。
「あー、それは港の方の酒場とか安宿だよ。あのあたりは賭場や娼館も結構あるし、夜な夜な喧嘩をおっぱじめる奴らも結構いるからなぁ」
「そうなのですか」
「ああ。特に、波止場に拠点を構えているカージナル商会とブルワーズ商会、そして最近になって王都からやってきたフィリス商会の若い奴らは縄張り意識が高いらしくてな。どうしてももめ事を起こしちまうらしいんだよ」
「なるほど……では、私たちは波止場の方には近寄らないようにしましょう」
クレアさんにそう促すと、彼女も頷いて返事を返しています。
「まあ、俺は外に椅子でもおいて、のんびりとしているから安心してくれ」
「それって、どう見ても護衛の態度ではありませんわよねぇ」
「喉が渇いたらお声掛けして頂ければ、すぐにカッフェをお持ちしますのでお言いつけください」
「うーーん。クレアさん、ソーゴさんを甘やかせすぎでは?」
「え、そ、そんなことはありませんよ!! さあ、さっそく商品の陳列と値付けを開始しましょ~」
うん、真っ赤な顔でそんなことを言っても説得力は皆無ですからね。
だって、今のクレアさんがソーゴさんを見る目って、一時期の柚月さんがブランシュさんを見るような目になっていますよ、恋する乙女っていう感じなのでしょうねぇ。
はあ、私の恋は……この南の国にも風に乗って走ってくるのでしょうか。
………
……
…
――カバンのサンマルチノ
店内はとっても広々としています。
ええ、入り口に入って見についたのは、向かって右側の棚にあるカバンと正面のカウンターだけですから。
左側には荷ほどきも終わっていない荷物があちこちに散乱していますし、剥き出しになって皮や布地が申し訳程度に棚に置いてあるだけ。
ええ、陳列ではなくおいてある、そんなかんじです。
「それじゃあ、この左側を好きに使ってくれて構わないよ。テーブルや椅子はこの奥、カウンターの裏が作業場と倉庫を兼用しているので、そこから好きに出してくれればいいよ……」
「その前に、まずこのあたりの荷物を整理しましょう!!」
「商人として、こんな雑多に素材や商品が並んでいるなんて耐えられませんわ。商人たるもの整理整頓が出来て居なくて、どうするというのですか。そもそも、ここにある皮とかは、本来なら裏にあるはずのものでは?」
私よりもクレアさんが激おこ状態。
まあ、私が言おうとしていたことは、全て彼女が言いましたので私は特に。
けれど、イブさんはクレアさんの言葉を聞いて、ばつが悪そうに頭を掻いています。
「いやぁ、私ってさ職人であって商人じゃないんだよねぇ……」
「言い訳無用です。ではまず、この荷物の整理整頓から始めますわ。イブさん、どれをどこに置いたら良いか教えてください。クリス店長は空いた空間を掃除して、テーブルとかの準備をお願いしますわ」
「はいっ!!」
「了解です……と、さて、どうしましょうかねぇ」
クレアさんがてきぱきとイブさんに指示をして荷物の大移動を開始。
私はアイテムボックスから箒とちり取りを取り出し、パパッと掃除を開始。
キリコちゃんは私が掃除した後を持つプで拭き掃除の真っ最中。
そしてソーゴさんには、奥の倉庫からテーブルを持ってくるのを手伝って貰いましょう。
そんなこんなで夕方6つの鐘が鳴るころには、店内の掃除も完了。入って左側にフェイール商店用のテーブルをカウンターのように並べ、きれいな装飾の施された布を敷いて簡易カウンターの出来上がり。
入り口ら右手の棚も綺麗に整理されたのとバッグを作る際の素材見本も棚に並べられています。
「うわぁ……ねぇクレアさん、フェイールさん。このままうちで共同経営しない?」
「しませんしません。ずっと掃除担当になりそうで怖いですわ」
「そう? フェイールさんは?」
「そうですね……王都に向かった後で本国に帰るときは、このバンクーバーに立ち寄ることもあるますので。その際にまた、この場所を使わせてくれるのでしたら、整理整頓とお掃除の手伝いはいたしますけど」
ものは試しにそう告げますと、イブさんに両手を掴まれてブンブンと振り回されました。
「それでもいいよ、ここの賃料はお掃除手伝いでトントンにしてあげる。いゃあ、助かったわぁ……最近見かけていなかった素材も全部出てきたし、これで在庫がはっきりとわかったよ」
「はぁぁぁぁぁぁ。そのレベルで整理整頓ができていなかったのですか……」
「だから、同じ素材があちこちからでてきたのですか」
もう素材の管理が最悪ですよ。
でも、きれいになった店内を見ているイブさんの目が、先ほどまでとは違って輝いています。
職人の目っていうところでしょうか。
「それじゃあ、今日はこれぐらいにして、明日から本格的に店を開くことにしますわ」
「よっし、それじゃあ景気つけに、うまいものでも食べにいってみようかぁぁぁぁ」
イブさんのおごりで、夕食はちょっとだけ豪華になりました。
まあ、商人としては奢られっぱなしというのは気が引けるので、このお礼は後日、なんらかの方法でお返しすることにしましょう。
〇 〇 〇 〇 〇
――翌日
朝。
8つの鐘と同時に店の扉を開きます。
フェイール商店のカウンターには、定番雑貨をいつもより多めに並べています。
その横では、衣装用ハンガーに大量の衣服を吊り、ついでに靴も綺麗に並べておきます。
全て港町サライで人気のあった商品ばかり、ついでに懐中時計のサンプルも並べてあります。
今日一日のお客さんの様子を見て、明日の朝には届くように追加発注を行わなくてはなりません。
さて、どれが売れるのか今から楽しみです!
「……って、今日も私ばっかりぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「こつちも大忙しですって」
開店してから間もなく、近所に住む方々がいらっしゃいまして。
並べてあるカトラリーやお茶のサンプルを眺めています。
「ふぅん。これが、錆びにくいナイフとスプーンねぇ……これを貰おうかしら?」
「この異国のお茶はおいくらですか? え、試飲していいの?」
「あい、試飲はこっちですよーーー」
キリコさんはお茶の試飲担当で手伝ってくれています。
護衛ということですけれど、だまっていても暇なのと、流石はアゲ・イナリさまの眷属、商売をしているところを見ているだけで、体がうずうずしてしまうそうです。
「クリス店長!! グレッグの追加をくださぁぁぁぁぁぁぁい」
「はい、在庫はこの10足で終わりです!」
「お茶の壺を四つ出してくださいなー」
「はい、お茶もこれがラストです、次は明日以降の入荷です!!」
私たちが乗っていたブルーウォーター号のお客さんから話を聞いたらしく、近隣の宿に勤めている方とか他の帆船乗りの人とかが殺到してきました。
ええ、やはりお目当ては壊れにくく水捌けがよく滑りずらいグレッグのサンダルと、異国のお茶、そしてさびにくいカトラリーです。
ハーバリオスでは、サライ以外では売れない商品場からなので、このタイミングで一掃するチャンスですよ。
そんなことを考えていますと。
――カツカツ
ちょっとごつつい顔つきのおじさんたちが店内にやってきました。
「ここの責任者は誰だ?」
「うちの親分が呼んでいるんだ、どいつか責任者だ?」
「痛い目を見ないうちに面を貸してもらフベシッ!!」
あ、ソーゴさんに肩を掴まれて、そのまま外に放り出されていますよ。
しかも無言のまま、問答無用で一人、二人三人と。
そして外がなにやら騒々しくなってきましたけれど、これはソーゴさんの御仕事です。私たちは商売に専念することにしましょう。
はぁ、またしても揉め事ですか。
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