5 / 6
結ばれる二人
しおりを挟むそれから一年後。
「「「王太子殿下、万歳!!!王太子妃殿下万歳!!!」」」
盛大に二人の結婚式が挙げられた。
ちなみに農薬の軽減税化がこの一年の間に行われ、今年も温暖で害虫が大量に発生したが去年のような被害は出ずに済んだ。
この件でも民からの王太子の人気は上がり、王位を継ぐ日も近いと噂されている。
「綺麗だよ、フレーシア。」
「ありがとうございます、殿下。」
フリーシアは1年経っても変わらない王太子からの愛を浴び、更に綺麗になってこの日を迎えた。
そして二人はついにこの日、初夜を迎えるのだ。
「フレー、フリーシアっ」
王太子は寝室に入るなり、真っ赤な顔をしながらフレーシアを押し倒した。
「もう興奮しすぎですわ、殿下っ」
「だって!ずっとお預けだったじゃないか!もう我慢出来ない!」
大型犬のようにわんわん嘆く王太子にフレーシアは笑ってしまう。
「もうなにもだめとは言いませんから。急がれないでください。」
苦笑してそう言うが、王太子は鼻息荒く目をギラギラさせている。
顔がいいからまだいいが、そうでなかったら傍から見たら暴漢に襲われてるみたいね。
興奮しきっている王太子に内心ドン引きしながらも、隠さないところが殿下らしいと思ってしまう。
フリーシアはよしよしと王太子のサラサラな金髪を撫でる。
「大事にするから。」
「ええ。」
下から見上げるように見つめてくる王太子を受け入れて、二人で吸い寄せられるように口付けを交わす。
フニフニと触れるだけの口付けがヒートアップし、王太子の押しが強くなる。勢いに負けてフリーシアが後ろにゆっくり倒される。
「っ......ハァ......♡」
フレーシアの熱い吐息が王太子の口元にかかる。
「フリーシアっ」
「ああっ♡」
我慢出来なくなった王太子は、今まで触れられなかったフレーシアの胸の柔らかい膨らみを服の上からムギュっと手のひらで掴んだ。
フリーシアは胸の刺激が下腹部まで伝わりビクンとカラダを震わせる。
「やわらかいよ、フリーシア。」
モミモミ、ムギュムギュ......
「殿下っ......っ......」
恥ずかしくて反射的にやめてくださいと言いそうになるのを必死で堪える。
以前キスされるのが恥ずかしくてやめてと言った時に本当にいいと言うまでキスを我慢したワンコのような王太子。
そんな王太子を不憫に思い、それ以来こういう場でやめてと言うのはやめようとフリーシアは心に決めたのだった。
「気持ちいいのか?フリーシア」
「っ......言えないですわ、そんなはしたないこと......♡」
「でも......ココが尖ってきてる」
そう言って王太子が服越しにフリーシアの胸の尖りを強めに押した。
「あっ♡」
「エッチだね、フリーシア」
そう言って王太子はまたフリーシアに口付けながら、夜着の中へと手を忍ばせる。
「やっ......♡殿下ぁ、んぅ♡」
フリーシアの口の中に舌を入れて、生おっぱいに初めて触れた。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説

燻らせた想いは口付けで蕩かして~睦言は蜜毒のように甘く~
二階堂まや
恋愛
北西の国オルデランタの王妃アリーズは、国王ローデンヴェイクに愛されたいがために、本心を隠して日々を過ごしていた。 しかしある晩、情事の最中「猫かぶりはいい加減にしろ」と彼に言われてしまう。
夫に嫌われたくないが、自分に自信が持てないため涙するアリーズ。だがローデンヴェイクもまた、言いたいことを上手く伝えられないもどかしさを密かに抱えていた。
気持ちを伝え合った二人は、本音しか口にしない、隠し立てをしないという約束を交わし、身体を重ねるが……?
「こんな本性どこに隠してたんだか」
「構って欲しい人だったなんて、思いませんでしたわ」
さてさて、互いの本性を知った夫婦の行く末やいかに。
+ムーンライトノベルズにも掲載しております。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
腹黒宰相との白い結婚
黎
恋愛
大嫌いな腹黒宰相ロイドと結婚する羽目になったランメリアは、条件をつきつけた――これは白い結婚であること。代わりに側妻を娶るも愛人を作るも好きにすればいい。そう決めたはずだったのだが、なぜか、周囲が全力で溝を埋めてくる。

騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?
うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。
濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!

【完結】王太子殿下が幼馴染を溺愛するので、あえて応援することにしました。
かとるり
恋愛
王太子のオースティンが愛するのは婚約者のティファニーではなく、幼馴染のリアンだった。
ティファニーは何度も傷つき、一つの結論に達する。
二人が結ばれるよう、あえて応援する、と。
責任を取らなくていいので溺愛しないでください
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
漆黒騎士団の女騎士であるシャンテルは任務の途中で一人の男にまんまと美味しくいただかれてしまった。どうやらその男は以前から彼女を狙っていたらしい。
だが任務のため、そんなことにはお構いなしのシャンテル。むしろ邪魔。その男から逃げながら任務をこなす日々。だが、その男の正体に気づいたとき――。
※2023.6.14:アルファポリスノーチェブックスより書籍化されました。
※ノーチェ作品の何かをレンタルしますと特別番外編(鍵付き)がお読みいただけます。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる