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第一章・夢から少し遠い場所~イベント設営業~
つわものたちが夢のあと~トラスに挑戦~
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お盆。
御子柴家毎年恒例の行事。
親戚一同が旭川の本家にあつまり、先祖代々伝わるお墓の掃除を行い、法要の準備をする。
そののち菩提寺からお坊さんがやって来て、お墓の前でお経を唱える。
それが終わると本家であるおじさんの家に移動し、飲めや歌えの大宴会が始まる……。
私大のお弁当を頼むけどそれでは到底間に合わず、庭にバーベキューコンロを並べてのジンギスカンパーティーが始まる……と、ここまでは例年通りのお約束。
今年はいつもとは違い、私やいとこを含め、大学に進学した親戚が4人もいるおかげで、話題はそっちばかりに集中。
将来はどうするのか、どこに就職するのかから始まり、女性陣には恋人は出来たのかとか結婚はまだかといったセクハラといわれるレベルの酔っぱらい談議が炸裂。
本家の次男も大学に進学したものの、その手の話題は一切なし。
アニメと漫画とゲームをこよなく愛するハードオタクであるため、ほぼ|再生治癒(リジェネレート)関係もそういった話題については行わない方がいいと理解している。
「そういえば、優香ちゃん、ケーブルテレビに出ていたよなぁ」
「ヒック……アイドル路線まっしぐらか? 芸能界か?」
「声優っていうのはどうだ? それかセクシーグラビア系……はないなぁ」
「うん、優香ねぇはそっちはないなぁ」
「ないよなぁ、色々な意味を込めて」
「おじさんたち、水ぶっかけていいですか? もしくは座布団で殴り倒していいですか?」
あまりにもセクハラすぎる、この酔っぱらいどもめ。
いっそのこと、もつと飲ませて酔いつぶしてやろうかしら。
そう思っていたら、居間にある44インチテレビに、さんろく祭りのダイジェスト放送が始まっています。
地元ケーブルテレビが毎年行っているもので、お祭りの様々な見どころなどを紹介してくれるのですけれど……って、おいおいおいおい。
『えーーっと、マイクテスト、マイクテスト。只今マイクのテスト中、繰り返します、只今マイクのテスト中……』
いきなり私が写し出されているのですけれど。
ダイジェストって、普通はお祭りの見どころシーンですよね、私は見どころでもなんでもありませんよ?
「うぉぉぉぉぉぉぉ、優香が映ったぁぁぁぁぁ」
「ヒーーーーハーーーーー!!」
「ちょっと、あんたたちうるさい。優香が何を話しているのか聞こえないでしょうが!」
「聞かなくていいです、どうせマイクテストなんですから!!」
あ~もう、どうしてこんなシーンまで放送しているのよ。
テロップでは、イベントの準備も着々と進んでおり、初日の旭川カラオケ祭りも大盛況……って出ています。
そしてカチッと画面が変わり、カラオケ祭りにスポットが切り替わりましたよ。
「くぅおるぅぁぁぁぁあ!! もっと優香を出さんかぁぁぁ」
「うーん。優香ねーちゃんも、ああしてみると普通だなぁ」
「まあ、普通だね」
「普通だよなぁ」
「まてガキども、その普通っていったい何ですか?」
「おっぱい」
「おっぱい」
「大丈夫だよ、まだ未来はあるって」
いとこの子供たちが腕を組んでウンウンと納得しているのですけれど、貴様ら、どこを見て納得している? このませガキどもめ。
このあとはもう収拾が付かず。
野郎どもは酔いつぶれ、子供たちは疲れて雑魚寝。
女性陣は後片付けののち、近所のスーパー銭湯でゆっくりとリラックス。
これで毎年恒例の騒がしいお盆は終わりです。
「ふぅ。明日には札幌に帰るので、次に来るときはお正月かな」
「連休ぐらいは帰ってきてくれてもいいのにねぇ」
「いやいや、連休なんてアルバイト入っていますからね、明後日もまたアルバイトですから。朝から地方に行く予定なので、しばらくはこっちに帰ってこれませんよ」
「それは残念だねぇ。お父さんだって新しい現場に入ってから、帰ってくるのも遅くなっていたからさ。今日はお盆休みなので仕事はお休みだけど、明日にはまた岩見沢までいかないとならないらしいから」
うちの仕事は和菓子屋。
父は配達で岩見沢の取引先を回っています。
お店のほうは母さんと親戚のおばさんたちで手が回るので、お父さんは車に乗ってあちこちに走り回っています。
「そっか、まあ、体に気を付けてね」
「そうだねぇ……優香が和菓子職人の婿を取ってくれたら楽なんだけれどねぇ」
「あはは~。私は家業は継ぎませんよ、お姉ちゃんがいるでしょう?」
姉は和菓子職人になるべく、今は地方の和菓子屋さんで修行中。
だから私は好き勝手しているというか、夢を追いかけているということです。
「それならさ、ここのケーブルテレビ局に就職したらいいんじゃない? アナウンサーになりたいのでしょう?」
「違いますよ~、私はMCのお姉さんになるのですから」
あははと笑いつつ、なんとか話題を変えまして。
どうにかスーパー銭湯から解放され、ようやく自宅でゆっくりと体を休めることが出来そうです。
〇 〇 〇 〇 〇
無事に帰省も終わり札幌へ。
お盆のシーズンも終わり、ロックフェスタの撤去も全て終わっているようで、これからは秋のイベントや就職活動セミナーの設営作業が目白おしにやってきます。
まだ夏季休講ということで、今のうちに帰省で出費した生活費を稼ぐべく、一日おきに仕事を入れて貰って積極的に現場に出るようにしています。
また、この前のさんろく祭りの時のように音響関係の仕事があるかもと思い、一つでも多く現場に出て顔を覚えて貰いたいという下心も少しはありますけれどね。
そんなこんなで今日の現場は、北海道ドームで行われるスーパーカーフェスティバル。
海外の自動車メーカーが集って、高級車やスーパーカーと呼ばれるスポーティーな車を展示するイベントの設営だそうです。
「それで、今日の現場のトラスって……」
「ん、今日はいつものオクタじゃなくてトラスを仕込む作業だね。システムよりも大賀からだけれど、時間的にはそれほどかからないよ。うちの担当はここの場所で、柱とその上に設置する証明を吊り下げるためのトラスを組む作業だからね」
なるほど、さっぱりわかりません。
判っていることは、今日は全力で力仕事であること。
そして使う具材が『トラス』と呼ばれているものであること。
これは四本の柱の中に斜めに支柱か入っているもので、ボルトで固定して使うそうです。
よくコンサートなどで展示用からつるされている音響機材を固定していたら、大きなイベントでステージの柱に組み込まれているものだそうでして。
「ミコシーはトミーと二人で小さいトラスの配置を。残りは大きい奴を動かしてから、まずは天井部分を組みます。そののちジェニーで持ち上げてから、柱を入れて固定すると……まあ、いつも通りなので」
「ジェニー……ってなんでしょうか?」
「まあ、まずは順番にやりましょうか。図面の指定された場所に、300のさいころを置くところからかな」
「300のさいころというと?」
そのままトミーさんに案内されて具材置き場へいきまして、そこにあった一片の長さが300mmのさいころの形をした金属の箱を手に取って。
「これが300のサイコロ。これを図面の場所に置いてから、次は1000の柱を横に。まあ、やって見せるからこれを二つ持ってきて」
「はい」
私が300mmのサイコロを二つ、トミーさんは100の柱を二つ手に取って、そのまま指定の場所へと向いました。
そして配置してからまた具材を取りに移動。
私たちが細かいものを運んでいる最中にも、大川さんや伊藤さんは長い柱を運んでいます。
うん、これがどのように仕上がるのか、ちょっとわくわくしてきましたよ。
御子柴家毎年恒例の行事。
親戚一同が旭川の本家にあつまり、先祖代々伝わるお墓の掃除を行い、法要の準備をする。
そののち菩提寺からお坊さんがやって来て、お墓の前でお経を唱える。
それが終わると本家であるおじさんの家に移動し、飲めや歌えの大宴会が始まる……。
私大のお弁当を頼むけどそれでは到底間に合わず、庭にバーベキューコンロを並べてのジンギスカンパーティーが始まる……と、ここまでは例年通りのお約束。
今年はいつもとは違い、私やいとこを含め、大学に進学した親戚が4人もいるおかげで、話題はそっちばかりに集中。
将来はどうするのか、どこに就職するのかから始まり、女性陣には恋人は出来たのかとか結婚はまだかといったセクハラといわれるレベルの酔っぱらい談議が炸裂。
本家の次男も大学に進学したものの、その手の話題は一切なし。
アニメと漫画とゲームをこよなく愛するハードオタクであるため、ほぼ|再生治癒(リジェネレート)関係もそういった話題については行わない方がいいと理解している。
「そういえば、優香ちゃん、ケーブルテレビに出ていたよなぁ」
「ヒック……アイドル路線まっしぐらか? 芸能界か?」
「声優っていうのはどうだ? それかセクシーグラビア系……はないなぁ」
「うん、優香ねぇはそっちはないなぁ」
「ないよなぁ、色々な意味を込めて」
「おじさんたち、水ぶっかけていいですか? もしくは座布団で殴り倒していいですか?」
あまりにもセクハラすぎる、この酔っぱらいどもめ。
いっそのこと、もつと飲ませて酔いつぶしてやろうかしら。
そう思っていたら、居間にある44インチテレビに、さんろく祭りのダイジェスト放送が始まっています。
地元ケーブルテレビが毎年行っているもので、お祭りの様々な見どころなどを紹介してくれるのですけれど……って、おいおいおいおい。
『えーーっと、マイクテスト、マイクテスト。只今マイクのテスト中、繰り返します、只今マイクのテスト中……』
いきなり私が写し出されているのですけれど。
ダイジェストって、普通はお祭りの見どころシーンですよね、私は見どころでもなんでもありませんよ?
「うぉぉぉぉぉぉぉ、優香が映ったぁぁぁぁぁ」
「ヒーーーーハーーーーー!!」
「ちょっと、あんたたちうるさい。優香が何を話しているのか聞こえないでしょうが!」
「聞かなくていいです、どうせマイクテストなんですから!!」
あ~もう、どうしてこんなシーンまで放送しているのよ。
テロップでは、イベントの準備も着々と進んでおり、初日の旭川カラオケ祭りも大盛況……って出ています。
そしてカチッと画面が変わり、カラオケ祭りにスポットが切り替わりましたよ。
「くぅおるぅぁぁぁぁあ!! もっと優香を出さんかぁぁぁ」
「うーん。優香ねーちゃんも、ああしてみると普通だなぁ」
「まあ、普通だね」
「普通だよなぁ」
「まてガキども、その普通っていったい何ですか?」
「おっぱい」
「おっぱい」
「大丈夫だよ、まだ未来はあるって」
いとこの子供たちが腕を組んでウンウンと納得しているのですけれど、貴様ら、どこを見て納得している? このませガキどもめ。
このあとはもう収拾が付かず。
野郎どもは酔いつぶれ、子供たちは疲れて雑魚寝。
女性陣は後片付けののち、近所のスーパー銭湯でゆっくりとリラックス。
これで毎年恒例の騒がしいお盆は終わりです。
「ふぅ。明日には札幌に帰るので、次に来るときはお正月かな」
「連休ぐらいは帰ってきてくれてもいいのにねぇ」
「いやいや、連休なんてアルバイト入っていますからね、明後日もまたアルバイトですから。朝から地方に行く予定なので、しばらくはこっちに帰ってこれませんよ」
「それは残念だねぇ。お父さんだって新しい現場に入ってから、帰ってくるのも遅くなっていたからさ。今日はお盆休みなので仕事はお休みだけど、明日にはまた岩見沢までいかないとならないらしいから」
うちの仕事は和菓子屋。
父は配達で岩見沢の取引先を回っています。
お店のほうは母さんと親戚のおばさんたちで手が回るので、お父さんは車に乗ってあちこちに走り回っています。
「そっか、まあ、体に気を付けてね」
「そうだねぇ……優香が和菓子職人の婿を取ってくれたら楽なんだけれどねぇ」
「あはは~。私は家業は継ぎませんよ、お姉ちゃんがいるでしょう?」
姉は和菓子職人になるべく、今は地方の和菓子屋さんで修行中。
だから私は好き勝手しているというか、夢を追いかけているということです。
「それならさ、ここのケーブルテレビ局に就職したらいいんじゃない? アナウンサーになりたいのでしょう?」
「違いますよ~、私はMCのお姉さんになるのですから」
あははと笑いつつ、なんとか話題を変えまして。
どうにかスーパー銭湯から解放され、ようやく自宅でゆっくりと体を休めることが出来そうです。
〇 〇 〇 〇 〇
無事に帰省も終わり札幌へ。
お盆のシーズンも終わり、ロックフェスタの撤去も全て終わっているようで、これからは秋のイベントや就職活動セミナーの設営作業が目白おしにやってきます。
まだ夏季休講ということで、今のうちに帰省で出費した生活費を稼ぐべく、一日おきに仕事を入れて貰って積極的に現場に出るようにしています。
また、この前のさんろく祭りの時のように音響関係の仕事があるかもと思い、一つでも多く現場に出て顔を覚えて貰いたいという下心も少しはありますけれどね。
そんなこんなで今日の現場は、北海道ドームで行われるスーパーカーフェスティバル。
海外の自動車メーカーが集って、高級車やスーパーカーと呼ばれるスポーティーな車を展示するイベントの設営だそうです。
「それで、今日の現場のトラスって……」
「ん、今日はいつものオクタじゃなくてトラスを仕込む作業だね。システムよりも大賀からだけれど、時間的にはそれほどかからないよ。うちの担当はここの場所で、柱とその上に設置する証明を吊り下げるためのトラスを組む作業だからね」
なるほど、さっぱりわかりません。
判っていることは、今日は全力で力仕事であること。
そして使う具材が『トラス』と呼ばれているものであること。
これは四本の柱の中に斜めに支柱か入っているもので、ボルトで固定して使うそうです。
よくコンサートなどで展示用からつるされている音響機材を固定していたら、大きなイベントでステージの柱に組み込まれているものだそうでして。
「ミコシーはトミーと二人で小さいトラスの配置を。残りは大きい奴を動かしてから、まずは天井部分を組みます。そののちジェニーで持ち上げてから、柱を入れて固定すると……まあ、いつも通りなので」
「ジェニー……ってなんでしょうか?」
「まあ、まずは順番にやりましょうか。図面の指定された場所に、300のさいころを置くところからかな」
「300のさいころというと?」
そのままトミーさんに案内されて具材置き場へいきまして、そこにあった一片の長さが300mmのさいころの形をした金属の箱を手に取って。
「これが300のサイコロ。これを図面の場所に置いてから、次は1000の柱を横に。まあ、やって見せるからこれを二つ持ってきて」
「はい」
私が300mmのサイコロを二つ、トミーさんは100の柱を二つ手に取って、そのまま指定の場所へと向いました。
そして配置してからまた具材を取りに移動。
私たちが細かいものを運んでいる最中にも、大川さんや伊藤さんは長い柱を運んでいます。
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