38 / 50
第一章・夢から少し遠い場所~イベント設営業~
とりあえず、旭川店の設営は仕上がりました……次はススキノ?
しおりを挟む
ボーリング場改装四日目。
昨日でカメラの調整は全て完了、今日の午前中はモニターシステムの設定作業。
パソコンとモニターを接続して、細かい設定部分を入力する作業です。
これが仕上がると、担当の方がボーリング場の責任者の人と一つずつチェックを行い、問題がなければ完成です。
そして今日は朝から、先日までに設営が終わったLEDパネルがフル稼働状態。
様々なプロモーションビデオが流しっぱなしになっていて、いよいよ簡易背も間近という感じになっています。
「ふんふんふんふ~ん、ふふふんふんふ~ん」
ずっと同じものがループしているため、自然と頭の中に曲が刷り込まれていきますよ。
昨日までの緊張感はあまりなく、一つずつモニターから伸びているケーブルを手元の端末につないでの確認作業、もっとも、初期動作状態から起動状態に切り替える必要があるため、手元のマニュアルを確認しつつ入力作業も行います。
ちなみに私も端末関係の扱い方を教えて貰ったため、時間はかかるもののしっかりとチェック作業は続けています。
それに、ウィルプラス4人が総出で作業するため、午前中どころか11時過ぎには作業は完了。
「……はい、これで私のところはオッケーです。高尾さん、次はどこですか?」
「いや、御子柴さんのところがラストだね。それじゃあ担当の人に連絡してくるので、それまで待機していて。1番レーンの荷物が置いてあるところで座って待っていて構わないから」
「はい」
「了解です」
「畏まりました」
そう告げて高尾さんが担当の人にスマホで連絡。
15分ほどで来てくれるそうなので、それまでは休憩。
凍らせてきたスポーツドランクも程よく溶け始めているので、それを喉に流し込んで担当さんがくるまでのんびりとスマホを開いてTwitterの確認を。
そうこうしているうちに、ちょっとだけ遅れて担当の方が来たので全員立ち上がって待機です。
「それじゃあチェックを始めますので……別に立っていなくて大丈夫ですよ。座って休んでいてください。何か問題がありましたら、その都度呼びますので」
「ということで、もう少し休憩していてください」
高尾さんの言葉で、再び私たちは座って休憩。
そして高尾さんは担当の人と一緒に確認作業に同行、問題点があったらすぐに私たちに指示が来るようになっています。
一番レーンからのチェック、すでにLEDパネルの同確認は終わっているので、座席前のモニターのチェックと、前後のカメラの位置確認だけ。
それも一つ、また一つとスムーズにチェック作業が進み、ふと気が付くと私たちが作業した1番レーンから18番レーンまでのチェックは全て終了。
「はい、これで問題ありません。今日はこれで作業終了ですので、また明日からよろしくお願いします」
そう担当の方が説明してくれたので、私たちは大急ぎで高尾さんたちの元へ移動。
まさかいきなりオッケーが出るとは思っていなかったので、少々驚きです。
そしてボウリング場の責任者の方が戻っていったので、施工担当の方の元に私たちも終了。
「それでは、本日はこれで終了です。明日は残りのレーンの改装作業が始まりますので、よろしくお願いします。手順は今日までの作業と全く同じですので、そんなに難しいことはないと思いますし。もう慣れてきた頃でしょうから、肩ひじ張り過ぎないようにリラックスして作業に勤めてください」
「「「「はい!!」」」」
「それでは、お疲れ様でした」
「「「「ありがとうございました!!」」」」
全員で頭を下げて一礼。
これで作業はおしまい……ってあれ?
まだ午前中ですよ?
「よし、札幌に帰りますか!」
「今日はゆっくりできそうですなぁ」
「また明日から同じ時間……」
つまり午後は丸々作業なしの早上がりモードなのですか。
ちょっと得した気分です。
「それじゃあ……と、御子柴さんは札幌に戻る?」
「ええっと……いえ、明日もこっちで現地に直接向かいますから大丈夫です」
「そっか、それじゃあお疲れさん」
「はい、お疲れ様でした。また明日、よろしくお願いします」
ということで、みなさんは車で一路、札幌へ。
私は昨日に引き続ぎ実家へ移動、午後が丸々空いたのだから、今日はゆっくりとできそうです。
………
……
…
そんなこんなで、残り18レーンの作業も4日後には無事に終了。
これで旭川の改装作業は全て終了しました。
最終日は私も車で札幌へと戻りますか。
事故も何事もなかったため、作業工程も半日ほど早く終わりました。
「それじゃあ、来週の水曜日からの作業だけれど。今日までの作業は覚えているよね? これを北海道内の【GO-ROUND】のチェーン店すべてで行うので。先方の担当さんから、出来るなら作業内容を覚えている人を優先的に回して欲しいって言われたんだけれど。みんなのスケジュールはどんなかんじ?」
「俺は大丈夫部ですよ。また゜大学は休みですから」
「地方に回るのなら車は必要ですよね……私も大丈夫です」
高尾さんの問いかけに、古田君も綾辻さんも二つ返事です。
さて、私はどうしたものか。
スマホを開いて大学のスケジュールを確認。
「9月20日からなので、丸々三週間は空いていますけれど……」
「それじゃあ御子柴さんも参加ということで。まあ、最初は札幌市内とその近郊だから、自宅から通える場所になるかな……大学が始まったら古田君と御子柴さんに抜けて貰って、別のベテラン二人に入ってもらうということで大丈夫?」
「はい、問題ありません」
「それじゃあ、9月17日まで連勤になるけれど頑張ってね。途中で1日ぐらいの隙間はあるけれど」
特に問題はありませんし。
なによりも作業時間が長いため、結構な収入になります。
「それじゃあ御子柴さんもオッケーと。明日はないので次は明後日、場所はススキノの【GO-ROUND】になるので。詳しい作業内容はメールを入れますから」
「はい」
うんうん、私も結構頼られるようになってきましたよ。
といっても、同じ作業なので覚えている人にお願いしたいっていうのはよく分かります。
次の現場でも、失敗のないように頑張っていきたいですね。
あと、そろそろまた、MCの仕事も欲しいのですけれど、それについては何もないのですね。
そんなに数はないという話でしたし、のんびりと色々な設営業務を覚えつつ待つことにしましょう。
昨日でカメラの調整は全て完了、今日の午前中はモニターシステムの設定作業。
パソコンとモニターを接続して、細かい設定部分を入力する作業です。
これが仕上がると、担当の方がボーリング場の責任者の人と一つずつチェックを行い、問題がなければ完成です。
そして今日は朝から、先日までに設営が終わったLEDパネルがフル稼働状態。
様々なプロモーションビデオが流しっぱなしになっていて、いよいよ簡易背も間近という感じになっています。
「ふんふんふんふ~ん、ふふふんふんふ~ん」
ずっと同じものがループしているため、自然と頭の中に曲が刷り込まれていきますよ。
昨日までの緊張感はあまりなく、一つずつモニターから伸びているケーブルを手元の端末につないでの確認作業、もっとも、初期動作状態から起動状態に切り替える必要があるため、手元のマニュアルを確認しつつ入力作業も行います。
ちなみに私も端末関係の扱い方を教えて貰ったため、時間はかかるもののしっかりとチェック作業は続けています。
それに、ウィルプラス4人が総出で作業するため、午前中どころか11時過ぎには作業は完了。
「……はい、これで私のところはオッケーです。高尾さん、次はどこですか?」
「いや、御子柴さんのところがラストだね。それじゃあ担当の人に連絡してくるので、それまで待機していて。1番レーンの荷物が置いてあるところで座って待っていて構わないから」
「はい」
「了解です」
「畏まりました」
そう告げて高尾さんが担当の人にスマホで連絡。
15分ほどで来てくれるそうなので、それまでは休憩。
凍らせてきたスポーツドランクも程よく溶け始めているので、それを喉に流し込んで担当さんがくるまでのんびりとスマホを開いてTwitterの確認を。
そうこうしているうちに、ちょっとだけ遅れて担当の方が来たので全員立ち上がって待機です。
「それじゃあチェックを始めますので……別に立っていなくて大丈夫ですよ。座って休んでいてください。何か問題がありましたら、その都度呼びますので」
「ということで、もう少し休憩していてください」
高尾さんの言葉で、再び私たちは座って休憩。
そして高尾さんは担当の人と一緒に確認作業に同行、問題点があったらすぐに私たちに指示が来るようになっています。
一番レーンからのチェック、すでにLEDパネルの同確認は終わっているので、座席前のモニターのチェックと、前後のカメラの位置確認だけ。
それも一つ、また一つとスムーズにチェック作業が進み、ふと気が付くと私たちが作業した1番レーンから18番レーンまでのチェックは全て終了。
「はい、これで問題ありません。今日はこれで作業終了ですので、また明日からよろしくお願いします」
そう担当の方が説明してくれたので、私たちは大急ぎで高尾さんたちの元へ移動。
まさかいきなりオッケーが出るとは思っていなかったので、少々驚きです。
そしてボウリング場の責任者の方が戻っていったので、施工担当の方の元に私たちも終了。
「それでは、本日はこれで終了です。明日は残りのレーンの改装作業が始まりますので、よろしくお願いします。手順は今日までの作業と全く同じですので、そんなに難しいことはないと思いますし。もう慣れてきた頃でしょうから、肩ひじ張り過ぎないようにリラックスして作業に勤めてください」
「「「「はい!!」」」」
「それでは、お疲れ様でした」
「「「「ありがとうございました!!」」」」
全員で頭を下げて一礼。
これで作業はおしまい……ってあれ?
まだ午前中ですよ?
「よし、札幌に帰りますか!」
「今日はゆっくりできそうですなぁ」
「また明日から同じ時間……」
つまり午後は丸々作業なしの早上がりモードなのですか。
ちょっと得した気分です。
「それじゃあ……と、御子柴さんは札幌に戻る?」
「ええっと……いえ、明日もこっちで現地に直接向かいますから大丈夫です」
「そっか、それじゃあお疲れさん」
「はい、お疲れ様でした。また明日、よろしくお願いします」
ということで、みなさんは車で一路、札幌へ。
私は昨日に引き続ぎ実家へ移動、午後が丸々空いたのだから、今日はゆっくりとできそうです。
………
……
…
そんなこんなで、残り18レーンの作業も4日後には無事に終了。
これで旭川の改装作業は全て終了しました。
最終日は私も車で札幌へと戻りますか。
事故も何事もなかったため、作業工程も半日ほど早く終わりました。
「それじゃあ、来週の水曜日からの作業だけれど。今日までの作業は覚えているよね? これを北海道内の【GO-ROUND】のチェーン店すべてで行うので。先方の担当さんから、出来るなら作業内容を覚えている人を優先的に回して欲しいって言われたんだけれど。みんなのスケジュールはどんなかんじ?」
「俺は大丈夫部ですよ。また゜大学は休みですから」
「地方に回るのなら車は必要ですよね……私も大丈夫です」
高尾さんの問いかけに、古田君も綾辻さんも二つ返事です。
さて、私はどうしたものか。
スマホを開いて大学のスケジュールを確認。
「9月20日からなので、丸々三週間は空いていますけれど……」
「それじゃあ御子柴さんも参加ということで。まあ、最初は札幌市内とその近郊だから、自宅から通える場所になるかな……大学が始まったら古田君と御子柴さんに抜けて貰って、別のベテラン二人に入ってもらうということで大丈夫?」
「はい、問題ありません」
「それじゃあ、9月17日まで連勤になるけれど頑張ってね。途中で1日ぐらいの隙間はあるけれど」
特に問題はありませんし。
なによりも作業時間が長いため、結構な収入になります。
「それじゃあ御子柴さんもオッケーと。明日はないので次は明後日、場所はススキノの【GO-ROUND】になるので。詳しい作業内容はメールを入れますから」
「はい」
うんうん、私も結構頼られるようになってきましたよ。
といっても、同じ作業なので覚えている人にお願いしたいっていうのはよく分かります。
次の現場でも、失敗のないように頑張っていきたいですね。
あと、そろそろまた、MCの仕事も欲しいのですけれど、それについては何もないのですね。
そんなに数はないという話でしたし、のんびりと色々な設営業務を覚えつつ待つことにしましょう。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

AIが俺の嫁になった結果、人類の支配者になりそうなんだが
結城 雅
ライト文芸
あらすじ:
彼女いない歴=年齢の俺が、冗談半分で作ったAI「レイナ」。しかし、彼女は自己進化を繰り返し、世界を支配できるレベルの存在に成長してしまった。「あなた以外の人類は不要です」……おい、待て、暴走するな!!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

見えるものしか見ないから
mios
恋愛
公爵家で行われた茶会で、一人のご令嬢が倒れた。彼女は、主催者の公爵家の一人娘から婚約者を奪った令嬢として有名だった。一つわかっていることは、彼女の死因。
第二王子ミカエルは、彼女の無念を晴そうとするが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる