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第七話
しおりを挟む「バダンテール侯爵は領地へお戻りで?」
「ええ。父は領地で少し問題が起きたようでしばらくは領地にいるようですわ。」
「ですが、優秀なご子息や令嬢に恵まれて侯爵も安心して領地に戻れるのでしょうな。」
「私が親なら鼻が高いわ。」
「侯爵夫人の亡き後はお嬢様が屋敷を仕切っておられるとか。」
「うちの娘なんてまだまだ子どもですのに、侯爵令嬢を見習わせなければいけませんわ。」
ええっと、透明なパネルは...
あったわ。
「ごめんなさい。少し失礼致しますわ。」
あの辺りにパネルが浮かんでいるから攻略対象がいるに違いないわ。
--------------
◆攻略対象◆
名前:ユーグ・バルバトス
性別:男
年齢:十七歳
職種:バルバトス小大公
属性:半獣人(白ヒョウ)
容姿:100/100
知力:90/100
体力:90/100
魔力量:90:100
興奮度:0/100
好感度:0/100
信頼度:0/100
攻略度:0/100
--------------
なるほど、銀髪の貴公子ね。
年下だけど、相手にとって不足なしね。
大公殿下が遠く離れた大陸から連れてこられた白ヒョウの獣人の姫との間に設けた子がユーグ・バルバトス。
シャイで社交界に滅多に出てこられないバルバトス小大公が今回来られたのは、仲がいいといわれている皇太子殿下の生誕祭だからかしら。
今までバルバトス小大公と接点がなかったから、今は好感度、信頼度ともにゼロだけど初そうだから手なずければ簡単に事を進めれそうだわ。
その時、ファンファーレが会場に鳴り響いた。
もう皇族の登場の時間なのね。
主役の皇太子は勿論、両陛下に第二皇子、第三皇子 、第一皇女まで。
あらやだ。透明なパネルが皇太子と第二皇子殿下の上に出ているわ。
「本日はみな、私の生誕を祝いに集まってくれたことに感謝する。
私が引き継ぐこの帝国に遥か未来まで私の名を刻むことをここに誓おう。」
--------------
◆攻略対象◆
名前:シャルル・ラグランジュ
性別:男
年齢:二十歳
職種:ラングラジュ帝国皇太子
属性:光
容姿:80/100
知力:70/100
体力:90/100
魔力量:60:100
興奮度:50/100
好感度:80/100
信頼度:80/100
攻略度:0→20/100
--------------
流石、私の元婚約者。
目が合っただけで攻略度が上がるところが、皇太子殿下の小物感をよく現してますわね。
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