【完結】R・I・N・G〜フルダイブ式VRゲームの報酬は、リアル世界の夢も叶える〜

呑兵衛和尚

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最終回・まだ、夢は終わらない

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 ある日のこと。
 インターネットにあるヨルムンガンド・オンラインの攻略サイトの一つ、『ヨルムンガンド観光協会』の中にある【R・I・N・G】クエスト掲示板に、このような言葉が記されていた。

『指輪は願いを叶えると、次の主人を求めて旅立つ。
 叶えられた詩篇は吟遊詩人が奏でるべく、その歌詞は失われる』

 この文章が掲示版に張り出された直後。
 ヨルムンガンド・オンラインの【R・I・N・G】クエストの中から、この二つの詩篇が消滅した。

【紅き月、白き化粧を纏いて大いなる風に抱かれる。母なる腕が目を覚まし、そして再び眠りにつくまで】
【渦巻く刃、五つの魂が削る命、そこに真実はある】

 オンライン中の人も、ログアウトしてこの情報を探していた人も、突然の詩篇の消滅に動揺してはいたものの、やがて皆、同じ結論に達していた。

『誰かが、願いを叶えたのか』
『誰か、リングクエストをクリアしたんだ』

 消滅した詩篇。
 それを進めていたユーザーたちのもとには、消えた詩篇のかわりに、新しい詩篇が浮かび上がっていた。
 それは、まだどこにも情報が掲載されていない、全く新しい詩篇。
 さらに新しい詩篇がクエストに表示されるのと同時に、このようなメッセージとプレゼントが届けられた。

『同じ思いを紡ぐ方へ。
     これは、私からのプレゼントです』

 届けられたのは、小さな宝石箱。
 その中には、【R・I・N・G】クエストで手に入れることができるはずだった、願いを叶えてくれる指輪のレプリカが納められている。
 その指輪の横に刻まれている文字は、【Rise In Never Glorious】。
 それほど強い効果はない。
 でも、その指輪には、その願いを叶えられなかった人の思いが詰まっていた。

『この指輪はただ一度だけ、あなたの死を肩代わりします』

 指輪に記された文字、その意味は【栄光に満ち溢れる】。
 でも、その言葉が示す、もう一つの意味は【蘇り】。

 まだ、【R・I・N・G】クエストは終わらない。

 ただ。公式サイトには新たに、【R・I・N・G】習得者という項目が追加されている。
 公式クエストである【R・I・N・G】、それを踏破したものが栄誉としてそこに表示されるらしいが、そこには一つ目の願いを叶えたキャラクターの名前ではなく、一枚の写真が添付されている。

 そこには、とある島のきれいな夕焼けが写っていた。
 海を望む丘、そこから夕陽を眺めている二人の少女。
 後ろ姿なので、顔はわからない。
 でも、少女たちは手を繋いで笑っているように見えていたという。
 

 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯


──喫茶・グランドバース
「うん、やっぱりここの珈琲は美味しいなぁ。横の小皿に添えてあるピーナッツチョコも、香ばしくてよく合うんだよなぁ」
「その中に入っているナッツは、コーヒー豆だからね。うちのコーヒーに使っている豆を加工して、チョコレートでコーティングしてあるのですよ」
「はぁ。秤助教授って、そんなところまで凝っているとは驚きですよ」

 ここは、大学院近くにある昭和テイストな喫茶店。
 うちの脳科学研究室の助教授が、まさかこの店を副業として経営していたとは驚いたよ。
 ここに初めて連れてこられたのは、私が高畑に襲われた日。
 事情聴取とかあってさ、それが終わるまで待っていてくれたんだよ。
 そして少し落ち着いたらいいって、この店に連れてこられてね。

「その時の、カウンターのお客さんの驚いた顔にもびっくりしたけどね」

 あの日も、常連さんでカウンターは埋まっていた。
 助教授の奥さんがカウンターの中で、楽しそうにお話をしていて、私は、その楽しそうな輪の中に招き入れられた。
 その日から、私はこのグランドバースの常連になったのです。

「……ということなのですよ」

 私はグランドバースのカウンターで、常連の清水香凜さんと牛山弘文さんに説明していた。
 今日、ここに至る経緯や私が友人と共に、ヨルムンガンド・オンラインというオンライゲームを楽しんでいたこと。
 まあ、リアル情報の暴露は、時に危険に巻き込まれることがあるのだから、あまり外や知り合い以外には話さない方がいいってアドバイスも貰いましたし。
 それについては、つい、ここの空気が話しやすかったので告げてしましまして。

「まあ。これから気をつければいいわよ。それに、|秤(はかり)店長の店に出入りするお客さんには、悪い人はいないはずだけどね」
「ええ。秤助教授の知り合いですから、信頼しています」
「では、その信頼に応えるように一つだけ。実は、私とそこの牛山も、ヨルムンガンド・オンラインのユーザーなのよ?」

──ゴフッ!!
 あ、牛山さんがコーヒーを吹き出した。

「おまえ、それをいきなりバラすのかよ?」
「大丈夫よ。別に、キャラクターネームを教えたわけじゃないのだからね。そういう意味では、秤助教授だって、ユーザーですよね?」
「私は、ユメカガク研究所に研究目的で申請したアカウントを使っているだけだからな。その辺りは、研究室に通っている本田くんもわかっていると思うが」
「ええ。よく存じています。という事なので、そろそろ大学に戻りますね」
「そして夕方からは、ログインか。自宅から入れば良いものを」

 そりゃあ、エントランスからしっかりと管理されているマンションに引っ越したのですから、安全性については折り紙付きですよ。
 でも、あのクーラーの効いた過ごしやすい控室を知ってしまったら、今の部屋なんて天と地のような差がありますよ。

「ええ。それでは失礼します。みなさんも、ごゆっくり」
「お気をつけて。そのうちゲーム世界でも会えるかもね」
「その時は、お手柔らかに」

──カランカラーン
 小町が店を後にして。

「ちょ、ちょっとマスター。彼女には、【R・I・N・G】のことは聞いてないのよね?」
「聞けるわけはない。が、小町と明日花が使ったことは知っている」
「聞いてないけど知っている、か。全てにおいて中庸、それがライブラだからなぁ」

 清水はアクエリアス、そして牛山はタウロスの名をギルドより授かっている。
 でも、お互いにここの店の常連であること以外は、細かい個人情報については知らない。
 そこはゲームのユーザー同士、マナーを守っている。

「はぁ。気にならないの? あの子たちが【R・I・N・G】に何を望んだのか。私は気になるわよ?」
「まあ、うちのギルマスも【R・I・N・G】クエストの詩篇が全て消滅したって、驚いていたからなぁ。その代わりに、とんでもない指輪を貰ったって喜んでいたけどな」
「あ~、私もクリアしたいなぁ。世界一周旅行して、お気に入りのブランドバッグを買い漁って、高級タワーマンションのペナントハウスに家を構えて、そして外車を買うのよ!」
「10億じゃ足りねーわ!!」

 そう牛山が突っ込むと、秤助教授も淹れたての珈琲を二人に差し出す。

「まあ、今回の【R・I・N・G】クエスト攻略者のデータが公開された時点で、全てのユーザーは夢を叶えることができるって、確信したようですよ。その結果、ちょっと厄介なことになりましたけど……」
「あ~、あれね。大規模討伐クエスト【ルーゼンベルグ領攻防戦】。参加者の半数以上が、クエストを放棄して【R・I・N・G】に集中したんだってね」
「それに、神聖同盟が解散しただろう? ザナドゥが殺人教唆及び殺人未遂で逮捕された結果、噂が噂を呼んでしまったらしいからなぁ」
「PKギルドは、マジでリアルも殺しにくる、って言う噂でしょう? これからどうなるのかしらね?」
 
 コーヒーの香りを楽しみつつ、清水がそう呟く。

「さぁ。それは私にもわかりませんよ。でも、このヨルムンガンド・オンラインは、可能性のゲームです。世界初の、フルダイブ式VRMMORPG、そのシステムや公式さえも予期していないことが起こることも、あるでしょうから」
 
 思わせぶりに告げる秤助教授。
 
「まあ、な。それじゃあ、俺はそろそろ仕事に戻るわ」
「先月のツケを払ってもらえるなら、帰っても構いませんよ?」
「悪いな、今日もツケだ。月末にまた、まとめて支払うからよ」

──カランカラーン
 そう告げて、牛山は店を後にする。

「さてと、私もそろそろ出勤なのよね。今日は夜シフトなのよ」
「すぐそこの、モトシャリアンでしたか。まあ、頑張ってください」
「ええ。それじゃあ、私もツケで!!」

 両手で秤助教授を拝み、店から出て行く清水。
 その姿を目で追いかけて見送ると、秤はゆっくりと新しい珈琲を落とすことにした。


 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯


──ハーメルン郊外・ルーゼンベルグ領オワリ
「……マジか」

 久しぶりのリンク。
 最初に見えたのは、大規模討伐クエストのカウントダウン。
 これがゼロになると、クエストは完了。
 そして現在、正門は破壊され、街の中をアンデッドが徘徊している。

 大勢のユーザーたちが必死に争うものの、数の暴力になす術もなく、城門付近は魔族の侵攻により陥落。
 オワリの地図が綺麗な円形から三日月型に塗り替えられていた。

「ら、乱丸!! これはどうなるの?」
「そうですね。このままですと、塗り替えられた比率分、領地の大きさが下がります。そしてダンジョンが固定化され、いつ、スタンビートが起きるか不安を抱える都市になりますね」
「うごぁぁぁぁぁぁ!!」

 思わず床を転がり回る。
 おかしいから、ユーザーが【R・I・N・G】クエストに集中したおかげで、大規模討伐クエストの参加者が減ったらしいから。
 ついでにあちこちのギルドも、この討伐クエストによる報酬ではなく、【R・I・N・G】の願いを叶える方に集中したらしいから!!

──ピッ、ピッ、ピッ
 ゆっくりとカウントダウンが始まる。
 
「嘘だあ、領土の40%削減は嫌だぁぁぁ!!」
「ついでにオワリの面積も削られます、ナムナム」
「クエスト報酬はいらないのかよ!! そんなに【R・I・N・G】が魅力的かよ、そうだね、魅力的だね!!」

 思わず自分でツッコミ返すよ。
 そして。

──ピーッ。

『公式よりご連絡します。大規模討伐クエスト【ルーゼンベルグ領攻防戦】は、領地内の『聖霊の宝珠』を守ることはできましたが、領都内部に魔物の侵入を許してしまい、イーブンとなります……』

 お、おお? 引き分け?
 
『参加者の皆さんには、シルバーチェストが配布され、さらにダンジョンポイント上位者の方には、順に報酬が送られます。それでは、皆様お疲れ様でした』

 ゲーム内アナウンスが終わり、私の元にもメッセージが届いたことを知らせるランプが光っている。
 はぁ。
 領土削減かぁ。

「おお!! ハルナさま、領都及び領地削減はありません!!」

 乱丸が驚いて叫んだ。
 よし、公式はわかってくれている、勝手に人の領地でイベントをやらかして、さらに領地が削られるなんてことになったら暴れるよ?

「でかした!! ありがとう公式ユメミライ!!」
「その代わり、領地レベルが一つ下がりました!!」
「ユメミライの馬鹿野郎!!」

 うん、まあ、下がったものは仕方ないか。
 さて、メッセージを確認するとしますか。

『ピッ……大規模討伐クエストの参加賞が届いています』
『ピッ……大規模討伐クエストの協力報酬が届いています』
『ピッ……【R・I・N・G】クエスト初登頂者へ、システムからのお祝いが贈られています』

 最初の二つ、それはいい。
 問題は、なぜ、このタイミングで、初登頂者のお祝いが届くのか。
 しかも、届けられたのは一枚の地図。

「……地図、か。確か、ここの『移動』をタッチしたら、移動できるんだよな?」

 怖いけど。
 でも、これは受け取らなくてはならない。
 恐る恐る、そのボタンをタッチしたら、私は一瞬で転移した。

………
……


 目の前に広がる風景。
 ここは丘の上。
 眼下に広がるのは小さな港町、そして遠くに沈んでいく夕日。
 そう。
 ここは懐かしい島の風景。
 海の向こうに沈む夕日に、海が紅に染まる光景。
 草原がタンポポの白い綿毛に包まれる春の景色。

 私が、明日花に見せたかった風景。
 そして、二人で見たかった風景。

「ヨルムンガンド・オンラインの中に、この島ができたのか」

 そして、私が島に立ち入った時、メッセージが届いていた。
 それによると、ヨルムンガンド・オンラインの世界にあるこの島の権利は、私とアスナ。
 リアルの故郷も、そしてゲームの中でも、この島の権利者はわたしたち。
 でも、私の隣に、そこにいて欲しかった人はいない。

「……明日花……」

 思わず呟いて見たけど、もう、彼女はいない。
 わかっているけど、この光景は明日花と二人で見たかった。

「はーい!! 呼んだかな?」

 後ろから、聞いたことがある声が聞こえてきた。
 それは幻聴か?
 それとも、私の脳が見ている夢なのか?

「なんだかね。私は死んだけれど、私の脳波パターンやパーソナルカードから、私がここに生み出されたみたいなんだよね……」

 振り返ると、白いワンピースに大きな麦わら帽子。
 大きさこそ、大学生だった明日花ではない。
 でも、その姿も、無邪気な顔も、私の知っている明日花。
 幼い時の姿、そのままの彼女が、そこにいた。

「そっか……」

 もう泣かないって決めたんだけど。
 私は、泣いているだろう。
 目の前の明日花の姿が滲んでいるけど。
 でも、こっちに向かって走ってくる明日花に、私は手を差し伸べた。

「おかえり、明日花」


──to be continue next Masters

This story.
I send it to all of you who are still trying to live.
And hopefully, you will not lose someone important to you.

From Team  Yumekagaku Institute, with love to you all.

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