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お姉様、再び。

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「火属性だからって警備要員をする必要はないのよ、リビア。」


「いいえ王女殿下、本心から申したことです。

第二王子殿下の受け売りのようになってしまいましたが、今の言葉は思いつきではなく自ら考えて望んでいたことですわ。」


心配そうな王女殿下を宥める。

本当は侍女見習いとゼミの往復だけでも精一杯だけど、実は学園の戦闘に特化したゼミに入ろうかと思っていた。けれど…


「ならば、俺の団で特訓をつけさせてやろう。」

「え?」

「お兄様っ!」


まさか第二王子殿下の騎士団に入れてもらえるとは......いや、でも待って。あそこに行けば絶対にあの方と接点を持ってしまうわ。



「俺が鍛えてやるのが一番効率がいい。」

「お兄様に鍛えられたらリビアの身が心配ですわ!」


私にはもう時間がない。

けれど、この人生であの方と接点を持つのは気が引けるのも確か。



「とにかく、リビアが魔法訓練をしたいなら私が師を探します!」

「.....ソフィア、お前当てはあるのか?」

「ええっと、それは......」






でも、一年間で魔法と実技を覚えるには第二王子殿下に鍛えていただくのが一番だわ。




「王女殿下!私は大丈夫です。意外と身体は頑丈な方ですので。」

「リビアっ!......もう、分かったわ。でも辛かったらすぐやめてもいいのよ。私が許してあげる。」


「はい、王女殿下。」


学園のゼミに入っても基本しか学べない。だけど、ここなら実戦を何度も経験した騎士達も火魔法を操る騎士もいる。

荒療治だけど、今までサボっていたから仕方がないわ。




「では、リビア嬢に師をつけよう。おい!ギルバート!」



なっ!


「はい、殿下。」

「ソフィアの侍女になる予定のリビア嬢だ。ソフィアの護衛が出来る程度に君が鍛えてやってくれ。」

第2王子殿下によばれやってきた一人の騎士服の男。


なぜよりによって、この方が......



「かしこまりました。」



この人は、ギルバート・レッドモンド大公殿下。

前王弟の息子で並外れた戦闘能力を持つ第二王子殿下の右腕。


そして、前の世界で私がアルフォンスと婚約破棄をした後に……


結婚した相手でもある。


  
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