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お姉様、愛の証を求める。
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帰り道の馬車の中、私のすすり泣く声だけが聞こえている。
そして無言で私の背中を擦るギルバート。そんなギルバートの様子に余計に腹が立って、涙がこみ上がってくる。
ある意味 前にも後にも誰にも触れられたことがなかった体をあんな変なやつに雑に触れられたことが許せないし、その後にギルバートが妙な優しさを見せてくることも許せない。
その優しさを見せて欲しかったのは今じゃないわ。
「...リビア嬢 、そんなに目を擦っては痕になるぞ。」
「放っておいて下さい。」
あ、しまったわ。
つい本音が出てしまった。
「申し訳ない。正直、こういう時に女性にどう接すればいいか分からないが、君を放っては置けない。」
貴方は私が何をされて泣いているのかも知らないしね。
「どうしてです?」
「なにがだ。」
「どうして私を放ってくれないのですか。」
女に関心がないのが貴方じゃない。
「...君は私の想い人だからだ。」
「え...?」
「一緒に家庭を守っていきたい相手だと思っている。
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「嘘...」
「生憎私は無駄な嘘はつかない主義だ。」
意味が分からない。
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貴方のせいで私がどれだけ涙を流したか知らないくせに。
ずっと屋敷に私を一人で放置していたくせに。
私が処刑された時でさえ、貴方は戦場にいた。
だから貴方は、一生私を愛さないのだと思っていた。
でもいいわ。
放っておけないというのなら、逆に利用してやろうじゃない。
「なら、証明していただけますか。私を想っているという証拠を見せてください。」
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