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第3章・神と精霊と、契約者と
第128話・裁縫ギルドラプソディー。
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商業ギルドから戻り、食堂で一休み。
フェイール商店というか、【型録通販のシャーリィ】では、流石に素材の取り扱いはしていないのです。
そうなりますと衣類と布団の納品になりますが、流石に量が半端じゃなくなりますよ……。
「お嬢、柚月殿に相談しては如何かな? この世界の住人である我々よりも、斬新な意見を持っているかも知れぬぞ?」
「そうですわね。では、柚月さん……は何処かしら?」
この時間なら食事中かも知れないと思いましたけど。
そう思って店内をキョロキョロと見渡してみますと、奥のテーブルでのんびりと食事をしている柚月さんと……あら? 気のせいかイライラしているように見えますね。
それに、柚月さんの向かいに座っている人物は、確かカマンベール王国の貴族の……私に告白してきた……ええっと誰でしたっけ、名前が思い出せません。
「あ、クリスっち、ヘルプミ~だし」
「ヘルプ、あ、どうしましたか」
大手を振って私を呼ぶ柚月さん。
これは何事でしょうかと駆けつけますと、貴族の方も私に気がついたようで。
「やあ、マイハニー。この間の私のプロポーズ、受け入れてもらえるかい?」
「いえ、それははっきりとお断りしますけど」
「つれないねぇ。まあ、今の私は、この大賢者さんを口説いていることでね。彼女の持つ魔導師の血、それを是非ともイオ・ジュピトヒアの子へと伝えたいのだよ……」
「だーかーら、お断りだし!!」
「ふぅん。まあ、私はいつでも迎え入れる準備はできているからね。その気になったら、いつでもカマンベール王国まで来ると良いさ……と、そうそう、フェイールくん、君の店のアクセサリーだけど、明日、買いに行きますから用意しておいてくださいね。妻や子供たちにお土産を買って帰る約束をしているのでね」
そう告げてから、肩まで伸びている綺麗な金髪、ミディアムレイヤーとかいう髪をファサッと掻き上げてから、ウィンク一つして立ち去っていきます。
う~ん。
あの自信はどこから湧いてくるのでしょうか。
「助かったし……あの男、愛情とかも込み込みで告白してくるのはすごいけれど、口から出てくる言葉が残念だし。自分が、ではなく子孫や家族のために結婚して欲しいって何様だし?」
「はぁ、そういえば確かに。自分よりも家族を……ってダメです、そこで絆されてはいけません。それよりも柚月さん、ご相談に乗って欲しいのですけれど」
「ん? その様子だと、商業ギルドで何か無理難題言われたようだし?」
ということで、先ほどの商業ギルドでの話を最初から説明します。
やはり露店の時にケイトさんから聞いた話が正解だったこと、そのために素材を必要としていたこと。
三日以内に仕入れてくることで、年末年始の衣類と布団の準備が間に合うことなど。
その上で、私への依頼は『衣類及び毛布の納品』。
裁縫ギルドからの必要量を確認してもらい、それが入手可能かを確認し、それを発注して納品するだけなんですけれど、正直申しますと【型録通販のシャーリィ】の商品は少々割高。
品揃えについては期間限定品もあるので、必ずしも在庫があるわけではないのですし、商店主としてもやはり儲けを出す必要もありますから。
「なるほどなるほど。それなら、素材を仕入れてくると良いし」
「どこで、どうやってですか? 私の仕入れルートでは、心当たりの商会はありませんし、ハーバリオスのどの裁縫ギルドも布問屋も在庫は持っていませんよ?」
──チッチッチッ
私が説明しますと、柚月さんが人差し指を立てて左右に振ります。
「あーしが王都で聞いた話だけど。北東にあるとある王国なら大丈夫だし」
「え、そのような国があるというのですか?」
「その通り!! 東方諸国の北方、ガンバナニーワ王国に行くと良いし。あの国もメリメリ羊の一大産地、特に錬金術による品種改良を行った【綿羊】から取れる綿毛は、綿花と羊毛の二つの良いとこどりだし」
「なるほど、それならば素材として仕入れてこれますし。移動については俺を使えば良いのですよね? それならば、明日中には帰って来れますよ」
朝イチで旅行券を入手してガンバナニーワ王国に移動、馬車で布問屋を回って綿羊の毛を仕入れたのち、こちらに戻ってくる。
うん、完璧です!!
「明日の露店が休みにならないように、あーしが店番するから問題はないし。護衛は紅っちがいるから大丈夫だし?」
「ええ、それで行きます。これで何とか依頼のものを集められます。さすがは柚月さんです」
「結構前に偶然、王宮にガンバナニーワ王国の商人が来た時に綿羊毛の話は聞いていたし。王都の裁縫ギルドなら普通に取り扱っているっていう話だから、そこに納品して全国に回してもらうのもありだし」
これで決定です。
あとは急ぎ部屋に戻り、旅行券の手配をする必要がありますね。
これは燃えてきましたよ!!
………
……
…
クリスティナたちが綿羊毛の話で盛り上がり、旅行券の手配のために食堂から離れた時。
別の席で食事をしていた男が席を立ち、宿屋から外にでる。
そして真っ直ぐにサライ南方の裁縫ギルドへと向かうと、急ぎ入口から中に入ってカウンターへと駆けていった。
「雑貨屋ジックスだ、ギルドマスターに至急、会いたいのだが」
「少々お待ちください、ご確認します」
急ぎと聞いて、受付嬢が奥へと下がっていく。
やがて奥の部屋から、赤いチュニックを着た女性が姿を現した。
「ジックスかい。そんなに慌てて、一体何の用事だい? こっちは商人ギルドからの問い合わせがあって、忙しいんだよ?」
「トゥーレさん、それどころじゃねーよ。例のフェイール商店の店主が、綿と羊毛の代わりの素材を仕入れてくるって話していたんだよ」
その話を聞いても、ギルドマスターのトゥーレはふぅんと言わんばかりに、ニコニコと笑っている。
「このハーバリオスのどこに、代用素材があるっていうんだい? あの火災の直後に、国中の綿と羊毛の8割はうちが買い占めたんだよ? ここ最近はフェイール商店の衣類に負けて売り上げは下がっていたけれど、ここで一発、どかんと稼げるのに、そんな小娘の戯言に耳を貸すんじゃないよ?」
笑いながら呟くトゥーレ。
だが。ジックスはカウンターをドン、と叩いて話を続ける。
「王都の噂にあっただろ、フェイール商店はドラゴンライダーでもあり、巨大なドラゴンで他国へも自由に仕入れに行けるって。その証拠に、パルフェノンから帰ってきた商人が、あの国でフェイール商店の店主を見かけたっていうし、仕入れもしてきたんだ。そして、あの小娘が綿羊毛を仕入れるって話をしていた、それもガンバナニーワ王国からだ!!」
「はぁ? あんな遠い国からどうやって……いや、そのドラゴンライダーの噂が本当なら、早いところ在庫を売り払った方が良いわね。こうしちゃいられないわよ、早いところ書類を纏めて商業ギルドに卸してしまわないと赤字になっちまうよ」
ジックスからの報告を受けて、トゥーレの顔色も悪くなっていく。
今、裁縫ギルドが抱えている綿と羊毛の在庫は膨大であり、この年末に国内で消費される量を考えるなら高騰するのは当たり前。
それを見越しての無理な仕入れ、そのツケが回ってきそうなのである。
「布問屋に連絡して、至急、うちの倉庫の素材の買取をお願いして。あとは、裁縫ギルドの登録職人たちにも買取依頼の書類を届けなさい、とにかく急いで。商業ギルドがフェイール商店での仕入れに気づかれる前に、何としても在庫は全て売り切ってしまいなさい!!」
「はい」
トゥーレの指示により、職員たちが布問屋や裁縫師の元へと走っていく。
だが、すでに日も落ちているこの時間では、細かい話は明日にしてほしいと断られるだけ。
どうにかして事情を説明したくとも、高騰狙いの買い占めをしていたことが発覚すると信用問題では済まされない。
口八丁手八丁でどうにか買取をしてもらいたくとも、そもそもの仕入れ価格が本来の価格レートよりも割高になっているため、朝までに売れたのはほんのごく一部のみであった。
フェイール商店というか、【型録通販のシャーリィ】では、流石に素材の取り扱いはしていないのです。
そうなりますと衣類と布団の納品になりますが、流石に量が半端じゃなくなりますよ……。
「お嬢、柚月殿に相談しては如何かな? この世界の住人である我々よりも、斬新な意見を持っているかも知れぬぞ?」
「そうですわね。では、柚月さん……は何処かしら?」
この時間なら食事中かも知れないと思いましたけど。
そう思って店内をキョロキョロと見渡してみますと、奥のテーブルでのんびりと食事をしている柚月さんと……あら? 気のせいかイライラしているように見えますね。
それに、柚月さんの向かいに座っている人物は、確かカマンベール王国の貴族の……私に告白してきた……ええっと誰でしたっけ、名前が思い出せません。
「あ、クリスっち、ヘルプミ~だし」
「ヘルプ、あ、どうしましたか」
大手を振って私を呼ぶ柚月さん。
これは何事でしょうかと駆けつけますと、貴族の方も私に気がついたようで。
「やあ、マイハニー。この間の私のプロポーズ、受け入れてもらえるかい?」
「いえ、それははっきりとお断りしますけど」
「つれないねぇ。まあ、今の私は、この大賢者さんを口説いていることでね。彼女の持つ魔導師の血、それを是非ともイオ・ジュピトヒアの子へと伝えたいのだよ……」
「だーかーら、お断りだし!!」
「ふぅん。まあ、私はいつでも迎え入れる準備はできているからね。その気になったら、いつでもカマンベール王国まで来ると良いさ……と、そうそう、フェイールくん、君の店のアクセサリーだけど、明日、買いに行きますから用意しておいてくださいね。妻や子供たちにお土産を買って帰る約束をしているのでね」
そう告げてから、肩まで伸びている綺麗な金髪、ミディアムレイヤーとかいう髪をファサッと掻き上げてから、ウィンク一つして立ち去っていきます。
う~ん。
あの自信はどこから湧いてくるのでしょうか。
「助かったし……あの男、愛情とかも込み込みで告白してくるのはすごいけれど、口から出てくる言葉が残念だし。自分が、ではなく子孫や家族のために結婚して欲しいって何様だし?」
「はぁ、そういえば確かに。自分よりも家族を……ってダメです、そこで絆されてはいけません。それよりも柚月さん、ご相談に乗って欲しいのですけれど」
「ん? その様子だと、商業ギルドで何か無理難題言われたようだし?」
ということで、先ほどの商業ギルドでの話を最初から説明します。
やはり露店の時にケイトさんから聞いた話が正解だったこと、そのために素材を必要としていたこと。
三日以内に仕入れてくることで、年末年始の衣類と布団の準備が間に合うことなど。
その上で、私への依頼は『衣類及び毛布の納品』。
裁縫ギルドからの必要量を確認してもらい、それが入手可能かを確認し、それを発注して納品するだけなんですけれど、正直申しますと【型録通販のシャーリィ】の商品は少々割高。
品揃えについては期間限定品もあるので、必ずしも在庫があるわけではないのですし、商店主としてもやはり儲けを出す必要もありますから。
「なるほどなるほど。それなら、素材を仕入れてくると良いし」
「どこで、どうやってですか? 私の仕入れルートでは、心当たりの商会はありませんし、ハーバリオスのどの裁縫ギルドも布問屋も在庫は持っていませんよ?」
──チッチッチッ
私が説明しますと、柚月さんが人差し指を立てて左右に振ります。
「あーしが王都で聞いた話だけど。北東にあるとある王国なら大丈夫だし」
「え、そのような国があるというのですか?」
「その通り!! 東方諸国の北方、ガンバナニーワ王国に行くと良いし。あの国もメリメリ羊の一大産地、特に錬金術による品種改良を行った【綿羊】から取れる綿毛は、綿花と羊毛の二つの良いとこどりだし」
「なるほど、それならば素材として仕入れてこれますし。移動については俺を使えば良いのですよね? それならば、明日中には帰って来れますよ」
朝イチで旅行券を入手してガンバナニーワ王国に移動、馬車で布問屋を回って綿羊の毛を仕入れたのち、こちらに戻ってくる。
うん、完璧です!!
「明日の露店が休みにならないように、あーしが店番するから問題はないし。護衛は紅っちがいるから大丈夫だし?」
「ええ、それで行きます。これで何とか依頼のものを集められます。さすがは柚月さんです」
「結構前に偶然、王宮にガンバナニーワ王国の商人が来た時に綿羊毛の話は聞いていたし。王都の裁縫ギルドなら普通に取り扱っているっていう話だから、そこに納品して全国に回してもらうのもありだし」
これで決定です。
あとは急ぎ部屋に戻り、旅行券の手配をする必要がありますね。
これは燃えてきましたよ!!
………
……
…
クリスティナたちが綿羊毛の話で盛り上がり、旅行券の手配のために食堂から離れた時。
別の席で食事をしていた男が席を立ち、宿屋から外にでる。
そして真っ直ぐにサライ南方の裁縫ギルドへと向かうと、急ぎ入口から中に入ってカウンターへと駆けていった。
「雑貨屋ジックスだ、ギルドマスターに至急、会いたいのだが」
「少々お待ちください、ご確認します」
急ぎと聞いて、受付嬢が奥へと下がっていく。
やがて奥の部屋から、赤いチュニックを着た女性が姿を現した。
「ジックスかい。そんなに慌てて、一体何の用事だい? こっちは商人ギルドからの問い合わせがあって、忙しいんだよ?」
「トゥーレさん、それどころじゃねーよ。例のフェイール商店の店主が、綿と羊毛の代わりの素材を仕入れてくるって話していたんだよ」
その話を聞いても、ギルドマスターのトゥーレはふぅんと言わんばかりに、ニコニコと笑っている。
「このハーバリオスのどこに、代用素材があるっていうんだい? あの火災の直後に、国中の綿と羊毛の8割はうちが買い占めたんだよ? ここ最近はフェイール商店の衣類に負けて売り上げは下がっていたけれど、ここで一発、どかんと稼げるのに、そんな小娘の戯言に耳を貸すんじゃないよ?」
笑いながら呟くトゥーレ。
だが。ジックスはカウンターをドン、と叩いて話を続ける。
「王都の噂にあっただろ、フェイール商店はドラゴンライダーでもあり、巨大なドラゴンで他国へも自由に仕入れに行けるって。その証拠に、パルフェノンから帰ってきた商人が、あの国でフェイール商店の店主を見かけたっていうし、仕入れもしてきたんだ。そして、あの小娘が綿羊毛を仕入れるって話をしていた、それもガンバナニーワ王国からだ!!」
「はぁ? あんな遠い国からどうやって……いや、そのドラゴンライダーの噂が本当なら、早いところ在庫を売り払った方が良いわね。こうしちゃいられないわよ、早いところ書類を纏めて商業ギルドに卸してしまわないと赤字になっちまうよ」
ジックスからの報告を受けて、トゥーレの顔色も悪くなっていく。
今、裁縫ギルドが抱えている綿と羊毛の在庫は膨大であり、この年末に国内で消費される量を考えるなら高騰するのは当たり前。
それを見越しての無理な仕入れ、そのツケが回ってきそうなのである。
「布問屋に連絡して、至急、うちの倉庫の素材の買取をお願いして。あとは、裁縫ギルドの登録職人たちにも買取依頼の書類を届けなさい、とにかく急いで。商業ギルドがフェイール商店での仕入れに気づかれる前に、何としても在庫は全て売り切ってしまいなさい!!」
「はい」
トゥーレの指示により、職員たちが布問屋や裁縫師の元へと走っていく。
だが、すでに日も落ちているこの時間では、細かい話は明日にしてほしいと断られるだけ。
どうにかして事情を説明したくとも、高騰狙いの買い占めをしていたことが発覚すると信用問題では済まされない。
口八丁手八丁でどうにか買取をしてもらいたくとも、そもそもの仕入れ価格が本来の価格レートよりも割高になっているため、朝までに売れたのはほんのごく一部のみであった。
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