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第6章 お仕置きで気持ち良くなっちゃう変態だなんて、絶対誰にも知られたくない!

第24話 夜に溺れる(※)

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「さわって、もっと、おくまで……!」
「さわるだけでいいんですか?」
「ぐちゅぐちゅって、きもちよくして……っ!」
「こっちは?」

 サイラスくんの吐息が、秘豆に触れた。

「あああっ!」
「真っ赤に充血して、勃起してますよ。エミリーさんのクリトリス」
「んんっ」
「こっちは触らなくていいんですか?」
「さわって……」
「両方同時にはできませんよ。どうします?」
「あ、んっ、あぁ」
「言わなきゃシませんよ。……どうしますか?」

 再度問われて、私はぎゅっとスカートを握りしめた。ゴクリと喉が鳴る。

「な、めて……」
「ん。いいですよ」

 サイラスくんの唇が秘豆に吸い付いて、舌でくりくりと舐め回される。

「あ、あっ、ああぁ、ああっ!」
「ん、甘い。ちゅ」

 同時に膣内に指が挿し込まれた。今度は焦らすことなく敏感な場所を一気に攻め立てる。

「あっ、あっ、んっ、ひっ、ああああぁぁっ」

 今度こそ待ち望んでいた刺激を与えられて、目もくらむような痺れが脳天めがけて駆け上がっていく。

「ああああ、んんっ、ああっ、イク、イクぅっ……!」
「いいですよ。でも、ちゃんと覚えてくださいね」

 白く弾ける視界の中で、サイラスくんの空色の瞳がぐちゃぐちゃになった私の顔を見つめているのがわかる。

「ボクですよ。エミリーさんを気持ち良くしてあげられるのは、ボクだけです」
「あっ、あああ、んっ、わかった、おぼ、えたぁ……! イクぅぅっ!」

 身体の内側から深い痙攣を起こし、ピュ、ピュっと潮を吹いた。はしたない汁がサイラスくんの顔にかかって汚れたのに、彼はうっとりと笑ってそれを舐め取っている。その仕草に、また蜜が溢れて奥が疼いた。

「後ろ向いて。壁に手をついてください」
「んっ」

 絶頂の余韻でガクガクと震える身体で言われたとおりにした。サイラスくんが腰を支えてくれていなかったら、とっくに崩れ落ちていたところだ。

「お尻、突き出して」
「……っ!」

(恥ずかしい……)

 そう思いながらも、私は言われた通りに尻を突き出した。いやらしい格好に、また興奮している。ゆらゆらと物欲しそうに揺れる腰を、止められない。

「ほんと、いやらしい」
「んっ」
「ね。もう、ボクなしじゃ生きていけないでしょ?」
「ぁ、んっ、ぁ……」
「そうですよね? こんなにやらしい身体で。コレなしでっ、いられますか?」

 熱い怒張を擦り付けられて、また一段と私の背が反り返った。両手は力を失くしてカリカリと壁を掻くことしか出来ない。胸と頬を壁に押し付けて、なんとか身体を支えている有様だ。

「ぁあ、んっ」
「そうだって言って下さい」
「んっ」
「そしたら、これあげます。あなたが満足するまで、イカせてあげます」

 グチュグチュとこすりつけられる度に、私とサイラスくんの粘液が混ざり合う。もっともっと、私はそれしか考えられなくなっていた。

「んっ、ほしぃ……!」
「ね。言って下さい。ボクなしじゃ生きていけないって。ほらっ、ほらっ」

 浅い所を出し挿れされて、床にボタボタと愛液がこぼれる。

「生きていけない、のっ。サイラスくんがっ、いないと……!」
「んっ、よくできました」

 一気に奥まで穿たれた。

「あああ、あんっ、あああっ……!」

 また、イッた。それでもサイラスくんは止まってはくれなかった。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ」

 膣の最奥を何度も突き上げられると、すっかり降りきった私の子宮が歓喜に震える。

「あっ、あっ、んっ、あっ、はっ、んっ」
「すごっ。もう、ずっとイッてますね」
「んっ、あっ、あっ、んんんんっ!!!」

 また潮を吹き出して、私の膣がぎゅうぎゅうと痙攣を繰り返している。

「ハメ潮まで吹いちゃって。きもちいんですね?」
「あっ、きもち、いっ、あっ、んっ、あ、きもちいい……!」
「今、エミリーさんの中に入ってるのは何ですか?」

 バチバチと視界が明滅して、頭がクラクラしてきた。今意識を保っているのは、激しく身体を揺すられているから。ただ、それだけだ。『きもちいい』、ただそれだけが、私の意識を支配していく。
 理性など、とうに焼き切れていた。

「おちん、ちん……っ!」
「誰の?」
「サイラス、くんのっ!」
「言って。今、誰に何されて、どうなってるんですか?」
「あっ、あ、おっ、ああっ」
「ほらっ、喘いでばっかりいないでっ、ちゃんと言って下さい」
「んっ、あっ、サイラスくんの、っ、おちんちんで、あああっ、おまんこ、どちゅどちゅって、ああっあっ!!!」
「それで?」
「きもちっ、よくてっ……!」
「うんっ」
「っと、イッてる、イッてるのぉ……!」
「んっ。上手に言えましたね。ご褒美あげます」

 嬉しそうに言ったサイラスくんが、私の両手を掴んで引いた。そうされると彼の先っぽが、さらに奥に届いて。
 
「あっ、あっ、あっ、んんんっ!」

 ズプン、ズプンと容赦なく子宮を突き上げられる。
 
「イクイク、イグぅぅぅぅ、ぁぁぁあああああっ!!!!」
「くっ」

 一番奥に熱を注がれて、また私の膣がギュウッと締まる。そのままとちゅとちゅと精液を塗り込まれた。まるで自分のものだとマーキングでもするように。

 ──ズルっ。

 ややあってサイラスくんが肉棒を抜き、支えを失くした私の身体が崩れ落ちそうになる。その腰をサイラスくんが支えてくれた。そのままそっと床に寝かせられる。

(やっと、休める)

 そう思ったのに。

「ぁ、ぇ……?」

 床に仰向けになった私の膣に、彼の長い指が挿し込まれた。

「やっ、ダメ、イッた、イッたから……っ!」
「そうですね。まだイケますよね?」
「も、むり、イケない……!」

 ほとんどイキっぱなしだったのだ。これ以上は無理だ。

「こんなのじゃ、まだ足りません」

 サイラスくんの長い指が、腹側の気持ちいいを激しく擦り上げる。そうされると、私はすぐに絶頂してしまうと知っているはずなのに。

「あっ、あっ、やっ、ぁぁあああ、らめぇ……!」
「もっと、もっと、ボクだけっ、ボクがいないとおかしくなっちゃうくらいっ」
「んんっんっ、らめ、イッちゃ、イッちゃう、ぅぅ」
「イッてください」
「あっ、あっ、あっ……! あ――――っっ!」

 恥骨を突き上げるようにして、ガクガクと震わせながら絶頂を極める。潮と一緒についさっき注がれた精液が溢れ出して、また彼の手や顔を汚してしまった。

「あっ、あっ、ふっ、ぅぅぅ、ぁ……」

 痙攣は一向に収まらず、その様子をサイラスくんがうっとりとみつめている。

「お仕置きなのに、気持ちよくなっちゃったんですね」
「あ、ぁ、んっ」

 酷いことを言われて、また私の腹の奥がきゅっと切なく疼いた。

「また」
「んっ」

(気づかれてる……!)

 私が酷くされて感じる変態だと、サイラスくんは気付いている。

「夜は、これからですよ」
「ぁ……っ」

(私が、こんな、へ、変態だったなんて……! 絶対誰にも知られたくなかったのに!)

 心の中で絶叫した。
 他にも心配すべき問題は山積みだというのに、この夜私は、サイラスくんが与えてくれる快楽に、ただただ溺れたのだった。
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