蜜色の瞳のシェヘラ

よしき

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マジェスマルの森再び

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 シェヘラザードが目を開いてみると、そこは森の中の小さな小屋があった。そして振り返ると、そこには大きな、初めてみる立派な巨木が立っていた。
「これが本当の星の輝きシュテルネン・リヒトなの?」
 シェヘラザードは問いかけると、
 「森の神である私の一部だ・・・」
 静かにシュテルネン・リヒトは呟く。
「何十年も前、かの王は、ここで私の妹にして妻のお前から、シュッツ守護を与えられた。森の女神であった妻は、そのために力を使い果たした。だから、私はかの王に妻を返してもらう約束を同時にした。」
 シュテルネン・リヒトは、シェヘラザードを連れて小屋の裏にある丘へと誘う。丘の夜空には、あの日と同じフォルトムーン満月が登っていた。
「妻とかの王は、古の術で印を結び、神からの祝福を受けて、国を平定した。そしてかの王の血と肉を持って、我妻である貴女が再び再生した・・・」
 丘の上の平らな石の上。2人は月光に照らし出される。深淵の闇の様なシュテルネン・リヒトと、月の女神の様に光輝く髪のシェヘラザード・・・2人はゆっくりとお互いを抱きしめあった。
「では、私の父と母は、私達が再び出会うために必要な事だったの!?」
「そう、必然であったのだ。2人は、短い間ではあったが愛し合ってくれた。その愛が、再びこの世へとお前を蘇らせ、私の元へと戻ってきたのだ・・・」
 シュテルネン・リヒト・・・シュテルは、ゆっくりとシェヘラザードに口付けをした。そして、巨石の上に横になる様に促す。シェヘラザードは、少し恥ずかしくなったが、逆らうことは出来なかった。なぜなら、この時を長いこと待ち続けたのだから。
「私の妹にして、愛おしいシェヘラザード・・・永遠のユングフラオ処女よ。私に愛を囁いておくれ・・・」
 優しく、低い。まるで森のさざめきの様な声。それは呪縛。それに応える様に、シェヘラザードは、歌を歌い始める。不思議な、知らないはずの美しい歌・・・。しかし、無意識のうちにその歌をシェヘラザードは知っていた。それは祈りの歌ゲベートリート。森の神へ捧げる歌・・・
 それが合図の様に、シュテルがゆっくりとシェヘラザードの服を全て脱がすと、真っ白い大理石の様な胸を愛撫した。
 「あっ・・・」
 思わず、シェヘラザードは熱い声を漏らす。
 しかし、それは序章でしかない。黒い指は片方のピンク色の胸の木の実をクリクリといじり、シュテルの舌はもう片方の木の実を舐める。
 シェヘラザードは、体の下の方が疼き、足をモゾモゾさせる。そして、熱い吐息を何度も落とす。既に、歌なぞは歌えない。
 シュテルも、次第に舌をシェヘラザードの身体の下の方へと這わせた。
 
 
 
 
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