97 / 279
第4章・北方諸国漫遊と、契約の精霊と
第149話・あれ、またやらかしたかも知れませんよ?
しおりを挟む
朝一番の配達で届けられたサングラス。
次は鑑定眼を用いて、ランダムに付与された効果を確認する作業です。
これは私一人では時間がかかり過ぎますので、ノワールさんと柚月さんにもお手伝いをお願いします。
なお、私の知らない魔法付与がある可能性が高く、それらの検証も大魔導師である柚月さんに見てもらうことにしました。
「ふーん。これはA、こっちもA、これはC……」
サングラスを一つずつ手に取ってから、柚月さんがテキパキと分別を開始しましたが。その分別の意味を知りません。
「柚月さん、この仕分けはどのような意味が?」
「んと、こっちは三つ付与されているからA等級魔導具、こっちは二つなのでB等級。それで、これがよくある一つだけ付与されている量産品。まずは数の確認をしているから、クリスっちはC等級の鑑定を、ノワっちはB等級をお願いするし」
「かしこまりました、では早速始めます。クリスティナ様のわからないものがありましたら、いつでも尋ねてください」
にっこりと微笑む美女のノワールさん。
この笑顔にやられる人も多そうですよね。
「では、始めましょう」
このサングラスは鑑定、こっちは魅力値上昇? 魅力値ってなんですか? これは透過? あ、つけると壁とかを探してみることができるのですね。はい、これは封印。
これがランニング……足が速くなると、どうしてサングラスなのに足が速くなるのでしょう? こっちは千里眼で遠くのものがよく見える、うん、高性能。
ちゃっちゃとチェックを重ねていきますが、目的のものは出て来ません。
そして気がつくと柚月さんも分別を終えて、三つ付与の方から順に鑑定を始めています。
「おや? 柚月さん、この『魔力効果遮断』というのは?」
「それは、目から発動するタイプの魔法を遮断するやつで、意味ないハズレだし」
「これは石化の魔眼には使えないのですか?」
「ん~と。石化の魔眼は魔法じゃないので、『邪眼効果遮断』じゃないと無理かな? でも、同じような魔法体質の人には効果はあるかも知れないし」
ふむふむ。
これはメモです。
そして私も負けじと、引き続き鑑定を続行。
サンレーザー? あ、サングラスから光魔法が出るのですか。
視力回復? おや、これはまた便利なものが。
サイズ自動修正はまあ、いつも通りのお約束で。
異性魅了? はい封印です。
調べた限りでは、おおよそのものに『サイズ自動修正』が付与されていたこと、複数効果のあるものにも『サイズ自動修正』と何かが付与されていることが判明しました。
なお、目的のものは。
「あったぁぁぁぁぁぁ!! これだし、これが『邪眼効果遮断』の付与されているサングラスだし。これがあれば、メデュっちの石化の魔眼を止めることができるし」
「やりました、おめでとうございます」
「私の方には一つもありませんでしたから、柚月さんの鑑定にかけていましたわ。クリスティナさま、これでようやく勇者の秘宝が手に入りますわ」
「……ただ、ちょっと面倒くさいことにもなりそうだし」
「そうなのですか?」
ポリポリと頬を掻きながら、柚月さんが呟いています。
残り二つの効果、それが非常に面倒くさいそうで。
「残りの二つのうち、一つは『進化』で、もう一つが『変身』だし」
「進化? それはなんですか?」
「あーしにも読めないから、かなり上位の付与効果だし。それと変身は、その姿を望む何かに変化させることができて、サングラスを外すと効果が消えるし」
「……んんん? 使い所が悪いというよりは、難しいということですね」
試しに私も鑑定させてもらいましたが、進化についてはやはり『鑑定不可能』という表示が出ています。
さて。
こうなると試すしか方法はありませんし。
そう考えていますと、ノワールさんがそのサングラスを手に取り、素早く装着しました。
「ひゃぁぁぁぁ、の、ノワールさん、大丈夫なのですか?」
「鑑定結果でも、呪いとかは感じられていませんでしたので。それに、進化についてはある程度の予測ができましたから」
そう説明をしつつ、ノワールさんがサングラスの横を指で押さえ、クイッて少し持ち上げます。
心なしか、できる女性っていう感じに見えたのは気のせいでしょうか。
「……はい、理解しましたわ。この進化条件は、幻獣種および獣人をその上位種に進化させる効果があります。人間には効果はないのですが、エルフはハイエルフに一段昇華をするやつですね。メデューサという方にはあまり効果はないものと思われます」
「それなら問題はないし」
「ええ。それに、進化に必要な条件を満たしていないものには、何も効果は発揮されませんし、使い方さえわからないかと思われますので」
これで条件はクリアしましたよ。
では、残りのサングラスは仕舞っておくことに……あの、なんで柚月さんとノワールさんはワクワクしているのですか?
「クリスティナさま。私、この千里眼のサングラスを購入したく」
「あーしは、魅力値上昇!!」
「はいはい。お手伝いしていただきましたから、その二つは私からの贈り物ということで、どうぞ」
喜びながらサングラスをつけて楽しんでいます。
さて、それでは早速、里長の元へと向かうことにしましょう。
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
里長の家へ向かい、頼まれたサングラスをアイテムボックスから取り出します。
「こちらが、メデューサさんの『石化の魔眼』を抑えることができるサングラスです。これをかけることで石化の魔眼は効果を失いますが、サングラスを通してしかし効果を発揮しませんので」
説明をしながらサングラスを差し出しますと、里長のワカマッツさんが茫然としています。
私、何かおかしいことを話したのでしょうか?
「ま、待ってください。昨日の今日で、どうしてこのようなものが用意できたのですか? まさかフェイールさんは魔導具を作ることができる錬金術師であったりとか?」
「それこそまさかです。私は商人です。昨日のお話を伺い、アイテムボックスの中にそのような商品がなかったから確認していたのです。この『邪眼効果遮断』のサングラスは大変貴重なものでして、私どももこれひとつしか持ち合わせがありません。また、同じようなものが入手できるかどうかと問われましても、わからないとしか言えないのです」
その説明を聞きつつ、ワカマッツさんはサングラスを手に取って確認しています。
「わかりました。魔力を感じますので魔導具であることは確かなようです。後ほどタカッツという里の商人にも鑑定してもらい、あなたの説明が本当ならばお約束通りに『勇者の秘宝』をお渡しします」
「ありがとうございます」
これで取引は成立。
すぐにタカッツさんがやって来てアイテム鑑定を行なってくれましたが、どうやら『進化』と『変身』については見えなかったそうで。
でも、『邪眼効果遮断』は確認してくれたようですので、私は里長とガッチリと握手をしました。
「では、勇者の秘宝をお渡ししましょう。それは勇者の祠の奥にありますので、私が取って来ます」
「あの~、その祠って、勇者のあーしにも同行させて欲しいし。すっごく気になって夜しか眠れないし」
「夜眠れるのなら宜しいのでは?」
「昼寝もしたいし」
突然の柚月さんの申し出に、ワカマッツさんも腕を組んで考えていますが。
すぐに柚月さんが、ギルドカードのようなものを取り出して提示しました。
「ハーバリオス王国所属、国家認定勇者パーティの大魔導師・柚月だし。冒険者ランクはSSだし」
その一言で、ワカマッツさんは頷きます。
「確かに確認しました。王家の紋章と魔力印に間違いはございません。そもそも勇者の祠は、初代大賢者カナン・アーレストさまが齎したもの。現勇者の一人である柚月さまの願いを断ることはできません」
「それなら、クリスっちとノワっちも一緒に行けるし。クリスっちはカナン・アーレストの末裔、ノワっちはエセリアルナイトだし」
──ゲッ、ガーン!!
この真実にワカマッツさんは驚愕。
ちなみに柚月さん、今、それ話すタイミングですか?
「畏まりました。では、お言葉に従いましょう」
「にしし。入るだけで何も取らないし。それに、あーしには祠の向こうが何か、予想はついたし」
「そうなのですか!!」
まさかの柚月さんの言葉に、今度は私たちが動揺しています。
そして私たちはワカマッツさんの案内で、いよいよ勇者の祠のある小屋へと向かいました。
次は鑑定眼を用いて、ランダムに付与された効果を確認する作業です。
これは私一人では時間がかかり過ぎますので、ノワールさんと柚月さんにもお手伝いをお願いします。
なお、私の知らない魔法付与がある可能性が高く、それらの検証も大魔導師である柚月さんに見てもらうことにしました。
「ふーん。これはA、こっちもA、これはC……」
サングラスを一つずつ手に取ってから、柚月さんがテキパキと分別を開始しましたが。その分別の意味を知りません。
「柚月さん、この仕分けはどのような意味が?」
「んと、こっちは三つ付与されているからA等級魔導具、こっちは二つなのでB等級。それで、これがよくある一つだけ付与されている量産品。まずは数の確認をしているから、クリスっちはC等級の鑑定を、ノワっちはB等級をお願いするし」
「かしこまりました、では早速始めます。クリスティナ様のわからないものがありましたら、いつでも尋ねてください」
にっこりと微笑む美女のノワールさん。
この笑顔にやられる人も多そうですよね。
「では、始めましょう」
このサングラスは鑑定、こっちは魅力値上昇? 魅力値ってなんですか? これは透過? あ、つけると壁とかを探してみることができるのですね。はい、これは封印。
これがランニング……足が速くなると、どうしてサングラスなのに足が速くなるのでしょう? こっちは千里眼で遠くのものがよく見える、うん、高性能。
ちゃっちゃとチェックを重ねていきますが、目的のものは出て来ません。
そして気がつくと柚月さんも分別を終えて、三つ付与の方から順に鑑定を始めています。
「おや? 柚月さん、この『魔力効果遮断』というのは?」
「それは、目から発動するタイプの魔法を遮断するやつで、意味ないハズレだし」
「これは石化の魔眼には使えないのですか?」
「ん~と。石化の魔眼は魔法じゃないので、『邪眼効果遮断』じゃないと無理かな? でも、同じような魔法体質の人には効果はあるかも知れないし」
ふむふむ。
これはメモです。
そして私も負けじと、引き続き鑑定を続行。
サンレーザー? あ、サングラスから光魔法が出るのですか。
視力回復? おや、これはまた便利なものが。
サイズ自動修正はまあ、いつも通りのお約束で。
異性魅了? はい封印です。
調べた限りでは、おおよそのものに『サイズ自動修正』が付与されていたこと、複数効果のあるものにも『サイズ自動修正』と何かが付与されていることが判明しました。
なお、目的のものは。
「あったぁぁぁぁぁぁ!! これだし、これが『邪眼効果遮断』の付与されているサングラスだし。これがあれば、メデュっちの石化の魔眼を止めることができるし」
「やりました、おめでとうございます」
「私の方には一つもありませんでしたから、柚月さんの鑑定にかけていましたわ。クリスティナさま、これでようやく勇者の秘宝が手に入りますわ」
「……ただ、ちょっと面倒くさいことにもなりそうだし」
「そうなのですか?」
ポリポリと頬を掻きながら、柚月さんが呟いています。
残り二つの効果、それが非常に面倒くさいそうで。
「残りの二つのうち、一つは『進化』で、もう一つが『変身』だし」
「進化? それはなんですか?」
「あーしにも読めないから、かなり上位の付与効果だし。それと変身は、その姿を望む何かに変化させることができて、サングラスを外すと効果が消えるし」
「……んんん? 使い所が悪いというよりは、難しいということですね」
試しに私も鑑定させてもらいましたが、進化についてはやはり『鑑定不可能』という表示が出ています。
さて。
こうなると試すしか方法はありませんし。
そう考えていますと、ノワールさんがそのサングラスを手に取り、素早く装着しました。
「ひゃぁぁぁぁ、の、ノワールさん、大丈夫なのですか?」
「鑑定結果でも、呪いとかは感じられていませんでしたので。それに、進化についてはある程度の予測ができましたから」
そう説明をしつつ、ノワールさんがサングラスの横を指で押さえ、クイッて少し持ち上げます。
心なしか、できる女性っていう感じに見えたのは気のせいでしょうか。
「……はい、理解しましたわ。この進化条件は、幻獣種および獣人をその上位種に進化させる効果があります。人間には効果はないのですが、エルフはハイエルフに一段昇華をするやつですね。メデューサという方にはあまり効果はないものと思われます」
「それなら問題はないし」
「ええ。それに、進化に必要な条件を満たしていないものには、何も効果は発揮されませんし、使い方さえわからないかと思われますので」
これで条件はクリアしましたよ。
では、残りのサングラスは仕舞っておくことに……あの、なんで柚月さんとノワールさんはワクワクしているのですか?
「クリスティナさま。私、この千里眼のサングラスを購入したく」
「あーしは、魅力値上昇!!」
「はいはい。お手伝いしていただきましたから、その二つは私からの贈り物ということで、どうぞ」
喜びながらサングラスをつけて楽しんでいます。
さて、それでは早速、里長の元へと向かうことにしましょう。
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
里長の家へ向かい、頼まれたサングラスをアイテムボックスから取り出します。
「こちらが、メデューサさんの『石化の魔眼』を抑えることができるサングラスです。これをかけることで石化の魔眼は効果を失いますが、サングラスを通してしかし効果を発揮しませんので」
説明をしながらサングラスを差し出しますと、里長のワカマッツさんが茫然としています。
私、何かおかしいことを話したのでしょうか?
「ま、待ってください。昨日の今日で、どうしてこのようなものが用意できたのですか? まさかフェイールさんは魔導具を作ることができる錬金術師であったりとか?」
「それこそまさかです。私は商人です。昨日のお話を伺い、アイテムボックスの中にそのような商品がなかったから確認していたのです。この『邪眼効果遮断』のサングラスは大変貴重なものでして、私どももこれひとつしか持ち合わせがありません。また、同じようなものが入手できるかどうかと問われましても、わからないとしか言えないのです」
その説明を聞きつつ、ワカマッツさんはサングラスを手に取って確認しています。
「わかりました。魔力を感じますので魔導具であることは確かなようです。後ほどタカッツという里の商人にも鑑定してもらい、あなたの説明が本当ならばお約束通りに『勇者の秘宝』をお渡しします」
「ありがとうございます」
これで取引は成立。
すぐにタカッツさんがやって来てアイテム鑑定を行なってくれましたが、どうやら『進化』と『変身』については見えなかったそうで。
でも、『邪眼効果遮断』は確認してくれたようですので、私は里長とガッチリと握手をしました。
「では、勇者の秘宝をお渡ししましょう。それは勇者の祠の奥にありますので、私が取って来ます」
「あの~、その祠って、勇者のあーしにも同行させて欲しいし。すっごく気になって夜しか眠れないし」
「夜眠れるのなら宜しいのでは?」
「昼寝もしたいし」
突然の柚月さんの申し出に、ワカマッツさんも腕を組んで考えていますが。
すぐに柚月さんが、ギルドカードのようなものを取り出して提示しました。
「ハーバリオス王国所属、国家認定勇者パーティの大魔導師・柚月だし。冒険者ランクはSSだし」
その一言で、ワカマッツさんは頷きます。
「確かに確認しました。王家の紋章と魔力印に間違いはございません。そもそも勇者の祠は、初代大賢者カナン・アーレストさまが齎したもの。現勇者の一人である柚月さまの願いを断ることはできません」
「それなら、クリスっちとノワっちも一緒に行けるし。クリスっちはカナン・アーレストの末裔、ノワっちはエセリアルナイトだし」
──ゲッ、ガーン!!
この真実にワカマッツさんは驚愕。
ちなみに柚月さん、今、それ話すタイミングですか?
「畏まりました。では、お言葉に従いましょう」
「にしし。入るだけで何も取らないし。それに、あーしには祠の向こうが何か、予想はついたし」
「そうなのですか!!」
まさかの柚月さんの言葉に、今度は私たちが動揺しています。
そして私たちはワカマッツさんの案内で、いよいよ勇者の祠のある小屋へと向かいました。
2
お気に入りに追加
5,319
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
夫が不良債権のようです〜愛して尽して失った。わたしの末路〜
帆々
恋愛
リゼは王都で工房を経営する若き経営者だ。日々忙しく過ごしている。
売り上げ以上に気にかかるのは、夫キッドの健康だった。病弱な彼には主夫業を頼むが、無理はさせられない。その分リゼが頑張って生活をカバーしてきた。二人の暮らしでそれが彼女の幸せだった。
「ご主人を甘やかせ過ぎでは?」
周囲の声もある。でも何がいけないのか? キッドのことはもちろん自分が一番わかっている。彼の家蔵の問題もあるが、大丈夫。それが結婚というものだから。リゼは信じている。
彼が体調を崩したことがきっかけで、キッドの世話を頼む看護人を雇い入れことにした。フランという女性で、キッドとは話も合い和気藹々とした様子だ。気の利く彼女にリゼも負担が減りほっと安堵していた。
しかし、自宅の上の階に住む老婦人が忠告する。キッドとフランの仲が普通ではないようだ、と。更に疑いのない真実を突きつけられてしまう。衝撃を受けてうろたえるリゼに老婦人が親切に諭す。
「お別れなさい。あなたのお父様も結婚に反対だった。あなたに相応しくない人よ」
そこへ偶然、老婦人の甥という紳士が現れた。
「エル、リゼを助けてあげて頂戴」
リゼはエルと共にキッドとフランに対峙することになる。そこでは夫の信じられない企みが発覚して———————。
『愛して尽して、失って。ゼロから始めるしあわせ探し』から改題しました。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。