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お姉様、爆発させる。
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「それで?また僕の研究所に来る時間が短くなるってことかい?」
「ああ、いえ、
学園生活には支障が出ない程度にと王女殿下に言われておりますから大丈夫ですわ、クリフト教授。」
「でもねー、なんだかねー。最近君、予定詰めすぎじゃないかい?
まあ君は稀に生まれた火属性。基本血統で決まる属性ごとのその力が、変異な君の身体だとどれだけ威力が出せるのか、とか僕だって色々興味深いけどさ。」
「というか、僕が入ってからリビア嬢、あまりここに来られないじゃないですか。寂しいですよ。」
出たわね、ジュリアン・ギャラガー。
貴方がいない時を見計らって私はゼミに来てるのよ。
「でも私、やりたいことが増えて今とてもやる気に満ち溢れてますの。
王女殿下は卒業してもやりたければ魔法道具の研究を続ければいいと仰って下さいましたし。」
「おおそうか!それは嬉しいなぁ。」
「えー!僕は卒業したら会えないんですけど。」
一先ず、やるべき事一つ一つこなしていけば、その一つ一つは決して難しくはないはずよ。
大丈夫。私は出来るわ。
***
次の日
ドッカーーーン。
「リ、リビア!大丈夫?」
「......王女殿下、何故ここに」
「貴女の初めての訓練でしょう?私も気になって来てみたの。
そうしたら貴女が炎を暴発させたんだもの。体は大丈夫?」
「は、はい。私はなんともないです。」
ギルバートについてもらって昨日は剣術の基本稽古。
そして今日は魔法の稽古でとりあえず手のひらに炎を出してみろとギルバートに言われて何となく手のひらに力を込めたら制御出来ていなくて爆発が起きた。
その為、近くにいたギルバートは……
「申し訳ございませんギルバート殿下!腕に傷がっ」
腕の部分の服が焦げて、ギルバートがその部位を反対の手で押さえていた。
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